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FXニュース:米経済指標で長期金利低下

FXニュース:米経済指標で長期金利低下

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FXニュース:米経済指標で長期金利低下

FXニュース:米経済指標で長期金利低下

東西FXニュース – 2023年11月17日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米新規失業保険申請件数増
  • 米輸入物価指数も鈍化示す
  • 米NAHB住宅市場指数低下
  • 鉱工業生産指数想定以下
  • 米追加利上げ市場予想後退
  • FRB理事は「軟着陸可能」
  • FRB高官利上げは経済次第
  • 原油先物価格下落の影響も

今日2023年11月17日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の150円77銭前後から円の高値でドルの安値の150円40銭前後の値幅約37銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は150円43~45銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円36~38銭付近の前東京終値比で約93銭の円高ドル安であった。

また、今夜20時台の英国ロンドン外国為替市場では149円台前半と、更に円高ドル安が進行している。他の主要通貨に対しても、一時円相場が前日比で全面高となっている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜22時頃に一時151円26〜27銭付近から始まった今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜22時半に発表された最新米国経済指標の前週分の米国新規失業保険申請件数が前回の21.7万件と前回修正の21.8万件と市場予想の22.0万件に対して23.1万件に悪化し、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の183.4万人と前回修正の183.3万人と市場予想の184.7万人に対し186.5万人と軟調で、市場予想以上の米国雇用市場の軟化について、市場では米国追加利上げの抵抗要因と受け止められた。

また、同時発表の10月の米国輸入物価指数の前月比も、前回の0.1%と前回修正の0.4%と市場予想の-0.3%に対し-0.8%に輸入物価もインフレ鈍化を示し、10月の米国輸出物価指数の前月比も前回の0.7%と前回修正の0.5%と市場予想の-0.5%に対し-1.1%に低下したことで、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国政策金利を据え置いた後に、インフレ抑制のための米国利上げサイクルの終了に向かう可能性ついての市場予想が強まり、米国長期金利が低下し、日米金利差縮小時の円買いドル売りや、主要通貨に対するドル売りが優勢になった。

ただし、同じく発表された11月の米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、前回と市場予想の-9.0に対し-5.9とマイナス圏ながらも下げ幅が改善されていたことはドル売りには一時抵抗も混ざったが、続いて昨夜23時15分に発表された10月の米国鉱工業生産の前月比も前回の0.3%と前回下方修正の0.1%と市場予想の-0.3%に対し-0.6%に低下し、10月の米国設備稼働率も前回の79.7%と前回修正の79.5%と市場予想の79.4%に対し78.9%に低下しており、深夜24時に発表された11月の全米住宅建設業者協会 (NAHB / National Association of Home Builders) 住宅市場指数も前回と市場予想の40に対し34と軒並み弱い米国経済指標が発表されたためにドル売りの勢いが増し、深夜24時32分頃に一時150円29銭付近の米国市場および日通しの円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国クリーブランド連銀メスター総裁は、同連銀主催の金融安定会議で、「米国のインフレ率は、2年以上に渡って、FRBの目標の2%を大きく上回っている」と指摘し、最近の鈍化を示す指標について、「目標の2%の目標を依然として上回ってはいるが、経済全般が比較的堅調さを保つ中でも、インフレに関して目に見える進展はある」が、「インフレ率を目標の2%に抑制するには、まだ幾分時間がかかりそうだ」と発言し、経済見通しについては多くの不確実性があり、「変化する見通しとリスクに適切に対応しなければならない。現行の金利水準により、今はこれを行う上で望ましい態勢にある」と言及し、「追加利上げが必要かどうかは経済状況次第」と発言しており、金利据え置き後の利下げ時期についての市場予想には時期尚早のムードが漂いはじめ、市場安値後のドルには買い戻しの抵抗も入り始めたが、メスター総裁の発言は影響力はあるが、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持っていないことでは、ドルの買い戻し幅は150円台後半付近までに留まった。

次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のクック理事は、米国サンフランシスコ地区連銀会議の講演で、「まだ確定されたものではないが、米国のディスインフレ (Disinflation) が続き、米国労働市場が堅調な場合には、経済のソフトランディング(軟着陸 / Soft landing)は可能であると思う」と発言し、「リスクは二面的で、金融引き締めが十分でない場合のリスクと、引き締め過ぎの場合のリスクとの、バランスを取らなければならない」と慎重さも示し、「需要の勢いが継続すれば、米国経済と米国労働市場の引き締まった状態が続き、ディスインフレのペースは鈍化する可能性がある」と発言したが、「労働需要を反映し、より多くの働き手が労働市場に参入しており、集合住宅の供給増なども踏まえると、ディスインフレが一段と進む可能性もある」とも発言しており、「米国以外の世界の他の中央銀行も金融引き締めを行う場合、波及効果があるため、各行は措置をやや控えなければならない可能性がある。しかし、不確実性が存在する際には、波及効果の正確な度合いを判断するのは難しい」とも発言していた。

一方で、米国ニューヨーク株式市場では、米国経済指標の弱さを受けた米国ダウ工業株30種 (DJI / Dow Jones Industrial Average) が下落し、米国政策金利警戒緩和を受けた米国主要株価三指数のS&P500種 (SPX / Standard and Poor’s 500) とナズダック (IXIC / NASDAQ Composite Index) は前日比で小幅高に留まったものの、コモディティ市場で原油需要が伸び悩むとの市場予想が浮上したことが原因で米国原油先物市場では米国WTI原油先物価格が一時6%近くも急落したほか、米国ニューヨーク・マーカンタイル取引所 (NYMEX) の原油先物相場も前日比で4.9%安と大幅に下落し、米国長期金利低下による日米金利差縮小時の円買いに続き、日本の貿易赤字リスク減少による低リスク通貨の円買い需要もあった。

米国ニューヨーク債券市場では、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は、安全資産の米国債買いの影響などもあり、前日終値の4.53%付近から4.43%付近に低下していた。

午前6時には、9月の対米証券投資が発表されたが、前回の1344億ドルと前回修正の1310億ドルに対し-674億ドルのマイナスに転じたほか、短期債を除いた対米証券投資も前回の635億ドルと前回修正の622億ドルに対し-17億ドルに低下した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円27銭前後から円の高値でドルの安値の151円29銭前後の値動きで、今朝7時頃のニューヨーク終値は150円73銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約63銭の円高ドル安をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買いがあり、今朝9時47分頃にドルは円相場で一時150円77銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、原油先物安を受けた輸入実需減少や低リスク通貨の円買い需要や、先述の米国経済指標を受けた米国長期金利低下による日米金利差縮小時の円買いドル売りのトレンドが日本市場にも影響を与えたほか、日本市場では、米国が政策金利を据え置きにした場合にも、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の金利抑制の大規模緩和金融政策継続による日米の金融政策の違いが意識されていたが、今日の衆議院財務金融委員会で日銀の植田和男総裁が、「物価目標の実現が近づいてくれば、上場投資信託 (ETF) の買い入れを含めて、出口戦略の方針を金融政策決定会合で議論し、適切に情報発信していく」とも発言しており、今日の米国長期金利低下に伴う円買いドル売りが継続した。

今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) は上昇したことでは低リスク通貨の円売りの抵抗もやや混ざったが、夕方からの欧州英国市場の参入では、米国長期金利が更に低下し、4.4%台から4.3%台に向けた下落を見せたため、日米金利差縮小時の円買いドル売りや主要通貨に対するドル売りが勢いを増し、今夜17時前頃には一時150円40銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は150円43~45銭付近で、前営業日同時刻の昨夜17時の151円36~38銭付近の前東京終値比では約93銭の円高ドル安になっていた。

今夜18時台の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利低下により日米金利差縮小時の円買いドル売りが進み、ドルは円相場で149円台後半から中盤付近に下落し、更に今夜20時頃には149円台前半の円高ドル安に傾いている。

今夜この後にも、最新米国経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時半に10月の米国建設許可件数年率換算件数と米国住宅着工件数と米国建設許可件数、22時45分頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言予定、22時45分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つFRBのバー副議長の発言予定、23時半頃から米国サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の発言予定、23時45分頃から次回FOMC投票を持つ米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言予定などが予定されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は162円95〜96銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の164円10〜12銭付近の前東京終値比で約1円15銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な要因は、昨日に欧州ユーロは円相場で一時164円30銭付近の2008年8月以来の今年最大の円安ユーロ高を続伸後の利益確定売りや持ち高調整が入ったほか、昨夜の原油安を受けた低リスク通貨の円買いや、基軸通貨のドルに対する円高の影響などが他の主要通貨であるユーロにも円相場の上場圧として波及していた。

また、一般的に欧州ユーロはリスク市場に弱く、世界的に流動性の高い米ドルや低リスク通貨の日本円はリスク市場に強いと考えられているが、昨夜と今夜は欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のラガルド総裁の発言もあり、昨夜には議長を兼任する欧州システミックリスク委員会 (ESRB / European Systemic Risk Board) の年次会合で、「欧州連合 (EU / European Union) の銀行が保有する債券の売却が必要になった場合、かなり大きな評価損が発生する可能性がある」などと欧州のリスクについての発言していたことなども影響を及ぼしていた。

このため、ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0831〜1.0833ドル付近で、昨夜17時の1.0841〜1.0843ドル付近の前東京終値で約0.10セントのユーロ安ドル高だった。

ただし、今夜19時に発表された欧州ユーロ圏総合の最新重要経済指標の10月の欧州消費者物価指数 (HICP) 改定値の前年同月比は、前回と市場予想通りの2.9%の横ばいで、同欧州HICPコア指数改定値の前年同月比も前回と市場予想一致の4.2%の欧州インフレ高止まり傾向からは、再び対ドルでユーロが買われて、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では前日比で小幅なユーロ高ドル安にも転じている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンドの円相場の終値は186円27〜33銭付近で、昨夜17時の187円38〜44銭付近の前東京終値比で約1円11銭の大幅な円高ポンド安であった。

主な要因は、昨日は英国インフレ鈍化でも英国ポンドが売られていたが、今日の夕方16時に発表された最新英国経済指標の10月の英国小売売上高が市場予想を下回り、英国景気懸念も英国利上げ抵抗要因となるために、主要通貨に対する英国ポンド売りが強まった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年11月17日の日本時間(JST)20時50分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の午前11時50分頃。なお、サマータイム制のある米国市場も現在冬時間で、日本との時差が14時間遅れのJST-14 / GMT-5になっている) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:50の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 149.50 〜 149.52 -1.86 (円高)
ユーロ/円 162.42 〜 162.44 -1.68 (円高)
ユーロ/ドル 1.0863 〜 1.0865 +0.0022 (ドル安)
英ポンド/円 185.75 〜 185.81 -1.63 (円高)
スイスフラン/円 168.38 〜 168.44 -1.97 (円高)
豪ドル/円 97.12 〜 97.16 -0.98 (円高)

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