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FXニュース:日銀がYCC長期金利変動幅上限を0.5%に拡大

FXニュース:景気懸念の欧米株安で安全資産のドルが上昇|

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FXニュース:日銀がYCC長期金利変動幅上限を0.5%に拡大

FXニュース:日銀がYCC長期金利変動幅上限を0.5%に拡大

東西FXニュース – 2022年12月20日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米金利差縮小時の円買いで137円台から132円台に
  • 円安要因の大規模緩和縮小予想で円相場が一時急伸
  • 日銀の黒田総裁の利上げ否定発言では円売りの抵抗も
  • 日経平均株価の大幅下落でも低リスク通貨の円買い優勢

今日2022年12月20日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値の137円48銭前後から高値の132円28銭前後の値幅約5円20銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は132円55~57銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約3円28銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の値動きの最も主な原因は、今日の日本の東京外国為替市場で正午頃に、日本銀行 (日銀 / BoJ) 金融政策決定会合が、長短金利操作のイールドカーブコントロール (YCC) の長期金利変動幅上限を従来の±0.25%から±0.5%程度に拡大した変更を受けて、日本の国債売りで長期金利が急上昇し、日本と米国・欧州・英国の金利差縮小予想の円買いで円相場が急伸し、また円安要因であった大規模緩和金融政策の今後の縮小予想や日経平均株価の大幅下落時の低リスク通貨の円買いも加わり、ドルやユーロやポンドなどの主要通貨に対して大幅な円高になった。

時間に沿った市場トレンドの動きでは、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げ継続予想で米長期金利が再上昇しており、日米金利差拡大の円売りドル買いが優勢で、今朝までの米ニューヨーク市場のドル円終値は136円85~95銭付近で、前営業日同時刻比で約15銭の円安ドル高であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、今朝10時頃の仲値決済では今日は20日で5と10のつく日本の貿易企業の決済日が集中しやすい「五十日(ゴトービ)」にあたるため、輸入実需の円売りドル買い注文が優勢で、今朝10時台には今日の日本市場の円の安値でドルの高値の一時137円48銭付近の前日比で1円以上の円安ドル高を一時記録していた。

しかし、今日の正午頃に前述の日銀金融政策決定会合の発表があり、発表前は137円台だったドル円相場は発表直後に133円台へと円が一時大幅に急伸し、大幅な円高ドル安に転じた。

その後にも、新たな±0.5%を上限にした日銀の無制限国債買い入れオペの「指し値オペ」の通知により、国内債券市場では長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが急上昇し、一時0.46%付近の2015年7月以来の高水準を記録した。また残存7年程度の国債と連動する国債先物の価格の急落で、大阪取引所では2013年以来という一時国債先物に2円の値幅制限のサーキットブレーカー(売買一時停止措置)が発動する事態になった。日本の長期金利上昇を受け、日米金利差縮小時の円買いドル売りが続き、その後にも132円台に円が続伸した。

また、今日は日経平均株価が大幅に下落しており、26,568円3銭の前日比669円61銭安で15時15分に大引けしたことでも、日本株安時のリスク回避で低リスク通貨の円が買われて上昇した。

ただし、午後15時半からの日銀の黒田東彦総裁の日銀金融政策決定会合後の記者会見では、日本の政策金利は-0.10%のマイナス金利に据え置きで利上げを否定し、「会合で決定された長期金利の許容変動幅拡大は利上げではなく、緩和策の出口でもない」と発言し、「政策の枠組みを見直すことや出口戦略の具体的な議論には時期尚早」で、「必要であれば、追加の大規模緩和の金融政策も実施する」などの発言があったことでは、円売りの一時抵抗も入った。

しかし、黒田総裁は来年4月には任期終了の予定で、市場では円安要因であった日銀の大規模緩和の金融政策に今後の更なる修正の予想も出てきており、今日の円高要因となっていた。

その流れを汲んだ夕方からの欧州英国市場の本格参入でも、日銀発表の世界ニュースを受け、日本の長期金利上昇による日米金利差縮小予想の円買いなどが入り、円相場が続伸し、一時132円28銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は132円55~57銭付近で、前営業日同時刻の前東京終値比では約3円28銭の大幅な円高ドル安になった。

また、今夜18時の欧州英国市場では、一時132円0銭付近に円相場が続伸した。

尚、今夜の日本のニュースでは、日本政府の財務省の神田真人財務官が、今日の日銀金融政策決定会合で10年物国債金利の許容変動幅が±0.5%に拡大されたことに起因するドル円相場の137円台から132円台の急伸について、「市場に不測の影響があってはいけない。為替相場はファンダメンタルズを反映して、安定的に推移することが望ましい」と発言しており、市場の動きを注視していく姿勢を示した。

今夜この後には最新の米国経済指標の発表予定もあり、日本時間で22時半に11月の米住宅着工件数と米建設許可件数が発表される予定である。

今日は欧州ユーロも、日銀発表後の日欧金利差縮小時の円買いの値動きの影響が顕著で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は140円67~70銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約3円63銭の大幅な円高ユーロ安であった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0615~1.0616ドル付近で、前日同時刻の前東京終値比で約0.08セントのユーロ安ドル高であった。

昨夜の欧州英国市場では、先述の米連邦準備制度理事会 (FRB) の米利上げ長期化予想を受けた米長期金利の再上昇による欧米金利差拡大予想のユーロ売りドル買いに加えて、欧州中央銀行 (ECB) の積極的な利上げ予想による欧州ユーロ圏景気懸念でのユーロ売りドル買いが優勢であった。

ただし、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁が市場予想以上にタカ派姿勢であったことや、昨夕のドイツの経済指標が市場予想よりは良かったことなどから、米欧金利差縮小予想のユーロ買いの抵抗が入り、今日の日本市場でも前日比で一時ユーロ高ドル安に僅差で転じる時間もあった。

また、今日の16時に発表された欧州ユーロ圏主要国のドイツの11月の独生産者物価指数 (PPI) の前月比は、前回の-4.2%と市場予想の-2.5%に対して-3.9%であった。

そして、今夜18時に発表された欧州ユーロ圏の10月の経常収支は、季調済が前回の-81億ユーロに対して-4億ユーロに赤字額が改善されており、ユーロ買いドル売りで、19時台にはユーロドルは再び僅差でユーロ高ドル安に転じていたが、僅差ゆえに今夜20時には前日比で横ばいのレンジ圏でも推移している。

今夜この後にも欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表予定があり、日本時間では深夜24時に12月の欧州ユーロ圏総合の消費者信頼感が発表される予定である。

英国ポンドも、今日の日銀発表後の円買いトレンドの値動きの影響が大きく、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は160円99銭〜161円5銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約5円38銭の大幅な円高ポンド安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年12月20日の日本時間(JST)20時20分(英国時間(GMT)11時20分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:20の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 132.30 〜 132.31 -3.53 (円高)
ユーロ/円 140.56 〜 140.57 -3.74 (円高)
ユーロ/ドル 1.0623 〜 1.0625 ±0.0000 (レンジ)
英ポンド/円 160.90 〜 160.96 -5.47 (円高)
スイスフラン/円 142.63 〜 142.69 -4.72 (円高)
豪ドル/円 88.31 〜 88.35 -3.44 (円高)

 

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