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FXニュース:今週米重要指標と日銀会合

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FXニュース:今週米重要指標と日銀会合

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東西FXニュース – 2024年4月22日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

今日2024年4月22日月曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の154円59銭付近から、円の安値でドルの高値の154円76銭付近の値幅約17銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は154円65〜66銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の154円47〜48銭付近の前東京終値比では約18銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、前回に東西FXニュースでもお伝えしていた通り、先週金曜日の日本市場では午前中に一時中東情勢緊迫化のニュースの影響によるリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の安全資産買いが高まり、米国債の利回りが指標となる米国長期金利が一時低下したほか、低リスク通貨の円買いにより円相場が主要通貨に対して一時反発したが、その後の先週金曜日の午後の中東情勢のニュース続報を受けては中東情勢警戒感がやや緩和され、午後からの欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の参入では上昇後の円の利益確定売りと米国長期金利の反発による日米金利差再拡大によるドルの買い戻しが進んだため、先週金曜日の夜の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる先週金曜日の夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時154円60銭付近であった。

先週金曜日の日本市場時間の中東情勢リスク回避時には一時4.499%付近にまで急落後の米国長期金利も、その後には反発を続け、先週金曜日の夜21時40分頃の米国ニューヨーク債券市場では一時4.60%台を回復して、更に上昇していた。

ただし、同時進行していた欧州英国市場では、先週金曜日の夜23時台には欧州ユーロの対ドルでの買い戻しが更に進行する様な中東情勢警戒緩和のニュース続報が続いており、「イラン、イスラエルへの報復ないと示唆。戦火の拡大回避か」、「イスラエルの攻撃を受けたイランは、再攻撃に慎重な姿勢を示している」などの報道が話題になり、これまでのリスク回避時に買われた低リスク通貨の円売りだけでなく、世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルも売られて欧州ユーロが買い戻されたことから、ユーロドルがユーロ高ドル安に転じたほか、欧州ユーロの影響を受けやすい英国ポンドに対するドル売りも一時入った影響が他の主要通貨である対ドルの円相場などにも波及し、先週金曜日の夜23時28〜30分頃にドルは円相場で一時154円46銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録し、その直後にはユーロドルも欧州ユーロが対ドルで一時1.0677ドル付近の欧州英国市場および日通しの欧州ユーロの高値でドルの安値の高値を記録したため、主要通貨全般に対するドルインデックス (ドル指数) は一時105.85付近に低下した。

また、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のクリステーヌ・ラガルド総裁の発言も話題になり、欧州のインフレ率が低下していくディスインフレの過程は続きそうであるとの見方を示すと同時に、インフレ見通しのリスクは「上下のどちら方向にもある」との発言により、欧州中央銀行 (ECB) の高官達にはハト派発言が続いていた中でも、抵抗要因への警戒感が混ざったことも欧州ユーロ買い戻しの一因となっていた。

しかし、英国夏時間 (BST / British Summer Time / GMT+1) には日本の深夜頃にあたる週末の英国ロンドン市場終盤の深夜頃のロンドン・フィキシング (London Fixing) の値決め時間に向けては、金価格などには基軸通貨のドルで取引される金融商品の実需もあったため、市場安値後のドルには買い戻しやショートカバーが入り、ドルは円相場で反発した。

週末の米国市場では、今週の最新米国重要経済指標の第1四半期米国国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) や、米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で引用されていた米国重要インフレ指標データの米国PCE (Personal Consumption Expenditures / 個人消費支出) デフレーターなどの「今後のデータ」の発表予定を控えていることが意識され始めていたところに、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の中でもハト派で知られていた米国シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁高官のタカ派発言の影響もあり、「2024年の米国インフレ抑制の進展は、今年に入ってから3カ月連続で市場予想を上回るインフレになり、今のところ失速している。統計にはノイズも多いため、単月だけのデータはあまり重視したくはないが、3カ月も続くと否定できない」と発言し、「立ち止まって入手可能なデータにより、今後の経済動向を見極める必要がある」と、米国の利下げに慎重な姿勢を示しており、米国政策金利の先高観により、米国ニューヨーク債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は反発後の上昇で一時4.62%台後半に向かったほか、4.623%の終値になり、日米金利差拡大による円買いドル売りの影響で、先週土曜日の早朝5時30分頃と37分頃に、ドルは円相場で一時154円65銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の植田和男総裁が米国ワシントンの講演で発言し、「一時的な要因を除き、基調的な物価上昇傾向が続けば、金利を引き上げる可能性が非常に高い」と、日銀 (BoJ) の追加利上げの可能性を改めて示し、具体的な時期や追加利上げ幅については言及しなかったものの、市場で高まっていた米国政府も容認の日本政府と日銀の為替介入の警戒感に加えて、日銀の追加利上げの可能性も意識されたことでは、155円台手前の154円台後半では低リスク通貨の円の上値抵抗線レジスタンスラインの手前や、先日に更新後の今年の円安ドル高記録の154円79銭付近のノックアウトオプション (knock-out Option) も大量に観測されていたことを受けては、週末を控えた早期の利益確定や持ち高調整が入ったことは、週末の米国市場終盤の円相場の抵抗要因となった。

また、決算報告シーズンの米国主要株価三指数では、米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が前営業日比で大幅高になった以外には、米国S&P500 (Standard and Poor’s 500) が小幅安で、米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) は大幅安になるなど、一部の株安を受けたリスク回避でドルから買える低リスク通貨の円が買われたことも抵抗要素になった。

このため、先週金曜日の夜から土曜日の朝までの先週末の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の154円46銭付近から、円の安値でドルの高値の154円65銭付近の値幅約19銭の値動きで、先週土曜日の朝6時前頃のニューヨーク終値は154円64銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の154円64銭付近と同じ横ばいレンジ圏をつけていた。

週が明けた今朝早朝のシンガポールなどのアジア市場やオーストラリアなどのオセアニア市場に続いて始まった今朝9時頃からの今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時154円64銭付近の始値で、日本市場の今朝9時55分の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需の円売りドル買いがあり、今朝9時54〜55分頃にはドルは円相場で一時154円74銭付近に上昇したが、続いての輸出企業の円買いドル売りと155円手前が意識された154円台後半の早期のドルの利益確定売りによる円の買い戻しが一旦入ったことでは対ドルの円相場が一時反発し、午前10時52分頃に対ドル円相場は一時154円59銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、中東情勢警戒緩和の影響もあり、週明けの東京株式市場では、先週金曜日に今年最大の下落幅を見せた日経平均株価が反発し、前営業日比で一時400円超高の大幅な反発上昇を見せたことでは、リスク選好のリスクオン (Risk-on) で国内第一安全資産の低リスク通貨の円が売られた影響があり、米国長期金利も一時4.66%台に向けて上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いによりドルは円相場で反発し、更なる上昇に向かった。

午後15時台には、今日の日経平均株価は3万7438円61銭の終値をつけ、前営業日比で370円26銭の大幅高で大引けし、低リスク通貨の円売りの影響が続いた。

同じく15時台には欧州市場の参入が始まっていたが、日本国債利回りの国内長期金利は0.880%付近であったことに対し、米国長期金利は一時4.66%台で高止まり後にも一時4.65%台付近で推移していたため、日米金利差トレードによる円売りドル買いの影響などで、ドルは円相場で午後15時7分頃に一時154円76銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、154円台後半では、前述の今年の円安ドル高記録の154円79銭付近のテクニカル分析的な上値抵抗線レジスタンスラインが再び意識されたほか、為替介入警戒感やノックアウトへの警戒などの早期の利益確定と持ち高調整は、円相場の抵抗要因となった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は154円65〜66銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の154円47〜48銭付近の前東京終値比で約18銭の円安ドル高になった。

今夜この後の米国市場では、米国ニューヨーク株式市場で米国主要企業の決算報告シーズンが続くが、明日以降には予定されているものの今夜は特に重要度が高い最新米国経済指標の発表予定がないため、米国債などの債券利回りの影響や、世界情勢のニュース続報の影響などが市場では注視されているところである。

なお、欧州市場では、今夜この後の23時に4月の欧州消費者信頼感速報値の最新欧州経済指標の発表予定があり、続いて深夜24時30分頃から欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の要人発言予定が再びあることが注目されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円83~85銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の164円58~60銭付近の前東京終値比で約25銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、先述の通り、先週金曜日のリスク回避後の欧州ユーロの買い戻しの影響が対円だけでなく対ドルにも入ったほか、今日の日本市場でも日経平均株価が大幅反発したため、リスク選好時の低リスク通貨の円売りで欧州ユーロが買われた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0657〜1.0658ドル付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の1.0653〜1.0655ドル付近の前東京終値比で約0.04セントの小幅なユーロ高ドル安であった。

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、米国の方が欧州よりも長期間高金利が維持される市場予想が強く、元々が中東情勢警戒感の緩和による小幅域であったために、今夜19時台には前東京終値比で小幅なユーロ安ドル高への市場反転なども見せている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は191円27〜33銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の192円22〜28銭付近の前東京終値比では約95銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、先週金曜日に発表された最新英国経済指標の3月の英国小売売上高がいずれも市場予想を下回り、英国景気懸念と景気要因により英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の英国利下げ予想が意識された英国ポンド売りに影響を及ぼしたため、一方の日銀の追加利上げ予想では、年内の日英金利差縮小予想が浮上していた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月22日の日本時間(JST)19時45分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時45分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:45の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 154.75 〜 154.76 +0.28 (円安)
ユーロ/円 164.84 〜 164.85 +0.26 (円安)
ユーロ/ドル 1.0651 〜 1.0653 -0.0002 (ドル高)
英ポンド/円 190.88 〜 190.94 -1.34 (円高)
スイスフラン/円 169.75 〜 169.81 -0.27 (円高)
豪ドル/円 99.59 〜 99.63 +0.43 (円安)

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FXニュース:米小売売上高が市場予想以上

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FXニュース:米小売売上高が市場予想以上

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東西FXニュース – 2024年4月16日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 1990年以来の円安ドル高進行
  • ドル円一時154円台後半記録
  • 主要通貨にも一時全面ドル高
  • 長期金利上昇一時4.66%台
  • 日米金利差拡大と介入警戒感
  • 中東情勢懸念で日米株価下落
  • 今夜米FRB議長の発言予定も

今日2024年4月16日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の154円13銭付近から、円の安値でドルの高値の154円61銭付近の値幅約48銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は154円39〜40銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の153円90〜91銭付近の前東京終値比で約49銭の円安ドル高であった。

今日の日本の東京外国為替市場でも、午後からの欧州市場の参入後に、対ドル円相場は円安要因の日米金利差拡大により、一時154円60〜61銭付近の1990年6月以来のおよそ34年ぶりの今年最大の円安ドル高の記録を続伸し、今夜20時20分頃の英国ロンドン外国為替市場でも一時154円70〜71銭付近の円安ドル高を更新している。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場の後半から始まった昨夜21時頃の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時153円91銭付近であったが、昨夜21時30分に発表された最新米国重要経済指標の3月の米国小売売上高が、前月比の前回が0.6%から前回0.9%に上方修正された上に、市場予想の0.3%を上回る0.7%に上昇し、自動車を除くコア指数の前月比も前回の0.3%と前回上方修正の0.6%と市場予想の0.4%を上回る1.1%と、市場予想を大きく上振れしたことを受けて、米国消費の強さによる景気要因の米国インフレ圧が意識され、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国利下げ先送り予想と高金利長期化予想が高まり、米国政策金利の先高観から米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が4.6%台の上昇を始め、日米金利差拡大による円売りドル買いや、欧州ユーロなどの主要通貨に対しても一時ドル全面高に向かった影響が波及したため、ドルは円相場で発表時の昨夜21時30分に一時154円30銭に急伸した後も上昇し、昨夜21時35分頃に一時154円42銭付近に達していた。

ただし、昨夜21時30分に同時発表されていた最新米国経済指標の4月の米国ニューヨーク連銀製造業景気指数は前回の-20.9と市場予想の-7.5に対し-14.3と、前回よりは改善されたものの、市場予想を下回るマイナス圏に留まっていたことでは、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) 為替介入警戒感も相まって、早期の利益確定売りの抵抗も混ざった。

その一方で、同時刻頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の要人発言があり、先週に発表された市場予想を上振れした米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) について、今後の見通しに影響を与える重要な情報ではあるが、大きな転換点になるとは考えてはおらず、米国のインフレ率が徐々に鈍下し続ければ、年内に米国利下げを開始する可能性が高いと発言していた。

続いて、昨夜23時に発表された4月の米国NAHB (National Association of Home Builders / 全米住宅建設業者協会) 住宅市場指数は、前回と市場予想通りの51で、2月の米国企業在庫の前月比も前回の0.0%に対し市場予想通りの0.4%であった。

米国ニューヨーク債券市場では、より重要度が高い米国の景気指標でもある先述の3月の米国小売売上高の上振れを受けた米国政策金利の先高観による米国10年債の利回りの上昇が続き、米国10年債の利回りが指標の米国長期金利は昨夜23時台に一時4.66%台の昨年2023年11月13日以来の今年最大の高利回りを記録し、日米金利差拡大による円売りドル買いと、欧米金利等の主要通貨に対する金利差トレードでもドルが買われて高騰し、昨年2023年11月3日以来の今年最大のユーロ安ドル高を記録したほか、主要通貨全般に対するドルの強さを示すドル指数も一時106.23付近と昨年2023年11月3日以来の今年のドル高を記録する一時全面ドル高になったため、ドルは円相場で昨夜23時10分頃に一時154円45銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、この時点での今年最大の1990年6月以来のおよそ34年ぶりの円安ドル高の記録を更新した。

しかし、その時点での今年最大の円安ドル高を記録後には、為替介入警戒感もあり利益確定や持ち高調整の抵抗が入ったほか、先日から米国の大手金融株などの主要企業の決算報告シーズンが始まり、ニュースに敏感になっていた米国ニューヨーク株式市場では、米国の高金利長期化による企業ローン金利コストなどに対する決算関連の警戒感があったことに加え、この日のニュースでもイスラエルの戦時内閣がイランの攻撃への対抗措置について、閣議で「明確かつ強力な反撃」に出ることを協議し、イスラエルのガラント国防相が「イランへの報復以外に選択肢はない」と発言したことが報道されたため、中東情勢の緊迫感が一気に高まり、米国シティグループ (Citigroup) 等の一部金融系が原油先物予想価格を中東情勢により上方修正したことも車社会の米国ではインフレ圧として意識され、中東情勢警戒感によるリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の米国株売りが再燃し、米国主要株価指数三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック総合株価指数(NASDAQ Composite) が大幅に下落し、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500 index) も三指数が揃って下落に向けたことを受けては、安全資産の金や米国債や低リスク通貨の円が買われた抵抗が入り、昨夜23時37分頃に対ドル円相場は一時153円85銭付近に反発し、米国市場での円の高値でドルの安値を記録したが、世界的に流動性が高いドルも欧州ユーロなどに対する安全資産として買われたため、その後のドルは円相場で反発した。

安全資産買いによる米国債価格上昇に伴う利回りの一時低下の抵抗がある中でも、米国のインフレの根強さや米国消費の強さなどの景気要因の高金利長期化予想の影響があり、米国長期金利は4.596%付近のニューヨーク債券市場の終値に向かって下げ止まり、ドルも円相場で再び154円台に買い戻されていた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の154円44銭付近から、円の高値でドルの安値の153円85銭付近の値幅約59銭の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は154円28銭付近で、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の153円23銭と比べて約1円5銭の大幅な円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時154円22銭付近で、前回の東西FXニュースでもお伝えした通り、昨夕の日本市場終了後の日本政府の発言の影響もあり、今年最大の円安ドル高の進行を受けた日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入警戒感が先行したことでは、今朝9時1〜2分頃と5分頃にテクニカル分析的なダブルボトム (Double Bottom) の毛抜き底をチャートに描いてトレンド転換するまでは、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

今朝も日本政府の鈴木俊一財務相閣議後記者会見で、円安ドル高の進行について、「今の動きを、しっかりと注視している。必要に応じて、万全の対応をしたい」と発言し、円安牽制の口先介入を行っていた。

しかし、市場では、日本政府と日銀の為替介入のトリガー (引き金) となるのは、「急激な価格変動性のボラティリティ (Volatility) 」であることが意識されていたほか、以前の為替介入時にも日本企業への影響が少ない日本市場の営業時間外の金曜日の夜などの海外市場が狙われていたことが多く、日本市場時間では急激な価格変動性に注意した取引の中で緩やかにドルが買われ、昨夜の米国市場で記録した154円台中盤付近でも為替介入が入らなかったことから、市場では次は155円台手前付近が為替介入への警戒域にシフトしつつあった。

最近の最新米国重要経済指標の上振れを受けた米国利下げ先送り予想による米国金利の先高観は強く、今日の日本市場の時間外の米国債券取引でも米国長期金利が再び一時4.6%台に反発上昇しており、日米金利差拡大による円売りドル買いや主要通貨に対するドル買いが再開し、ドルは円相場で反発し、再び上昇を続けたが、日本市場主導の時間には154円台前半で比較的緩やかな推移を保っていた。

また、中東情勢警戒感のリスク回避のリスクオフによる米国主要株価三指数下落の影響もあり、原油先物高は車社会の米国ではインフレ懸念であるが島国の日本でも貿易赤字リスク増加にもつながるために警戒感があり、今日の東京株式市場でも日経平均株価が大幅に下落したことでは、国内第一安全資産の低リスク通貨の円が買われる抵抗も入っていた。

午後15時台には今日の日経平均株価は3万8,471円20銭の終値をつけ、前営業日比761円60銭安の大幅安で大引けした。

ただし、午後からの欧州市場の参入が始まると事態は一転し、米国長期金利が再び一時4.64%台に上昇したことを受けた日米金利差拡大でドルが買われて円相場で上昇し、昨夜の米国市場の記録を上抜けて、午後15時41〜42分頃にドルは円相場で一時154円60〜61銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録し、1990年6月以来の今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

154円台後半に円安ドル高が進行したことを受けては、為替介入警戒による利益確定や持ち高調整の抵抗も入ったが、今夕の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が一時4.65%台に向けて再上昇していたため、今日の円相場でのドルの底値は固かった。

また、今夜この後の米国市場では、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の中でも市場への影響力が最も強いジェローム・パウエル議長の発言予定などを控えていることでも、最近の市場予想を上回る米国重要経済指標発表後でタカ派発言への警戒感などもあった。

このため、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は154円39〜40銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の153円90〜91銭付近の前東京終値比で約49銭の円安ドル高になった。

今夜この後の米国市場でも、最新米国経済指標の発表予定や次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に最新米国経済指標の3月の米国住宅着工件数と3月の米国建設許可件数、今夜22時15分に3月の米国鉱工業生産と3月設備稼働率、26時15分頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の要人発言予定が注目されているほか、他の高官達の発言も続く中で、今週の米国ニューヨーク株式市場では、米国主要企業や大手金融株などの決算報告発表シーズンが続いていることにも注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は163円93~95銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の164円2~4銭付近の前東京終値比で約9銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、日米株価下落を受けた低リスク通貨の円買いで円相場が抵抗する中でも、リスク市場に弱い欧州ユーロが売られやすかった。

ただし、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏ドイツの最新経済指標の3月の独卸売物価指数 (WPI / Wholesale Price Index) の前月比は前回の-0.1%から0.2%にやや上昇し、今夜18時の4月の独ZEW景況感調査の期待指数も前回の31.7と市場予想の35.0を上回る42.9に上昇し、欧州ユーロ圏総合の4月の欧州ZEW景況感調査も前回の33.5から43.9に改善したことを受けては、対円では欧州ユーロの買い戻しも入り、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場では前東京終値比で円安ユーロ高に市場反転も見せている。

一方で、先週の欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 総裁や高官のハト派発言の影響もあり、6月の欧州利下げ予想が高まる一方で、同月の米国利下げ先送り予想が高まり、欧米金利差予想による欧州ユーロ売りドル買いで対ドルにより今年最大の欧州ユーロ安ドル高を記録した影響が、円などの他の主要通貨にもユーロ安圧として波及していた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0616〜1.0618ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0656〜1.0658ドル付近の前東京終値比で約0.40セントのユーロ安ドル高であった。

なお、今夜18時に発表された欧州ユーロ圏総合の2月の欧州貿易収支は、やや強弱が入り混じっていた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円3〜9銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の192円2〜8銭付近の前東京終値比では約1銭の僅差の円安ポンド高であった。

主な要因は、今日の午後15時に最新英国経済指標の3月の英国失業率が発表され、前回と同じ4.0%の横ばいであったが、同時発表の2月のILO方式の英国失業率は前回の3.9%と市場予想の4.0%に対し4.2%に悪化した。

ただし、同じく発表された3月の英国失業保険申請件数は、前回の1.68万件が前回0.41万件に修正されたほか、今回も1.09万件と修正前の前回よりもやや改善していたことでは、強弱が入り混じっていた。

なお、今夜この後の26時頃からは、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) のベイリー総裁の要人発言予定があることにも注意が必要である。

昨夜の米国長期金利の上昇時には、英国長期金利も連れ高になっていた時間があり、英国の利下げ予想も影響を及ぼしているほか、日英金利差の影響では今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場で、対円での英国ポンドは僅差だった円安ポンド高の値幅を広げている。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月16日の日本時間(JST)19時48分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時48分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:48の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 154.55 〜 154.56 +0.65 (円安)
ユーロ/円 164.25 〜 164.27 +0.23 (円安)
ユーロ/ドル 1.0627 〜 1.0628 -0.0029 (ドル高)
英ポンド/円 192.35 〜 192.41 +0.33 (円安)
スイスフラン/円 169.23 〜 169.29 +0.66 (円安)
豪ドル/円 99.13 〜 99.17 -0.64 (円高)

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FXニュース:米消費者物価指数予想上振れ

FXニュース:米消費者物価指数予想上振れ

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FXニュース:米消費者物価指数予想上振れ

FXニュース:米消費者物価指数予想上振れ

東西FXニュース – 2024年4月11日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米利下げ先送り予想が高まる
  • 長期金利上昇で金利差拡大
  • FOMC議事要旨もタカ派
  • 1990年6月以来の円安ドル高
  • 金利警戒株安リスク回避抵抗
  • 為替介入警戒価格より変動性
  • ドル円一時153円29銭付近
  • 今夜は米卸売物価指数も発表
  • 今日の欧ECB新政策金利控え

今日2024年4月11日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の152円76銭付近から、円の安値でドルの高値の153円21銭付近の値幅約45銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は153円12〜13銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円82〜84銭付近の前東京終値比では約1円30銭の大幅な円安ドル高であった。

また、その後の今夜17時50分頃の英国ロンドン外国為替市場では、一時153円29銭付近と1990年6月以来のおよそ34年ぶりの円安ドル高の記録を更新している。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円84銭付近で、昨夜21時30分に米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国の新政策金利を決定する上で重視している最新重要インフレ指標データの米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) が発表されるというイベントを控えたイベントリスクによる一時的なドルの買い控えの影響では、発表前の昨夜21時23分にはドルは円相場で一時151円77銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録していた。

しかし、昨夜21時30分に最新米国重要経済指標の3月の米国消費者物価指数 (CPI) が発表され、前月比は市場予想の0.3%を上回る前回横ばいの0.4%の米国インフレの高止まりを示し、前年同月比は前回の3.2%と市場予想の3.4%を上回る3.5%に上昇し、中東情勢などで原油高は予想でも警戒されていたものの、食品とエネルギーを除き物価基調を測る重要度の高い米国消費者物価指数 (CPI) のコア指数も、前月比が市場予想の0.3%を上回る前回横ばいの0.4%の高止まりで、前年同月比も市場予想の3.7%を上回る前回横ばいの3.8%と根強い米国インフレの高止まりを示したことから、市場予想を上振れする結果を受けて米国の利下げ時期が先送りされたり、利下げ回数が減る可能性が意識され、米国政策金利の先高感から米国ニューヨーク債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇し、日米金利差拡大や欧米英金利差拡大のよる円売りドル買いや欧州ユーロや英国ポンドに対するドル買いが起き、それまでのイベントリスクで買い控えられていた分もドルが主要通貨に対して買われ始めたため、ドルは円相場で152円台に上抜けて上昇した。

米国ニューヨーク債券市場でも、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は、米国消費者物価指数 (CPI) 発表前の昨夜21時20分頃には一時4.35%台付近だったが、発表後の昨夜22時頃には一時4.50%台に急騰して日米金利差が拡大しており、ドルも円相場で発表後の昨夜21時45分頃には一時152円50銭付近に高騰しており、今夜この後に欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会の欧州新政策金利発表イベントを控えている欧州ユーロや英国ポンドなどの他の主要通貨に対してもドルは一時全面高に向かった。

ただし、152円台に上抜けした直後には為替介入警戒感も一時高まり、利益確定売りや持ち高調整の一時抵抗が混ざったほか、同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、米国インフレの長期化や高金利長期化が企業決算や株価に影響することへの警戒感から株売りで反応したため、米国主要株価三指数が揃って下落に向かうと、米国株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で、ドルからでも買える低リスク通貨の円が買われた抵抗では、昨夜21時45分頃の1分間の値動きの中で瞬時151円97銭付近の151円台後半にタッチした瞬間があったが、日米金利差拡大により瞬時に152円台に戻し、この時間以降は152円台から153円台を目指すドルの上昇トレンドが形成されていた。

昨夜22時45分頃には、米国の隣国にあたる北米カナダ銀行 (BoC / Bank of Canada) がカナダの新政策金利を市場予想通りに前回と同じ5.00%に据え置きする決定を発表したが、声明文では、北米カナダは産油国であることもあり、インフレ警感戒が緩和されていたことから、今後のデータ次第ではカナダが早期利下げをするという市場予想が浮上し、一方で、米国も産油国ではあるものの、米国の場合には国内産油コスト高や業界の人手不足が深刻化しており、車社会の米国では中東情勢による原油高の影響によるインフレ警戒感が強いという違いもあり、カナダドルに対してもドルが買われて上昇した。

続いて、昨夜23時に発表された最新米国経済指標の2月の米国卸売売上高の前月比も前回マイナス圏だった-1.7%と市場予想の0.4%を大幅に上振れするプラス圏の2.3%に上昇し、最近の堅調な米国経済指標を受けた景気要因のインフレ圧も意識された。

米国ニューヨーク債券市場で米国政策金利の先高感から、米国長期金利の指標となる米国10年債の利回りが上昇する一方で債券価格は下落を続けていたため、午前2時の米国10年債の入札は債券価格の下落トレンドの中では買いが少なかったことから、債券価格低下に伴う利回り上昇が追い風となり、米国長期金利は更に上昇し、入札直後の午前2時10分頃に米国10年債の利回りが指標の米国長期金利は一時4.569%付近の高利回りを記録し、債券利回りを受けた日米金利差拡大による円売りドル買いや、主要通貨に対する金利差トレードの影響で、

午前2時2分頃と12分頃にはドルは円相場で一時152円98銭付近と153円台に迫ったが、153円付近のバリア・オプション (Barrier Option) 手前の上値抵抗線レジスタンスライン (Resistance Line) 付近では、テクニカル分析的な売りサインのダブルトップ (Double Top) の毛抜き天井を描いて一旦反落したが、ストップロス (SL / Stop Loss) などの影響もあり、午前2時35分頃の一時152円64銭付近からは再び反発上昇した。

午前3時からは3月19〜20日開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨が公表され、この日には米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達によるインフレ警戒の発言も見られていた中で、19人中10人という僅差で年内3回の米国利下げ見通しが維持されたが、今後のデータ次第では年内2回またはそれ以下のタカ派の米国利下げ見通しを支持していたメンバー達がいたことが最新データ発表後に改めて意識され、再び主要通貨に対してドルが買われて上昇した。

今朝早朝に米国ニューヨーク外国為替市場よりも先行して終了した米国ニューヨーク株式市場で、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) の大幅安と米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) の小幅安と揃った下落の終値によるリスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いが弱まると、終盤のドルは円相場で153円付近にあった前述のオプション取引のバリア (Barrier) を突破して更に上昇し、今朝5時43分にドルは円相場で一時153円24銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、この時点での1990年6月以来の今年最大の円安ドル高を更新した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の151円77銭付近から、円の安値でドルの高値の153円24銭付近の値幅約1円47銭の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は153円16銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の151円76銭付近と比べて約1円40銭の大幅な円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、日本市場開場前の日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入警戒感が高まり、前日から大幅に上昇していたドルの利益確定や安値の円の持ち高調整が先行したため、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時152円96銭付近であった。

今朝早朝に年内最大の円安ドル高を記録したこともあり、今朝も日本政府の神田真人財務官が、最近の円安にいて、「足元の動きは急」であり、「行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」と口先介入を実施し円安を牽制したことでは、為替介入警戒感が高まり、利益確定や持ち高調整の円の買いなどで、今朝10時11分頃にドルは円相場で一時152円76銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、「年初からの動きは、かなりの変動幅」であり、「必ずしも特定の水準を念頭に置いて判断しているわけではない」が、「過度な変動は国民経済に悪影響を与える」と、152円や153円という特定の価格よりも急激な価格変動性 (英語:ボラティリティ / 米語:ボラティリティー / Volatility) を注視していることにも言及していた。

同じく日本政府の財務省鈴木俊一財務相も、円安について、「過度な変動は好ましくない」としており、「我々が見ているのは、152円や153円などの数字だけではない。背景も含め、高い緊張感をもって動きを見ている」と発言したことで、価格よりもボラティリティに注意された小幅なドルの買い戻しが入り始めた。

今朝までの米国主要株価三指数の下落を受けた今日の東京株式市場でも、日経平均株価が下落したため、リスク回避のリスクオフで低リスク通貨の円が買われる抵抗も対ドルの円相場を152円台後半付近での比較的小幅な値動きでの推移をサポートした市場時間もあったが、午後15時台に日経平均株価が3万9442円63銭の終値をつけ、前日比139円18銭安で大引けした後には、欧州英国市場の参入が始まり、今朝の米国ニューヨーク債券市場の終値時点の一時4.544%付近から日本市場の時間外の米国債取引では一時低下も見せていた米国長期金利が再び上昇し、夕方には一時4.56%台から4.57%台に向かったため、日米金利差拡大による円売りドル買いが再燃し、ドルは円相場で再び153円台に乗せて上昇し、午後16時5〜6分頃に一時153円21銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は153円12〜13銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円82〜84銭付近の前東京終値比では約1円30銭の大幅な円安ドル高になった。

そして、今夜17時50分頃の英国ロンドン外国為替市場では、一時153円29銭付近と1990年6月以来のおよそ34年ぶりの円安ドル高の記録を更新している。

今夜この後の21時15分頃には欧州中央銀行 (ECB) 理事会が欧州の新政策金利を発表するイベントリスクがあることも一因になっており、今夜21時45分頃からの欧州中央銀行 (ECB) 理事会のクリスティーヌ・ラガルド総裁の発言などに注目が集まっているが、欧州の利下げ時期よりも米国の利下げ時期の方が遅れる市場予想が影響を与えている。

また、米国政策金利フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を示すフェドウォッチ (FedWatch) で、6月の米国金利据え置き予想値が確定値の70%を超えた83%付近に上昇しており、7月の米国金利据え置き予想値も57.3%付近に上昇しており、日本が利上げする場合で緩和的な小幅利上げの可能性が高いことなどから、日米金利差拡大予想もあり、今夜17時52分頃には米国長期金利が一時4.570%付近に上昇し、日米金利差が拡大していた。

また、今夜この後の米国市場では、3月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI / Producer Price Index) と米国PPIコア指数などの発表予定や米国債入札予定などがあり、市場予想を再び上振れすることへの警戒感による持ち高調整なども入っている。

今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表予定や、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の要人発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に 3月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) と米国PPIコア指数と、前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数、今夜21時45分頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言予定、今夜23時頃から同じく次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定、25時頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言予定、26時0分に米国30年債の入札予定、26時30分頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定などがある。

米国株式市場でも、明日の金曜日には米国JPモルガンチェースや米国シティグループなどの大手金融株の決算報告予定を控えていることにもやや注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜この後の21時15分に欧州中央銀行 (ECB) 理事会と今夜21時45分頃からの欧州中央銀行 (ECB) 理事会のクリスティーヌ・ラガルド総裁の要人発言予定のイベントリスクを控えていることもあり、イベント前の値動きでは今日の欧州ユーロ円相場は、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円52~53銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の164円79~81銭付近の前東京終値比で約27銭の円高ユーロ安であった。

また、他の主な要因として、今日の日本市場での日経平均株価の大幅反落を受けたリスク回避のリスクオフでも低リスク通貨の円が買われて欧州ユーロに対して上昇したほか、前述の最新米国消費者物価 (CPI) の市場予想の上振れを受けた主要通貨に対するドル買いの影響で、対ドルで欧州ユーロが下落したユーロ安も円相場に波及していた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0745〜1.0745ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0853〜1.0855ドル付近の前東京終値比では約1.08セントの大幅なユーロ安ドル高であった。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円33〜39銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の192円61〜67銭付近の前東京終値比では約28銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、地理的・経済的に近く、欧州ユーロの影響を受けやすい英国ポンドも対ドルでも下げた影響が、他の主要通貨で低リスク通貨でもある円相場に波及していた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月11日の日本時間(JST)19時50分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時50分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:50の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 153.09 〜 153.10 +1.27 (円安)
ユーロ/円 164.22 〜 164.23 -0.57 (円高)
ユーロ/ドル 1.0726 〜 1.0728 -0.0127 (ドル高)
英ポンド/円 191.81 〜 191.87 -0.80 (円高)
スイスフラン/円 167.73 〜 167.79 -0.22 (円高)
豪ドル/円 99.80 〜 99.84 -0.77 (円高)

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本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

 

FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

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FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

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東西FXニュース – 2024年4月9日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利一時4.46%台記
  • 米利下げ先送り予想が高まる
  • 日本の為替介入警戒感が抵抗
  • 日銀総裁が緩和的継続再発言
  • 欧英債利回りも米債に連れ高
  • 日経平均大幅続伸リスク選好
  • 日銀インフレ見通し修正報道
  • 今週の欧ECB新政策金利控え

今日2024年4月9日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円79銭付近から、円の安値でドルの高値の151円94銭付近の値幅約15銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円90〜91銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円86〜88銭付近の前東京終値比で約4銭の小幅な円安ドル高であった。

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、為替介入警戒感に加えて、今夜18時台に後述する一部の日銀のインフレ見通し上方修正報道を受けた円買いの影響で、前東京終値比で小幅な円高ドル安にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日の日本市場終了後の昨夕の英国ロンドン外国為替市場でも、先週末に発表された市場予想を上回る強い最新米国雇用統計発表後を受けて、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が今年の米国利下げ開始時期をよりも先送りする可能性が意識され、明日水曜日の夜の4月10日の最新米国インフレ指標の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表予定や、その翌日の今週木曜日の4月11日には欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会が欧州の新政策金利と金融政策を発表予定のイベントを控えているため、米国よりも欧州利下げ開始時期の方が早くなるのではという市場予想を受けた持ち高調整が進む一方で、米国政策金利の先高感から英国市場時間の時間外の米国債券市場でも米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇を続け、欧州や英国の株価の反発上昇に伴うリスク選好のリスクオン (Risk-on) の影響で、欧州や英国の債券利回りも米国債と連れ高になったため、昨日も日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) は金利抑制の国債買い入れオペを通知していたことから日米欧金利差拡大による円売りで、ドルや欧州ユーロ、英国ポンドなどの主要通貨に対して円相場が下落していた。

そのため、英国ロンドン外国為替市場後半の昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円92銭付近で、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が更に上昇を続け、一時4.463%付近の昨年2023年11月以来の今年最大の高利回りを記録したため、かねてからの円安要因だった日米金利差拡大による円売りドル買いが勢いを増し、昨夜21時8分頃にドルは円相場で一時151円94銭付近の米国市場および日通しの円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、先日に記録していた今年最大の円安ドル高記録の151円97銭付近にはテクニカル分析的な上値抵抗線レジスタンスライン (Resistance line) が位置していたほか、152円台付近には日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入警戒域があるため、その手前付近からは早期のドルの利益確定売りの抵抗が入り始めた。

一方で、米国長期金利の指標となる米国10年債の利回りは、5分足チャートでは昨夜21時20分頃に一時4.465%付近まで上昇した後にピークアウトを始め、利回り上昇後の米国債券価格低下による安値からの米国債買いの反動もあったため、米国債券価格反発に伴う利回り反落の影響で米国長期金利が一時反落し、昨夜22時50分頃に一時4.417%付近に一時低下したため、金利差縮小時のドル売りで欧州ユーロや英国ポンドが買い戻されたほか、日米金利差縮小時の円相場の一時反発があり、昨夜22時57分頃に対ドル円相場は一時151円72銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、先日の中東情勢警戒時の株売り後の買い戻しが入った後にも、金利先高感への警戒が続いたものの、先行していた欧州や英国の株式市場の反発上昇の影響もあり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) やS&P500種 (Standard and Poor’s 500) が下げ止まって前日比で小幅安に留まったほか、国際的なハイテク企業の比率の高い米国ナズダック総合指数 (NASDAQ Composite) は前日比で小幅高になるなど、金利警戒と株価懸念のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の動きが弱まっていたことでは、安全資産の米国債価格や低リスク通貨の円の価格反発後には利益確定売りで戻したことでは、午前5時14分頃と29分頃にドルは円相場で一時151円86銭付近に戻したが、この日の米国市場では特に重要な最新経済指標発表や米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の要人発言などの新規のファンダメンタルズ分析要素がなかったため、テクニカル分析要素が着目され、チャート上にダブルトップ (Double Top) の毛抜き天井を描いた後には、市場終盤の利益確定や持ち高調整が入った。

また、米国ニューヨーク債券市場の終値時点の米国長期金利は4.421%付近だった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円94銭付近から、円の安値でドルの高値の151円72銭付近の値幅約22銭の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は151円82銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の151円62銭付近と比べ約20銭の円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円83銭付近であったが、今朝までの米国市場で152円台に近い高値圏を記録後のドルには日本政府と日銀の為替介入警戒感による円の買い戻しが先行したため、今朝9時34〜36分頃の数分間、対ドル円相場は一時151円79銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

今朝も、日本政府の鈴木俊一財務相が、円安について、「行き過ぎた動きには、あらゆる手段を排除せず、適切な対応を取っていきたい」と、円安牽制の口先介入を繰り返していた。

しかし、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては、日本の貿易企業の輸入実需の円売りドル買いが入り、今朝9時54〜55分頃にかけて、ドルは円相場で一時151円92銭付近に反発したが、151円台後半では利益確定や持ち高調整の抵抗が入ったほか、日本の輸入企業の円買いドル売りもあった。

今朝は次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権は持たないものの、先日に今年の米国利下げの見送りの可能性を指摘するなど、タカ派発言をしていた米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の講演発言があったことや、明日の米国消費者物価指数 (CPI) 上振れ警戒などでも日米の金利差が意識され、日本市場時間の時間外の米国債券市場でも今朝の米国長期金利は一時4.43%台に再上昇して推移し、ドルの買い戻しが入ったほか、その後に米国債買いで利回りがやや低下した時にも、今日の東京株式市場で日経平均株価が大幅な続伸を見せていたため株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) が起き、国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りでドル買いだけでなく、欧州ユーロや英国ポンドなども買われたため、主要通貨に対して円相場が下落した影響が対ドル円相場にも波及した。

また、今日の昼の13時頃からは日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁が、参議院財政金融委員会の半期に一度の通貨及び金融の調節に関する報告書の説明と質疑応答で、先日のマイナス金利解除後の今後の日銀の金融政策運営について、「緩和度合いの縮小も考えていかなければならない」とは語ったものの、「日本銀行は、引き続き2%の『物価安定目標』のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、短期金利の操作を主たる政策手段として、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営して参ります。現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継続すると考えています」と概要説明で「緩和的な金融環境が継続する」と強調していたことも、円売りドル買いに繋がった。

一方で、為替はファンダメンタルズに沿って安定に推移することが重要であり、金融政策は為替コントロールのために運営するものではないものの、インフレに影響があれば、為替対応も検討すると言及していたことでは、152円台を前にした為替介入警戒感は継続した。

今日の午後14時には日本の最新経済指標の3月の日本消費者態度指数・一般世帯が発表され、前回の39.1と前回修正の39.0に対し、市場予想通りの39.5に上昇していた。

午後15時台には今日の日経平均株価が大幅続伸し、3万9,773円13銭の終値をつけ、前日比で426円9銭高の大幅高となったことで、前述のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが続いた。

午後からの欧州英国市場の参入があり、時間外の米国債券市場の米国10年債利回りの米国長期金利は、午後15時10分頃の一時4.419%付近から午後15時25分頃に一時4.395%付近に一時反落した後に、午後16時15分頃の一時4.410%付近に向けて反発するような動きを見せており、ドルは円相場で151円台80〜90銭台付近の高値圏を推移しながら、午後16時7分頃に一時151円94銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高音を記録した。

また、対ドルでの為替介入警戒感の利益確定や持ち高調整の抵抗が入る中でも、午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の2月仏貿易収支が赤字額を前回の-73.88億ユーロと前回修正の-72.13億ユーロから-52.44億ユーロに縮めたほか、2月仏経常収支が前回マイナス圏の-10億ユーロと前回修正の-5億ユーロからプラス圏の9億ユーロに改善した影響もあり、欧州ユーロに対して円が売られていた影響も対ドル円相場に波及していた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円90〜91銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円86〜88銭付近の前東京終値比では約4銭の円安ドル高になった。

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が一時4.389%付近に向けて一時反落した影響や152円台手前の為替介入警戒による利益確定売りに加えて、米国ブルームバーグ通信 (Bloomberg) が、「日本銀行が25〜26日に開く金融政策決定会合で2024年度のインフレ見通しの上方修正を議論する公算が大きい」という関係者筋情報というニュースを報道したことへの反応の円買いも入り、今夜18時27分頃にはドルは円相場で一時151円73銭付近に一時急落を見せたが、その後の今夜19時過ぎには米国長期金利が一時4.40%付近に戻したこともあり、ドルには買い戻しも入っているが、明日のイベントリスクもあるため、今夜19台後半には前東京終値比で小幅な円高ドル安にも転じて推移している。

今夜この後の米国市場も特に重要度が高い最新米国重要経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定はないが、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、26時0分に米国3年債入札予定がある。また明日水曜日の最新米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI) 発表予定などがすでに注目されており、米国株式市場でも今週金曜日にJPモルガンチェースシティグループなどの米国の大手金融株の決算報告予定もあることに注意が必要である。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円86~87銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の164円50~51銭付近の前東京終値比で約36銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、前述通り、今日の日経平均株価の大幅続伸を受けたリスク選好のリスクオン (Risk-on) で、低リスク通貨の円売りで欧州ユーロや英国ポンドなどが買われて上昇した。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0852〜1.0854ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0830〜1.0832ドル付近の前東京終値比では約0.22セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、欧州や英国の株価上昇時のリスク選好のリスクオンでも、世界的に流動性が高い安全資産のドル売りで欧州ユーロや英国ポンドが買われたほか、今日の日本市場時間後半の欧州市場参入時には、米国長期金利が一時低下したため、欧米金利差縮小時のドルの利益確定売りでこれまでの欧米の利下げ時期予想や欧米金利差拡大時に買われたドルが利益確定売りや持ち高調整された影響もあった。

また、欧州市場では、明日の米国消費者物価指数 (CPI) 発表予定のイベントリスクや、明後日の欧州中央銀行 (ECB) 理事会のイベント前の持ち高調整で、ロングポジションのドルの利益確定売りで自国通貨である欧州ユーロが買い戻される値動きの影響も入っていた。

英国ポンドも、欧州ユーロ同様の日経平均続伸時のリスクオンの影響などがあり、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円16〜22銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の191円74〜80銭付近の前東京終値比では約42銭の円安ポンド高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月9日の日本時間(JST)19時52分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時52分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:52の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.78 〜 151.79 -0.08 (円高)
ユーロ/円 164.95 〜 164.97 +0.45 (円安)
ユーロ/ドル 1.0867 〜 1.0869 +0.0037 (ドル安)
英ポンド/円 192.54 〜 192.60 +0.80 (円安)
スイスフラン/円 168.05 〜 168.11 +0.22 (円安)
豪ドル/円 100.50 〜 100.54 -0.51 (円高)

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FXニュース:中東情勢緊迫化でリスク回避

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FXニュース:中東情勢緊迫化でリスク回避

FXニュース:中東情勢緊迫化でリスク回避

東西FXニュース – 2024年4月5日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米雇用統計イベント前の調整
  • 米新規失業保険申請件数増加
  • 安全資産買い米長期金利低下
  • FRB高官達がインフレ警戒
  • 中東懸念で原油先物価格急騰
  • 日米株安低リスク通貨円買い
  • 日銀総裁発言追加利上げ予想
  • 欧豪通貨リスクオフ利益確定

今日2024年4月5日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の150円81銭付近から、円の安値でドルの高値の151円36銭付近の値幅約56銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円34〜36銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円69〜70銭付近の前東京終値比で約35銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日の日本市場終了後の日本時間の昨夜20時30分に公開された欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会議事要旨の内容は市場の想定範囲内であったが、先日にサプライズの利下げを実施したスイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行 (SNB / Swiss National Bank) のスイスフランに対し欧州ユーロが上昇した影響の波及などから対ドルでも欧州ユーロが一時は上昇していたが、今夜この後に米国中央銀行制度の米国連邦準備制度理事会 (FRB/ Federal Reserve Board) が米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国の新政策金利や金融政策を決める上で重視している最新米国重要経済指標の米国雇用統計発表のイベントを控え、市場予想に対する上振れへの警戒感などから対ドルの持ち高調整や利益確定の欧州ユーロ売りのドル買いなどが入り、ドルが反発したため、対ドルの円相場にも影響が波及し、昨夜21時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は、一時151円74銭付近のドル高値圏から始まった。

米国ニューヨーク債券市場でも、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜21時25分頃の一時4.377%付近の高利回りに向けて上昇していた時間であったため、日米金利差拡大による円売りドル買いも加わったことで、昨夜21時20分頃にドルは円相場で一時151円77銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録していた。

しかし、米国ニューヨーク外国為替市場で昨夜21時30分に発表された最新米国経済指標の前週分の米国新規失業保険申請件数が、前回の21.0万件が前回21.2万件に下方修正されたことに加えて、市場予想の21.4万件よりも弱い22.1万件に悪化した。

前週分の米国失業保険継続受給者数は前回の181.9万人と前回上方修正の181.0万人と市場予想の181.3万人よりも強い179.1万人に改善されていたことでは強弱混合であったものの、同時発表だった2月の米国貿易収支が前回の-674億ドルと前回下方修正の-676億ドルと市場予想の-673億ドルに対し-689億ドルに悪化したことも嫌気され、安全資産の米国債買いに伴う利回り低下の影響で、米国長期金利が反落を始めたため、市場高値後のドルの利益確定売りに加えて、日米金利差縮小時の円買いドル売りが起き、昨夜22時45分頃には米国長期金利は一時4.32%台付近に下げたため、ドルも円相場で一時151円50銭付近にまで低下していた。

しかし、昨夜23時頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国フィラデルフィア連銀のパトリック・ハーカー総裁の発言があり、「米国のインフレ率は、依然として高すぎる」とインフレ警戒感を示したことでは、早期の米国利下げ予想が後退し、深夜過ぎには主要通貨に対して151円70銭付近に向けてドルが買い戻された。

続いて、午前1時15分頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国リッチモンド連銀のトマス・バーキン総裁の発言でも、最近の米国インフレ指標の上振れデータを踏まえて、まだ確信を持つことができない「やや心もとない」データであり、「季節的な要因などの影響もあるのかもしれないが、経済見通しに本当に変化が起きているのか、それとも、インフレの道筋における一時的な凸凹道なのかと疑問が湧いている」ため、「我々FRBは、時間をかけて、対応するのが賢明」で、「米国インフレの再燃は、誰も望んでいない。米国労働市場が好調であることを考慮すると、米国の利下げを開始する前に、インフレ再燃に関する懸念を払拭する時間を我々は持つことができる」と、米国インフレ再燃警戒と米国利下げ開始に慎重な姿勢を示した。

午前1時45分頃からは米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言もあり、現在の米国インフレのリスク要因は、根強い住宅価格やサービス価格のインフレ問題があることを指摘し、「米国のインフレの動向を、注意深く監視している」が、もしも、これらの住宅インフレやサービスインフレが下がらない場合は、「全体的な米国インフレ率を目標の2%に戻すのが、非常に難しくなるだろう」と、長期化を踏まえたインフレ警戒感を高めていた。

午前2時過ぎには次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言も報道され、米国のインフレ抑制の進展が滞る場合には、「年内の米国利下げは必要なくなる可能性がある」というタカ派発言があった。「米国経済が堅調を維持する場合には、景気要因のインフレ圧があるために、特にそうなる」とも強調していたことや、他のFRB高官達の米国インフレ警戒や利下げに慎重な発言も続いていたことなどから、午前2時6分頃から9分頃までの数分間、ドルは円相場で一時151円69銭付近の高止まりを見せた。

しかし、中東情勢緊迫化のニュースを受けて事態は一転し、同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言のニュースを受けて、今年早期の米国利下げ予想後退と高金利長期化への警戒感による企業決算懸念の株売りに加え、米国でイスラエルとイランのニュース速報を受け中東情勢への懸念と警戒感が高まり、原油先物価格が急騰し、地政学的なリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の株売りでも米国主要株価が急反落したため、世界的な安全資産の米国債買いによる米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響で米国長期金利が低下した日米金利差縮小の円買いドル売り加えて、米国主要株価下落時のリスク回避のリスクオフで買われやすいドルからでも買える低リスク通貨の円買いが起きたことで、 対ドルの円相場は一時急騰し、午前4時0分頃に対ドルの円相場は151円12銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

米国ニューヨーク外国為替市場よりも早めに終値を迎える米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) が前日比で大幅に下落して終値を迎え、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) は比較的小幅ではあったものの前日比で下落した。

また、この中東情勢懸念のリスク回避トレンドは今日の日本の株式市場にも受け継がれる大きなトレンド形成となった。

一方で、米国インフレ横ばいや最新米国重要経済市場の「今後のデータ」次第では、今年年内の米国利下げ時期が遅れる可能性に加えて、年内の米国利下げが見送られる可能性も意識されたことでは、今夜この後の米国雇用統計の発表イベントを控えたドルの買い戻しや持ち高調整も入っていたが、イベントリスクによる様子見や買い控えの抵抗も交えていた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円77銭付近から、円の高値でドルの安値の151円12銭付近の値幅約65銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円34銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円70銭付近と比較すると、約36銭の円高ドル安をつけていた。

今朝8時30分には日本の最新経済指標の2月の日本全世帯家計調査の消費支出が発表され、前年同月比は前回の-6.3%と市場予想の-3.0%に対し-0.5%に改善された。また、3月の日本の外貨準備高は前回の1兆2815億ドルから1兆2906億ドルに増加していた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円30銭付近で、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては、今日は日本の貿易企業の決算日が集中しやすい5と10が付く日の五十日(ごとおび / ゴトーび)で売買が交錯したが、今朝までの米国市場トレンドの中東情勢への警戒感によるリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の影響で、今日の東京株式市場でも日経平均株価が大幅に急落したため、日米の株安時に買われやすい国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが日本市場でもより大規模に起きたため、ドルや欧州ユーロなどの主要通貨に対する円相場が急騰し、今朝9時15分頃と今朝10時19分頃に対ドルの円相場は一時150円81銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、今朝発行の朝日新聞社のインタビューで、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の植田和男総裁は、「夏から秋にかけて、目標達成の可能性がどんどん高まっていく」と2%の物価安定目標について発言していたことや、「為替の動向が、賃金と物価の循環に無視できない影響を与えそうだということになれば、金融政策として対応する理由になる」と、円安についても言及していたことから、市場では151円台後半から152円手前付近の為替介入警戒が意識されると共に、今年夏から秋にかけての追加利上げ予想も浮上した。

しかし、ドル円チャートでテクニカル分析的なダブルボトム (Double Bottom) の「毛抜き底」を描いて二度目で底を抜けきれなかった後からは、今夜この後の米国雇用統計の上振れ警戒感や、産油国のある中東情勢警戒による原油高も車社会の米国のインフレ圧になるため、市場安値圏からの円の利益確定やドル買い調整の抵抗も入り始めた。

今日の日本のニュースでも、今朝未明までの前述の米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達のタカ派発言などが報道されていた。

イスラエルのシリアのイラン大使館への空爆を巡る中東情勢の緊迫化のニュースが続き、米国のバイデン大統領がイスラエル首相にガザ停戦を懇願し、米国の今後のイスラエル支援への不透明感を示唆するニュースなどもあったが、米国関与の懸念がある中で、懸念が少ない低リスク通貨の円が買われる値動きもあるものの、原油価格高騰は日本の貿易赤字リスクを高めるため、リスク回避の円買いに一定の利益確定売りや調整を加えていた。

今日の午後15時台には日経平均株価は3万8,992円8銭の終値をつけ、今朝は一時前日比で1000円安への懸念さえもあったものの、その後はやや下げ幅を縮めたが、前日比で781円6銭安の大幅安で大引けしたことは、日本市場では低リスク通貨の円買いトレンドも継続していた。

ただし、午後からの欧州英国市場の参入では、中東情勢懸念の地政学リスクでは欧州ユーロが売られやすかったために、低リスク通貨の円だけでなく、世界的に流動性が高い安全資産のドルに対しても欧州ユーロが売られていた影響の波及もあり、円相場でもドルがやや反発したが、今夜この後の米国雇用統計のイベント前のイベントリスクによる調整だけでなく様子見の買い控えも入っていたことでは、日本市場の東京終値時の今夜17時0分に瞬時記録した一時151円36銭付近が今日の日本市場の円の安値でドルの高値となった。

夕方から本格参入の英国ロンドン外国為替市場でも、中東情勢警戒リスク回避で英国主要株価が下落を始めた影響があり、リスク市場に弱い欧州や英国通貨売りに対する安全資産のドルや低リスク通貨の円が買われていた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円34〜36銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円69〜70銭付近の前東京終値比では約35銭の円高ドル安になっていた。

今夜この後には、最新米国重要経済指標の発表イベント予定と、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定も続き、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に世界的な注目を集めている米国重要経済指標の3月の米国雇用統計の3月の米国非農業部門雇用者数変化 (NFP / Non-Farm Payrolls) 、3月の米国製造業雇用者数、3月の米国失業率、3月の米国平均時給が発表されるため、イベント時の値動きには注意が必要である。同じく、今夜21時30分頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言予定、今夜22時15分頃から次回の米国公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定、深夜24時0分頃から米国ダラス連銀のローガン総裁の発言予定、25時30分頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのボウマン理事の発言予定、28時に2月の米国消費者信用残高が発表される予定があり、イベント日のため、以前に収録されたインタビューの掲載や、米国雇用統計発表直後の反応を見る突撃インタビューなど、他にもFRB高官発言が発表される可能性も高い。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円2~4銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の164円66~67銭付近の前東京終値比で約64銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、前述の通り、中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避市場ではリスク市場に弱い欧州ユーロや英国ポンドが売られやすく、世界的に流動性の高い安全資産でもあるドルやドルからでも買える安全資産の低リスク通貨の円が買われやすかった。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0838〜1.0840ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0854〜1.0856ドル付近の前東京終値比では約0.16セントのユーロ安ドル高であった。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は191円8〜14銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の192円4〜10銭付近の前東京終値比では約96銭の円高ポンド安であった。

なお、今日のリスク回避のリスクオフ市場の低リスク通貨の円買いでは、豪ドルも利益確定もあって売られやすく、円相場で昨夜に記録した一時100円台から99円台に戻しており、今夜17時の豪ドル円の東京終値は99円58〜62銭付近の円高豪ドル安であった。

一方で、ドルや円に続く、第三の安全資産とも考えられている中立国のスイスフランは、イベントリスクでドルが買いにくい時間の今夜は買われており、前日比でスイスフランの円相場もやや反発している。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月5日の日本時間(JST)19時41分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時41分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:41の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.34 〜 151.35 -0.35 (円高)
ユーロ/円 163.96 〜 163.97 -0.70 (円高)
ユーロ/ドル 1.0832 〜 1.0834 -0.0022 (ドル高)
英ポンド/円 191.18 〜 191.24 -0.86 (円高)
スイスフラン/円 167.57 〜 167.63 +0.31 (円安)
豪ドル/円 99.62 〜 99.66 -0.37 (円高)

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FXニュース:明日の米雇用統計発表を控え

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東西FXニュース – 2024年4月4日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ADP全米雇用統計は予想以上
  • 152円手前の為替介入警戒感
  • 米ISM非製造業指数は下振れ
  • 長期金利4.42%台から反落
  • FRB議長と高官達の発言も
  • 日経平均大幅反発リスクオン
  • 欧ユーロ買戻しドル指数低下
  • 豪ドルが円相場で100円台に

今日2024年4月4日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円54銭付近から、円の安値でドルの高値の151円76銭付近の値幅約22銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円69〜70銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円67〜69銭付近の前東京終値比で約2銭の小幅な円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜21時頃の欧州英国市場の後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円77銭付近であったが、明日の夜に米国連邦準備制度理事会 (FRB/ Federal Reserve Board) が米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国の新政策金利や金融政策を決める上で重視していることが知られている最新米国重要経済指標の米国雇用統計発表イベントを控えている米国市場で、先行する米国雇用市場関連の最新米国重要経済指標の3月の米国ADP (Automatic Data Processing / 給与支払い代行大手の米国オートマティック・データ・プロセッシング社) 全米雇用統計が昨夜21時15分に発表され、前回の14.0万人と前回上方修正の15.5万人と市場予想の14.8万人を上回る18.4万人に上昇し、堅調な給与支払いデータによる賃金インフレ圧が意識されて米国長期金利が今年最高圏の一時4.428%付近に向けて上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いでドルは円相場で上昇を続け、昨夜22時44頃に一時151円95銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

また、昨夜21時30分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁のタカ派発言もあり、「米国経済が私の予想通りの進展であれば、今年末、つまり第4四半期の10〜12月に米国利下げを開始するのが適切になると考えている」と、自身の今年1回の米国利下げ予想を維持するとしており、「多くの人が予想している以上に、辛抱強くなる必要があるだろう」とも言及しており、前回のFOMCでも19人の参加者のうち9人が2回以下の利下げを予想していたことが知られていたため、米国利下げ開始時期が今年の後期にずれ込む可能性による金利先高感も、米国ニューヨーク債券市場での今年最大の債券利回りの米国長期金利上昇や日米金利差予想に影響を与えていた。

しかし、先日に記録した今年最大の円安ドル高の一時151円97銭付近の152円手前に近づくと、欧米市場が狙われやすい日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入への警戒感が高まり、早期の利益確定のドル売りと持ち高調整の円買いの抵抗が混ざり始めたほか、昨夜22時45分に発表された3月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) の改定値は前回と市場予想通りの51.7の横ばいであったものの、3月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回の52.2から52.1に下方修正されたため、米国ニューヨーク債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利も昨夜22時50分頃にはピークに達してピークアウトに向かい始めたため、ドルも円相場で昨夜22時51分頃には再び一時151円95銭手前の高値の天井を打っていた。

そこに、昨夜23時の米国景気関連の最新米国重要経済指標の3月の米国ISM (Institute for Supply Management / 全米供給管理協会の米国サプライマネジメント協会) 非製造業景況指数が発表され、前回の52.6と市場予想の52.7を下回る51.4であったことから、好景気要因のインフレ圧鈍化が意識され、市場では既に入り始めていた利益確定と持ち高調整の勢いが一気に増し、ドルは円相場や主要通貨に対して一時急落し、発表時の昨夜23時0分の1分間に一時151円92銭付近から一時151円63銭付近に瞬落した。

午前1時10分頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の中でも市場への影響力が最も強いジェローム・パウエル議長の発言があり、「米国経済の強さなどを踏まえれば、我々の金融政策決定をこれから発表される経済データに委ねる時間がある」としており、これまでと同じ「米国利下げを急ぐ必要はない」というこれまでの慎重な意見を維持していたが、その一方で、「雇用とインフレに関する最近の統計は予想よりも強いが、全体像は大きく変わらない」と年内3回利下げの見通しを維持しており、「米国経済が予想通りに進展すれば、FOMC参加者の大半は年内に利下げが始まると見ている」と19人中10人が前回も年内3回の利下げ見通しであったことから、先ほどの19人中9人の2回以下の年内利下げボスティック総裁の発言を受けて買われたドルが売られたほか、年中気候の良い陽気な雰囲気の米国カリフォルニア州のイベント講演で、「米国のインフレが上昇傾向に反転しているとは考えていない」とやや楽観的な見解も述べたことでも、米国長期金利反落に伴う主要通貨に対するドル売りの一因となった。

米国ニューヨーク債券市場では、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は米国ISM発表以降の下落を続けており、午前1時30分頃には一時4.35%台に低下したため、日米金利差縮小時や欧米金利差縮小時の主要通貨に対するドル売りにより、対円だけでなく欧州ユーロなどの他の主要通貨全般に対するドルインデックス (ドル指数) も一時104.37付近の一時全面安に低下の影響が対ドルの円相場にも波及したため、午前1時33分頃にドルは円相場で一時151円58銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、米国金利政策金利の高止まり長期化への警戒感がやや緩和されたため、前日には揃って下落した米国主要株価三指数が下げ止まり、うち二指数は反発し上昇に向かったため、安全資産の米国債買いの後の米国債券価格上昇後の利益確定や持ち高調整も混ざり始めたことでは、米国債券価格の反落に伴う利回りの反発を混ぜながらも米国長期金利も米国ニューヨーク債券市場終値の4.347%付近で下げ止まったことでは、明日の夜の米国雇用統計発表イベント前のイベントリスクの様子見や買い控えもある中でも、市場予想上振れ警戒によるドルの買い戻しや、イベント前の持ち高調整なども入ったことでは、ドルも円相場で151円70銭付近にまで反発した。

米国ニューヨーク外国為替市場よりも早めに終値を迎える米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) は小幅に続落したものの、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) は前日比で小幅高の終値をつけていた。

午前5時30分頃からは、同じく次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のアドリアナ・クーグラー理事の発言もあり、米国政策金利誘導目標の「フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) 金利レートに対する私の予想は、前回の3月のFOMCの見通しと一致」と、今年年内に3回の米国利下げ見通しを支持した19人中10人であったことが意識され、「もし今後も、予想通りの米国のディスインフレ(Disinflation / インフレ鈍化のディスインフレーションの略)と米国労働市場の状況であれば、今年にある程度の米国利下げをすることは適切であろう」としており、「自身の予想では、ディスインフレ傾向は今後も続くと予想している」と同じく米国インフレに対してやや楽観的なハト派寄りの発言をしたことも、ドルの上値を抑えていたが、今後のデータ重視の姿勢も見られたことでは、明日の夜の米国雇用統計の最新データに注目が集まり、利益確定や持ち高調整の後には、様子見や買い控えの値動きで小動きになる市場時間も見られた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円95銭付近から、円の高値でドルの安値の151円58銭付近の値幅約37銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円70銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円56銭付近と比較すると、約14銭の小幅な円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円58銭付近で、日本市場でも明日の夜の米国雇用統計の発表イベントを控えたイベントリスクの様子見やドルの買い控えの値動きでやや小動きになっていた。

ただし、昨夜から今朝までの米国市場で一時151円95銭付近と今年の円安ドル高記録に迫った為替介入警戒感による円の買い戻しがあったことや、今朝も米国長期金利が昨夜の一時4.42%台から下落後の米国債券市場の終値時の一時4.34%台付近に下げたままで推移していた頃の今朝9時3分頃には、対ドルの円相場は一時151円54銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今朝の日本市場の仲値決済では、日本の貿易企業の輸入実需の円売りドル買いが入ったほか、今朝の米国主要株価の下げ止まりと反発の影響もあり、今日の東京株式市場でも、昨日は下落した日経平均株価が大幅に反発上昇したため、株価上昇時のブル・マーケット (Bull Market / 強気市場) で起きやすいリスク選好のリスクオン (Risk-on) の低リスク通貨の円売りで、ドルはイベントリスクや為替介入警戒感による買い控えを混ぜながらの上昇であったが、リスクオンで買われやすい欧州ユーロが買われて対円や対ドルで上昇した。

前日終値では前日比で300円以上の大幅安だった日経平均株価は、今日は前日比で一時700円以上の大幅高を記録した時間もあったが、利益確定の抵抗も入ったため、午後15時台に3万9,773円14銭の終値で前日比321円29銭高で大引けした。

午後からの欧州市場と世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場の参入では、米国長期金利は一時4.37%台に反発上昇したため、午後16時23分頃に日米金利差拡大による円売りドル買いではドルは円相場で一時151円76銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録したが、明日の米国雇用統計発表イベントなどを控えたイベントリスクによるドルの買い控えでは、欧州ユーロが対円だけでなく対ドルでも上昇していたため、152円台手前の151円台後半では為替介入警戒感もあり早期の利益確定売りが入りやすく、ドルの円相場での上値を抑える形になっていた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円69〜70銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円67〜69銭付近の前東京終値比では約2銭の小幅な円安ドル高になっていた。

今夜この後にも、最新米国経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時30分に3月の米国チャレンジャー人員削減数、今夜21時30分に前週分の米国新規失業保険申請件数および米国失業保険継続受給者数と、2月の米国貿易収支が同時発表され、続いて、今夜23時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないがFRB高官の米国フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言予定、25時15分頃からは次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定、25時45分頃から次回のFOMC投票権は持たないFRB高官の米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言予定、27時頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定、27時頃からは次回のFOMC投票権は持たないがFRB高官の米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言などが予定されている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円66~67銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円37~38銭付近の前東京終値比で約1円29銭の大幅な円安ユーロ高であった。

主な要因は、先週末からサマータイムに時差変更され、今週は春の復活祭のイースタホリデー明けの欧州では、夏季の観光シーズンによる実需が始まったほか、先週までに欧州利下げ時期に関する市場予想で売られて安値圏になった後の欧州ユーロが買い戻される動きが続いていた。

さらに、今日の日本市場でも、日経平均株価反発上昇によるリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りで欧州ユーロが買われており、対するドルは、日本政府と日銀の為替介入警戒感や明日の米国雇用統計を控えたドルのイベントリスクなどでやや買いにくい様子見や買い控え雰囲気があった中で、欧州ユーロはドルに対しても上昇していた。

加えて、今日の午後16時50分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の3月の仏サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は前回と市場予想の47.8を上回る48.3に上方修正され、続いて16時55分に発表されたドイツの3月の独サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の49.8と景気ボーダーライン (Borderline) の50を超える50.1に上方修正され、今夜17時に発表された欧州ユーロ圏総合の3月の欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の51.1を上回る51.5に上方修正されたことも、欧州景気懸念緩和による欧州ユーロの買いに影響を与えていた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0854〜1.0856ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0770〜1.0771ドル付近の前東京終値比では約0.84セントのユーロ高ドル安であった。

ただし、今夜17時の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場で今夜18時に発表された欧州ユーロ圏総合の2月の欧州卸売物価指数 (PPI / Producer Price Index) は、前月比は前回の-0.9%と市場予想の-0.7%よりも鈍化した-1.0%であったが、前年同月比では前回の-8.6%と前回修正の-8.0%と市場予想の-8.6%に対し-8.3%と市場予想比の強弱はやや混合していた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円4〜10銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円57〜63銭付近の前東京終値比では約1円47銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、経済や地理的に近いこともあって欧州ユーロの影響を受けやすい英国ポンドも、今日の日経平均株価上昇時のリスク選好の低リスク通貨の円売りで買われていた。

今夜17時の東京終値の後の今夜17時30分に発表された最新英国経済指標の3月の英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は、前回と市場予想の53.4を下回る53.1に下方修正されたが、好景気と不景気を分けるボーダーラインの50は上回り続けていた。

また、債券利回りを受けた実質的な日英金利差や、今朝の米国長期金利の一時低下時には欧州ユーロだけでなく英国ポンドも対ドルで上昇していた影響が円相場にも波及していた。

なお、今日のリスク選好市場の低リスク通貨の円売りやイベント前の調整などで世界的に流動性が高い安全資産でもあるドル売りでは豪ドルも買われており、円相場では今夜の東京終値の頃にも一時100円台付近に上昇していたが、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場でも豪ドルは円相場で100円台に乗せて推移している。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月4日の日本時間(JST)19時56分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時56分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:56の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.70 〜 151.72 +0.03 (円安)
ユーロ/円 164.76 〜 164.78 +1.39 (円安)
ユーロ/ドル 1.0860 〜 1.0861 +0.0090 (ドル安)
英ポンド/円 192.08 〜 192.14 +1.51 (円安)
スイスフラン/円 167.42 〜 167.48 +0.49 (円安)
豪ドル/円 100.28 〜 100.32 +1.56 (円安)

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FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

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FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

東西FXニュース – 2024年4月3日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利一時4.40%台記
  • 米株価下落時の低リスク通貨
  • 米JOLTS求人件数は強弱混合
  • 日米株価大幅下落リスク回避
  • 日銀が国債買い入れオペ継続
  • FRB議長発言等イベントも
  • 連休明けの欧長期金利が上昇

今日2024年4月3日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円44銭付近から、円の安値でドルの高値の151円74銭付近の値幅約30銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円67〜69銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円67〜68銭付近の前東京終値比で約0銭の横ばいレンジ圏であった。ただし、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場では、小幅な円安ドル高にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜21時頃にイースターマンデー (Easter Monday) までの連休明けの欧州英国市場後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円65銭付近であったが、米国ニューヨーク債券市場では米国での原油高や景気背景のインフレ圧により米国連邦準備制度理事会 (FRB/ Federal Reserve Board) の利下げ時期が遅れる可能性から米国性先金利の先高感が意識され、昨夜21時45分頃に米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は昨年2023年11月28日以来の今年最高の一時4.40%台に上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いにより、昨夜21時48分と49分頃にドルは円相場で一時151円72銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録していた。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、米国政策金利の高金利が長期化した場合の企業決算への影響の警戒感が高まり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が大幅な続落を始めたほか、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) も下落に向かったため、米国主要株価の下落を受けたリスク回避のリスクオフ (RIsk-off) では、安全資産の米国債買いによる米国債券価格上昇に伴う利回りの一時低下の影響もあって米国長期金利が再び一時4.38%台付近に反落し、米国の株安時に買われやすいドルからでも買える低リスク通貨の円買いが円相場の抵抗要因となった。

また、151円台後半や152円の手前付近では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入への警戒感によるリスク回避もあり、米国市場の高値後のドルには円相場での早期の利益確定売りも入り始めていたことでも、円相場が151円台中盤付近に反発していた。

昨夜23時に発表された最新米国経済指標の2月の米国雇用動態調査 (JOLTS / Job Openings and Labor Turnover Survey) 求人件数は、前回の886.3万件と前回修正の874.8万件と市場予想の874.0万件に対し875.6万件と市場予想を上回ったものの、前回分が886.3万件から874.8万件と大幅に下方修正されたことを受けては、強弱入り混じった指標となったため、今週の米国雇用統計発表を控えたイベントリスクも意識され、発表時の23時0分に瞬時151円63銭付近に上昇したドルは瞬時に151円50銭付近に下げてから151円54銭付近に戻すという荒い値動きを見せ、米国ニューヨーク債券市場で先述の米国ニューヨーク株式市場からの株価リスク回避の米国債買いの影響で米国長期金利が一時4.36%台に向けて低下していた日米金利差縮小時の影響による円買いドル売りも相まって、昨夜23時3分頃にドルは円相場で一時151円46銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、今週は最新米国重要経済指標の米国雇用統計の発表イベント予定を控えているため、米国雇用市場関連の指標の注目度が高かったものの、ほぼ同時に発表されていた平常時には同等の重要度がある2月の米国製造業新規受注の前月比は、前回マイナス圏の-3.6%が-3.8%に下方修正されたものの、市場予想の1.0%を上回るプラス圏の1.4%に大幅に改善されており、先述の市場予想よりも堅調だった米国製造業の経済指標と合わせて、堅調な米国景気を背景としたインフレ圧や車社会の米国で最近の原油高へのインフレ警戒感もあったため、米国株価リスク回避や米国雇用統計発表前のドルのイベントリスクの安全資産の米国債買いの抵抗を交えながらも、米国長期金利は一時4.35%台付近までで下げ止まって反発し、ドルも円相場で深夜24時35分頃には一時151円62銭付近に買い戻された。

午前1時5分頃からの次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国クリーブランド連銀メスター総裁の発言は、「年内に利下げに踏み切るとの見方は維持しているが、利下げが可能かどうかを裏付けるデータを、更に確認する必要がある」と慎重な意見を述べていた。

午前2時30分頃からの米国サンフランシスコ連銀デイリー総裁の発言も、米国政策金利誘導目標の「フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) 金利を今年3回引き下げるのは依然として妥当な見通しではあるが、現時点では、調整を急ぐ必要はない」と発言していた。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数は揃って下落の終値に向かい、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種は39,170ドル24セントの終値で前営業日比396ドル61セント安の大幅安、米国S&P500種も5,205ドル81セントの終値で前営業日比37ドル96セント安、米国ナズダック総合も16,240ドル44.9セントの終値で前営業日比156ドル38.3セント安の大幅安で終値を迎えたため、株安リスク回避のドルからの低リスク通貨の円買いの影響は残っており、米国10年債の利回りも米国ニューヨーク債券市場の終値時点は4.35%であった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円72銭付近から、円の高値でドルの安値の151円46銭付近の値幅約26銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円56銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円65銭付近と比較すると、約9銭の小幅な円高ドル安をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円55銭付近であったが、日本企業の主要取引先でもある米国の主要株価三指数の下落トレンドの影響を受けた今日の東京株式市場でも、今日は日経平均株価が大幅な下落を見せ始めたため、日米株価下落時のリスク回避のリスクオフで国内第一安全資産の低リスク通貨の円が買われたため対ドルの円相場が上昇し、今朝9時6分頃にドルは円相場で一時151円44銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今朝9時55分の仲値決済に向けて、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが入り始めたほか、午前10時10分に日本銀行 (日銀 / BoJ) が定例の公開市場操作国債買い入れオペの指し値オペを通知し、マイナス金利解除後にも以前と同じ据え置きの予定額で残存期間3年超5年以下などを4通知したため、ゼロから低金利の緩和的な金融政策が継続していることが意識され、日米金利差予想の円売りドル買いでドルは円相場で反発した。

ただし、日本市場の時間外の米国債券取引では、世界的な安全資産でもある米国債買いの影響で米国長期金利が午前中はやや下げて昼頃に一時4.34%台に低下した時間には日米金利差縮小時の円買い抵抗があったことや、午後15時台に今日の日経平均株価が3万9451円85銭の終値と、前営業日比387円6銭安の大幅安で大引けした日米株価下落時のリスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いの抵抗時には、ドルの反発幅は限られていた。

また、日本銀行 (日銀 / BoJ) は、 今日の午後に日本経済の需要と供給力の差を示す需給ギャップの推計を発表し、昨年2023年10〜12月の四半期にプラス0.02%に転じ、日本国内では新型コロナの影響で経済活動が制約的だった2020年に大幅なマイナスになって以来マイナス圏が続いてきたが、2020年1〜3月期のプラス0.16%以来の15四半期ぶりのプラス転換となるという、マイナス金利解除後の国内需給ギャップ改善のニュースがあった。需給ギャップは一般的に、需要増加を示すプラス圏であると物価上昇圧のインフレが起きやすく、逆にマイナス圏だと物価下落圧でデフレが起きやすいとされており、市場では「賃金上昇を伴う2%のインフレ目標」をサポートする良い国内データとの受け止め方があった。

とはいえ、午後から欧州英国市場が参入すると米国長期金利が反発し、夕方の一時4.39%台に向けて再上昇を見せ始めたため、日米債券利回りの日米金利差拡大による円売りドル買いの影響で、午後16時34分頃にドルは円相場で一時151円74銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

一方で、151円台後半で152円手前に近づくと、再び、日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入警戒感による早期の利益確定や持ち高調整が入り始めたことでは、前東京終値比で横ばいレンジ圏に近い今日の東京終値に向かった。

また、今週の米国雇用統計発表前のイベントリスクや、今夜この後にも最新米国重要経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長を含む、高官達の発言イベントも控えていることで、持ち高調整や様子見の買い控えなども混ざった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円67〜69銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円67〜68銭付近の前東京終値比で約0銭の横ばいレンジ圏になった。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定や次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、今夜21時15分に3月の米国ADP (Automatic Data Processing) 全米雇用統計、今夜21時30分頃から米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、今夜22時45分に3月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) 改定値と、3月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値、今夜22時45分頃から米国FRBのボウマン理事の発言、今夜23時に 3月の米国ISM (Institute for Supply Management) 非製造業景況指数、今夜23時30分に週間米国原油在庫、25時10分頃から米国FRBのパウエル議長の発言予定、26時10分頃から米国FRBのバー副議長の発言予定、29時30分頃から米国FRBのクーグラー理事の発言予定などを控えている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は163円37~38銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の162円89~91銭付近の前東京終値比で約48銭の円安ユーロ高であった。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0770〜1.0771ドル付近で、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0739〜1.0741ドル付近の前東京終値比では約0.31セントのユーロ高ドル安であった。

今日の日本市場の東京終値時のユーロ高の主な要因は、昨夜のイースターマンデーまでの連休明けで欧州ユーロの実需が復活したことに加えて、昨夜の欧州債券市場では米国長期金利上昇の影響もあって欧州長期金利も上昇し、日本市場の前日にはユーロ安になっていたこともあり、日欧金利差や欧米金利差などによる円やドルへの欧州ユーロの買い戻しが進んだ。

昨夜には、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会メンバーのオーストリア中銀のホルツマン総裁が、「6月の欧州利下げ開始には反対ではないが、もう少しデータを確認したい」と慎重な発言をしたことも影響を及ぼしていた。

ただし、今日の東京終値後の英国ロンドン外国為替市場で今夜18時に発表された欧州ユーロ圏総合の最新欧州重要経済指標の3月の欧州消費者物価指数 (HICP / 英語:Harmonised Index of Consumer Prices / 米語:Harmonized Index of Consumer Prices) の速報値は前年同月比が前回と市場予想の2.6%に対し2.4%で、欧州HICPコア指数の速報値の前年同月比も前回の3.1%と市場予想の3.0%に対し2.9%と、欧州インフレが市場予想より鈍化したデータを受けては、再び早期の欧州利下げ時期も意識されている。

今夜18時に同時発表だった欧州ユーロ圏総合の2月の欧州失業率は、前回6.4%が前回6.5%に下方修正され、市場予想の6.4%に対し6.5%の結果であった。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は190円57〜63銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円37〜43銭付近の前東京終値比では約20銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、欧州ユーロと同様に、イースターマンデーまでの春の復活祭明けの昨夜以降の英国ポンドにも買い戻しが見られた。

また、昨夜17時30分に発表された3月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値が前回と市場予想の49.9を上回る50.3に上方修正され、景気ボーダーライン50以下の不景気寄りから50以上の好景気寄りの指標に転じたことも影響を与えていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月3日の日本時間(JST)19時55分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時55分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:55の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.70 〜 151.71 +0.03 (円安)
ユーロ/円 163.48 〜 163.50 +0.59 (円安)
ユーロ/ドル 1.0775 〜 1.0777 +0.0036 (ドル安)
英ポンド/円 190.77 〜 190.83 +0.40 (円安)
スイスフラン/円 167.01 〜 167.07 ±0.00 (レンジ)
豪ドル/円 98.76 〜 98.80 +0.23 (円安)

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