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FXニュース:日銀副総裁の緩和的金融発言

FXニュース:日銀副総裁の緩和的金融発言

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FXニュース:日銀副総裁の緩和的金融発言

東西FXニュース – 2024年2月8日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • FRB高官発言で金利差拡大
  • 債券利回り受けた日米金利
  • 1990年以来の日経平均株高
  • 欧ECB高官インフレ再燃警戒

今日2024年2月8日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の147円93銭付近から、円の安値でドルの高値の148円81銭付近の値幅約88銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は148円73~74銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の147円84~85銭付近の前東京終値比では約89銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜21時に発表された最新米国経済指標の米国MBA住宅ローン申請件数が米国の高金利維持にも関わらず前回の-7.2%からプラス圏の3.7%に大幅な上昇を見せたこともあり、昨夜21時52分頃の英国ロンドン外国為替市場では、債券市場で最近の堅調な米国雇用や経済指標を受けたリスク選好のリスクオン (Risk-on) の安全資産売りもあり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.13%台に上昇し、日米金利差拡大による円売りドル買いによるドル反発後の上昇で、ドルは円相場で一時148円26銭付近の英国市場の円の安値でドルの高値を記録していた。

その後に、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の発言予定を控えたリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の安値からの安全資産買いが入り始め、上昇後の米国長期金利が4.13%台を天井にややピークアウトを見せ始めたため、昨夜22時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時148円21銭付近から始まったが、昨夜22時30分に発表された最新米国経済指標の昨年12月の米国貿易収支が前回の-632億ドルが-619億ドルに上方修正された上で市場予想通りの-622億ドルに以前の発表時よりも赤字額が改善に向かったことに加えて、米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、「米国の利下げ開始を決める前に、さらに数カ月のインフレデータが必要になる」と指摘したほか、「今年2〜3回の利下げが適切となる可能性が高い」と発言したことで、市場では以前のドットチャートの見通しから今年3回の利下げを見込んでいたが、回数が減る可能性があることが意識され、米国長期金利が一時4.12%台付近の高さに留まった昨夜22時50分頃に、ドルは円相場で再び一時148円26銭付近の英国市場と並ぶ米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、同時進行中の英国ロンドン外国為替市場では、二度目で市場高値を上抜けできずにテクニカル分析的なダブルトップ (Double Top / 二つの山) の毛抜き天井の売りサインになった影響もあり、再高値を記録後のドルには利益確定売りが入り始めた。

また、米国ニューヨーク債券市場では、午前3時に米国10年債の入札予定を控えていたこともあり、最近堅調だった他の米国債の入札結果から、入札前から債券価格上昇を見込んだ買いや、持ち高調整の影響が入ったほか、昨夜23時50分頃に米国債買いにより債券価格上昇に伴う利回り低下の抵抗が入り、上昇後の米国長期金利が一時4.08%台に急落したため、日米金利差縮小時の円買いドル売りの抵抗により、昨夜23時51分頃にドルは円相場で一時147円61銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数が揃って上昇に向かっており、リスクオンで安全資産の米国債が価格上昇後にすぐに売られて、米国長期金利がすぐに一時4.10%台に戻して再上昇を始めたことでは、日米金利差拡大により市場高値後の低リスク通貨の円の利益確定売りも入り始めて、ドルは円相場で反発した。

午前1時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持ち、経済学者でもある米国連邦準備制度理事会 (FRB) のアドリアナ・クーグラー理事の発言が始まり、「米国のインフレに関する進展は喜ばしく、私は楽観的に受け止めてはいるが、この進展の継続性を確認するためには、経済データを今後も注意深く見極めていく」と発言し、米国の利下げ開始を急がず、最新データ重視の姿勢を示したことでも、米国長期金利が上昇して再び一時4.11%台になり、日米金利差再拡大による円売りとドルの買い戻しが続いた。

午前1時30分頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言もあり、米国ボストンのエコノミック・クラブでの講演で、「持続的で広範に及ぶ前進の兆候を見ることは、米国金融政策スタンスの調整を順序立てて開始する上で必要となる自信を与えてくれるはずだ」と発言しており、米国利下げを開始する上で、米国のインフレ率が目標の2%に確実に近づいていることを確信させる更なる証拠が必要とした上で、米国利下げ開始時期は、今年の「年内の可能性が高い」と発言したことでも、次回3月の早期の米国利下げ予想が後退を続けた。

午前2時30分頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言もあり、米国ワシントンのエコノミック・クラブ主催のイベントで、「米国のインフレ率が目標の2%に向けてどの程度、持続的に低下しているのかにはまだ疑問が残る」と、現時点ではかなりの不確実性がまだ残っていることを指摘し、「到達すべきところに達するためには、忍耐強くあることを強く支持する」と発言していたことでも、早期の米国利下げ予想が減退し、金利先物市場のデータから市場予想値を示すフェドウォッチ (FedWatch) でも、次回の米国政策金利の据え置き予想値が確定値超えの79.5%付近の優勢さを保つことになり、日米の金利差が意識されていた。

午前3時に債券利回りが米国長期金利の指標となる米国10年債の入札があり、米国債買いの影響で米国長期金利は一時4.10%台に低下したもののすぐに反発し、その後の午前4時頃からはタカ派で有名な米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事の発言もあったことなどから、一時4.12%台付近への上昇に転じたため、日米金利差拡大による円売りドル買いが入った。

午前4時の最新米国経済指標の昨年12月の米国消費者信用残高は、米国の高金利維持の影響も見られて、前回の237.5億ドルと前回修正の234.8億ドルと市場予想の160.0億ドルに対し15.6億ドルの増加と桁違いに市場予想を下回ったものの、クレジットカードなどを含む回転信用残高は10億ドル増加し、自動車ローンや学費ローンなどの非回転信用は5億ドル増加していた。

一方で、米国ニューヨーク株式市場では米国経済のソフトランディング (Soft Landing / 軟着陸) 期待が高まっており、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック平均 (NASDAQ Composite) が前営業日比で大幅高になり、米国S&P500 (Standard and Poor’s 500) も小幅高と、揃って上昇した終値に向かい、株価上昇によるリスクオンの安全資産売りの影響もあって米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利も4.12%の米国ニューヨーク債券市場の終値をつけていたことでも、日米金利差拡大で低リスク通貨の円が売られやすかった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の148円26銭付近から、円の高値でドルの安値の147円61銭付近の値動きで、今朝7時前頃のニューヨーク終値は148円18銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の147円94銭付近と比べ約24銭の円安ドル高をつけていた。

今朝8時50分には日本の最新経済指標が発表され、昨年12月の日本の国際収支の貿易収支は、前回の-7241億円と市場予想の1831億円に対し1155億円と、前回の赤字よりは大きく改善されたものの、市場予想には届かなかった。

同12月の日本の国際収支の経常収支は、季調前が前回の1兆9256億円と市場予想の1兆189億円に対し7443億円と前回と市場予想を下回り、季調後も前回の1兆8854億円と市場予想の1兆9342億円を下回る1兆8100億円であった。

同時発表だった前週分の対外対内証券売買契約等の状況は、対内株式は前回の7203億円と前回修正の7210億円に対し3084億円に減少したが、対外中長期債は前回の3829億円と3855億円に対し4566億円に増加していた。

今朝9時頃に今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場が一時148円9銭付近から始まったが、今日は日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の理事や副総裁の発言予定を控えており、マイナス金利解除に向けた発言が出る期待感などから円が買い戻されており、日銀 (BoJ) の清水季子理事は、物価目標の実現を見通せれば、マイナス金利含む大規模緩和継続の是非を検討していくことになると発言していたことでは、午前10時30分頃に一時147円93銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録したが、マイナス金利を解除しても緩和的な金融環境が当面続くと語ったことでは円売りに転じた。

午前10時30分頃からと午後14時30分頃からは日銀 (BoJ) の内田真一副総裁の発言もあり、金融政策正常化に前向きな発言が出るか警戒感が広がっていたものの、「マイナス金利を解除しても、どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくい」と発言し、マイナス金利が解除されても、緩和的な金融環境を維持することになるとの見通しを示し、イールドカーブ・コントロール (YCC / Yield Curve Control) に関しては、廃止するにしても修正して残すとしても、国債買い入れ自体は継続するとしていたことでも、国内長期金利が低下したほか、日米金利差予想による円売りドル買いに繋がった。

一方で、内田副総裁は、先行きの不確実性はなお高いとしつつも、賃金上昇を伴う2%物価目標が実現する確度については、「少しずつ高まっている」と発言し、「政策修正のタイミングがいつになるにせよ、その前後で金融市場に不連続な動きを生じさせることがない様、コミュニケーション、オペレーションの両面で工夫していく必要がある」としていた。

日本の短期の政策金利については、現在のマイナス0.1〜0%で推移する無担保コールレートを、仮に2016年1月のマイナス金利導入前の0〜0.1%の範囲にマイナス金利を解除して戻すとする場合は、「0.1%の利上げということになる」としており、その上で、現在の経済・物価見通しを前提にすれば、先ほどのマイナス金利解除後にどんどん利上げしていくことは考えにくいという考えを強調したため、欧米の高金利と比較するとマイナス金利解除後も超低金利に留まるという市場予想により、日米金利差予想による円売りドル買いが続き、米国長期金利は一時4.09%台から4.12%台の推移であるにも関わらず、国内長期金利が低下したことで日米金利差拡大や金利差継続予想により、対ドルの円相場が下落した。

また、午後15時15分に今日の東京株式市場では、日本企業の主要取引先の米国の今朝までの株高の影響に加えて、日本の国内金利への警戒感の緩和から今日の日経平均株価 (Nikkei Stock Average) が大幅に上昇してバブル崩壊後の高値を記録しており、1990年2月以来の3万6863円28銭の終値をつけ、前日比で743円36銭高の大幅高騰で大引けしたことでも、リスク選好のリスクオンで低リスク通貨の円が売られやすかった。

夕方からの英国ロンドン外国為替市場の参入でも、欧米のインフレ警戒感の一方で、日本のマイナス金利解除後も超低金利が継続する市場予想で円が売られており、午後16時49分頃にドル円は一時148円81銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円73~74銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の147円84~85銭付近の前東京終値比では約89銭の円安ドル高になっていた。

今夜20時台のその後の英国ロンドン外国為替市場でも、米国長期金利が再び一時4.12%に上昇している一方で、日本の超低金利政策の日米金利差の市場予想により、今夜20時26〜27分頃にドルは円相場でさらに上昇し、一時149円25銭付近に上昇している。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定や、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定と米国債の入札予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時30分に前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数、同じ頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国リッチモンド連銀バーキン:総裁の発言予定、深夜24時に昨年 12月の米国卸売売上高、26時5分頃から同じく次回の投票権を持つ米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定、27時に米国30年債の入札予定、また現時点では時間が未定ではあるが、米国政府のイエレン財務長官が上院銀行委員会議会で証言する予定にも注意が必要である。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は160円34〜36銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の159円28〜29銭付近の前東京終値比で約1円6銭の大幅な円安ユーロ高であった。

主な要因は、欧州ユーロ圏の景気懸念の一方で、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会のシュナーベル専務理事が欧州の根強いサービス・インフレに警戒しており、「欧州のインフレは、再燃し得る」とニュースになった影響があり、昨夜の欧州市場でドイツ連邦10年債の利回りが指標となる欧州長期金利も上昇し、その一方で今日の日銀副総裁の発言の影響もあって日本の国内長期金利は低下しており、日欧金利差予想もあって、円売りユーロ買いに繋がったほか、日経平均株価高騰によるリスク選好の低リスク通貨の円売りユーロ買いもあったため、対ユーロの円相場の大幅な下落の東京終値になった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0779〜1.0781ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0772〜1.0774ドル付近の前東京終値比で約0.07セントの小幅なユーロ高ドル安であった。

主な要因は、欧米ともに長期金利が上昇したため小幅な競合になったが、欧州のインフレ警戒度の方が、米国よりもやや警戒度が高い欧州インフレ再燃懸念であった点がやや意識されていた。

ただし、今夜その後の20時台には、ドルも円相場で149円台の大幅高になった影響で、ユーロドルは小幅なユーロ安ドル高に市場転換も見せている。

しかし、日本市場の今夜17時の東京終値時点では、日経平均株価高騰時のリスク選好市場では、リスク市場に弱い欧州ユーロや英国ポンドの方がリスク市場に強い安全資産のドルよりも買われやすかったことも為替相場に影響を及ぼしていた。

そのため、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は187円80〜86銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の186円70〜76銭付近の前東京終値比で約1円10銭の大幅な円安ポンド高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年2月8日の日本時間(JST)20時57分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時57分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:57の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 149.18 〜 149.19 +1.34 (円安)
ユーロ/円 160.55 〜 160.56 +1.27 (円安)
ユーロ/ドル 1.0760 〜 1.0762 -0.0012 (ドル高)
英ポンド/円 188.05 〜 188.11 +1.35 (円安)
スイスフラン/円 170.63 〜 170.69 +0.74 (円安)
豪ドル/円 96.89 〜 96.93 +0.37 (円安)

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