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FXニュース:日銀報道を受け円一時急伸

FXニュース:日銀報道を受け円一時急伸|

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FXニュース:日銀報道を受け円一時急伸

FXニュース:日銀報道を受け円一時急伸

東西FXニュース – 2023年10月17日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米株価上昇でリスクオン
  • 米株決算報告期の期待感も
  • 長期金利上昇時の金利
  • 米追加利上げ予想やや後退
  • 中東情勢警戒感もやや緩和
  • 日本政府の為替介入警戒も

今日2023年10月17日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の149円47銭前後から円の安値でドルの高値の149円66銭前後の値幅約19銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円60~62銭付近で、前営業日にあたる昨日17時の149円56~57銭付近の前東京終値比で約4銭の小幅な円安ドル高であった。

ただし、今夜19時過ぎに、「日本銀行 (日銀 / BoJ) が、2023年度の物価見通しを上方修正する見込み」で「3%に近づく」との一部報道を受けて、一時148円76銭付近に一瞬対ドルの円相場が大幅急伸した影響もあり、その直後には149円台に戻したものの、今夜の英国ロンドン外国為替市場では今夜19時台には小幅な円高ドル安にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜の英国ロンドン外国為替市場と米国ニューヨーク外国為替市場では、米国のバイデン大統領がイスラエルを訪問するなどのニュースを受けて、中東情勢警戒のリスク回避がやや緩和され、これまでに地政学的リスクの高まりから欧州市場で買われていた安全資産の米国債が売られて、リスク選好のリスクオンで欧州ユーロや株が買い戻された影響もあり、昨夜21時22分頃には一時149円41銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録していた。

ただし、欧米株価上昇の影響もあり、安全資産の米国債売りに伴う利回りの上昇を受けて、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が4.72%台に上昇したため、欧州英国市場の後半から始まった米国市場では、日米金利差拡大による円売りドル買いが起きた。

昨夜21時半に米国ニューヨーク外国為替市場で発表された最新米国経済指標の10月の米国ニューヨーク連銀製造業景気指数も、前回の1.9に対し-7.0の市場予想が出ていたが、結果は-4.6と市場予想を上回ったことでもドルが買われ、同時進行していた決算報告期の米国ニューヨーク株式市場で米国ダウ平均株価 (DJI) が前営業日比で一時410ドル以上も高騰するなど、決算報告期待値もあり米国主要株価が大幅に上昇したことを受けたリスク選好 (リスクオン) の低リスク通貨の円売りドル買いが加わったことで、昨夜23時7分頃に一時149円76銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、市場高値を記録後のドルには、為替介入警戒域の150円台の手前付近からは早期の利益確定売りが入ったほか、欧米株式相場上昇によるリスクオンのユーロ買いでもドル売りが円売りよりも強まったことは、円相場への影響の波及が円安抵抗要因になった。

また、昨夜23時半頃からと今朝未明5時頃の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の米国フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言は、全米抵当貸付銀行協会 (MBA) 主催の会議の講演で「米国政策金利の上昇は、住宅購入を考えている人達の住宅ローン借り入れのコストを押し上げ、販売在庫の減少をもたらし、在庫不足による価格上昇にも影響を及ぼした」と指摘し、データが急激に変動しない限りは米国政策金利を現在の水準で据え置くことが望ましいと、金利据え置き支持のハト派発言を含めたことで米国追加利上げ予想がやや後退し、ユーロなどの主要通貨に対してドルが売られた。

ハーカー総裁は、オンラインイベントの講演後の質疑応答の再発言機会でも、「米国の中小企業は、資金へのアクセスに悪戦苦闘している。今年の夏に私が話した銀行員達の一部は、金利上昇に対し中小企業の事業計画で十分に対応できないのではないかと懸念していると、何度も警告した。こういう理由から、米国政策金利は据え置くべきで、現時点では追加利上げについて考えるべきでないと思っている」とハト派発言を繰り返したことで、米国利上げ長期化予想がやや後退し、同じく追加利上げの可能性を残していた欧州ユーロなどに対してドルが売られた影響が円相場にも波及し、ドル円も149円台中盤付近まで抵抗が及んだ。

なお、市場終盤の午前5時前頃には、ユーロドルがユーロの市場高値を記録したほか、主要通貨に対するドルの値動きを示したドルインデックスも一時106.18付近に低下した。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の149円41銭前後から円の安値でドルの高値の149円76銭前後の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値を149円51銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約6銭の小幅な円高ドル安をつけていた。

続いて、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、午前9時半過ぎに米国長期金利が一時4.70%付近に低下した影響があり、午前9時55分の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買いの後の今朝9時58分頃に、輸出企業の円買いドル売りと米国金利差縮小時の円買いドル売りにより、一時149円47銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、昨夜に日本政府の神田真人財務官が、最近の円安ドル高について、「複雑な状況の中で、ファンダメンタルズを判断し、金利も見ながらG7 (主要7カ国)やG20 (20カ国・地域)の合意に沿って、必要な時には適切な対応を取る」と発言していたことも話題になっており、今朝の日本市場でも為替介入への警戒感も燻っていた。

しかし、昨夜の欧米株式上昇トレンドの影響もあり、今日は東京株式市場でも朝から日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が一時前日比で600円以上も大幅に上昇し、リスク選好のリスクオンでは国内第一安全資産の低リスク通貨の円が売られ始めた。

日本市場時間の時間外の米国債市場でも、リスクオンで安全資産の米国債が売られた影響があり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は4.7%台後半に向けて反発と上昇を始め、日米金利差拡大による円売りドル買いが優勢になった。

午後15時15分には、今日の日経平均株価が3万2040円29銭の終値と、前日同時刻比で381円26銭高の大幅高で大引けしたため、日本株高時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りや午後の欧州市場参入の米国債売りも続き、午後15時26分頃には米国長期金利が一時4.765%付近に上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いの勢いが強まり、午後15時59分頃に一時149円66銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ドルが円相場で市場高値を記録後の149円台後半からは、早期の利益確定や持ち高調整の一時抵抗も入ったものの、今夜の英国ロンドン外国為替市場では、17時24分頃に日本市場の高値を上抜ける一時149円69銭付近にドルが買われる勢いがあったため、日本市場の終値はその抵抗途中でつけた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円60~62銭付近と、昨夜17時の149円56~57銭付近の前東京終値比では約4銭の小幅な円安ドル高になった。

その後の英国ロンドン外国為替市場では、高値後のドルの利益確定や円の持ち高調整も入ったことでは、小幅域からの円安ドル高後にはドル円は一時前日比で横ばいレンジ付近や、小幅な円高ドル安にも転じる様な値動きも見せたほか、先述の今夜19時過ぎの一部の日銀報道を受けた円買いなども入っていた。

今夜この後にも、最新米国経済指標の発表予定や、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定があり、また米国株式市場での決算報告なども続くため、日本時間の今夜の経済指標カレンダーのスケシュールは、今夜20時頃に米国大手銀行株のバンク・オブ・アメリカ (BAC) の決算報告予定、21時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の発言予定、21時頃に米国金融大手のゴールドマン・サックス (GS) の決算報告予定、そして、21時半に最新米国重要経済指標で市場注目度の高い9月の米国小売売上高があり、22時15分に 9月の米国鉱工業生産と 9月の米国設備稼働率、22時20分頃から次回FOMC投票権を持つFRBのボウマン理事の発言予定、23時に 8月の米国企業在庫と、10月の米国NAHB住宅市場指数、23時45分頃から米国リッチモンド連銀バーキン総裁の発言予定、29時に 8月の対米証券投資などが発表される予定である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円81〜82銭付近で、昨夜17時の157円56〜57銭付近の前東京終値と比較すると約25銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、昨夜の欧州市場で中東情勢警戒のリスク回避がやや緩和されたことで、欧州株価が上昇し、リスク選好のリスクオンでユーロが買い戻され、世界的に流動性が高い安全資産のドルや低リスク通貨の円が売られた影響が出ていた。また、今日の日経平均株価の大幅上昇時にも、国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りでユーロを買う動きがあった。

このため、ユーロドルでもユーロが上昇し、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0547~1.0549ドル付近で、昨夜17時の1.0534~1.0536ドル付近の前東京終値比では約0.11セントのユーロ高ドル安だった。

また、欧州市場で今夜18時に発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標は、欧州ユーロ圏総合の10月の欧州ZEW景況感調査が前回マイナス圏の-8.9に対しプラス圏の2.3への上昇を見せたほか、欧州ユーロ圏の主要国ドイツの10月の独ZEW景況感調査の期待指数も、前回の-11.4と市場予想の-9.3に対しマイナス圏の中においても-1.1に改善されていた。

欧州通貨の影響を受けやすい英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は182円8〜14銭付近と、昨夜17時の182円7〜13銭付近の前東京終値比で約1銭の円安ポンド高であった。

ただし、英統計局が今日発表した2023年6~8月期の英国のボーナスを含む週賃金の上昇率は前年同期比で8.1%と、前回の5~7月期の8.5%から鈍化しており、賃金インフレが進んできた英国での鈍化は昨年2022年12月~23年2月期以来であったことから、英国のインフレ鈍化が意識されたことでは、今夜の英国ロンドン外国為替市場では英国ポンド売りが入り、円高ポンド安にも転じた。

また、英国ポンドは、明日10月18日の水曜日に、最新英国経済指標の英国の消費者物価指数 (CPI) の発表予定を控えており、持ち高調整や様子見なども入っている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月17日の日本時間(JST)19時31分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時31分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:31の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 149.47 〜 149.48 -0.09 (円高)
ユーロ/円 157.71 〜 157.72 +0.15 (円安)
ユーロ/ドル 1.0550 〜 1.0552 +0.0016 (ドル安)
英ポンド/円 181.74 〜 181.80 -0.33 (円高)
スイスフラン/円 165.83 〜 165.89 +0.28 (円安)
豪ドル/円 94.92 〜 94.96 +0.30 (円安)

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