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FXニュース:最新の米国消費者信頼感指数が市場予想超え

FXニュース:最新の米国消費者信頼感指数が市場予想超え|

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FXニュース:米新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加

FXニュース:米新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加

東西FXニュース – 2023年01月02日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 堅調な米雇用が背景の米利上げ継続に抵抗要因
  • 長期金利の低下で日米金利差縮小時の円買い
  • 欧米株上昇時のリスクオンの安全資産ドル売り

今日2022年12月30日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値132円96銭前後から高値132円11銭前後の値幅約85銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は132円17~18銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約1円61銭の大幅な円高ドル安であった。

原因はまず、昨日の東西FXニュースでも予告して通り、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で日本時間の昨夜22時半に発表された最新米国経済指標の週間の米新規失業保険申請件数が、前週の21.6万件に対して市場予想通りの22.5万件に増加し、同時発表の米失業保険継続受給者数は前回の167.2万人と前回修正の166.9万人と市場予想の168.6万人に対して171.0万と前回と市場予想を上回る悪化が継続したことで、堅調な米雇用市場を背景とした米国連邦準備制度理事会 (FRB) の積極的な米利上げ継続の抵抗要因と市場で受け止められ、米長期金利が前日の3.88%から一時3.82%以下に低下し、円安要因だった日米金利差拡大予想が減退し、日米金利差縮小時の円買いドル売りが優勢になり、対ドルの円相場が上昇した。

また、年末と月末を控えた持ち高調整や、米国債権市場では投資家達が保有債券の残存年数を延長する目的などでも米国債買いをしていたこともあり、米債権価格が上昇するにつれて、米10年債の利回りが低下し、利回りが指標となる米長期金利の低下に繋がっていた。米長期金利の低下時には、日米金利差縮小時の円買いドル売りが起きやすくなるほか、ユーロなどに対してもドルが売られやすくなる傾向がある。

特にこの米国市場では、前日に米国連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げ継続予想などにより米長期金利が一時3.89%に上昇し、11月以来の高水準を記録した時にドルが買われて一時全面高になった後であったために、利益確定目的の円買いドル売りが起きやすくなっていた。

一方で、同時進行だった米国ニューヨーク株式市場では、米利上げ継続時には企業への貸付ローン金利の上昇などの決算への影響が警戒されていたことが緩和されたことで、米株価が上昇し、リスク選好のリスクオン市場になり、これまでの株安時のリスク回避の安全資産で買われていたドルが、年末の持ち高調整で売られた影響も見られた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は、133円10銭付近で、前日同時刻の前ニューヨーク終値比で約1円45銭の大幅な円高ドル安になった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、市場トレンドを引き継いだ日米金利差縮小時の円安ドル高が継続したことで、今朝9時の開場頃の132円96銭付近が今日の日本市場の円の安値でドルの高値になった。

さらに、今日の日本市場では、年末と月末を控えたポジション調整の円の買い戻しや持ち高調整に加えて、今日は30日で日本の貿易企業の決算日が集中しやすい5と10のつく日の「五十日(ゴトービ)」にあたるため、年末年始の休業前で輸入実需の円売りドル買い需要が少ないことに対して輸出企業の円買いドル売りはあったために、対ドルの円相場がさらに上昇し、9時55分の仲値決済の直後の10時過ぎには132円台前半になった。

その後の日本市場では、今朝の高値圏の円の利益確定売りや安値のドル買いの抵抗も入り、昼頃には一時132円76銭付近まで戻したものの利益確定売りや持ち高調整で反発し始め、午後からの欧州英国市場の参入では再びドル売りが再開したことで円相場が大きく上昇し、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のドル円相場の終値は132円17~18銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約1円61銭の大幅な円高ドル安になった。

今夜この後の欧州英国市場では、18時台に一時131円55銭付近に円安ドル高が進行したが、そこからは、米長期金利が一時回復傾向を見せたこともあり、高値の円の利益確定売りや安値のドル買いなどで反発を始めて19時頃には一時132円台に戻したが、19時台には131円台後半付近で推移している。

今夜この後の米国ニューヨーク外国為替市場では、日本時間の23時45分に最新米国経済指標の12月の米シカゴ購買部協会景気指数が発表される予定である。

今年は、日本銀行 (日銀 / BoJ) の大規模緩和の金融政策で金利抑制であった日本に対して、米国などが高インフレ抑制のための大幅利上げを継続したために、日米金利差拡大による円安ドル高が急速に進行し、ドル円相場は今年初めの115円台付近から10月頃には一時151円94銭付近へと約37円近い急速な円安ドル高が進行した記録的な年となり、日銀が為替介入を実施するなどの異例な年になった一方で、FX市場ではボラティリティが高く、大きな利益を出しやすい年になり、年末年始を控えたロングポジションのドルの利益確定売りと円の買い戻しがある中で、今日になり先週の日銀発表の後に一時131円台付近に戻してきたわけであるが、もし来年にも日銀が金利抑制の大規模緩和を継続する傍らで欧米が利上げを継続する場合には、再び円安要因である日米金利差拡大による円売りドル買いポジションが形成される可能性もあることには注意が必要である。また、欧米の景気懸念などの利上げ抵抗要因は、利上げ幅の縮小などという形では反映されても、インフレが続く限りには利上げ継続となる可能性もある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は140円81~83銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円31銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な原因は、今日の主要通貨のドルに対する大幅な円高が、ユーロに対しても大幅な円高ユーロ安として波及し、主要通貨に対して一時円が前日比で全面高になっていた。

ユーロドルは、17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は1.0651~1.0652ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.28セントのユーロ高ドル安となった。

昨夜の欧州英国市場では欧州ユーロ圏のドイツやフランスの主要株価指数が上昇し、リスク選好のリスクオン市場になり、安全資産のドル売りでユーロを買い戻す動きが優勢で、対ドルのユーロは上昇し、今朝までの米国市場でも米株高時のリスクオンでドル売りユーロ買いが入った影響があり、今日の日本市場でもその世界トレンドを引き継いだ形となった。

英国ポンドも、今日の主要通貨に対する前日比で一時全面円高の影響があり、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は159円49~55銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約93銭の円高ポンド安であった。

スイスフランやオーストラリアの豪ドルに対しても、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の円相場の終値は一時全面円高をつけており、スイスフラン円は142円87~93銭付近の前日同時刻比で約1円17銭の円高スイスフラン安、そして豪ドル円は89円64~68銭付近の前日同時刻比で約45銭の円高豪ドル安だった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年12月30日の日本時間(JST)20時22分(英国時間 (GMT) 11時22分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:22の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 131.77 〜 131.79 -2.01 (円高)
ユーロ/円 140.79 〜 140.82 -1.33 (円高)
ユーロ/ドル 1.0683 〜 1.0685 +0.0060 (ドル安)
英ポンド/円 158.70 〜 158.76 -1.72 (円高)
スイスフラン/円 142.89 〜 142.95 -1.15 (円高)
豪ドル/円 89.57 〜 89.61 -0.52 (円高)

 

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