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FXニュース:米PMIが市場予想を上回る

FXニュース:米PMIが市場予想を上回る

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FXニュース:米PMIが市場予想を上回る

東西FXニュース – 2023年10月25日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 欧PMIに反し堅調な米景気
  • 日本の為替介入警戒は継続
  • 日銀YCC再修正の可能性も
  • WTI原油先物が2%超下落
  • 日経平均株価が大幅に上昇
  • 日米欧英の金融政策会合前

今日2023年10月25日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の149円93銭前後から円の高値でドルの安値の149円79銭前後の値幅約14銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円89~90銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時149円46~47銭付近の前東京終値比では約43銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、欧州ユーロ圏総合の最新経済指標の10月の欧州製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が前回の43.4と市場予想の43.7に対し43.0と市場予想を下回り、同月の欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値も前回と市場予想の48.7に対し47.8と低調で、主要国のドイツとフランスともに好景気と不景気を分ける境界線の50以下という軒並み不景気寄りの欧州景気懸念のユーロ売りが始まったほか、明日の10月26日に迫った欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会を控えた持ち高調整などが入っていた。

昨夜の欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言では、欧州ユーロ圏の経済は今後、数四半期に渡り停滞する下振れリスクに直面しているが、物価に対するインフレのリスクはバランスが取れてきているという見解を示したとの報道が伝わり、欧州インフレ対策の進展を示す発言は、以前の「欧州インフレ率が依然として高すぎる」と追加利上げの可能性を示唆していた頃のタカ派の発言と比較すると、欧州追加利上げの可能性は残しているものの、ややハト派寄りとの受け止め方が市場で出ており、欧州景気懸念は利上げ抵抗要因とも考えられるため、以前の欧米金利差予想で買われた欧州ユーロが対ドルで売られた影響もあった。

一方、欧州英国市場の後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜22時45分に最新米国経済指標の10月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の速報値が発表され、前回の49.8と市場予想の49.5を上回る50.0で、同月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の速報値も前回の50.1と市場予想の49.8に対し50.9と強く、10月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI) の速報値も前回の50.2年上予想の50.0に対し51.0と堅調で、いずれも好景気と不景気の境界線の50またはそれ以上の好景気寄りと欧州よりも強い経済指標を示したことで、ユーロに対しドルが買われて上昇すると共に、堅調な米国景気を背景とした米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) による米国金融引き締め長期化予想が高まり、米国長期金利が再び4.88%付近に向けて上昇し、日米金利差拡大による円売りドル買いが起き、発表時の昨夜22時45分頃にドルは円相場で一時149円93銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

150円台の手前付近では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による円買い為替介入への警戒感による早期の利益確定や持ち高調整の抵抗も入ったが、続いて昨夜23時に発表された最新米国経済指標の10月の米国リッチモンド連銀製造業指数が前回の5と市場予想の2に対し3と前回よりは低下したものの市場予想を上回ったことでは、主要通貨に対してドルは堅調さを保ち、ドル円も149円台後半のやや横ばいに近い推移ながらも緩やかに再上昇し、深夜過ぎには再び149円92銭付近のドルの高値圏で再び警戒売りが入るまでしばらく高止まった。

堅調な米国景気を示した米国経済指標を受けては、米国株式市場でも主要株価が上昇しており、リスクオンの安全資産の米国債売りや低リスク通貨の円が売られたことも影響を及ぼしていたが、堅調な米国景気を背景とした米国金融引き締め予想を受けた金利上昇警戒感では、売られた後の米国債の安値買いの抵抗が入り始めたことでは、米国長期金利が深夜過ぎに下げ始めて4.82%台に向けて低下したため、米長期金利低下時の日米金利差縮小による円買いドル売りの抵抗も入り、午前1時27分頃に対ドル円相場は一時149円75銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、午前2時には米国2年債の入札があり、やや低調な結果を受けて利回りが上昇した影響で、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利も一時反発したため、市場安値後のドルも日米金利差により対円で再び買われて反発した。

米国株式市場では米国主要企業の決算報告シーズンが続いており、決算報告予想値のリスクオフやリスクオンで、安値の米国債買いと利益確定売りなども起きていたため、米国債券市場への影響や、米国債券利回りが指標となる米国長期金利の上昇や下落に連られるような金利差トレードの値動きの影響が、為替相場にも影響を及ぼしていた。

今週と来週には日米欧英の新金融政策発表のイベントを控えているため、持ち高調整や買い控えの様子見なども入り始めていた。

欧州と米国や英国では、新政策金利が据え置きか追加利上げかの市場予想であるが、来週の10月30~31日開催予定の日本銀行 (日銀 / BoJ) 金融政策決定会合では、「粘り強い」大規模緩和金融政策の継続の市場予想が優勢ではあるものの、最近の国債利回りの上昇に対応するために日銀が長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC) の再修正を議論するとの一部報道も拡大しており、日本国内の経済紙だけでなく、米国ブルームバーグ (Bloomberg) なども関連報道を始めたため、日本政府と日銀の為替介入警戒感に加えて、万一のサプライズ修正に警戒した持ち高調整や様子見の買い控えが入っていたことでは、ドル円は比較的小幅な値動きになっていた。

一時は産油国のある中東情勢懸念で高騰していたWTI原油先物価格が昨夜に2%以上の大幅下落を見せたことでは、車社会の米国ではガソリン価格上昇の影響によるインフレ懸念がやや緩和し、コスト増加懸念緩和により米国株価が上昇したものの、米国内では全米自動車労働組合 (UAW) のストライキが拡大しており、米国の賃金インフレ圧によるインフレ懸念は継続した。

また、前述の原油先物価格低下を受けては、産油国通貨が世界的に流動性の高い基軸通貨のドルに対して売られて低下した外貨の影響も対ドル円相場の為替相場に波及していたことでは、ドルは円相場で再び市場高値圏付近にまで達する堅調さを保っていた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の149円93銭前後から円の高値でドルの安値の149円75銭前後の値幅約18銭の小動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値を149円91銭付近の前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約20銭の円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今日は25日で日本企業の決済日が集中しやすい「5と10がつく日の五十日(ゴトーび / ごとおび)」であったため、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが活発で、今朝9時55分の日本市場の仲値決済の時間に一時149円93銭付近と、今朝までの米国市場のドルの市場高値と並ぶ今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

続いては、日本の輸出企業による円買いドル売りが入ったことでは市場高値後のドルは円相場でやや下げたものの、日本政府と日銀の為替介入のトリガー (引き金) と市場で考えられている急激なボラティリティ (為替変動) に注意した様なやや横ばいに近い抵抗を交え始め、午前11時51分頃に一時149円79銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、今週と来週の日米欧英の新金融政策会合を控えた持ち高調整や、結果がわかるまでのイベントリスクによる様子見や買い控えなどの値動きなども混ざっていた。

しかし、昨夜の欧米経済指標を受けては、欧州景気懸念に対し日本の主要貿易先の米国の景気指標が好景気寄りの堅調さを示したことではドル買い需要もあり、今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が大幅に上昇したことを受けては、日本株安時にはリスク回避のリスクオフで買われやすかった低リスク通貨の円が、日本株高時のリスク選好のリスクオンで売られる値動きも入った。

一方、日本市場でも、来週の日銀金融政策決定会合で、長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC) の再修正を議論するとする報道が増えており、「国内長期金利の動向などを直前まで見極めた上で、必要性を判断する」方針であると関係者が語ったという報道などがあり、経済紙に続き、今朝は一般紙の朝刊にも、「長期金利の上昇余地を、どこまで認めるか議論」と報じられており、今日は東京債券市場で、国内長期金利の指標となる新発10年物の日本国債の利回りが一時0.865%付近に上昇し、2013年7月以来の高利回りを記録したこともあり、現行の±1.00%の再修正に関する議論の可能性が話題になっていた。

なお、今日の午後には日本の最新経済指標の8月の景気一致指数 (CI) の改定値が発表され、前回の114.3に対し114.6にやや上昇したが、同時発表だった8月の景気先行指数 (CI) 改定値は、前回の109.5に対し109.2とやや低下した。

午後15時15分には今日の日経平均株価は3万1269円92銭の終値と、前日比207円57銭高の大幅高で大引けし、時間外の米10年債の利回りが指標の米国長期金利も再び4.84%台に上昇していたことから、午後からの欧州英国市場の参入後も円売りドル買いが再び優勢であった。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は149円89~90銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時149円46~47銭付近の前東京終値比で約43銭の円安ドル高になった。

今夜この後にも、最新米国経済指標などの発表予定や米国債入札予定、また来週の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) を控えた発言自粛のブラックアウト期間であるため、金融政策に関する発言は控える予定ではあるが、米国連邦準備制度 (FRB) 理事会のパウエル議長の発言予定なども入っている。

日本時間での今夜の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、23時に9月の米国新築住宅販売件数、23時半に米国週間原油在庫、26時に米国5年債入札、29時35分頃からパウエル議長の発言予定がある。

明日未明の米国株式市場の株引後の時間になるが、フェイスブック (Facebook) でお馴染みの米国メタ・プラットフォームズ社 (META) の決算報告予定などがある。

また、今夜23時に北米のカナダ銀行 (BoC / Bank of Canada) の新政策金利と声明の発表予定があり、続いて深夜頃からカナダ銀行のマックレム総裁の記者会見があり、以前に北米の近隣国ということで米国の市場予想に影響を与えた経緯上、市場で注目されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は158円76〜78銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の159円30〜32銭付近の前東京終値比で約54銭の円高ユーロ安であった。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0591~1.0593ドル付近で、前営業日同時刻の昨夜17時の1.0657~1.0659ドル付近の前東京終値比で約0.66セントのユーロ安ドル高だった。

主な要因は、前述の通り、昨夜の10月の欧州ユーロ圏の購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が市場予想を下回る不景気寄りであったことから、欧州景気懸念が再燃し、世界的な流動性の高い安全資産のドルや低リスク通貨の円に対してユーロが売られた影響が出ていた。

ただし、今夜17時に発表されたドイツの最新経済指標の10月の独IFO企業景況感指数は、前回の85.7と前回修正の85.8と市場予想の85.9に対し86.9に上昇していた。

明日の夜に欧州中央銀行 (ECB) 理事会の新政策金利発表のイベントを控えた持ち高調整や、イベントリスクのユーロの買い控えなどの影響もあった。

なお、欧州市場では、今夜この後の日本時間の26時頃から、再び欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言予定を控えている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は182円4〜10銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の183円27〜33銭付近の前東京終値比で約1円23銭の大幅な円高ポンド安であった。

主な要因は、昨日発表された10月の英国購買担当者景気指数 (PMI) の速報値も、欧州同様に不景気寄りの50以下であったことから、好景気寄りの米国と比較した英国景気懸念も浮上しており、低リスク通貨の円や対ドルでも英国ポンドが売られていた。

また、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) も、来週に金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) を控えており、持ち高調整が入り始めている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月25日の日本時間(JST)19時39分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時39分頃。なお、英国市場は今週末の10月最後の日曜日から冬時間になり日本との時差が9時間遅れと1時間広がり、米国市場は来週末の11月最初の週末にサマータイム終了予定とおよそ1週間のずれがあることには留意したい。) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:39の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 149.91 〜 149.92 +0.45 (円安)
ユーロ/円 158.54 〜 158.55 -0.76 (円高)
ユーロ/ドル 1.0574 〜 1.0576 -0.0083 (ドル高)
英ポンド/円 181.70 〜 181.76 -1.57 (円高)
スイスフラン/円 167.36 〜 167.42 -0.29 (円高)
豪ドル/円 94.99 〜 95.03 -0.19 (円高)

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