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FXニュース:米FOMC議事要旨で米利上げ長期化予想が優勢に

FXニュース:米FOMC議事要旨で米利上げ長期化予想が優勢に|

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東西FXニュース – 2023年01月05日

FXニュース:米FOMC議事要旨で米利上げ長期化予想が優勢に

FXニュース:米FOMC議事要旨で米利上げ長期化予想が優勢に

東西FXニュース – 2023年01月05日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 円安要因の日米金利差拡大予想の円売りドル買い
  • FRB高官のタカ派発言が円売りドル買いに影響
  • 円安抵抗要因は日銀金融政策修正予想と輸出実需
  • 黒田日銀総裁は物価安定の為の金融緩和継続発言
  • 10年債入札利回りが日銀上限の0.5%に達し反落

今日2023年1月5日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値132円63銭前後から高値131円69銭前後の値幅約94銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は132円44~45銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約2円20銭の大幅な円安ドル高であった。

今日の値動きの主な原因は、昨日の東西FXニュースのタイトルでも予告していた通り、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で発表された先月開催分の米国連邦公開市場委員会FOMC)議事要旨がタカ派であったことなどから、米利上げ継続と長期化予想が優勢になり、円安要因であった日米金利差拡大予想による円売りドル買いが再燃した。

米国連邦準備制度理事会 (FRB) が公式発表した2022年12月開催分の米連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨の内容は、「米国のインフレが持続的に(目標の)2%に向かうと確信するまでには時間がかかり、金融引き締めを維持する必要がある」と述べられていた。

また、昨日には米連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言機会もあり、「現在4.25~4.50%の米国政策金利は5.4%付近まで上昇すると想定している」とタカ派の発言をしたことも、米利上げ継続と長期化予想を強めたことで、円売りドル買いが進んだ。

一方で、日本銀行 (日銀 / BoJ) の黒田東彦総裁が、昨日に東京で開かれた全国銀行協会の賀詞交歓会の挨拶で、日本経済について「コロナ禍からの経済再開に加えて、緩和的な金融環境が維持されていることを主な背景とし、比較的しっかりとした安定的な成長を続ける見通しだ。日本銀行としては、経済をしっかりと支えて、賃金の上昇を伴う形で物価安定の目標を持続的安定的に実現するために金融緩和を継続する方針だ」と発言しており、金利抑制の金融緩和を続ける姿勢を強調したことが対照的な印象となった。

今年4月に予定されている日銀総裁の交代時期を前にして、円安要因の日銀の金利抑制の大規模緩和金融政策修正の可能性はあるものの、今朝までの米国市場では米利上げ長期化予想が優勢になったことで、日米金利差拡大予想による円安ドル高が進行した。

また、昨夜から今朝までの米国市場で発表された最新の米国経済指標も値動きに影響を与えており、12月の米ISM製造業景況指数は前回の49.0と市場予想の48.5に対してほぼ市場予想通りの48.4であったが、米雇用動態調査 (JOLTS) の非農業部門の求人数は前月比では5万4000件減の1045万8000件であったが、市場予想の1000万件を上回ったことで、堅調な米景気を背景とした米利上げ継続が可能であることも、円安ドル高を後押しした。

円相場は、前日までに年末の日本の経済新聞による日銀の金融緩和修正への圧力に関する一部報道が起因の市場予想で一時大幅な円高ドル安をつけていたために、高値圏になっていた円には利益確定売りや、ドル買い時の持ち高調整が入りやすくなっていたことも影響し、ドル円は米国市場開始時頃の130円59銭付近から円相場が下落し、米国市場終盤には一時132円71銭付近に円安ドル高が進行した。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は132円55~65銭付近で、前日同時刻比で約1円60銭の大幅な円安ドル高であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝10時前の仲値決済に向け、今日は5日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10のつく日の「五十日(ゴトービ)」であったため、輸出企業による円買いドル売りの抵抗があり、10時過ぎには一時131円69銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、その直後からは輸入実需の円売りドル買いも入り、先述の米国トレンドによる日米金利差拡大予想も継続してドルが再上昇を始め、昼から午後にかけて円相場が下落した。

ただし、午後14時台には日本の最新経済指標の12月の消費者態度指数・一般世帯が発表され、前回の28.6と市場予想の28.3に対して30.3に上昇していたことでは、日本景気の好感などからの円買いの抵抗も一時混じったが、それまでに上昇トレンドだったドルは、抵抗を受けて一時横ばいに近い動きになる範囲に留まった。

午後からの欧州英国市場の参入では、米国トレンドの日米金利差拡大予想や、午後の時間外の米債権市場で米長期金利が上昇基調であったことなどから円売りドル買いで参入したことでは再びドルが上昇し、円安ドル高が進行した。

今日は日経平均株価も昨日の下げ幅を一部回復して上昇しており、午後15時15分に25,820円80銭の前日比103円94銭高で大引けしていたことでは、昨日の様な日本株安時のリスク回避の国内安全資産の低リスク通貨のまとまった円買い抵抗は起きなかった。

また、今日は日本の10年物国債入札があり、最高落札の利回りが日銀の新たな許容上限の0.5%に達したことで、落札後の債券市場ではそれを上限とした利回りが指標となる長期金利が反落し、許容上限値修正後も金利抑制方向の日銀と比較すると、米FRBは対照的な利上げ継続方向で、米国債は利回り上限が操作されていないことなどから、日米の金融政策の方向性の違いも意識されていた。

今日は国際通貨基金 (IMF) のチーフエコノミストのギータ・ゴピナート氏が、「米国のインフレは、峠を越えていない」と発言したニュースも、米利上げ長期化予想を後押しした。

午後には円安ドル高が進行し、一時132円63銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は132円44~45銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約2円20銭の大幅な円安ドル高になった。

今夜この後にも最新米国経済指標の発表予定や、米FRB関係者の発言予定などがある。日本時間での今夜の発表スケジュールは、21時半から12月の米チャレンジャー人員削減数、21時半から米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言、22時15分に米ADP全米雇用報告、22時半に11月の米貿易収支、前週分の米新規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数、23時20分から米アトランタ連銀のボスティック総裁の発言、23時45分に12月の米サービス部門購買担当者景気指数と米総合購買担当者景気指数、25時に週間の米原油在庫、27時20分に米セントルイス連銀のブラード総裁の発言予定などが、世界のFXトレーダーや投資家達に値動き予想材料として注目されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は140円51~53銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約2円53銭の円安ユーロ高であった。

原因は、今日のドルに対する大幅円安のユーロ円相場の波及に加えて、今冬の欧州本土が記録的の暖かさになったことで、欧州エネルギー懸念の一因であった天然ガス価格が下落したことで、ユーロ景気好感による安全資産のドル売りユーロ買いの影響などがあった。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は1.0607~1.0610ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.13セントのユーロ高ドル安になっていた。

また、昨夜の欧州市場でも、最新の欧州経済指標の2022年12月の欧州ユーロ圏総合購買担当者景気指数 (PMI) の改定値が、以前の速報値から上方修正されていたことを受けて欧州ユーロ圏の景気懸念が緩和され、欧州中央銀行 (ECB) も利上げを継続しやすくなるという市場予想などからユーロ買いが入っており、今朝の米国市場でもユーロ高ドル安のニューヨーク終値をつけていた円安ユーロ高とユーロ高ドル安の世界市場トレンドが、今日の日本市場でも継続された形となった。

今日の夕方16時には欧州ユーロ圏主要国の経済指標のドイツの11月の独貿易収支が発表され、前回の69億ユーロと市場予想の75億ユーロに対して108億ユーロに上昇したことも、今日のユーロ高の継続に繋がった。

ただし、今夜その後の欧州英国市場では、先ほど19時に欧州ユーロ圏の最新経済指標の11月の欧州卸売物価指数 (PPI) の発表があり、前月比は前回の-2.9%に対して市場予想通りの-0.9%であったが、前年同月比は前回の30.8%と市場予想の27.5%に対して27.1%であったことでは、対ドルではユーロ売りの抵抗も入っていた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は159円1~7銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約91銭の円高ポンド安であった。

英国ポンドも、対ドルやユーロなどの主要通貨に対して売られた影響があり、円相場にも英国景気懸念もあり、ポンド安として波及していた。

その後の今夜18時半には最新の英国経済指標の12月の英サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の発表があり、前回と市場予想の50.0に対してほぼ市場予想通りの49.9であったことでは、20時台にはやや小幅に対円での下げ幅を縮めている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年1月5日の日本時間(JST)20時28分(英国時間 (GMT) 11時28分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:28の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 132.52 〜 132.53 +2.28 (円安)
ユーロ/円 140.56 〜 140.58 +2.58 (円安)
ユーロ/ドル 1.0604 〜 1.0606 +0.0010 (ドル安)
英ポンド/円 159.21 〜 159.27 -0.71 (円高)
スイスフラン/円 142.87 〜 142.93 +0.26 (円安)
豪ドル/円 90.51 〜 90.55 -0.15 (円高)

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