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FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

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FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

東西FXニュース – 2024年3月26日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日本の為替介入警戒感が継続
  • 米新築住宅販売件数が下振れ
  • FRB高官達に慎重な意見も
  • 四半期末を控えた持ち高調整
  • 日米株価下落時のリスク回避
  • 欧ECB専務理事が正常化言及

今日2024年3月26日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の151円44銭付近から、円の高値でドルの安値の151円22銭付近の値幅約22銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円32〜34銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円31〜33銭付近の前東京終値比では約1銭の横ばいレンジ圏に近い僅差の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、前回の東西FXニュースでもお伝えした通り、昨日の日本市場での神田真人財務官の発言を受けた市場では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の為替介入への警戒感が高まり、昨日の日本市場終了後の昨夕17時台の英国ロンドン外国為替市場でも、米国長期金利の上昇を受けた日米金利差拡大ではドルは円相場で一時151時44銭付近に買われたが、為替介入警戒感により早期の利益確定や持ち高調整の抵抗が入り始めたほか、四半期末決算に加えて今週の金曜日の聖金曜日 (Good Friday / グッドフライデー) から英国市場はイースター (Easter) ホリデーの大型連休を控えており、週末の日曜日には英国夏時間へのサマータイム (Summertime) の1時間の時差変更予定もあるため、ホリデー前のポジション調整の欧州ユーロや英国ポンドの買い戻しなども入っていたことでは、昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は151円29〜30銭付近の始値で、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.24%台から一時4.22%台に低下したことも受けて、昨夜22時15分頃には一時151円12銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

一時低下後の米国長期金利は反発上昇を始めたものの、昨夜23時に発表された最新米国重要経済指標の2月の米国新築住宅販売件数の年率換算件数が、前回の66.1万件と前回修正の66.4万件と市場予想の67.5万件に対し66.2万件と市場予想を下回ったほか、前月比も前回の1.5%と前回修正の1.7%と市場予想の2.1%を下回る-0.3%に想定外の下振れをしたことは、この時間のドル反発の抵抗になっていた。

しかし、前回のニュースでもお伝えしていた通り、先週末に「年内の米国利下げは1回にとどまる」との予想や「米国利下げ時期が従来の市場予想より後ずれする可能性が高い」と、タカ派発言をしていた米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官で次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁が、昨夜の米国オハイオ州シンシナティ大学のイベントの再発言でも、前回と同じタカ派の見解を繰り返したことでは、「データ次第」としながらも「忍耐強くいられると思う」との発言もあり、米国利下げ時期が後期にずれ込む可能性があることが改めて意識されたほか、前回の会合では19人中9対10の僅差で、年内2回または以下ではなく3回の利下げの見通しが維持されたものの、米国フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を示すフェドウォッチ (FedWatch) でも以前は一時68%付近の確定値70%に近かった今年6月の米国利下げ開始予想値が今日も64%付近に低下していることもあり、米国利下げ開始時期や回数にまだ不確実性があることでは、151円台前半で為替介入警戒感のある151円台後半からやや離れていたこともあってドルの買い戻しが入り始め、米国長期金利の反発と一時4.25%台に向けた上昇に伴う日米金利差拡大時の円買いドル売りも入ったことでは、午前1時16分頃にドルは円相場で一時151円54銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、昨夜には米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言もあり、彼は「年内3回の米国利下げ見通しを維持」しており、6月は利下げについての質問にも「すべて検討中だが、データ次第」と発言しており、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の間でも予想に関しては意見が分かれている可能性が市場では意識されていた。

また、昨夜には米国連邦準備制度理事会 (FRB) のクック理事の発言もあり、米国のハーバード大学の経済学講義で、「米国雇用とインフレの二大責務は、より良いバランスになりつつある」と指摘し、「しかしながら、物価安定を完全に回復するためには、時間をかけて金融政策を緩和する慎重なアプローチが必要になるだろう」と発言しており、「時間をかけて」慎重な利下げ転換を検討することを示唆したほか、前回の19人中9人の2回またはそれ以下の年内利下げ予想をしたメンバーの中の、2人は今年の利下げはないと予想していたことも併せて報道されていた。

午前2時には米国ニューヨーク債券市場では米国2年債の入札が終わり、午前3時20分頃には米国長期金利の指標なる米国10年債の利回りも一時4.262%付近にまで上昇し、債券利回りを受けた日米金利差拡大が当面続くという市場予想はドル買い要因ではあったものの、四半期末前の利益確定売りや持ち高調整に加えて、米国金利先行きの不透明感もあって、米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) が続落したほか、米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) も反落と、三指数が揃って下落したことを受けては、安全資産の米国債買いや、低リスク通貨の円が買われる値動きも入ったことでは、為替介入警戒感もあって円相場は底堅く推移した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の151円12銭付近から、円の安値でドルの高値の151円54銭付近の値幅約42銭で、先週土曜日の朝6時頃の先週末の米国夏時間のニューヨーク終値は151円42銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の151円41銭付近と比べて約1銭の横ばいレンジ圏に近い小幅な円安ドル高をつけていた。

今朝8時50分には日本の最新経済指標の2月の企業向けサービス価格指数が発表され、前年同月比は前回と市場予想と同じ2.1%の横ばいであったことでは、日本銀行 (日銀 / BoJ) がマイナス金利解除後にも緩和的な金融政策を続けるとの市場予想が継続した。

今朝9時頃からの日本の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時151円38銭付近の始値で、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買いの影響もあって、今朝9時40分頃にドルは円相場で一時151円44銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、今朝のニュースでも日本政府の鈴木俊一財務相が、為替相場の円安について、「行き過ぎた動きには、あらゆる手段を排除せず、適切に対応したい」と口先介入をおこなっており、昨日の神田真人財務官の為替介入を含めたあらゆる手段について、「既に準備ができている」との円安牽制発言に続き、為替介入警戒感は続き、円相場は反発上昇した。

日本では春の年度末も兼ねた四半期末を控えていることから、仲値決済に続いて日本の国内輸出企業の円買いドル売りも加わったことでは、今朝10時15分頃に対ドルの円相場は一時151円22銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、151円台後半を前にした為替介入警戒感がやや緩和されたことでは、今朝までのニューヨーク終値の米国長期金利の4.25%台から、今朝の日本市場の時間外の米国債券市場では一時4.22%台に低下後の米国長期金利が一時4.24%台に反発したこともあり、実質的な日米金利差を意識した押し目買いのドル買いではドルも円相場で反発したが、為替介入警戒感もあるために151円台中盤付近までに留まり、やや横ばいに近い小動きも混じった。

午後14時台には日本銀行 (日銀 / BoJ) が全国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の2営業日後に公表している基調インフレの刈込平均値、加重中央値、最頻値が発表されたが、刈込平均値は前回1月の2.6%に対し+2.3%、加重中央値は前回の1.9%に対し+1.4%、最頻値は前回の2.3%に対し2.0%に低下し、刈込平均値は2022年9月以来の低水準であったことでは、マイナス金利解除後にも緩和的な金融政策が継続し、インフレ抑制のための積極的な利上げに転じる可能性が少ないという市場予想は継続していた。

一方、今日の東京株式市場では、午後15時台に日経平均株価が4万398円3銭の終値と、前営業日比で16円9銭安の小幅安ではあるが続落で大引けしたため、日本株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) による国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが入っていた。

午後からの欧州英国市場の参入では、一時4.24%台だった米国長期金利が一時4.23%台にやや停滞したこともあり、欧州英国のイースターホリデー前の持ち高調整が再開した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円32〜34銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円31〜33銭付近の前東京終値比で約1銭の横ばいレンジ圏の小幅な円安ドル高になり、直後には欧州英国市場のポジション調整のドル売りと自国通貨の欧州ユーロや英国ポンドの買い戻しの影響が対ドルの円相場に波及し、直後には小幅な円高ドル安になったが、今夜20時台には小幅な円安ドル高にも転じている。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表や米国債の入札予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に2月の米国耐久財受注、22時に1月の米国住宅価格指数と 1月の米国S&Pケース・シラー住宅価格指数、23時に3月の米国リッチモンド連銀製造業指数と、3月の米国消費者信頼感指数、26時に米国5年債の入札予定などを控えている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円4~6銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円61~63銭付近の前東京終値比では約43銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、先述の通り、今週金曜日からのイースターホリデー (Easter Holiday) や、今週末の欧州英国の夏時間変更に向けて、四半期末前ということもあって対ドルだけでなく、対円でも利益確定や持ち高調整で欧州ユーロの買い戻しが入ったことが影響を与えた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0839〜1.0841ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0813〜1.0817ドル付近の前東京終値比では約0.26セントのユーロ高ドル安であった。

ただし、昨夜にも欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のレーン専務理事が、欧州の賃金インフレ圧が残っていることについて、「正常な水準に戻る過程」と欧州インフレにやや楽観的な見解を示していたことでは、欧州利下げ時期に関する市場予想もあって、小幅域に留まっていた。

また、今日の午後16時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の4月の独GFK消費者信頼感調査は、前回の-29.0と前回修正の-28.8と市場予想の-27.9に対し-27.4と前回と市場予想よりも改善されていた。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は191円34〜40銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円59〜65銭付近の前東京終値比では約75銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、欧州ユーロ同様に、キリスト教国でイースターホリデーが米国よりも長い来週月曜日のイースターマンデー (Easter Monday) までの連休休場予定がある英国市場では、今週末に英国冬時間終了で英国夏時間への1時間の時差変更予定も控えており、四半期末前や4月の新タックスイヤー (Tax Year) を控えた決算時期などもあって、利益確定やポジション調整で自国通貨である英国ポンドが買い戻されていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年3月26日の日本時間(JST)20時47分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時47分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、サマータイム制のある英国市場の英国夏時間 (BST / JST-8) への変更は今週末の3月最終日曜日の3月31日からであるが、米国市場では3月第二日曜日の3月10日から既に米国夏時間 (EDT / JST-13) になっており、日本市場や英国市場との時差が1時間変わっていることには注意が必要である。)

通貨ペア JST 20:47の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.36 〜 151.37 +0.05 (円安)
ユーロ/円 164.35 〜 164.36 +0.74 (円安)
ユーロ/ドル 1.0857 〜 1.0859 +0.0044 (ドル安)
英ポンド/円 191.62 〜 191.68 +1.03 (円安)
スイスフラン/円 167.76 〜 167.82 -0.70 (円高)
豪ドル/円 99.21 〜 99.25 +0.56 (円安)

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