(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:今年の円安ドル高記録更新

FXニュース:今年の円安ドル高記録更新

参照元 URL

東西FXニュース – 2023年9月25日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米金融政策方向性の違い
  • 日米金利差拡大の円安要因
  • FRB高官達のタカ派発言
  • FRB理事が利上げ複数形
  • 日本政府の為替介入警戒も
  • 日銀植田総裁と高官の発言

今日2023年9月25日月曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の148円48銭前後から円の高値でドルの安値の148円28銭前後の値幅約20銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円45~46銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の148円26~29銭付近の前東京終値比で約19銭の円安ドル高であった。

また、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、今夜19時12分頃と19時15頃に一時148円65銭付近と、今朝の日本市場で記録した148円台中盤の今年最大の円安ドル高記録をさらに更新している。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、先週金曜日の日本市場では、日本銀行 (日銀 / BoJ) 金融政策決定会合金利抑制の長短金利操作のイールドカーブコントロール (YCC) を含めた大規模緩和金融政策の現状維持の決定と、植田和男総裁の記者会見での「粘り強く金融緩和を続けていく」という発言を受けて、日米の金融政策の方向性の違いが意識され、日米金利差拡大予想の円売りドル買いが優勢になり、夕方の16時1分頃に一時148円41〜42銭付近に円安ドル高が進み、その後の欧州英国市場でも週末を控えた持ち高調整の抵抗が入りつつも148円台で推移を続けていた。

ただし、先週金曜の夜21時頃から土曜の朝6時頃までの先週末の米国ニューヨーク外国為替市場では、先週金曜の22時45分に発表された最新米国経済指標の製造業とサービス業と総合の9月の米国購買担当者景気指数 (PMI) の速報値の発表があり、9月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の速報値は前回の47.9と市場予想の48.0に対し48.9と前回と市場予想以上ではあったものの好景気と不景気のボーダーラインの50を下回り、9月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の速報値は前回の50.5と市場予想の50.6に対し50.2と前回と市場予想に届かず、9月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI) の速報値も前回の50.2と市場予想の50.4に対し50.1と前回と市場予想を下回ったことでは、安全資産の米国債買いのリスク回避で米国長期金利の4.5%台を記録後の4.4%台への一時低下に伴うドルの利益確定売りと持ち高調整の抵抗が一時強まり、発表前の22時35分頃には一時148円35銭付近だったドルは円相場で発表後の23時35分頃には一時147円96銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、市場後半が同時進行中だった英国ロンドン外国為替市場で先週金曜の夕方に発表済だった欧州や英国の購買担当者景気指数 (PMI) の速報値が軒並み不景気寄りの50以下で欧英景気懸念のあったことと比較すると、米国の購買担当者景気指数 (PMI) の速報値はサービス部門と総合が50を上回る好景気寄りであったことから、米国景気の堅調さが意識され、市場安値後にはドルの買い戻しが始まり、ドルは円相場ですぐに再び148円台前半に反発して戻した。

また、先週の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 後で、発言自粛期間のブラックアウト明けの米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達のタカ派発言の影響によるドル買いも入った。

日本時間の先週土曜日の午前4時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国カシュカリ総裁は、米国ミネソタ州のエコノミック・クラブ (The Economic Club) で、「5.00%や5.25%ポイントの米国利上げで、米国個人消費に急速なブレーキがかかると予想していたが、ブレーキはかかっておらず、予想を上回り続けている」と発言し、同じく次回投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事も、「米国のインフレ率は依然として高水準であるため、更なる複数回の利上げ(raise rates further)が適切となる可能性が高い」と発言し、複数形の利上げ (raise rates) という表現が使われたことで、市場ではタカ派の米国利上げ長期化予想が強まり、日米金利差拡大予想の円売りドル買いの勢いが増し、ドルは円相場で先週土曜の朝の5時15分から5時20分頃に一時148円41銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

そのため、日本時間で先週金曜の夜から土曜の朝までの先週末の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の147円96銭前後から円の安値でドルの高値の148円41銭前後の値動きで、先週土曜の朝6時頃のニューヨーク終値を148円37銭付近の前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約78銭の円安ドル高をつけていた。

週が明けた今日の日本の東京外国為替市場でも、金利抑制方向の大規模緩和金融政策を粘り強く継続する日本銀行 (日銀 / BoJ) に対し、米国高金利の長期化予想を含めた米国利上げ長期化予想と複数回のタカ派の米国利上げの市場予想も浮上した利上げ方向の米国連邦準備制度理事会 (FRB) との日米の金融政策の方向性の違いが意識され、米国長期金利が再び上昇を始め、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大による円売りドル買いが優勢になり、今朝9時11分頃に一時148円48銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録し、昨年2022年11月以来のこの時点での今年最大の円安ドル高記録を更新した。

今朝9時55分の日本市場の仲値決済では、今日は25日で5と10が付く日本の貿易企業の決済日が集中しやすい五十日 (ごとおび / ゴトーび) であったこともあり、今年最大の円安ドル高後には輸入実需の円売りドル買い後の輸出企業の円買いドル売りが強まり、日本政府と日本銀行の為替介入警戒感による利益確定と持ち高調整も相まって、今朝10時2分頃には一時148円28銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、時間外の米国債券市場では一時低下後の米国長期金利が再び上昇し、日本市場と時間帯が近いアジア・オセアニア市場のオーストラリアの主要貿易先である中国の株価下落を受けたリスク回避では豪ドル売りで米ドルが買われた影響の波及もあり、再びドルは円相場で11時1分頃には一時148円43銭付近に戻した後、日本市場での為替介入警戒感や、今日の午後に予定されていた日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁の大阪経済4団体共催懇談会の出席とその後の記者会見と、内田真一副総裁の全国証券大会の挨拶での発言予定を控えた様子見の値動きで、やや横ばいに近い値動きに転じた。

一方、今日の日本の東京株式市場では日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が上昇し、午後15時15分に3万2678円62銭の終値と、前営業日比で276円21銭高の大幅高で大引けしたことでも、日本株高時のリスクオンで低リスク通貨の円が売られた。

午後からの欧州英国市場の参入でも、夕方の4.49%台に向けた米国長期金利の上昇による日米金利差拡大による円売りドル買いや、欧州に対して米国景気指数が堅調だった欧州通貨に対するドル高の影響の波及などもあり、ドルが円相場で上昇した。

今日の午後に大阪経済4団体共催懇談会に出席した日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁は、「現在のイールドカーブ・コントロール (YCC) の枠組みによる金融緩和を粘り強く続けていく必要がある」と発言し、先週金曜日の午後の記者会見と同じ日米金利差拡大予想が継続したが、この時点では夕方の16時半頃からの植田総裁の記者会見の予定を控えていたため、15時台にはイベントリスクや様子見の値動きも混ざっていたが、午後15時35分頃からの内田真一副総裁副総裁の全国証券大会の挨拶でも、金融政策運営について、「我が国の物価情勢は、2%の物価安定の目標の持続的・安定的な実現を見通せる状況には至っておらず、粘り強く金融緩和を継続する必要があると考えています。そうした中、日本銀行は、7月の日銀金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール (YCC) の運用を柔軟化しました。今回の柔軟化は、上下双方向のリスクに機動的に対応していくことで、YCCの枠組みによる金融緩和の持続性を高めることを狙いとしています。日本銀行としては、内外の経済や金融市場を巡る不確実性がきわめて高い中、経済・物価・金融情勢に応じて機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を継続していくことで、賃金の上昇を伴う形で、2%の物価安定の目標を持続的・安定的に実現することを目指していく方針」とあり、日銀の粘り強い大規模緩和継続による日米金利差拡大予想の円売りドル買いが強まった。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は148円45~46銭付近で、前営業日同時刻の先週金曜17時の148円26~29銭付近の前東京終値比では約19銭の円安ドル高になった。

また、その後の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が再び4.5%台に向けて上昇し、日米金利差拡大と拡大予想により、更に今年最大の円安ドル高が進行している。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定は特にないが、今夜の欧州市場では、欧州中央銀行 (ECB) 理事会のクリスティーヌ・ラガルド総裁の発言予定などを日本時間22時頃から控えているほか、先ほど今夜17時に欧州ユーロ圏主要国のドイツの最新経済指標の発表があり、9月の独IFO企業景況感指数は前回の85.7と前回修正の85.8と市場予想の85.2に対し85.7と市場予想を上回ったことでは、日欧金利差拡大予想による夕方の円売りユーロ買いの影響も、対ドルの円相場の円安に波及していた。

そのため、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円95~96銭付近で、前営業日同時刻の先週金曜日17時の157円87~90銭付近と比較すると約8銭の円安ユーロ高であった。

また、ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0638~1.0640ドル付近で、前営業日同時刻の先週金曜日17時の1.0646~1.0648ドル付近の前東京終値比では約0.08セントのユーロ安ドル高だった。

主な原因は米国景気に対し、欧州景気懸念が強かったことや、米国長期金利上昇に伴う欧米金利差によるユーロ売りドル買いが進んだ影響があったものの、今夜のドイツの最新経済指標が市場予想よりも良かったことや、ラガルド総裁の発言を控えて小幅域になった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は181円73~79銭付近と、前営業日同時刻の先週金曜日17時の181円88~94銭付近の前東京終値比で約15銭の円高ポンド安であった。

主な原因は、先週に英国利上げ据え置きが決定され、英国利上げサイクルの終了時期に関する市場予想により、以前の英国利上げ継続予想で買われていた英ポンドが主要通貨に対して売られた影響が円相場にも波及したことや、先週金曜の夜に発表された英国購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が、欧州同様に軒並み不景気寄りの50以下であったことで、英国景気懸念のリスク回避のポンド売りもあり、世界的に流動性の高い安全資産のドルや世界一の対外純資産を保有する経済大国の日本の低リスク通貨の円に対して下げていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年9月25日の日本時間(JST)19時27分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時27分) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:27の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 148.60 〜 148.61 +0.34 (円安)
ユーロ/円 158.12 〜 158.13 +0.25 (円安)
ユーロ/ドル 1.0639 〜 1.0640 -0.0007 (ドル高)
英ポンド/円 181.80 〜 181.86 -0.08 (円高)
スイスフラン/円 163.48 〜 163.54 -0.23 (円高)
豪ドル/円 95.58 〜 95.62 +0.20 (円安)

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。