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FXニュース:米長期金利4.9%台に上昇

FXニュース:米長期金利4.9%台に上昇

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FXニュース:米長期金利4.9%台に上昇

FXニュース:米長期金利4.9%台に上昇

東西FXニュース – 2023年10月19日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 堅調な米景気に金利先高感
  • 米高金利維持の長期化予想
  • 日本貿易収支季調前が黒字
  • 日銀の物価見通し修正予測
  • 政府と日銀の為替介入警戒
  • FRBパウエル議長発言控え

今日2023年10月19日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の149円66銭前後から円の安値でドルの高値の149円84銭前後の値幅約18銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円78~80銭付近で、前営業日にあたる昨日17時の149円74~76銭付近の前東京終値比で約4銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夕の欧州英国市場では、前日の夜に中東パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市のアル・アハリ病院で大規模な爆発が起きた事件の被害が死者およそ500人超に及ぶというニュースがあり、ガザ地区を実効支配するイスラム組織のハマスイスラエルの攻撃と非難したものの、イスラエル軍空爆を否定しており、イスラエル支援を表明していた米国のバイデン大統領のヨルダン訪問予定が延期になるなど、中東情勢の緊迫感の再燃による地政学リスクが燻っており、永世中立国スイスフランや低リスク通貨の円などの一定の安全資産買いが入っていた。

そこに、昨夜18時6分頃に米国ブルームバーグ (Bloomberg) の日本支部などが、元日本銀行 (日銀 / BoJ) 審議委員の桜井真氏がインタビューで、日本経済が改善を続け、物価上昇の持続性も高まりつつある中、「日銀は年内にもマイナス金利政策を解除する可能性がある」と発言したという報道が話題になり、日銀修正期待の円買いが加わったことで、この時間の対ドル円相場が一時149円60〜61銭付近に急伸した。

しかし、世界FX市場では米国長期金利が4.8%台に上昇していた日米金利差拡大もあり、すぐに世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルの買い戻しが入り、昨夜21時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、一時149円68銭付近から始まった。

米国ニューヨーク外国為替市場で、昨夜21時半に発表された最新米国経済指標の9月の米国建設許可件数は、前月比が前回の6.9%と前回修正の6.8%に対し-5.9%の市場予想が出ていたが、結果は-4.4%と市場予想を上回り、年率換算件数も前回の154.3万件と前回修正の154.1万件と市場予想の145.0万件に対し、147.3万件と市場予想を上回り、同時発表だった9月の米国住宅着工件数も、前月比が前回の-11.3%と-12.5%と市場予想の7.5%に対し、市場予想ほどではないものの前回のマイナス圏からプラス圏の7.0%に大幅に改善され、年率換算件数も前回の128.3万件と前回修正の126.9万件と市場予想の138.0万件に対し135.8万件と、市場予想ほどではないが前回よりも改善されたことで、前日に発表された市場予想以上に好調だった米国小売売上高の影響もあり、堅調な米国景気を背景とした米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国金融引き締め長期化予想が強まっており、米国長期金利が4.8%台後半から4.9%台に向けた上昇を始めたことで、149円台後半の日米金利拡大による円売りドル買いが優勢になった。

深夜0時過ぎには、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.925%付近と、2007年以来の高利回りを記録したことでも日米金利差拡大による円売りドル買いや、ユーロなどの他の主要通貨に対するドル買いが活発になった。

また、午前1時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のウォラー理事の発言があり、「米国経済の強さが維持する場合には、より高い金利が必要」とタカ派発言があった。

午前1時半頃からの米国ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁も、「当面、制限的な金利を維持」と、米国の高金利が長期間維持されるとの米国金融引き締め長期化予想を強めるタカ派寄りの発言が続いた。

ただし、午前2時の米国20年債の入札の影響では米国長期金利が一時4.88%台に低下したものの、その後には再び4.9%台に上昇し、午前3時に発表された米国地区連銀経済報告のベージュブックでは、「ほとんどの地区で、9月以降の経済活動にはほとんど変化が見られなかった」としており、「米国労働市場の逼迫は、引き続き緩和」され、「米国経済の短期的な見通しは安定、もしくは成長がやや軟化している」との内容で、特に米国利上げ抵抗要因を強めるような内容ではなかったこともあり、決算報告期の米国ニューヨーク株式市場では、米国金利の先高感への企業決算への影響の警戒によるリスク回避のリスクオフや中東情勢懸念もあり、米国主要株価が下落したため、ドルから買える低リスク通貨の円が買われたことはやや抵抗要因になっていた。

一方で、米国長期金利は再び4.9%台で上昇していたため、日米金利差拡大による円売りドル買いで、米国株式市場の株引け後の米国ニューヨーク外国為替市場終盤の午前5時49分頃と54分頃には、ドルは円相場で一時149円94銭付近の高止まり天井のテクニカル分析的なダブルトップを見せる形で、米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、150円台の目前では、ダブルトップの売りサインや日本政府と日本銀行の為替介入警戒感もあり、高値のドルの利益確定売りと安値の円の持ち高調整の抵抗が入り始めた。

また、今夜この後にも、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定があり、市場への影響が大きく注目度が高いパウエル議長も米国経済団体の討議で発言予定であるため、要人発言イベントを控えた持ち高調整も入り始めていた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の149円64銭前後から円の安値でドルの高値の149円94銭前後の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値を149円93銭付近と前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約12銭の円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝早朝のオセアニア市場でもドルが円相場で一時149円88銭付近の高値圏をつけていたが、今朝8時50分に発表された日本の最新経済指標で、9月の日本の貿易統計の通関ベースの季調前が前回赤字の-9305億円と前回修正の-9378億円と市場予想の-4250億円に対し黒字の624億円に転じ、季調済も前回の-5557億円と前回修正の-5530億円と市場予想の-5537億円に対し-4341億円と赤字額が改善し、低リスク通貨の円の貿易赤字リスクが緩和されたこともあり、高値圏のドルの利益確定売りと、150円台を目前とした日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) の為替介入警戒感による持ち高調整の円買いなどの影響で、始場直後の今朝9時2分頃に一時149円66〜67銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今日の日本市場時間の時間外の米国債券市場でも、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が4.9%台で更に上昇し、一時4.97%台に向けた2007年以来の記録を更新する上昇を見せたこともあり、日米金利差拡大による円売りドル買いが再び優勢になり、午前10時42分頃に一時149円84銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

日本市場では、日本政府と日本銀行の為替介入警戒に加えて、昨夜に強まった日銀の物価見通しの上方修正予測の影響で今後の金融政策修正期待の持ち高調整の円買いなども入っていたことは抵抗要因になったが、米国長期金利の4.9%台での記録的な上昇を受けた日米金利差拡大による円売りドル買いも継続したことでは、午前11時41分頃にも再び一時149円84銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値に並ぶ、高止まりのダブルトップの毛抜き天井の値動きを見せた。

日本市場の為替介入警戒感もあり、上抜けできなかった毛抜き天井の高止まり後の的にカル分析的な売りサインからは利益確定や持ち高調整が入り始めたほか、今夜この後の米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の要人発言予定や高官達の発言などを控えたイベント前の持ち高調整も入り始めていたことは円相場でのドルの上値を抑えていたが、夕方には米国長期金利は一時4.977%付近の高利回りを記録していた。

また、今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が大幅に下落して大引けしたため、リスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いも円相場の抵抗要因となっていた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は149円78~80銭付近で、昨夜17時の149円74~76銭付近の前東京終値比で約4銭の円安ドル高になった。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定や、要人発言予定などが注目されており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時半に 10月の米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数と、前週分の米国失業保険継続受給者数と米国新規失業保険受給者数、今夜22時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェファーソン理事の発言予定、23時に9月の米国中古住宅販売件数と、 9月の米国景気先行指標総合指数、25時頃から、市場注目度の高いFRBのパウエル議長の発言予定、26時20分頃から次回FOMC投票権を持つ米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言予定、26時半頃からFRBのバー副議長の発言予定、27時に9月の米国月次財政収支、29時頃からハト派で知られるが次回FOMC投票権は持たないFRBの米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定などがある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円84〜85銭付近で、昨夜17時の158円40〜41銭付近の前東京終値と比較すると約56銭の円高ユーロ安であった。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0536~1.0538ドル付近で、昨夜17時の1.0576~1.0578ドル付近の前東京終値比で約0.40セントのユーロ安ドル高だった。

今日のユーロ安の主な要因は、中東情勢警戒のリスク回避のリスクオフの影響で、リスク市場に弱い欧州ユーロが売られて、安全資産のスイスフランや低リスク通貨の円や世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルが買われた影響が見られた。

また、今日の午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏の最新欧州経済指標のフランスの10月企業景況感指数は、前回の100と市場予想の99に対し98に低下していた。

ただし、17時に発表された欧州ユーロ圏総合の8月の欧州経常収支の季調済は、前回の209億ユーロと前回修正の210億ユーロに対し、277億ユーロであった。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は181円50〜56銭付近と、昨夜17時の182円51〜57銭付近の前東京終値比で約1円1銭の大幅な円高ポンド安であった。

主な要因は、英国ポンドは欧州通貨の影響を受けやすいため、中東情勢警戒や日米株式市場下落時のリスク回避で安全資産のドルや低リスク通貨の円に対して売られていたことも影響を及ぼしていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月19日の日本時間(JST)19時36分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時36分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:36の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 149.78 〜 149.79 +0.04 (円安)
ユーロ/円 157.98 〜 158.00 −0.42 (円高)
ユーロ/ドル 1.0547 〜 1.0548 −0.0029 (ドル高)
英ポンド/円 181.42 〜 181.48 -1.09 (円高)
スイスフラン/円 166.76 〜 166.82 +0.29 (円安)
豪ドル/円 94.53 〜 94.57 -1.02 (円高)

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