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FXニュース:米ダウとS&P最高値更新

FXニュース:米ダウとS&P最高値更新

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FXニュース:米ダウとS&P最高値更新

FXニュース:米ダウとS&P最高値更新

東西FXニュース – 2024年10月14日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米金融株決算受け株買い
  • 米経済の軟着陸期待上昇
  • PPIは市場予想比混合
  • 米消費者態度指数は低下
  • 米消費者予想インフレ増
  • 米緩やかな利下げ予想に
  • 日米祝休場時の世界市場

今日2024年10月14日月曜日の日本の東京外国為替市場はスポーツの日の祝日休場であるが、世界FX市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の149円14銭付近から、円の安値でドルの高値の149円39銭付近の値幅約25銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間の対ドル円相場は149円34〜35銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の148円76〜78銭付近の前東京終値比では約58銭の円安ドル高であった。

 

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週金曜日の夜20時前の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場では、この時間の金利先物市場のデータを基に米国政策金利フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出することで世界的に有名な米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールで、次回2024年11月6〜7日に開催予定の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国利下げ幅予想値が0.25%の米国小幅利下げ予想値が市場で確定値と考えられている70%を超える一時84.3%付近で推移を続ける一方で、一部のタカ派の米国金利据え置き予想値が一時15.7%付近に上昇したこともあり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.100%台に上昇し、債券利回りを受けた日米金利差拡大時の金利差トレードの円売りドル買いの影響でドルは円相場で一時149円台に乗せて上昇し、前東京終値比の円安ドル高に市場反転を見せ始めていた。

 

先週金曜日の夜20時頃には、米国主要企業の決算報告があり、世界的な金融大手の米国JPモルガン・チェースの第3四半期決算は約2%の減益は見せたものの市場予想よりも好調な投資銀行業務により純金利収入が増加して1株あたりの利益は市場予想を上回っており、米国ウェルズ・ファーゴ (Wells Fargo & Company) の同四半期決算も貸し倒れに備えた引当金額が前年同期の12億ドルから10.7億ドルに減少したことで1株あたりの利益が市場予想以上となり、米国大手金融機関の市場予想以上の決算報告を受けて、米国経済のソフトランディング (Soft landing / 軟着陸) 期待が高まり、投資家達のリスク回避姿勢が緩和されてリスク選好のリスクオン (Risk-on) 市場になったことも、安全資産の米国債売りに伴う債券価格低下時の利回り上昇と、低リスク通貨の円売りに繋がった。

英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる先週金曜日の夜21時頃から時差で始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時149円0銭付近の始値で、先週金曜日の夜21時30分に発表された最新米国経済指標の9月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI / Producer Price Index) において、前月比が前回の0.2%と市場予想の0.1%を下回る0.0%であったことでは米国インフレ鈍化を受けたドル売りでドルは円相場で瞬時に一時148円77銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録したが、9月の米国PPIの前年同月比では前回の1.7%が前回1.9%に上方修正された上で市場予想の1.6%を上回る1.8%であったことでは米国インフレの市場予想比の根強さによるドルの買い戻しも混ざり始めてドルは円相場で反発した。

 

また、天候条件などで価格変動が激しい食品とエネルギー除く物価基調を見る9月の米国PPIコア指数の前月比も前回の0.3%から市場予想通りの0.2%に鈍化したことではこの時間のドルの買い戻しはやや限られたが、9月の米国PPIコア指数も前年同月比では前回の2.4%が前回2.6%に上方修正された上で市場予想の2.7%を上回る2.8%に上昇したことでは、先週金曜日の夜21時36分頃にはドルは円相場で一時149円台に戻し始めており、先週金曜日の夜21時40分頃には米国長期金利は一時4.113%付近にまで上昇したため、先週金曜日の夜21時47〜48分頃にはドルは円相場で一時149円26銭付近に反発上昇した。

 

ただし、米国の隣国の北米カナダでは、先週金曜日の夜21時30分にカナダの最新経済指標の9月の加雇用統計が発表されており、9月加新規雇用者数が前回の2.21万人と市場予想の2.70万人を大幅に上振れする4.67万人に増加したほか、9月加失業率も前回の6.6%と市場予想の6.7%よりも堅調な6.5%に改善されたことを受けた北米周辺の雇用市場関連の外貨影響も、この時間の世界的に流動性が高いドルの値動きに波及していた。

 

続いて、先週金曜日の夜23時に発表された最新米国経済指標の10月の米国ミシガン大学消費者態度指数の速報値は、前回の70.1と市場予想の70.8を下回る68.9に低下したことでも、ドルは円相場で一時148円98銭付近に下押ししたが、合わせて発表された1年先の予想インフレ率が上昇したことでは米国PPIに続く強弱混合となり、再びドルの買い戻しが入り、ドルは円相場で瞬時に149円台に反発し、再上昇を始めた。

 

この日の米国経済指標の発表後には、前述の米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールは、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) での米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅予想値は0.25%の米国小幅利下げ予想値が一時90%付近に上昇し、次回の米国金利据え置き予想値は一時10%付近に低下したが、大幅利下げ予想は0%の圏外値であり続けていたことでは、米国主要株価上昇を受けたリスク選好のリスクオンの米国長期金利上昇後の低リスク通貨の円売りが目立ち始めた。

 

先週金曜日の夜の米国ニューヨーク株式市場では、先述の米国主要企業の株主向けの決算報告好感の影響などのリスク選好のリスクオンの株価上昇の影響があり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) が史上最高値を更新したほか、米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も史上最高値を更新し、米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前日比上昇するなど、米国主要株価三指数が揃って上昇の終値に向けたことでは、米国株式市場のブル・マーケット (Bull market / 強気市場) 特有のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが続き、先週金曜日の夜23時33分頃にドルは円相場で一時149円28銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

また、同時進行中だった世界最大規模の英国市場で深夜24時のロンドン・フィキシング (London fixing) で主要取引通貨のドル需要があった影響もあり、深夜24時2分頃にもドルは円相場で一時 149円27銭付近の高値圏に達したが、欧州市場と英国市場が終盤の利益確定や持ち高調整に向かう中で、米国市場も週明けにあたる本日10月14日の月曜日はコロンブスの日(Columbus Day) の祝日で連休であるため、連休の週末を控えた利益確定や持ち高調整の抵抗が入ったことでは、先週土曜日の午前2時4分頃に一時148円96銭付近にドルは円相場で下押ししたが、先週土曜日の午前2時10分頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の中でもタカ派代表で知られるミシェル・ボウマン理事の発言があり、金融安定化に向けたリスク・マネジメントなどに関するスピーチをしていたことで、この日の米国金融株の好調な決算を受けたソフトランディング期待が再び高まりドルは円相場で再び149円台になり、米国主要株価三指数が揃って上昇の終値をつけたことを受けて、先週土曜日早朝の午前5時13〜17分頃には一時149円17銭付近の高値圏で数分間の高止まりを見せた。

 

また、先週土曜日早朝の米国ニューヨーク債券市場の終値時点の米国10年債の利回りが指標の米国長期金利は、リスクオンの安全資産の米国債売りの影響があり一時4.101%付近と前営業日比+0.037上昇して終えた。

 

このため、先週金曜日の夜から土曜日の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の148円77銭付近から、円の安値でドルの高値の149円28銭付近の値幅約51銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は149円13銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の148円57銭付近と比べると約56銭の円安ドル高をつけて週末を迎えていた。

 

週明け月曜日の今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも、今朝8時頃にはドルは円相場で一時149円39銭付近と先週の米国市場のドルの上値を上抜けて上昇したため、今日の日本市場は祝日休場であったが、今朝9時頃の今日の東京外国為替市場の始値相当時間の世界FX市場の対ドル円相場は一時149円30銭付近と、円安ドル高が進行していた。

 

今朝9時2〜3分頃に一時149円36銭付近で推移していた対ドル円相場は、今日の日本市場が祝日休場で市場流動性が低下する中で、平日にはこの時間に入っている日本企業の輸入実需の円売りがなかったことに加えて、今夜は米国市場も祝日休場予定でドル需要も弱く、世界市場の外貨影響ではオセアニア通貨の豪ドルに対する円売り後の安値からの低リスク通貨の買い戻しが入り、円相場が外貨に対して反発した影響などが対ドル円相場に波及し、仲値決済相当時間の今朝9時55分頃と10時37分頃と10時44分頃には対ドルの円相場は一時149円14銭付近で下げ渋っていた時間の為替レートが、今日の日本市場相当時間の円の高値でドルの安値となった。

 

しかし、午後からの欧州市場に続き、世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場が参入すると、専門家達の指摘で米国でのインフレの根強さから沈静化に想定よりも時間がかかる場合には来年2025年の米国利下げ速度が落ちる可能性が市場で意識されたことや、再び米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールでは、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) での米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅予想値は0.25%の米国小幅利下げ予想値が一時86.2%付近の推移となり、次回の米国金利据え置き予想値は一時13.8%付近に上昇しており、円売りドル買いが勢いを増したため、今日の夕方の16時50分頃にドルは円相場で一時149円39銭付近と、今朝のオセアニア市場の高値に並ぶ今日の日本市場相当時間の円の安値でドルの高値を記録した。

 

このため、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間の対ドル円相場は149円34〜35銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の148円76〜78銭付近の前東京終値比で約58銭の円安ドル高になった。

 

また、その後の今夜17時17分頃の英国ロンドン外国為替市場では、ドルは円相場で一時149円46銭付近に上昇し、ドルは円相場で今日のアジア・オセアニア市場の高値を更新したことに続き、今夜19時台後半の英国ロンドン外国為替市場ではドルは円相場で一時149円台中盤から後半向けて更に上昇し、日通し高値を更新中である。

 

今夜この後の米国市場は祝日休場予定のため、最新米国経済指標の発表予定はないものの、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官の発言予定はあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、28時頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのクリストファー・ウォラー理事の発言が予定されている。

 

また、中東情勢などの世界ニュースの為替相場への影響なども世界のFXトレーダー達に注視されている。

 

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値相当時間は163円21〜23銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の162円83〜84銭付近の前東京終値と比較すると約38銭の円安ユーロ高であった。

 

主な要因は、今週の10月17日に次回の欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会を控えているが、市場では欧州追加利下げ予想はかなり織り込み済みになっていた影響があり、今日は日本と米国と北米カナダ市場は休場であるが、欧州周辺国や英国では平日であるため、先週末の米国主要株価三指数に続き、今日の午後から始まった欧州主要株価指数が上昇して始まったことで、リスク選好のリスクオン市場では欧州ユーロや英国ポンドに対して低リスク通貨の円が売られやすいことが円相場に影響を及ぼした。

 

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間は1.0927〜1.0929ドル付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の1.0943〜1.0945ドル付近の前東京終値と比較すると約0.16セントのユーロ安ドル高であった。

 

主な要因は、今週の欧州中央銀行 (ECB) 理事会を控えたイベントリスクも意識され始める中でも、今日の夕方に次回の米国小幅利下げ予想が優勢である一方で、米国金利据え置き予想値が再び上昇した影響に加えて、円相場などでドルが上昇していた外貨影響も波及した。

 

また、先週末に、米国の格付け機関フィッチ・レーティングス (Fitch Ratings) が、欧州ユーロ圏内ではドイツに続く主要国であるフランスの信用格付けの見通しを、安定からネガティブに格下げした影響もやや残り、フランスの10年債売りに続きドイツ10年債売りに一時波及したのであるが、その後には米国債買いの影響に連れるような買い戻しが入ったことでは、今日の市場への影響はやや限定的ではあるが、米国比の欧州利下げ予想の影響と共に日本時間の午後にあたる欧州現地の週明け朝市場では格下げ影響がやや燻っていた。

 

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値相当時間は195円9〜15銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の194円51〜57銭付近の前東京終値比では約58銭の円安ポンド高であった。

 

主な要因は、ドルや欧州ユーロに対する円安の影響が波及したほか、今日の東京終値相当時間には、欧州主要株価指数と共に英国主要株価指数のFTSE100も小幅高で推移していた。ただし、その後には一時やや反落したものの、時々プラス圏付近に反発も見せている。

 

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年10月14日の日本時間(JST)19時30分(チャート画像の時間帯は、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間の時差変更がされており、今日の日本から時差8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時30分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までは米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

 

通貨ペア JST 19:30の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 149.41 〜 149.43 +0.64 (円安)
ユーロ/円 163.25 〜 163.30 +0.42 (円安)
ユーロ/ドル 1.0926 〜 1.0928 −0.0017 (ドル高)
英ポンド/円 195.08 〜 195.14 +0.57 (円安)
スイスフラン/円 173.73 〜 173.79 +0.05 (円安)
豪ドル/円 100.43 〜 100.47 +0.13 (円安)

 

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東西FXマーケットコメント:中国9月CPIは予想下回る!経済回復期待は後退?

東西FXマーケットコメント:中国9月CPIは予想下回る!経済回復期待は後退?

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中国9月CPIは予想下回る!経済回復期待は後退?

中国9月CPIは予想下回る!経済回復期待は後退?

東西FXマーケットコメント – 2024年10月14日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、中国9月CPIが予想を下回った件について、ヨーロッパやその他の国際経済との関連性を踏まえながら、詳しい内容とマーケットへの影響について解説していきます。メインテーマは中国CPIの悪化と中国株価指数の大幅下落。

 

中国9月CPIは予想を下回る。中国経済回復期待は後退?

10月11日、中国の9月CPIが発表された。

CPIは昨年同月比ベースで市場予想0.6%に対して、0.4%となり、コアCPIは0.1%と8月の0.3%を下回る結果となった。生産者物価指数(PPI)も市場予想-2.6%に対して、実現値-2.8%と市場予測を下回ることとなった。

これらの結果は、中国人民銀行が先日発表した政策金利、預金準備率、住宅ローンの引き下げなどを盛り込んだ大規模な景気支援策の必要性を裏打ちしている。

Bloomberg Newsによれば、中国経済は1990年以降最長となるデフレ期に直面しているとのこと。9月CPIの結果を受けて、中国株式指数は大幅下落。上海A50は16000から14000まで下落した。

中国経済は欧州や豪州経済と密接に関連している。9月CPIの結果から、欧州や豪州経済の更なる軟化が予測されるとともに、ますます米国経済の堅調性が目立つ。よって、ユーロや豪ドルベースではドル高が進展すると予測される。

 

中国上海総合指数テクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記のチャート(Yahoo Financeより)は中国上海総合株式指数のチャートを示している。

このチャートを見れば、2024年以降、中国上海総合株式指数は9月まで下落トレンドに入っており、そこから急上昇していることがわかる。

ファンダメンタル的に言えば、これらの上昇は中国当局が発表した大規模な景気支援策のおかげであり、直近の下落は9月CPIが予想以上に悪化したことに起因している。

テクニカル的な観点では、RSIは以前まで買われすぎを示唆していたものの、現在は中立である。MACDも特に今後のトレンドを示唆してはいない。一方で、75日移動平均線は上向きになってきており、25日移動平均線とのゴールデンクロスが起こりつつある。

中国経済は現在デフレ状態であり、当局の景気支援が始まったばかりである。もし直近発表された景気支援策がワークすれば、10月以降のCPIやGDP成長に反映されるはずだ。そうなった場合、米国株式市場と比べた割安性から、中国株は更なる大幅な上昇が期待される。

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FXニュース: 米FRBのリスクバランス

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東西FXニュース – 2024年10月11日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米CPI市場予想を上回る
  • 米週間失業保険申請増加
  • 長期金利4.12%後反落
  • 米株価反落のリスクオフ
  • 日経平均株価は大幅続伸
  • 今夜の米PPIと株決算控え

今日2024年10月11日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の148円40銭付近から、円の安値でドルの高値の148円86銭付近の値幅約46銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円76〜78銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の149円0〜1銭付近の前東京終値比では約24銭の円高ドル安であった。

 

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場では、昨夕の日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の氷見野良三副総裁のタカ派発言を受けた円の買い戻し後にもイベントリスクのドルの買い控えの影響がややあり、英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時148円95銭付近の始値であったが、昨夜21時30分の米国市場では、米国インフレ関連の最新米国重要経済指標の9月の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) と米国雇用関連の最新経済指標の前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数が同時発表されるイベント時間があった。

 

昨夜21時30分に発表された9月の米国消費者物価指数 (CPI) は、前月比が前回の0.2%と市場予想の0.1%に対し前回と同じ0.2%の横ばいで、前年同月比は前回の2.5%と市場予想の2.3%に対し2.4%と前回よりは鈍化したものの市場予想を上回り、天候条件などで価格変動が激しい生鮮食品などを除き物価基調を見る重要指標の米国CPIコア指数も、前月比は前回の0.3%と市場予想の0.2%に対し前回と横ばいの0.3%であったが、前年同月比では前回と市場予想の3.2%を上回る3.3%と、いずれも市場予想よりも米国インフレの根強さを示したことでは、発表時の昨夜21時30分の1分間の値動きの中でドルは円相場で瞬時に一時149円53銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

しかし、同時発表だった前週分の米国新規失業保険申請件数は、前回の22.5万件と市場予想の23.0万件よりも多い25.8万件に増加し、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の182.6万人と前回修正の181.9万人と市場予想の183.0万人を超える186.1万人に悪化したことを受けては、同じく昨夜21時30分の1分間の値動きの中で、ドルは円相場で瞬時にストップロスを巻き込んで大幅に反落し、一時148円23銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録し、わずか1分間に1円以上の価格差を見せるイベント時間に特有の荒い値動きを見せた。

 

市場安値後のドルには買い戻しが入ったものの、9月の米国消費者物価指数 (CPI) は、米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) が重視する6ヶ月連続の長期データでは、市場予想よりも穏やかではあるものの米国インフレの鈍化傾向は継続しており、米国のインフレ率は2021年2月以来の低水準になっていたことが指摘されたことに対し、最近は米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の二大責務である「物価安定と雇用最大化 (Price stability and maximum employment)」のリスクバランスでは雇用市場が注目されており、想定を大幅に超える雇用市場軟化は追加利下げ要因となることが意識されていたことから、前週分の米国新規失業保険申請件数が2023年8月以来の高水準に軟化していたことから、安全資産の米国債買いの影響の抵抗が入った。

 

米国債券市場では、最新米国経済指標の発表前の昨夜20時45分頃の英国市場の時間外の米国債券取引では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は一時4.098%付近に上昇していたが、発表後の昨夜22時頃には一時4.059%付近に反落し、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差縮小時の円買いドル売りに加えて、同時進行中の米国ニューヨーク株式市場でも米国景気懸念を受けて米国主要株価三指数が軟調になったため、米国主要株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の低リスク通貨の円買いドル売りの影響で、対ドルの円相場は昨夜23時13分頃には一時148円35銭付近になっていた。

 

ただし、昨夜には次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言の影響もあり、昨夜22時15分頃からは、以前のスピーチでは最近のAI活用などによる事業効率化の可能性などを指摘していたリサ・クック理事が、「独立や起業などの自営業や起業家による雇用創出が、私達の雇用義務に関連していることが理解できる」ことから、秋の欧米新年度に仕事を自ら辞めて新規労働を始めるプロセスで失業保険を一旦申請する可能性もあることなどを示唆したこともあり、1回の週間失業保険申請数だけでは想定を大幅に超えるほどの雇用市場軟化はまだ見られないことが意識されたことでは、世界的な安全資産でもある米国債が再び利益確定で売られて米国長期金利が反発し、来月11月6〜7日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) における米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅予想値では、次回の米国小幅利下げ予想が相変わらずの優勢さを保っていたことでは、次回の米国大幅利下げ予想値は0%の圏外のままである一方で、一部のタカ派の次回の米国金利据え置き予想値はやや増えていたことでは、米国長期金利は反発後に再び上昇を始めた。

 

昨夜23時30分頃からは、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国リッチモンド連邦準備銀行のトーマス・バーキン総裁の発言があり、最近の米国インフレ抑制の進展についての長期データからは、「間違いなく正しい方向に進んでいる」と楽観的な見解を見せていたが、中東情勢や住宅インフレの根強さなどの可能性をなどの物価上昇圧を再び強め得る潜在的なリスクもあることから、「勝利宣言はしない」とやや警戒感も見せており、「インフレ進展を停滞させるようなことがいくつも起こり、実際に多くの進展があったという事実があいまいになることは避けたい」とやや慎重な発言をしていた。

 

深夜24時頃からは、同じく次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ニューヨーク連邦準備銀行ジョン・ウィリアムズ総裁総裁の発言もあり、「米国インフレ圧力の緩和が続く中、FRBは利下げを実施していくと予想される」と、今日の単発の経済指標を受けて特にこれまでの方針を変えるほどの上振れや下振れの受け止めはないことを指摘していた。

 

昨夜の米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言の中でも特に話題になったのは、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国アトランタ連邦準備銀行のラファエル・ボスティック総裁のタカ派発言で、米国経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ / Wall Street Journal) のインタビューで、9月の米国消費者物価指数 (CPI) の前年同月比の上昇率が2.4%と、6ヶ月連続で伸び率は鈍化したものの市場予想の2.3%を上回る根強さを見せたことに注目し、「この不安定さは、11月に米国利下げを一旦休止すべきかもしれないという考えにつながる」ことや、「11月の金利据え置きについて、私は間違いなくオープンだ」と、タカ派発言をしたことが話題になった。最新の9月の米国重要インフレ指標と先週金曜日に発表された市場予想を上振れした9月の米国雇用統計などデータを受けて、「我々FRBは辛抱強く待ち、もう少し様子を見ることができる」とも語り、今年年内に後2回予定されている11月と12月のFOMCでは0.25%ずつの小幅利下げ予想が優勢であるが、「今年の米国利下げをスキップしても全く問題ない」とタカ派発言が続いたことを受けて、9月の米国雇用統計の上振れ後に、インフレが再びリスクバランスにおいて着目されていたことは市場予想に影響を与え、一部の次回金利据え置き予想値が一時16.7%付近に上昇したことでは、米国長期金利上昇に伴うドルの買い戻しが起きた。

 

ラファエル・ボスティック総裁のタカ派発言が話題になった昨夜から今朝までの米国市場では、来月11月6〜7日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) における米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅予想値は、0.25%の米国小幅利下げ予想値が市場で確定値と考えられている70%を超える一時83.3%付近の推移を見せた一方で、一部のタカ派の米国金利据え置き予想値が昨夕の一時15.6%付近から昨夜から今朝までに一時16.7%付近に上昇していたことを受けて、米国ニューヨーク債券市場では、午前2時の米国30年債の入札後に他の種類の米国債にも売りが強まった影響もあり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は更なる上昇を見せ、午前2時10分頃には一時4.120%付近と、今年の7月31日以来の数ヶ月ぶりの高利回りを記録したことでは、債券利回りを受けた日米金利差拡大時の金利差トレードの円売りドル買いが入り、午前2時14分頃にドルは円相場で一時149円7銭付近にまで買われた。

 

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、今夜この後にも米国主要企業の株主向けの決算報告期が始まることもあり、週間の失業保険申請数の増加などで米国景気懸念が燻ったこともあり、前日に高値を記録後の米国主要株価三指数には利益確定の売りや持ち高調整が進んでいたため、前日に史上高値更新後の米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) が前日比で小幅安の終値となり、同じく前日には史上高値更新後の米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も前日比で小幅安の終値で、前日には大幅続伸した米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前日比で小幅安の終値と、米国主要株価三指数が揃って小幅安の終値に向けたことでは、米国主要株価反落によるリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で低リスク通貨の円買われたほか、安全資産の米国債にも安値の後の買い戻しが入り、米国債券価格の反発に伴う利回りの反落が起き、今朝早朝の米国ニューヨーク債券市場の終値時点には、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は4.064%付近と、前日比-0.002の反落を見せたことでは、市場は円高ドル安に傾いた。

 

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の149円53銭付近から、円の高値でドルの安値の148円23銭付近の値幅約1円30銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は148円57銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の149円31銭付近と比べると約74銭の円高ドル安をつけた。

 

今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時148円70銭付近の始値で、今朝の仲値決済に向けては日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要があったことでは、今朝9時50分頃にはドルは円相場で一時148円74銭付近に買われたが、続いての輸出企業の円買いドル売りや今朝の米国長金利の反落を受けて、今朝10時頃に一時148円40銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

 

しかし、今日の東京株式市場では、日経平均株価が早朝の米国主要株価反落を受けた一時のリスク回避のリスクオフの株売りで今朝9時5分頃に一時反落はしたものの、日本市場ではプラス圏で下げ止まって反発し、再び大幅高の続伸に向けて上昇し、午後15時に今日の日経平均株価が3万9605円80銭付近の終値をつけ、前日比224円91銭高の大幅高で続伸したことを受けては、日本株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) で国内第一安全資産の低リスク通貨の円が再び売られた影響では、午後15時35分にはドルは円相場で一時148円86銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

日本市場でも、昨夜の米国経済指標を受けて、米国雇用市場が想定以上の軟化を続ける場合には、米国追加利下げの可能性があることが意識された影響は残っていたため、前日比では円高ドル安に傾いたが、今夜この後にも米国インフレ関連の最新米国経済指標の9月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI / Producer Price Index) の発表予定を控えていることから、様子見のドルの買い控えも混ざったことでは、米国景気懸念が一時燻ったことや昨夕の日銀副総裁の発言を受けた追加利上げの可能性が残ることは、やや抵抗要因になっていた。

 

一方、午後からの欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の参入を受けては、米国長期金利が再び上昇したこともドルの買い戻しに繋がっており、今日の東京外国為替市場の終値時点の今夜17時頃には、時間外の米国債券取引では米国長期金利は一時4.081%付近に上昇しており、更なる上昇に向けていたところで日本市場が今夜17時頃の東京終値をつけた。

 

このため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円76〜78銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の149円0〜1銭付近の前東京終値比では約24銭の円高ドル安になった。

 

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が一時4.100%台付近に向けて上昇し、その直前の今夜19時45分頃からドルは円相場で一時149円台に乗せるなど、前東京終値比で円安ドル高への市場反転も見せた時間も観測されている。

この時間の今夜の英国ロンドン外国為替市場では、次回2024年11月6〜7日に開催される米国連邦公開市場委員会 (FOMC) での米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅予想値は、0.25%の米国小幅利下げ予想値が市場で確定値と考えられている70%を超える84.3%付近で推移を続けており、一部のタカ派の米国金利据え置き予想値も15.7%付近の推移を続けていた。

 

今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表予定と次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官の発言予定などを控えており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に最新米国インフレ指標の9月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) と、続いて今夜23時に10月の米国ミシガン大学消費者信頼感 (態度) 指数の速報値、26時10分頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのミシェル・ボウマン理事の発言予定を控えている。

 

また、米国株式市場では今週から米国主要企業の決算発表シーズンが始まり、今夜も米国金融大手のJPモルガンチェースの株主向けの決算報告があり、株式市場からの為替相場への影響に注意が必要である。

 

加えて、中東情勢などの世界ニュースの為替相場への影響や、債券市場や原油価格などのコモディティと外貨影響なども世界のFXトレーダー達に注視されている。

 

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は162円83〜84銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の162円98〜99銭付近の前東京終値と比較すると約15銭の円高ユーロ安であった。

 

主な要因は、来週10月17日に開催予定の次回の欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会では欧州追加利下げ予想が優勢であることや、昨日の夕方の日銀副総裁のタカ派発言を受けた円の買い戻しの影響を受けていたが、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの9月の独消費者物価指数 (CPI) の改定値が、前月比が前回の速報値と市場予想通りの0.0%で、前年同月比も前回と市場予想通りの1.6%の横ばいであったことでも、再び欧州インフレ鈍化による欧州追加利下げ予想が意識されていた。

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0943〜1.0945ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0935〜1.0937ドル付近の前東京終値と比較すると約0.08セントの小幅なユーロ高ドル安であった。

 

主な要因は、欧州よりも米国インフレが根強さを見せたことや米国雇用市場軟化懸念が短期データで浮上したことから、米国景気懸念がやや燻った影響もありドルの利益確定売りや持ち高調整が入り、今日の夕方の欧州市場では来週の欧州中央銀行 (ECB) 理事会を控えた自国通過の欧州ユーロの買い戻しが入っていた。

 

ただし、今夜その後に英国市場で米国長期金利が上昇すると、再びドルの買い戻しも起きたことでは、今夜この後の英国市場では今夜19時台からドル円が円安ドル高に転じたのと同様に、ユーロドルもユーロ安ドル高への市場反転も見せている。

 

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は194円51〜57銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の194円93〜99銭付近の前東京終値比では約42銭の円高ポンド安であった。

 

主な要因は、今朝までに英国主要株価指数のFTSE100も小幅安の終値をつけており、その後の米国主要株価三指数反落を受けたリスク回避のリスクオフの影響もあり、今朝は低リスク通貨の円に対して英国ポンドが下落していたが、今日の午後15時に発表された最新英国重要経済指標の8月の英国月次国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) の前月比は前回の0.0%に対し市場予想通りの0.2%に上昇し、6月と7月に続いた横ばいの停滞状態から脱したことで英国ポンドの買い戻しが入ったことでは下げ幅を縮めたが、米国長期金利上昇時にドルに対して英国ポンドが売られた影響もあったことなどでは、英国ポンドの円相場での上昇幅は限られた。

 

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年10月11日の日本時間(JST)20時20分(チャート画像の時間帯は、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間の時差変更がされており、今日の日本から時差8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の12時20分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までは米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

 

通貨ペア JST 20:20の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 149.08 〜 149.10 +0.08 (円安)
ユーロ/円 162.93 〜 162.95 −0.05 (円高)
ユーロ/ドル 1.0927 〜 1.0929 −0.0008 (ドル高)
英ポンド/円 194.61 〜 194.67 −0.32 (円高)
スイスフラン/円 173.78 〜 173.84 +0.54 (円安)
豪ドル/円 100.25 〜 100.29 ±0.00 (レンジ)

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東西FXマーケットコメント:韓国中銀が利下げを発表!アジア経済も不況か?

東西FXマーケットコメント:韓国中銀が利下げを発表!アジア経済も不況か?

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ニュース

東西FXマーケットコメント – 2024年10月11日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、韓国中銀が利下げを発表した件について、その他のアジア中央銀行の動向分析を交えながら、その内容について考察していきます。メインテーマは韓国中銀の利下げから見るアジア経済の動向とエマージングマーケットの株価市場分析。

 

韓国中銀が0.25ptの利下げを発表!アジア経済は軟化傾向?

10月10日、韓国の中央銀行である韓国銀行は政策金利を0.25pt引き下げると発表した。

韓国銀行は声明にてインフレの軟化、家計負債の増加などについて言及し、外国為替市場におけるリスク緩和、不動産市場が不況に陥っていることなどから、金融引締を緩和していくと発表。8月の声明ではあくまで金融引締継続の姿勢を見せていたため、大きな方針転換であると言える。

 

直近では、中国の中央銀行である中国人民銀行からも政策金利、預金準備率、住宅ローンの引き下げなどを盛り込んだ大規模な景気支援策が発表された。

 

このようにアジアの中央銀行でも利下げによる金融緩和政策の発表が相次いでいる。この利下げ路線は欧州やアメリカ、その他の中央銀行の路線とも合致している。

 

これらを踏まえると、日銀だけが消極的でありながらも利上げ路線をとっていることが際立って映る。こうした金融政策のズレから、8月の日経平均大幅下落のように、日本市場のみでマクロ経済から乖離した現象が起こる可能性もある。

 

よって、今後の日銀とその他の中央銀行の動向の違いには注意しておく必要があるだろう。

 

エマージングマーケットテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

以下のチャートはMSCIエマージングマーケットインデックスのチャートを示している。

このチャートを見れば、2024年以降、それまでのレンジ相場を抜け出して、エマージングマーケットの株価は上昇トレンドに入っていることがわかる。

 

中でも、直近の上昇は一番大きい。米国株式市場におけるテックセクターからの資金流出などの恩恵もあって、エマージングマーケットや米国以外の株式市場がValuationの観点でより割安で、魅力的になっているのも一つの要因であると思われる。

 

エマージングマーケットとは発展途上の金融マーケットの総称であり、中国とインドが中心的な存在に位置している。直近、中国の中央銀行から大規模な景気支援策が発表されたことを考えても、エマージングマーケットは今後一層、上昇していくと考えられる。

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FXニュース:今夜の米CPI発表を控え

FXニュース:今夜の米CPI発表を控え

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FXニュース:今夜の米CPI発表を控え

FXニュース:今夜の米CPI発表を控え

東西FXニュース – 2024年10月10日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

 

主な点:

今日2024年10月10日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の149円54銭付近から、円の高値でドルの安値の148円90銭付近の値幅約64銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円0〜1銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の148円55〜56銭付近の前東京終値比で約45銭の円安ドル高であった。

 

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時148円72銭付近の始値で、昨日のアジア株式市場に続いて昨夜の欧米株式市場でも主要株価の上昇を受けて、世界的な安全資産である米国債売りの影響で米国債券価格低下に伴う利回り上昇が続き、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇トレンドであったことや、次回の米国小幅利下げ予想や一部の金利据え置き予想の影響もあり、開場後の昨夜21時6分頃の一時148円67銭付近が米国市場の円の高値でドルの安値の底値となり、ドルは円相場で上昇を続けた。

 

前市場でも先週金曜日に発表された米国重要経済指標の9月の米国雇用統計が市場予想を上振れした後の米国景気懸念の緩和と米国経済のソフトランディング (Soft landing / 軟着陸) 期待の安全資産の米国債売りの影響が出ていたが、昨夕には次回2024年11月6〜7日にかけて開催予定の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国利下げ幅予想値が、0.25%の米国小幅利下げ予想値が市場で確定値と考えられている70%を超える86.1%付近で推移していた一方で、一部のタカ派の米国金利据え置き予想値が13.9%付近に上昇したことでも、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇し、債券利回りを受けた日米金利差トレードで低金利通貨の円を売り高金利通貨のドルを買う金利差額のスワップポイントで自動利益を獲得するFXトレードなどの影響が見られた。

 

また、市場後半が同時進行中だった欧州市場では、来週10月17日に開催予定の次回の欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会を控えており、欧州追加利下げ予想の市場織り込み度が進んでいたが、昨夜にもECBの高官達の発言が市場で話題になり、仏中央銀行にあたるフランス銀行 (BdF / Banque de France) のフランソワ・ビルロワドガロー総裁が仏アンフォ・ラジオに出演し、来週の「欧州利下げの可能性は極めて高く、さらに言えば、これが最後になるわけではない。今後の利下げペースは、インフレとの闘いの進展次第」とハト派発言をしていた。

 

欧州中央銀行 (ECB) 理事会メンバーのスロバキア国立銀行のピーター・カジミール総裁は、「メディアの報道では欧州利下げが確実視されている。たが、私は良好な数字に基づき決断を下すことを完全には納得していない」と慎重な姿勢も示したものの、「次回のECB理事会での欧州利下げの可能性を排除することはできない」としており、ベルギー国立銀行のピエール・ウンシュ総裁も中東情勢への緊迫化がエネルギー価格を押し上げる可能性などへの警戒感を示し、「まずはさらに分析する必要がある」との慎重さは示したが「欧州利下げの可能性は排除しない」としており、ラトビア銀行のマーティン・カザークス総裁は、「経済が弱いため、欧州利下げは必要」という意見も述べていたことに加えて、ギリシャ銀行のヤニス・ストゥルナラス総裁は、「0.25%の欧州利下げをすぐ実施し、12月にもう一回実施したとしても、(政策金利は)依然として非常に制約的な領域にある」と年内に後2回の欧州追加利下げ実施の可能性があり得ると示唆したことも話題になり、来週のECB理事会を控えた欧州ユーロの持ち高調整や、米国長期金利上昇時の欧州ユーロ売りドル買いの為替相場への影響を与えており、外貨影響のドル上昇圧も対ドル円相場に波及していた。

 

先行していた欧州株式市場では、中国を主要取引先に持つ欧州の株が中国景気刺激策への期待感から上昇した影響や、来週の欧州追加利下げ予想による金利警戒感の緩和でも欧州主要株価が上昇し、昨日の日経平均株価上昇に続き、日本や欧州を主要取引先に持つ昨夜の米国ニューヨーク株式市場でも、前日から大幅な反発と上昇を見せていた米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) が大幅に続伸して史上最高値の更新に向けたほか、同じく上昇トレンドだった米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も続伸して史上最高値の更新に向けており、世界的なハイテク企業比率の高い米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も大幅に続伸するなど、米国主要株価三指数が揃って高値で続伸したことで、欧米株価上昇時のブル・マーケット (Bull market / 強気市場) のリスク選好のリスクオン (Risk-on) でも安全資産の米国債が売られて米国長期金利が上昇を続けたほか、低リスク通貨の円が他の主要通貨に対しても売られやすくなり、債券利回りを受けた日米金利差拡大時の円売りドル買いだけでなく、欧州ユーロなどの主要通貨に対しても低リスク通貨の円が売られた影響が対ドル円相場に波及した。

 

米国ニューヨーク債券市場では、欧州市場と英国市場が終了後にも米国市場でのリスクオンを受けた米国長期金利の上昇が続き、午前2時45分頃には米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は一時4.079%付近に上昇し、債券利回りを受けた日米金利差拡大時の円売りドル買いが続いていた。

 

昨夜には米国内の産油地域を持つテキサス州の米国ダラス連邦準備銀行のロリー・ローガン総裁の発言もあり、「米国インフレの上振れリスクが依然現実的で、経済見通しを巡ってはかなりの不確実性がある中で、今後はより緩やかな米国利下げが適切」とのタカ派寄りの発言が話題にあがっていた。

 

午前3時には、米国連邦準備制度理事会 (FRB) が、前回9月17〜18日開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨を公開し、先月の0.5%の米国大幅利下げ決定を発表した時点では、大多数の当局者が0.5%の大幅利下げを支持し、0.25%の小幅利下げ支持の反対票を投じていたのはタカ派のミシェル・ボウマン理事1名だけであったことが知られていたが、今回の議事要旨の内容では、「一部の当局者が0.25%の利下げを支持した」と、実は複数のメンバーから慎重な意見が挙がっていたことが明らかになったことで、タカ派寄りの内容であったことも、次回のより小幅な米国利下げ幅に影響を与えたことでも、当面の間の日米金利差拡大が続く可能性から市場予想に影響を与え、午前3時59分頃から4時0分頃にかけてドルは円相場で一時149円36銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

今夜この後の最新米国重要インフレ指標の9月の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表イベントを控えたイベントリスクでは、市場高値後のドルには利益確定と持ち高調整の抵抗も混ざったが、外国為替市場よりも早く終値を迎える今朝早朝までの米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数の上昇が続き、史上高値を更新した米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) が前日比で大幅高の終値をつけ、同じく史上高値を記録した米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も前日比で高値の終値になり、米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前日比の大幅高で続伸して引けていたため、米国主要株価三指数が揃って高値の終値をつけた安心感から、米国株式市場からのリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りと安全資産の米国債売りの為替相場への影響は続き、午前5時11〜16分頃と5時20〜24分頃と5時30〜37分頃にかけてドルは円相場で一時149円35銭付近の市場高値圏で高止まりを続けていた。

 

市場終盤には今夜の米国消費者物価指数発表イベントを控えた利益確定と持ち高調整の抵抗が再び入り始めたが、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の148円67銭付近から、円の安値でドルの高値の149円36銭付近の値幅約69銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は149円31銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の148円20銭付近と比べると約1円11銭の大幅な円安ドル高をつけていた。

 

今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも今夜のイベントを控えた高値のドルの利益確定と持ち高調整が先行したほか、今朝8時50分には日本の最新経済指標の9月国内企業物価指数が発表され、前月比は前回の-0.2%と市場予想の-0.3%を上回る0.0%で、前年同月比も前回の2.5%と前回上方修正の2.6%と市場予想の2.3%を上振れする2.8%に上昇した。

そのため、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時149円16銭付近の始値で、今朝9時25分頃にドル円は一時149円0銭付近に下押ししたものの、今朝の日本市場では今日は10日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10が付く日の五十日 (ごとおび / ゴトービ) であったことでは、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが優勢で、今朝9時55分の仲値決済前の今朝9時54分頃には、ドルは円相場で一時149円29銭付近に買い戻されて反発した。

 

今朝早朝までの米国主要株価三指数の上昇と続伸を受けては、米国を主要取引先に持つ日本企業の株が円安を背景とした海外投資家の資金流入でも買われやすくなっており、今朝の東京株式市場では今日の日経平均株価は大幅に上昇して始まったことも、日米株価上昇時のリスク選好のリスクオンで低リスク通貨の円が売られやすかったこともあり、今日の午後15時に今日の日経平均株価が今朝の大幅な上昇幅は午後には利益確定で縮めたものの3万9380円89銭の終値をつけ、前日比102円93銭高の大幅高で大引けしたことを受けて低リスク通貨の円売りの影響が続いたほか、午後からの欧州市場の参入を受けて時間外の米国債券取引でも世界的な安全資産の米国債売りが起き始めて、米国10年債の利回りが指標の米国長期金利が今日の夕方の一時4.080%台に向けた更なる上昇を始めた債券利回りの日米金利差拡大時の影響の円売りドル買いで、午後15時34分頃にドルは円相場で一時149円54銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

しかし、市場高値後のドルには今夜の米国消費者物価指数発表のイベントリスクを控えた利益確定と持ち高調整の抵抗が入り始めたほか、今日の夕方16時台の国内ニュースでは、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の氷見野良三副総裁の発言が話題になり、「慎重に今後のデータを評価し見通しを見て、会合毎にリスクバランスを見ていくわけで、最初からコースが決まっているわけではない」と説明した上で、今年の春闘の賃上げの価格転嫁や来年の賃金動向に関する情報などが重要になり得ると指摘したが、日本の実質金利は「明らかにかなり低い水準にある」とタカ派寄りの発言があったことに加えて、「7月の展望レポートで示された経済活動と物価の見通しが達成されれば、それに応じて追加利上げを行う」とのタカ派発言を受けた市場では、日銀の追加利上げ予想が再び意識された円買いが起きて円相場が反発し、午後16時45分頃に対ドル円相場は一時148円90銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

 

一方、夕方からの英国ロンドン外国為替市場の参入後にも米国長期金利の上昇は続き、今夜この後の17時15分頃の一時4.089%付近に向けて更に上昇していたことでは、ドルは円相場で底堅い値動きも見せた。

 

なお、今日の夕方の時点の金利先物市場のデータを基に米国フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出する米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) のフェドウオッチ (FedWatch) ツールでは、次回の2024年11月6〜7日に開催予定の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) での米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅の市場予想値は、0.25%の米国小幅利下げ予想値は82.8%付近と市場で確定値と考えられている70%を超えた推移を続ける一方で、一部のタカ派の次回の米国金利据え置き予想値は昨夕の13.9%付近から17.2%付近に増加した。

 

そのため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円0〜1銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の148円55〜56銭付近の前東京終値比では約45銭の円安ドル高になった。

 

今夜この後の米国市場では、最新米国重要経済指標の発表イベントと、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定と米国債の入札予定などを控えており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に最新米国重要インフレ指標の9月の米国消費者物価指数 (CPI) と米国CPIコア指数の発表イベントがあり、同時に米国雇用市場関連の最新米国経済指標の前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数も発表されるイベント時間があり、続いて今夜22時15分頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのリサ・クック理事の発言予定と、今夜23時30分頃から同じく次回のFOMC投票権を有するFRBの米国リッチモンド連邦準備銀行のトーマス・バーキン総裁の発言予定、深夜24時頃からは同じくFOMC投票権を有するFRBの米国ニューヨーク連邦準備銀行ジョン・ウィリアムズ総裁の発言予定、そして、26時に米国30年債の入札などが予定されている。

 

また、引き続き、中東情勢などの世界ニュースの為替相場への影響や、債券市場や株式市場と原油価格ならびに外貨影響などにも注意が必要である。

 

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は162円98〜99銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の162円79〜80銭付近の前東京終値と比較すると約19銭の円安ユーロ高であった。

 

主な要因は、昨日に続き、今日も日米株価上昇によるリスク選好のリスクオンで低リスク通貨の円が売られやすく、ドルだけでなく欧州ユーロや英国ポンドに対しても円安の東京終値をつけた。

 

また、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の8月の独小売売上高は、前月比が前回の1.5%から1.6%に上昇し、前年同月比も前回の1.8%を上回る2.4%に上昇していた。

 

ただし、今日の夕方の日銀副総裁のタカ派発言を受けた円の買い戻しの影響を受けては、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、来週の欧州追加利下げ予想の影響もあり、今夜19時台には小幅な円高ユーロ安に転じる時間もあった。

 

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0935〜1.0937ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0957〜1.0959ドル付近の前東京終値と比較すると約0.22セントのユーロ安ドル高であった。

 

主な要因は、昨日に続いて米国長期金利上昇時の主要通貨に対するドル買いの影響があったことに加えて、来週の欧州中央銀行 (ECB) 理事会を控えた高官達の発言を受けた欧州追加利下げ予想が影響を与えていた。

 

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は194円93〜99銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の194円30〜36銭付近の前東京終値比では約63銭の円安ポンド高であった。

 

主な要因は、前日に続き、日米欧株価上昇を受けたリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りでは、ドルや欧州ユーロだけでなく英国ポンドも買われやすかった。

 

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年10月10日の日本時間(JST)19時48分(チャート画像の時間帯は、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間の時差変更がされており、今日の日本から時差8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時48分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までは米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

 

通貨ペア JST 19:48の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 148.82 〜 148.83 +0.27 (円安)
ユーロ/円 162.73 〜 162.75 −0.06 (円高)
ユーロ/ドル 1.0934 〜 1.0935 −0.0023 (ドル高)
英ポンド/円 194.57 〜 194.63 +0.27 (円安)
スイスフラン/円 173.23 〜 173.29 −0.05 (円高)
豪ドル/円 100.06 〜 100.10 +0.12 (円安)

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東西FXマーケットコメント:AIのエネルギー需要低下?AIブームに逆風か

東西FXマーケットコメント:AIのエネルギー需要低下?AIブームに逆風か

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2024年のS&P500公益事業株指数(Standard and Poor’s 500 Utilities Index)

2024年のS&P500公益事業株指数(Standard and Poor’s 500 Utilities Index)

東西FXマーケットコメント – 2024年10月10日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

 

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、株式市場における一大ブームとなっているAIとそれに伴うエネルギー需要に関して、ノルウェーのリスクマネジメント会社からネガティブな予測が出たことについて分析します。メインテーマはAIのエネルギー需要の減衰と株式市場を牽引するセクターの変化。

AIエネルギー需要は予想より小さい?ノルウェーのリスクマネジメント会社が発表。

10月9日、ノルウェーのリスクマネジメント会社であるDNVは「 AI開発に使用されるエネルギーは多くの市場予測を下回る可能性がある」と指摘した。

AIは現在の株式市場において、米国を中心とするテックセクターの大規模な値上がりの背景となっており、それに付随するエネルギー需要から電力会社やエネルギー会社の株価値上がりにも貢献している一大カタリストである。

DNVはAIによる電力需要は2030年までに北米で3.1%に達すると予測。これはマッキンゼーによる米市場の予測結果である12%を大きく下回っている。

Utility Sectorは直近最もS&P500の上昇に寄与しているセクターである。この予測が正しければ、電力・エネルギーセクターにおける織り込まれすぎたAIエネルギー需要予測は今後低迷する可能性がある。その場合、株式市場、特に米国の株式市場には深刻なダメージがあるかもしれない。

 

S&Pセクター分析〜値動きと今後のトレンド〜

以下の2枚の図は、S&P500のUtility SectorとInformation Technology Sectorの年初来チャートを示している。

この2枚を比較すれば、Utility Sectorは今年からずっと長期的な上昇トレンドに入っていることがわかる。一方で、Information Technology Sectorは、2023年までは米国株市場全体を牽引していたものの、今年に入ってからはレンジ相場になっている。

今年に入ってからS&P500の上昇に最も寄与しているのは実際Utility Sectorであり、この背景にはAI開発に必要な電力需要の拡大予測と、11月に控える米国選挙によるボラティリティの上昇に対するリスクヘッジ需要の二つがあると考えることができる。

Utility SectorはDefensive銘柄であるため、これらの要因による上昇は自然であると言える。今後も、上記二つのカタリストは以前継続中であるため、Utility Sectorにはまだ上昇余地があると考えられる。少なくとも11月の上旬までは短期的に上昇すると予測される。

 

2024年のS&P500公益事業株指数(Standard and Poor’s 500 Utilities Index)

2024年のS&P500公益事業株指数(Standard and Poor's 500 Utilities Index)

 

 

2024年のS&P500情報技術株指数(Standard and Poor’s 500 Information Technology Index)

2024年のS&P500情報技術株指数(Standard and Poor's 500 Information Technology Index)

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FXニュース: 米長期金利一時4.05%台

FXニュース: 米長期金利一時4.05%台

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FXニュース: 米長期金利一時4.05%台

FXニュース: 米長期金利一時4.05%台

東西FXニュース – 2024年10月09日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米主要株価が大幅反発
  • 中財政策強化リスク選好
  • FOMC議事要旨を控え
  • 明日米CPI発表イベント
  • 欧追加利下げの織り込み
  • RBNZが0.5%大幅利下げ

今日2024年10月9日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の148円1銭付近から、円の安値でドルの高値の148円65銭付近の値幅約64銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円55〜56銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の147円59〜60銭付近の前東京終値比で約96銭の円安ドル高であった。

 

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の昨夕の英国ロンドン外国為替市場では、長期化する中東情勢への警戒感を受けた世界的な株価下落の影響に続き、地理的に近い欧州市場での地政学リスク回避のリスクオフ (Risk-off) などの影響で低リスク通貨の円買いが一巡した後には、再び先週金曜日に発表された米国重要経済指標の9月の米国雇用統計の上振れ後の米国景気懸念緩和と米国経済のソフトランディング (Soft landing / 軟着陸) 期待の安全資産の米国債売りの影響で、米国債券価格低下に伴う利回りの上昇が起き、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利の上昇が続き、次回2024年11月6〜7日に開催予定の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の利下げ幅予想値で、0.25%の米国小幅利下げ予想値が市場で確定値と考えられている70%を超える88.7%付近で推移した一方で、一部のタカ派の米国金利据え置き予想値が11.3%付近に上昇したことを受けて米国長期金利が更に上昇し、債券利回りを受けた金利差トレードで日米金利差拡大時の円の利益確定売りとドルの買い戻しが進んだ。

 

また、来週10月17日に次回開催が予定されている欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会では、欧州追加利下げ予想の市場織り込み度が進んでいたことも、この時間のドルの買い戻しの一因となっていた。

 

昨夜20時35分頃には、米国市場に先立って、英国ロンドン外国為替市場時間の時間外の米国債券取引で、米国長期金利は一時4.035%付近に上昇していた。

 

昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時147円85銭付近の始値で、債券利回りを受けた日米金利差拡大時の円の利益確定売りと主要通貨に対するドルの買い戻しがまだ進行中であったため、この始値が昨夜の米国市場での円の高値でドルの安値となり、ドルは円相場でこの後にも上昇を続けた。

 

昨夜21時30分には最新米国経済指標の8月の米国貿易収支の発表があり、前回の-788億ドルと前回修正の-789億ドルと市場予想の-705億ドルに対し-704億ドルと、前回と市場予想よりも赤字額が減少したことでも、前述の先週の米国雇用統計上振れ後の米国経済のソフトランディング期待の安全資産の米国債売りが続いたため、発表直後の昨夜21時35分頃には米国長期金利は一時4.049%付近へと上昇を続けた。

 

また、米国ニューヨーク株式市場では、前々営業日に史上高値を更新後に前営業日には大幅に反落していた米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) が反発と大幅な上昇を始めたほか、同じく前営業日には大幅反落後の米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も反発上昇で始まった後に大幅な上昇に向けており、米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も反発上昇と、三指数が揃って上昇を始めた米国株式市場の買い戻しのトレンドを受けては、米国主要株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) による為替相場への影響が入り、前営業日の米国株価下落時や中東情勢警戒のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で買われていた低リスク通貨の円の利益確定売りや持ち高調整に転じたことも、安全資産の米国債売りによる米国長期金利の上昇と債券利回りの日米金利差拡大時の円売りドル買いを進めた。

 

その影響もあり、米国ニューヨーク債券市場では、昨夜22時50分頃には米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は一時4.058%付近にまで上昇し、今年8月1日以来のおよそ2カ月ぶりの高利回りを記録しており、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差拡大時の円売りドル買いの影響で、ドルは円相場で148円台前半に上昇した。

深夜24時には米国市場と同時進行中だった英国市場でロンドン・フィキリング (London Fixing) の主要取引通貨のドルが買われた影響もあり、深夜24時2分頃にはドルは円相場で一時148円36銭付近に買われていた。

 

ただし、午前1時45分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国アトランタ連邦準備銀行のラファエル・ボスティック総裁の発言があり、明日の最新米国重要インフレ指標の消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表イベントを控えて、米国インフレへの警戒感によるイベント前の持ち高調整のドルの買い戻しも入り始めていた市場に対し、「インフレ目標を確実に達成させることに引き続き鋭意集中している」としたものの、「インフレはこれまで低下してきたので、(物価安定と雇用最大化の)二つの責務では、雇用の側面がより目立っている」と発言し、「米国経済は依然として力強いが、米国インフレに対するリスクが低下している一方で、米国労働市場に対する脅威は高まっている」としており、「毎月の雇用者数の増加が10万人以下になれば、FRBはより速いペースで米国利下げを実施すべきか検討する可能性がある」と、重視する見解を述べた一方で、「インフレ率を2%の目標に戻さなければならない。目標までかなりの道のりが残っている。物価目標達成に引き続き注力している」と、労働市場軟化ほどの警戒感を示していなかったことでは、ややドル調整の抵抗も混ざった。

 

一方、米国ニューヨーク債券市場では、午前2時に米国3年債の入札があり、入札に向けて他の種類の米国債も全般的に買われた影響では、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利も、入札を控えて一時4.026%付近に下押しし、入札後の午前2時20分頃も一時4.037%付近と、一時の4.05%台からはピークアウトしていたことも抵抗になっていた。

 

しかし、午前4時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないものの米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官である米国ボストン連邦準備銀行のスーザン・コリンズ総裁の発言があり、先週の9月の最新米国雇用統計を含む最近のデータは、米国労働市場が「全体的に良好な状態」にあることを示しているとやや楽観的な指摘をし、米国労働市場が健全さを保ちながら、米国インフレ率が「タイムリーに目標に回帰」する自信を深めていると述べており、また、米国インフレ率をFRBの目標の2%に戻すには「まだ幾分道のりが残っている」としており、「インフレ率は向こう数カ月、現在の水準近辺で推移する可能性が高い」ことや、来年の「2025年下半期頃までに、目標の2%に向けて緩やかに低下」との予測を語ったことでは、再び米国長期金利が午前4時頃には一時4.040%付近に上戻ししたため、一時抵抗後のドルの買い戻しが再び入ってドルが円相場で再び上昇し、午前4時13分頃にはドルは円相場で一時148円38銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

米国ニューヨーク株式市場では、中東情勢を受けた原油先物相場の上昇が一服したこともあり、過度な警戒感や原油価格上昇に伴うインフレ懸念が緩和された影響もあり、米国主要株価三指数の米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) が前日比で大幅高の終値をつけて引けており、米国ダウ工業株30種平均 (Dow Jones Industrial Average) も前日比で大幅高に反発した終値に向けたほか、米国S&P 500種 (Standard and Poor’s 500 index) も小幅高の終値と、今朝早朝には米国主要株価三指数は揃って上昇の終値をつけたことも為替相場に影響を与えていた。

 

ただし、数ヶ月ぶりの高利回りを記録後の米国債には、安値からの米国債買いの抵抗が入り始めたことでは、米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響が入り始めて米国長期金利が反落したことでは、今朝早朝の米国ニューヨーク債券市場の終値時点の米国10年債の利回りは4.012%付近と、前日比では-0.015低下したことを受けては、市場高値後のドルには、今夜この後の前回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨や明日の夜の最新米国重要インフレ指標の米国消費者物価指数 (CPI) 発表イベントを控えたイベント前のイベントリスクの早期の利益確定売りや持ち高調整の抵抗が入ったことでは、ドルは円相場で上昇幅を縮めた。

 

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の147円85銭付近から、円の安値でドルの高値の148円38銭付近の値幅約53銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は148円20銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の148円18銭付近と比べると約2銭の小幅な円安ドル高をつけていた。

 

今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、今朝8時30分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のフィリップ・ジェファーソン副議長の発言があり、先月9月の前回のFOMCの0.5%の米国大幅利下げを支持した理由として、米国のインフレ鈍化が続く中で、物価安定と雇用最大化の二つのリスクバランスから、米国労働市場の強さを維持する狙いがあったことに言及していた。

 

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時148円14銭付近の始値であったが、先ほどの発言の影響もあり、中東情勢の原油価格への影響などの米国インフレへの警戒がやや緩和されていたことなどもあり、今朝9時42分頃にドルは円相場で一時148円1銭付近と、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

 

しかし、日本市場の今朝9時55分の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要があり、市場安値後のドルは円相場で反発し、再び上昇を始めた。

 

今朝10時頃には、同時進行中のオセアニア市場で、ニュージーランド中央銀行ニュージーランド準備銀行 (RBNZ / Reserve Bank of New Zealand) が新政策金利を発表し、これまでの5.25%であったニュージーランドドル政策金利を市場予想通りの4.75%へと、0.5%の大幅利下げを決定したことから、ニュージーランドドルが世界的に流動性の高い米国のドルに対して売られた影響も、対ドル円相場に波及した。

 

また、今朝までの米国主要株価三指数上昇の影響があり、今日の東京株式市場では日経平均株価が大幅な反発上昇で始まっていたことも、日米株価上昇時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売り要因となったほか、中国財務省の財政政策強化に関する報道を受けて、昨日は暴落を見せた香港ハンセン株価指数 (Hong Kong Hang Seng Index) が一時プラス圏に転じるなど、投資家達の昨日のリスク回避のリスクオフの姿勢が緩和され、今日はリスク選好のリスクオンに転じたことでも低リスク通貨の円が売られやすくなったことから、午後15時頃に今日の日経平均株価3万9277円96銭の終値をつけて前日比340円42銭高の大幅高で大引けすると、午後15時頃のドルは円相場で一時148円62銭付近に上昇した。

 

午後からの欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の本格参入後には、今日の夕方の金利先物市場のデータを基に米国フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出する米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) のフェドウオッチ (FedWatch) ツールでは、次回2024年11月6〜7日の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利下げ幅の市場予想値は、0.50%の米国大幅利下げ予想値が昨夕に続き0%付近の後に圏外で、0.25%の米国小幅利下げ予想値は86.1%付近と、市場で確定値と考えられている70%を超えて推移を続け、一部のタカ派の次回の金利据え置き予想値は昨夕の11.3%付近から13.9%に増加していたことでも、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が追加利上げを急がない姿勢が意識されていたため、当面の間の日米金利差の拡大が続く可能性から円売りドル買いが入り、今日の夕方16時31分頃にドルは円相場で一時148円65銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

 

このため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円55〜56銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の147円59〜60銭付近の前東京終値比では約96銭の円安ドル高になっていた。

 

今夜この後の米国市場では、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定と以前のFOMC議事要旨の公開予定と、最新米国経済指標の発表予定や米国債の入札予定などを控えており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国アトランタ連邦準備銀行 (以下、連銀) のラファエル・ボスティック総裁の再発言があり、続いて今夜22時15分頃からは次回のFOMC投票権はないがFRB高官の米国ダラス連銀のロリー・ローガン総裁の発言予定、今夜23時に8月の米国卸売売上高、今夜23時30分に週間原油在庫と同時刻頃から次回FOMC投票権はないがFRB高官の米国シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁の発言予定、25時30分頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのフィリップ・ジェファーソン副議長の再発言、26時に米国10年債の入札予定、27時には今夜の市場注目度が高い米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨の公開予定がある。また、明日の早朝6時頃からは次回のFOMC投票権はないもののFRB高官の米国ボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁の発言予定と、明日の朝7時頃からは次回FOMC投票権を持つFRB高官の米国サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁の発言予定などが続く予定である。

 

また、引き続き、中東情勢などの世界ニュースの影響や、債券市場や株式市場および外貨影響などにも注意が必要である。

 

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は162円79〜80銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の162円28〜29銭付近の前東京終値と比較すると約51銭の円安ユーロ高であった。

 

主な要因は、昨日の中東情勢を受けた株式市場のリスクオフの巻き戻しで、今日は日米株価上昇によるリスク選好のリスクオンに転じた影響で、低リスク通貨の円が欧州ユーロや英国ポンドや豪ドルなどに売られやすくなっていた。

 

また、今日の午後15時に発表された最新欧州経済指標では、欧州ユーロ圏主要国のドイツの8月の独貿易収支は、前回の168億ユーロと前回上方修正の169億ユーロと市場予想の184億ユーロを上回る225億ユーロに上昇していた。

 

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0957〜1.0959ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0992〜1.0996ドル付近の前東京終値と比較すると約0.40セントのユーロ安ドル高であった。

 

主な要因は、米国長期金利上昇時の主要通貨に対するドル買いの影響で、今朝までのニューヨーク市場でも主要通貨全般に対するドルインデックス (ドル指数) が上昇しており、円だけでなく欧州ユーロに対してドルが上昇していた。

 

また、来週の欧州中央銀行 (ECB) 理事会の欧州追加利下げ予想が優勢さを保つ中で、次回の米国利下げ幅予想では確定値を超えている米国小幅利下げ予想に加えて、一部の金利据え置き予想値がやや増加した影響などもユーロドルの為替相場に影響を与えていた。

 

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は194円30〜36銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の193円41〜47銭付近の前東京終値比では約89銭の円安ポンド高であった。

 

主な要因は、欧州ユーロと同様に、昨日の中東情勢を受けた地政学リスク回避のリスクオフの巻き戻しの今日のリスク選好のリスクオン市場では、低リスク通貨の円に対して英国ポンドも買われやすかった。

 

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年10月9日の日本時間(JST)20時0分(チャート画像の時間帯は、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間の時差変更がされており、今日の日本から時差8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の12時0分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までは米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

 

通貨ペア JST 20:00の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 148.59 〜 148.61 +1.00 (円安)
ユーロ/円 162.94 〜 162.95 +0.66 (円安)
ユーロ/ドル 1.0964 〜 1.0966 −0.0028 (ドル高)
英ポンド/円 194.54 〜 194.60 +1.13 (円安)
スイスフラン/円 173.33 〜 173.39 +0.49 (円安)
豪ドル/円 100.06 〜 100.10 +0.65 (円安)

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