(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:米PPIが市場予想以上で米利上げ長期化予想

FXニュース:米PPIが市場予想以上で米利上げ長期化予想|

参照元 URL

FXニュース:米PPIが市場予想以上で米利上げ長期化予想

FXニュース:米PPIが市場予想以上で米利上げ長期化予想

東西FXニュース – 2022年12月12日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利上昇時の日米金利差拡大の円売りドル買い
  • 12月の米ミシガン大消費者態度指数も市場予想以上
  • 明日の米CPI発表を控えた持ち高調整や様子見抵抗も
  • ウクライナ情勢緊迫で地政学リスク増のユーロ売り

今日2022年12月12日月曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値の137円13銭前後から高値の136円35銭前後の値幅約78銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は136円71~73銭付近で、前営業日同時刻の前東京終値比で約37銭の円安ドル高であった。

原因はまず、今週13日に発表予定の米国の重要経済指標の米消費者物価指数 (CPI) と、14日の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の新政策金利発表と米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の記者会見発言を控え、持ち高調整と様子見の市場ムードの中で、先週末の金曜の夜から土曜の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で発表された最新11月の米卸売物価指数とも呼ばれている米生産者物価指数 (PPI) が市場予想以上に上昇し、米国の物価高インフレ抑制のための米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米利上げ長期化予想によって米長期金利が上昇し、日米金利差拡大による円売りドル買いが優勢になった。

市場トレンドの動きでは、先週金曜の米国ニューヨーク外国為替市場で22時半に発表された最新米国経済指標の11月の米卸売物価指数 (PPI) の前月比が前回と市場予想の0.2%に対して0.3%で、ピークアウトと考えられていた物価高に市場予想以上のインフレ圧が観測された。前年同月比でも前回の8.0%と市場予想の7.2%に対して7.4%で、前回ほどではないものの市場予想を上回った。

同月の食品とエネルギーを除く米卸売物価指数 (PPI) のコア指数も、前月比は前回の0.0%と市場予想の0.2%に対して0.4%に上昇し、前年同月比も前回の6.7%と市場予想の5.9%に対して6.2%で、いずれも市場予想を超えたインフレ圧を示しており、2%の目標に向けたインフレ抑制のための米連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げ長期化予想で米長期金利が上昇し日米金利差拡大時の円売りドル買いが入った。

今週の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) では0.75%から0.5%の米利上げペース減速について協議をされる見通しで、市場では0.5%の米利上げ減速予想が優勢であるが、利上げ長期化による最終的な米フェデラルファンド (F) 政策金利のターミナルレート (TR) の高金利予測もあることなどから、金利抑制の日本銀行 (日銀 / BoJ) との日米の金融政策の方向性の違いから、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大の円売りドル買いが優勢になった。

続いて先週金曜の深夜24時に発表された12月の米国ミシガン大学消費者態度指数の速報値も、前回の56.8と市場予想の56.9に対して59.1に上昇し、同時発表の10月の米卸売売上高の前月比も前回の0.4%と前回修正の0.1%と市場予想の0.3%に対し0.4%で、米利上げ抵抗要因の米景気懸念が後退したことも米長期金利上昇のドル買いにつながり、深夜過ぎには米国市場高値の一時136円91銭付近の前ニューヨーク終値比の円安ドル高を記録した。

ただし、米国市場では明日に重要経済指標の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、今週の米新政策金利発表イベントを控えた持ち高調整や、イベントリスクによる利益確定ドル売りや、結果が分かるまでのドルの買い控えなどの抵抗も大きかったことから、米国市場高値をつけた後にはドルが売られて、持ち高調整やイベントリスクのない低リスク通貨の円が買われたことから、先週末の土曜の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は136円50~60銭付近で、前日同時刻の前ニューヨーク終値比では約15銭の円高ドル安に一時転じていた。

しかし、週が明けて、その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、先週末に発表された米国経済指標を受けて、米国のインフレ圧の高さと堅調な米景気から米連邦準備制度理事会 (FRB) による利上げ長期化予想が優勢で、日米金利差拡大予想による円売りドル買いが再び優勢になった。

今朝は9時前に日本の最新経済指標の発表もあり、11月の国内企業物価指数は、前月比が前回の0.6%と市場予想の0.5%に対して0.6%で、前年同月比は前回の9.1%と市場予想の8.8%に対して9.3%に上昇した。日本では、日銀の大規模緩和の金融政策の継続により、物価高のインフレ圧が高くても抑制のための金利上昇がないという観測からは特に円買いの要因にはならず、同時発表の10〜12月の四半期法人企業景気予測調査の大企業業況判断指数 (BSI) は製造業が前回の1.7に対し-3.6で、全産業が前回の0.4に対し0.7であったことから、企業業績懸念の一部の株売りが見られ、今日は日経平均株価が下落した。

今朝10時頃の仲値決済では、日本企業の輸入実需のまとまった円売りドル買い注文が入り、10時過ぎには一時137円9銭付近に円安ドル高が進んだが、その後には日本市場でも今週の米国イベントを控えた持ち高調整などの抵抗が入り、一時136円台後半に戻したが、前述の米利上げ長期化予想による日米金利差拡大予測の円売りドル買いなども継続し、欧州英国市場が参入を始める午後には再び一時137円13銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、今日はウクライナ情勢緊迫のニュースもあり、欧州ユーロ圏の地政学的リスク増加で時間外の米債権市場で米国債が安全資産として買われたことなどからは、米10年債の利回りが指標となる米長期金利が一時3.53%台付近に低下し、今週のイベント前のドルは、今日の日本市場高値圏から利益確定や持ち高調整で売られる抵抗や買い控えも入り、ドル円は再び136円台後半に戻した。

そのため、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のドル円相場の終値は136円71~73銭付近で、前営業日金曜17時の前東京終値比で約37銭の円安ドル高になった。

明日22時半には、最新の重要米国経済指標の11月の消費者物価指数 (CPI) が世界的に注目されているが、今夜この後にも25時半に米3年債入札予定があり、また27時には米長期金利の指標となる米10年債入札予定があり、最近の米長期金利の上昇はドル上昇に繋がりやすいので注意が必要で、28時には11月の米月次財政収支の発表予定がある。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は143円86~88銭付近で、前営業日同時刻比の前東京終値比で約23銭の円高ユーロ安であった。欧ユーロは15時半過ぎに一時144円16銭付近に上昇したが、その後はウクライナ情勢の地政学的リスクもあり、低リスク通貨の円に対しても一時143円後半に押し戻され、そこで東京終値をつけていたのであるが、今夜その後の欧州市場では、再び円安ユーロ高にも転じていた。

ユーロドルは、17時の今日の日本の東京外国為替市場での終値は1.0522~1.0523ドル付近で、前営業日同時刻比の前東京終値比で約0.46セントのユーロ安ドル高だった。

原因は、今日はウクライナ情勢緊迫による地政学リスク増加で、ユーロが売られて安全資産の米ドルや米債権などが買われた影響が出ていた。一方で、米ドルにはイベント前の持ち高調整や買い控えなどの抵抗もあったことからは、米長期金利上昇時には米欧金利差によるドル買いもあったが、夕方に安全資産の米国債買いで米長期金利が下げたことからは、ドルには利益確定売りも入り、大幅なドル高にはなっていなかった。

また今週には、米連邦準備制度理事会 (FRB) の米連邦公開市場委員会 (FOMC) に続き、欧州中央銀行 (ECB) 理事会や英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) も新政策金利決定の重大イベントを控えているため、ユーロやポンドにも持ち高調整等の値動きが見られた。

欧州中央銀行 (ECB) 理事会にも、利上げによる景気などへの影響もあることから前回の0.75%から0.5%への利上げ減速予想が出ているが、米連邦準備制度理事会 (FRB) の次回利上げ幅の市場予想が、今日のフェッド・ウォッチ・ツール (CME Fed Watch Tool) で74.7%の0.5%の米利上げ減速予想に対して25.3%の0.75%の大幅利上げ継続予想もあることからは、米欧英共に利上げ継続予想ではあるものの、高金利の国への投資リターンの大きさからは欧州中央銀行 (ECB) 理事会や英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の新政策金利も注目されている。一方で、日銀は金利抑制の大規模緩和継続の可能性が高い。

英国ポンドは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は167円42〜48銭付近で、前営業日同時刻比の前東京終値比で約5銭の僅差の円高ポンド安であった。

ただし、英国ポンドも今週のイベント前で持ち高調整が進んでいたが、今日の夕方16時に発表された最新の英国経済指標の10月月次英国内総生産 (GDP) の前月比は、前回の-0.6%と市場予想の0.4%に対して0.5%に上昇したことでは、英ポンド買いがあった。

同時発表の10月の英鉱工業生産も、前月比が前回の0.2%と市場予想の-0.1%に対して0.0%で、英国景気懸念による市場予想ほどの悪化ではなく、前年同月比でも前回の-3.1%と市場予想の-2.6%に対して-2.4%で、10月の英製造業生産指数の前月比も前回の0.0%と市場予想の-0.1%に対して0.7%に増加しており、ポンドは今朝の下げ幅を日本市場の夕方から縮めており、その途中に東京終値をつけたものの、今夜この後の英国ロンドン外国為替市場では20時台には円安ポンド高に転じていた。

10月の英国貿易収支も、前回の-31.35億ポンドと市場予想の-35.00億ポンドに対して-17.85億ポンドに赤字額が減ったことでは、英国も利上げ抵抗要因の英国景気懸念がやや後退しており、今週の英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の英中銀金融政策委員会 (MPC) の新政策金利金融政策発表と景気の見通し等が注目されている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年12月12日の日本時間(JST)20時28分(英国時間(GMT)11時28分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:28の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 136.71 〜 136.72 +0.37 (円安)
ユーロ/円 144.44 〜 144.45 +0.35 (円安)
ユーロ/ドル 1.0564 〜 1.0566 -0.0004 (ドル高)
英ポンド/円 167.91 〜 167.97 +0.44 (円安)
スイスフラン/円 146.72 〜 146.78 +0.53 (円安)
豪ドル/円 92.63 〜 92.67 -0.23 (円高)

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。