(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:日米金融政策差の円安続く

FXニュース:日米金融政策差の円安続く

参照元 URL

FXニュース:日米金融政策差の円安続く

FXニュース:日米金融政策差の円安続く

東西FXニュース – 2023年06月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • FRBパウエル議長の発言
  • 米連続利上げの選択肢維持
  • 日銀総裁は金融緩和を主張
  • ECBフォーラム討論の影響

今日2023年6月29日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値144円69銭前後から円の高値でドルの安値144円13銭前後の値幅約56銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は144円34~35銭付近と、前日同時刻の前東京終値比で約27銭の円安ドル高であった。

昨日に続き、今日の日本市場でも昨年以来の今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析は、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜22時半頃から欧州ポルトガルの都市シントラで開催中の欧州中央銀行 (ECB) 主催の国際金融会議のECBフォーラムで世界の主要中央銀行の総裁やトップ達のパネル討議での発言があり、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長が、「年内にあと2回の利上げを見込んでいる」ことや「連続利上げの可能性を選択肢から排除しない」と米国利上げ長期化予想を高めるタカ派発言をした一方で、日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田総裁は、「基調的なインフレ率は目標の2%を下回っているため、金融緩和を続けている」とハト派発言をしたことなどにより、日米の金融政策の方向性の違いが意識され、日米金利差拡大予想の円売りドル買いが強まり、昨夜23時55分頃に一時144円61〜62銭付近と、昨年11月以来の今年の円安ドル高の記録を更新した。

ただし、日本政府と日銀が昨年の9月に円買いドル売りの為替介入を実施した時の145円台に近づいたことでは警戒感があり、テクニカル分析的なレジスタンスラインの少し手前あたりから、円相場で年内高値記録を更新後のドルには利益確定売りの抵抗が入り始めた。

しかし、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長は、米国のインフレについて「想定していたよりも根強い」と発言し、「米国の労働市場は、とても堅調だ」とタカ派寄りの発言を続けたことが話題になり、米国利上げ長期化予想などにより米国長期金利が上昇し、日米金利差拡大による円売りドル買いで、利確抵抗後にも円相場でドルが買い戻された。

また、昨夜には米国連邦準備制度理事会 (FRB) が実施した米国銀行健全性審査のストレステストの結果が公表され、米国大手銀行のJPモルガンバンク・オブ・アメリカシティグループなどの全行が合格したことで、米国金融不安が後退し、ドル買いの一因になった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値144円11銭前後から円の安値でドルの高値の144円62銭前後の値動きをし、今朝6時頃のニューヨーク終値は144円48銭付近と、前日同時刻の前ニューヨーク終値比で約41銭の円安ドル高をつけていた。

その後に始まった今朝9時頃からの今日の日本の東京外国為替市場では、今朝9時8分頃の144円47銭付近からは日本政府と日銀の為替介入警戒などもあり、安値の円買いと高値のドル売りの利益確定や持ち高調整が入り始めた。

また、今朝9時55分の仲値決済でも、四半期末や月末を前にした日本の輸出企業の円買いドル売りが優勢で、今朝10時26分頃には一時144円13銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、その後には再び、パウエル議長のタカ派発言を受けた世界トレンドの日米金利差拡大予想による円売りドル買いが日本市場やアジア市場でも再燃し、午後からの欧州英国市場の参入も相まって、午後16時9分頃には一時144円69銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録し、昨年11月以来の今年最大の円安ドル高の記録を再び更新した。

ただし、今年の高値を記録後のドルには、昨夜の日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田総裁の「円相場を注視していく」という発言の影響などもあり、昨年の為替介入レベルの145円台付近を前にした日本政府と日銀の為替介入への警戒感などから、ドルの利益確定売りや持ち高調整の抵抗が入った。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は144円34~35銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約27銭の円安ドル高になった。

今夜この後にも最新の米国重要経済指標の発表予定などがあり、日本時間でのスケジュールは、今夜21時半に、前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数、同時刻に 1〜3月四半期の米国実質国内総生産 (GDP) と米国GDP個人消費、米国コアPCE (個人消費支出) 、続いて23時に5月の米国住宅販売保留指数、28時頃からは米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定などがある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円56~58銭付近と、昨夜17時の前東京終値比で約23銭の円高ユーロ安に円相場が反発した。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0915〜1.0917ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.37セントのユーロ安ドル高であった。

主な原因は、昨夜のECBフォーラムのパネル討議には欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁も参加したが、これまでの発言と同様の内容で、想定以上の追加のタカ派発言のインパクトは特になく、対照的に米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長のタカ派発言による市場への影響や、前日に発表されていた軒並み堅調だった米国経済指標に対して、最近の欧州ユーロ圏の経済指標には欧州景気懸念を意識させるものがあったことで、これまでに円やドルに対して買われていたユーロに利益確定売りや持ち高調整が出た影響が見られた。

昨夜のラガルド総裁は、「7月に利上げを行う可能性が高い」としながらも、9月の理事会でも連続の利上げを継続するかどうかについては、「データ次第」と発言を控え、米国の年内あと2回や連続利上げの可能性と比較した際に、競合性にやや欠ける印象を与えていた。

また、昨夜の欧州市場では、四半期末や月末を控えたロンドン・フィキシングでユーロ売りが強まったほか、欧州ユーロ圏主要国のドイツやフランスなど国債利回りが指標となる欧州長期金利の低下時に、欧米金利差によるユーロ売りドル買いが優勢だった。

ただし、今朝までの米国市場では、日欧の金融政策の方向性の違いが意識された日欧金利差拡大予想の円売りユーロ買いで、昨夜23時前にはユーロは円相場で一時158円0銭付近の2008年9月以来のおよそ15年ぶりの高値を記録していたが、その後にはドルに対するユーロ売りの影響の波及や、年内高値更新後のユーロは日本政府と日銀の為替介入の警戒感などからユーロ売りに転じ、今日は円相場が前日比では反発していた。

今夜18時に発表された最新の欧州ユーロ圏の経済指標の6月の欧州消費者信頼感の確定値は前回と市場予想通りの-16.1の横ばいだったが、掃除発表の6月の欧州経済信頼感は前回の96.5と前回修正の96.4と市場予想の96.0に対し95.3に低下していた。

なお、今夜この後には、21時にドイツの最新経済指標の6月の独消費者物価指数 (CPI) の速報値も発表される予定がある。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は182円46~52銭付近で、昨夜17時の183円39~45銭付近の前東京終値比では約93銭の円高ポンド安に円相場が反発した。

主な原因は、昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、前述のECBフォーラムのイベント前のリスクなどにより、ユーロに連動するように英国ポンドもドルに対して利益確定や持ち高調整などで売られて下げていたところに、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) のベイリー総裁の発言があり、高インフレ継続の英国の今後の金融政策について、「必要なことを行う」や「様子を見る」などのあまりはっきりしない発言が多く、パウエル議長のタカ派発言の方が強かったことで、これまでにドルに対して上昇していた英国ポンドが売られていた。

スイスフランは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は160円78~84銭付近で、昨夜17時の160円94銭~161円0銭付近の前東京終値比では約16銭の円高スイスフラン安であったが、今夜その後の欧州市場では、日本との金利差もあり、19時台に再び161円台の円安スイスフラン高に転じている。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年6月29日の日本時間(JST)19時19分(チャートの時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時19分) の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:19の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 144.30 ~ 144.31 +0.23 (円安)
ユーロ/円 157.66 ~ 157.67 -0.13 (円高)
ユーロ/ドル 1.0924 ~ 1.0926 -0.0028 (ドル高)
英ポンド/円 182.55 ~ 182.61 -0.84 (円高)
スイスフラン/円 161.07 ~ 161.13 +0.13 (円安)
豪ドル/円 95.57 ~ 95.61 +0.20 (円安)

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。