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FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

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FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

FXニュース:明日の米CPI発表控えた調整

東西FXニュース – 2024年4月9日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利一時4.46%台記
  • 米利下げ先送り予想が高まる
  • 日本の為替介入警戒感が抵抗
  • 日銀総裁が緩和的継続再発言
  • 欧英債利回りも米債に連れ高
  • 日経平均大幅続伸リスク選好
  • 日銀インフレ見通し修正報道
  • 今週の欧ECB新政策金利控え

今日2024年4月9日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円79銭付近から、円の安値でドルの高値の151円94銭付近の値幅約15銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円90〜91銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円86〜88銭付近の前東京終値比で約4銭の小幅な円安ドル高であった。

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、為替介入警戒感に加えて、今夜18時台に後述する一部の日銀のインフレ見通し上方修正報道を受けた円買いの影響で、前東京終値比で小幅な円高ドル安にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日の日本市場終了後の昨夕の英国ロンドン外国為替市場でも、先週末に発表された市場予想を上回る強い最新米国雇用統計発表後を受けて、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が今年の米国利下げ開始時期をよりも先送りする可能性が意識され、明日水曜日の夜の4月10日の最新米国インフレ指標の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表予定や、その翌日の今週木曜日の4月11日には欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会が欧州の新政策金利と金融政策を発表予定のイベントを控えているため、米国よりも欧州利下げ開始時期の方が早くなるのではという市場予想を受けた持ち高調整が進む一方で、米国政策金利の先高感から英国市場時間の時間外の米国債券市場でも米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇を続け、欧州や英国の株価の反発上昇に伴うリスク選好のリスクオン (Risk-on) の影響で、欧州や英国の債券利回りも米国債と連れ高になったため、昨日も日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) は金利抑制の国債買い入れオペを通知していたことから日米欧金利差拡大による円売りで、ドルや欧州ユーロ、英国ポンドなどの主要通貨に対して円相場が下落していた。

そのため、英国ロンドン外国為替市場後半の昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円92銭付近で、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が更に上昇を続け、一時4.463%付近の昨年2023年11月以来の今年最大の高利回りを記録したため、かねてからの円安要因だった日米金利差拡大による円売りドル買いが勢いを増し、昨夜21時8分頃にドルは円相場で一時151円94銭付近の米国市場および日通しの円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、先日に記録していた今年最大の円安ドル高記録の151円97銭付近にはテクニカル分析的な上値抵抗線レジスタンスライン (Resistance line) が位置していたほか、152円台付近には日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入警戒域があるため、その手前付近からは早期のドルの利益確定売りの抵抗が入り始めた。

一方で、米国長期金利の指標となる米国10年債の利回りは、5分足チャートでは昨夜21時20分頃に一時4.465%付近まで上昇した後にピークアウトを始め、利回り上昇後の米国債券価格低下による安値からの米国債買いの反動もあったため、米国債券価格反発に伴う利回り反落の影響で米国長期金利が一時反落し、昨夜22時50分頃に一時4.417%付近に一時低下したため、金利差縮小時のドル売りで欧州ユーロや英国ポンドが買い戻されたほか、日米金利差縮小時の円相場の一時反発があり、昨夜22時57分頃に対ドル円相場は一時151円72銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、先日の中東情勢警戒時の株売り後の買い戻しが入った後にも、金利先高感への警戒が続いたものの、先行していた欧州や英国の株式市場の反発上昇の影響もあり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) やS&P500種 (Standard and Poor’s 500) が下げ止まって前日比で小幅安に留まったほか、国際的なハイテク企業の比率の高い米国ナズダック総合指数 (NASDAQ Composite) は前日比で小幅高になるなど、金利警戒と株価懸念のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の動きが弱まっていたことでは、安全資産の米国債価格や低リスク通貨の円の価格反発後には利益確定売りで戻したことでは、午前5時14分頃と29分頃にドルは円相場で一時151円86銭付近に戻したが、この日の米国市場では特に重要な最新経済指標発表や米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の要人発言などの新規のファンダメンタルズ分析要素がなかったため、テクニカル分析要素が着目され、チャート上にダブルトップ (Double Top) の毛抜き天井を描いた後には、市場終盤の利益確定や持ち高調整が入った。

また、米国ニューヨーク債券市場の終値時点の米国長期金利は4.421%付近だった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円94銭付近から、円の安値でドルの高値の151円72銭付近の値幅約22銭の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は151円82銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の151円62銭付近と比べ約20銭の円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円83銭付近であったが、今朝までの米国市場で152円台に近い高値圏を記録後のドルには日本政府と日銀の為替介入警戒感による円の買い戻しが先行したため、今朝9時34〜36分頃の数分間、対ドル円相場は一時151円79銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

今朝も、日本政府の鈴木俊一財務相が、円安について、「行き過ぎた動きには、あらゆる手段を排除せず、適切な対応を取っていきたい」と、円安牽制の口先介入を繰り返していた。

しかし、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては、日本の貿易企業の輸入実需の円売りドル買いが入り、今朝9時54〜55分頃にかけて、ドルは円相場で一時151円92銭付近に反発したが、151円台後半では利益確定や持ち高調整の抵抗が入ったほか、日本の輸入企業の円買いドル売りもあった。

今朝は次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権は持たないものの、先日に今年の米国利下げの見送りの可能性を指摘するなど、タカ派発言をしていた米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の講演発言があったことや、明日の米国消費者物価指数 (CPI) 上振れ警戒などでも日米の金利差が意識され、日本市場時間の時間外の米国債券市場でも今朝の米国長期金利は一時4.43%台に再上昇して推移し、ドルの買い戻しが入ったほか、その後に米国債買いで利回りがやや低下した時にも、今日の東京株式市場で日経平均株価が大幅な続伸を見せていたため株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) が起き、国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りでドル買いだけでなく、欧州ユーロや英国ポンドなども買われたため、主要通貨に対して円相場が下落した影響が対ドル円相場にも波及した。

また、今日の昼の13時頃からは日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁が、参議院財政金融委員会の半期に一度の通貨及び金融の調節に関する報告書の説明と質疑応答で、先日のマイナス金利解除後の今後の日銀の金融政策運営について、「緩和度合いの縮小も考えていかなければならない」とは語ったものの、「日本銀行は、引き続き2%の『物価安定目標』のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、短期金利の操作を主たる政策手段として、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営して参ります。現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継続すると考えています」と概要説明で「緩和的な金融環境が継続する」と強調していたことも、円売りドル買いに繋がった。

一方で、為替はファンダメンタルズに沿って安定に推移することが重要であり、金融政策は為替コントロールのために運営するものではないものの、インフレに影響があれば、為替対応も検討すると言及していたことでは、152円台を前にした為替介入警戒感は継続した。

今日の午後14時には日本の最新経済指標の3月の日本消費者態度指数・一般世帯が発表され、前回の39.1と前回修正の39.0に対し、市場予想通りの39.5に上昇していた。

午後15時台には今日の日経平均株価が大幅続伸し、3万9,773円13銭の終値をつけ、前日比で426円9銭高の大幅高となったことで、前述のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが続いた。

午後からの欧州英国市場の参入があり、時間外の米国債券市場の米国10年債利回りの米国長期金利は、午後15時10分頃の一時4.419%付近から午後15時25分頃に一時4.395%付近に一時反落した後に、午後16時15分頃の一時4.410%付近に向けて反発するような動きを見せており、ドルは円相場で151円台80〜90銭台付近の高値圏を推移しながら、午後16時7分頃に一時151円94銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高音を記録した。

また、対ドルでの為替介入警戒感の利益確定や持ち高調整の抵抗が入る中でも、午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の2月仏貿易収支が赤字額を前回の-73.88億ユーロと前回修正の-72.13億ユーロから-52.44億ユーロに縮めたほか、2月仏経常収支が前回マイナス圏の-10億ユーロと前回修正の-5億ユーロからプラス圏の9億ユーロに改善した影響もあり、欧州ユーロに対して円が売られていた影響も対ドル円相場に波及していた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円90〜91銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円86〜88銭付近の前東京終値比では約4銭の円安ドル高になった。

ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が一時4.389%付近に向けて一時反落した影響や152円台手前の為替介入警戒による利益確定売りに加えて、米国ブルームバーグ通信 (Bloomberg) が、「日本銀行が25〜26日に開く金融政策決定会合で2024年度のインフレ見通しの上方修正を議論する公算が大きい」という関係者筋情報というニュースを報道したことへの反応の円買いも入り、今夜18時27分頃にはドルは円相場で一時151円73銭付近に一時急落を見せたが、その後の今夜19時過ぎには米国長期金利が一時4.40%付近に戻したこともあり、ドルには買い戻しも入っているが、明日のイベントリスクもあるため、今夜19台後半には前東京終値比で小幅な円高ドル安にも転じて推移している。

今夜この後の米国市場も特に重要度が高い最新米国重要経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定はないが、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、26時0分に米国3年債入札予定がある。また明日水曜日の最新米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI) 発表予定などがすでに注目されており、米国株式市場でも今週金曜日にJPモルガンチェースシティグループなどの米国の大手金融株の決算報告予定もあることに注意が必要である。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円86~87銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の164円50~51銭付近の前東京終値比で約36銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、前述通り、今日の日経平均株価の大幅続伸を受けたリスク選好のリスクオン (Risk-on) で、低リスク通貨の円売りで欧州ユーロや英国ポンドなどが買われて上昇した。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0852〜1.0854ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0830〜1.0832ドル付近の前東京終値比では約0.22セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、欧州や英国の株価上昇時のリスク選好のリスクオンでも、世界的に流動性が高い安全資産のドル売りで欧州ユーロや英国ポンドが買われたほか、今日の日本市場時間後半の欧州市場参入時には、米国長期金利が一時低下したため、欧米金利差縮小時のドルの利益確定売りでこれまでの欧米の利下げ時期予想や欧米金利差拡大時に買われたドルが利益確定売りや持ち高調整された影響もあった。

また、欧州市場では、明日の米国消費者物価指数 (CPI) 発表予定のイベントリスクや、明後日の欧州中央銀行 (ECB) 理事会のイベント前の持ち高調整で、ロングポジションのドルの利益確定売りで自国通貨である欧州ユーロが買い戻される値動きの影響も入っていた。

英国ポンドも、欧州ユーロ同様の日経平均続伸時のリスクオンの影響などがあり、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円16〜22銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の191円74〜80銭付近の前東京終値比では約42銭の円安ポンド高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月9日の日本時間(JST)19時52分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時52分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:52の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.78 〜 151.79 -0.08 (円高)
ユーロ/円 164.95 〜 164.97 +0.45 (円安)
ユーロ/ドル 1.0867 〜 1.0869 +0.0037 (ドル安)
英ポンド/円 192.54 〜 192.60 +0.80 (円安)
スイスフラン/円 168.05 〜 168.11 +0.22 (円安)
豪ドル/円 100.50 〜 100.54 -0.51 (円高)

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