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FXニュース:欧ECB新政策金利据え置き

FXニュース:欧ECB新政策金利据え置き

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FXニュース:欧ECB新政策金利据え置き

FXニュース:欧ECB新政策金利据え置き

東西FXニュース – 2023年10月27日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日本の為替介入警戒感継続
  • GDPが市場予想を上回る
  • 個人消費も景気堅調示す
  • 米PCEコア物価指数は鈍化
  • 米物価高減速で利回り低下

今日2023年10月27日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の150円41銭前後から円の高値でドルの安値の150円8銭前後の値幅約33銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は150円16~17銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円46~47銭付近の前東京終値比で約30銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夕の英国ロンドン外国為替市場では、昨日の夕方の日本市場で為替介入警戒感によりドルが円相場で一時150円78銭付近の今年最大の円安ドル高を記録後に一時149円82銭付近に急落後に急反発して150円台中盤付近まで戻した荒い値動きの後にはややドルの買い控えが入り、150円台前半で昨夜21時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時150円26銭付近から始まった。

昨夜21時15分の英国ロンドン外国為替市場と米国ニューヨーク外国為替市場が重なる時間に、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会は欧州ユーロ圏の政策金利を据え置きにし、11会合ぶりに利上げを見送ることを決定したが、市場予想では利上げよりも金利据え置きの予想が優勢になっていたため、市場ではほぼ織り込み済みであったため、昨夜21時45分頃からラガルド総裁の記者会見が始まる前には、ドル円はユーロドルの値動きの影響よりも、米国市場の最新米国重要経済指標の発表による値動きが目立った。

昨夜21時半に発表された最新米国重要経済指標の7〜9月の第3四半期の米国実質国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) の速報値は、前期比年率が前回の2.1%と市場予想の4.5%に対し4.9%と、前回と市場予想を上回る上昇率を示した。同四半期の米国GDP個人消費の速報値も、前期比年率が前回の0.8%に対し市場予想通りの4.0%と堅調で、同時発表だった9月の米国耐久財受注の前月比も前回の0.2%と前回修正の-0.1%と市場予想の1.7%に対し4.7%と好調だったことでは、堅調な米国景気を背景とした米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) による米国金融引き締め長期化予想が高まり、米国政策金利目標のフェデラル・ファンド (FF) が高金利で長期間維持されるという金利先高感があり、21時半頃にも米国長期金利は一時4.985%付近に上昇し、日米金利差拡大もあり、円相場で米国景気好感も相まってドルが買われて一時150円51〜52銭付近に上昇し、米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、同時発表だった7〜9月の第3四半期の米国個人消費支出 (PCE / Personal Consumption Expenditures) のコアPCE物価指標の速報値は、前期比年率が前回の3.7%と市場予想の2.5%に対し2.4%に鈍化し、市場予想以上の米国インフレの減速が見られたことでは、ドル売りの抵抗が入り始めた。

同じく昨夜21時半に発表されていた前週分の米国新規失業保険申請件数は、前回の19.8万件と前回修正の20.0万件と市場予想の20.8万件に対し21.0万件とやや軟化し、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の173.4万人と前回修正の172.7万人と市場予想の174.0万人に対し179.0万人と軟調であったこともドルの上値を抑えた。

一方で、同時進行していた決算報告期の米国ニューヨーク株式市場では、中東情勢懸念などに加えた米国の高金利の長期化による米国主要企業の将来の決算への影響に対する警戒感があり、株売りで反応し始めたため、米国主要株価が下落し、米国株安時のリスク回避のリスクオフで安全資産の米国債が買われた影響もあって、一時は4.9%台後半の高利回りだった米国10年債の利回りが指標の米国長期金利が4.8%台に向けた低下を始めたため、日米金利差縮小時の低リスク通貨の円買いドル売りの抵抗が入り始めていた。

そのため、昨夜21時45分頃にはドルは円相場で一時150円8銭付近に売られていたが、昨夜21時45分頃から始まった欧州中央銀行 (ECB) 理事会後の定例記者会見のラガルド総裁の発言では、「年内は欧州経済が引き続き、低迷する公算が大きい。しかし、インフレのさらなる鈍化、家計の実質所得の回復、ユーロ圏の輸出需要が高まるにつれ、経済は今後、数年間で上向くだろう」という、欧州ユーロ圏の経済の低調さの指摘や、欧州のインフレ鈍化に言及したことではユーロドルのユーロ売りドル買いの影響の円相場の波及もあって、ドルが円相場で反発を始めた。

ただし、ラガルド総裁は、今回は「金利は据え置いたが、二度と金利を引き上げないという意味ではない」と欧州の追加利上げの可能性は残したことでは、ユーロの買い戻しも混ざったが、来週に米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) を控えている米国政策金利にも、金利据え置き予想が優勢ではあるが、追加利上げの可能性が残されているという市場予想が優勢であったため、円相場のドルは抵抗を交えながらも再び上昇した。

昨夜23時に発表された最新米国経済指標の9月の米国住宅販売保留指数は、前月比が前回マイナス圏だった-7.1%と市場予想の-2.0%に対しプラス圏の1.1%に改善されたこともあり、深夜0時33分と35分頃には一時150円50銭付近の高値圏に再び上昇したが、米国株式市場からのリスク回避の影響や為替介入警戒感もあり、米国長期金利低下時の抵抗などにより同市場の高値を数分間の高止まりで超えられなかったことでは、テクニカル分析的な売りサインになり、やや横ばいに近い値動きを交えながら穏やかな反落を見せた。

米国市場終盤の午前5時25分頃には、米国10年債の利回りが指標の米国長期金利は一時4.845%付近にまで低下し、市場予想以上に堅調だった米国GDP発表後のドル買いの上値を抑える抵抗になっていたことでは、米国市場では昨日の日本市場と欧州市場で記録した今年最大の円安ドル高の記録は更新しなかった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の150円51銭前後から円の高値でドルの安値の150円8銭前後の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は150円40銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約17銭の円安ドル高をつけていた。

今朝8時半には日本の最新経済指標が発表され、10月の東京都区部消費者物価指数 (CPI) の生鮮食料品を除くコアは、前年同月比で前回と市場予想の2.5%に対し2.7%だった。来週には日本銀行 (日銀 / BoJ) の金融政策決定会合を控えており、発表時の円相場では日本のインフレ率の見通しの上方修正予想もあり、やや持ち高調整も入っていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、昨夜の市場予想以上に堅調だった米国経済指標を受けて、午前9時14分から15分頃にかけて一時150円41銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、昨日の日本市場で一時150円77〜78銭付近の今年最大の円安ドル高を記録後ということもあり、今朝も日本政府の鈴木俊一財務相閣議後の記者会見で、円安について、「政府としては、引き続き強い緊張感をもって、万全の対応を行っていく」と発言しており、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) による為替介入への警戒感が高まっており、今朝の米国長期金利低下の影響もあり、週末を控えた利益確定や持ち高調整の円買いドル売りが優勢になった。

今朝10時前の仲値決済では、日本企業の輸入実需の円売りドル買いの抵抗も入ったものの、今日の日本市場時間の時間外の米国債市場では米国長期金利が4.85%台から4.88%台付近と、前日の4.9%台ほどは上昇しなかったことも円相場の支えとなり、午後15時頃に一時150円8銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、東京株式市場では今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が大幅に上昇し、午後15時15分に3万991円69銭の終値と、前日比で389円91銭高の大幅高となったため、日本株高時のリスク選好のリスクオンでは、低リスク通貨の円が市場高値後に売られて、ドルは円相場での下げ幅をやや縮めたものの、前日の東京終値が高値圏であったために、前日比では円高ドル安に転じていた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は150円16~17銭付近で、昨夜17時の150円46~47銭付近の前東京終値比では約30銭の円高ドル安になった。

今夜この後にも、最新米国重要経済指標などの発表予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、21時半に9月の米国個人所得、米国個人消費支出 (PCE) 、米国PCEデフレーター、米国PCEコア・デフレーターが同時に発表されるイベント時間があり、続いて23時には 10月の米国ミシガン大学消費者態度指数の確報値なども発表される予定である。

米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達は、来週の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) を控えた発言自粛のブラックアウト期間に入っているが、米国株式市場では、主要企業の決算報告シーズンが続いているため、週末を控えた株式市場からの値動きの影響には注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は158円52〜53銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の158円70〜71銭付近の前東京終値比で約18銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、欧州中央銀行 (ECB) 理事会が欧州政策金利の据え置きを決定したことや、欧州景気懸念のユーロ売りで低リスク通貨の円が買われた影響があった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0556~1.0557ドル付近で、前営業日同時刻の昨夜17時の1.0547~1.0548ドル付近の前東京終値比で約0.09セントの小幅なユーロ高ドル安だった。

主な原因は、欧州利上げ見送りが市場予想に織り込まれてきていた昨日までのユーロ安ドル高の後に、欧州追加利上げの可能性が残されていたこともあり、今朝の米国長期金利の低下に伴うドル売りではイベント後でイベントリスクがなくなったユーロが買い戻されたことなどが影響を与えた。

また、今日の午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の10月の仏消費者信頼感指数は、前回と市場予想の83に対し84に上昇していた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は181円95銭〜182円1銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の181円84〜90銭付近の前東京終値比で約11銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、米国長期金利低下時に英国ポンドが買い戻された影響が円相場にも波及したほか、来週に日米英の金融政策決定会合を控えており、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) のイベントを控えた日英金利差予想の持ち高調整なども入り始めており、日本株高時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りでは、英国ポンドが買われた影響も見られた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月27日の日本時間(JST)19時34分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時34分頃。なお、英国市場は今週末の10月最後の日曜日から冬時間になり日本との時差が9時間遅れと1時間広がり、米国市場は来週末の11月最初の週末にサマータイム終了予定とおよそ1週間のずれがあることには留意したい。) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:34の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 150.04 〜 150.06 -0.42 (円高)
ユーロ/円 158.44 〜 158.45 -0.26 (円高)
ユーロ/ドル 1.0558 〜 1.0560 +0.0011 (ドル安)
英ポンド/円 181.93 〜 181.99 +0.09 (円安)
スイスフラン/円 166.55 〜 166.61 -0.91 (円高)
豪ドル/円 95.25 〜 95.29 +0.37 (円安)

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