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FXニュース:最新の米小売売上高が市場予想以上の1.3%増に

FXニュース:最新の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想以下に|

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FXニュース:最新の米小売売上高が市場予想以上の1.3%増に

FXニュース:最新の米小売売上高が市場予想以上の1.3%増に

東西FXニュース – 2022年11月17日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米景気好感と米インフレ鈍化では米利上げ減速予想優勢
  • 米利上げ減速予想で米長期金利一時3.67%に低下後の回復
  • 欧州もインフレ鈍化時には大幅利上げ減速のハト派予想も
  • 英CPIが11.1%に上昇し歴史的な高インフレ加速の景気懸念

今日2022年11月17日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値の139円80銭前後から高値の139円12銭前後の値動き幅約68銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は139円28〜30銭付近で、前日同時刻の前東京終値と比較すると約9銭の小幅な円高ドル安であった。

昨夜の欧州英国市場では、欧州ユーロ圏で北大西洋条約機構 (NATO) 加盟国のポーランドにミサイルが着弾した事件で欧米とロシア間の緊迫懸念のリスク回避のユーロ売りで買われた安全資産のドルと低リスク通貨の円が、バイデン米大統領の見解や続報による緊迫緩和でユーロの買い戻しとドル円売りに転じていた。

その欧州英国市場後半からは米国ニューヨーク外国為替市場が始まり、前回の東西FXニュースでもお知らせしていた通り、日本時間の昨夜22時半に最新の重要米国経済指標の10月の米小売売上高が発表され、前月の0.0%と市場予想の1.0〜1.2%に対して1.3%に増加し、自動車を除く前月比でも前回の0.1%と市場予想の0.5%を超える1.3%で、堅調な米消費景気の好感でドル買いが起き、発表前に139円台だったドルが一時140円台に上昇した。

しかし、高インフレ時には消費が停滞しやすいことから、売上高で米インフレ鈍化が意識され、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げ減速予想が優勢で、米長期金利の指標となる米10年債利回りが9月上旬レベルの3.67%台付近に一時低下したことでは、140円台にタッチしたドルはすぐに利益確定や持ち高調整などで売られ始めて、再び139円台に戻した。

ほぼ同時発表だった10月の米輸出物価指数は、前月の-0.8%〜-1.5%に対して市場予想通りの-0.3%で、輸入物価指数も前月の-1.2%〜-1.1%と市場予想の-0.4%に対して-0.2%で、その後の23時台に発表された10月の米鉱工業生産と米設備稼働率は市場予想以下で、深夜の11月の米NAHB住宅市場指数も前回の38と市場予想の36に対して33で、ドルは横ばいに近い139円台で推移した。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の終値は139円50~60銭付近で、前日同時刻比で約25銭の円安ドル高であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝は開場10分前に日本の最新経済指標の10月貿易統計の通関ベースの速報が発表されており、日本の輸出額から輸入額を引いた季調前の貿易収支は、前回の-2兆940億円〜-2兆943億円と市場予想の-1兆6100億円に対し-2兆1623億円で、季調済でも-2兆2992億円の市場予想以上の赤字だったことで、昨夜に好調だった米小売売上高と景気比較して、やや円売りドル買いから始まった。

ただし、同時発表だった日本の経済指標の前週分の対外対内証券売買契約等の状況の体内株式は、前回の3400億円〜3337億円に対して5566億円に増加していたことでは抵抗も入り、今朝のドル円は139円台での推移を続けていた。

今朝10時頃の仲値決済では日本の輸入実需による円売りドル買い注文が優勢で、また日本時間の取引では米長期金利が一時やや回復した時間もあったために、ドル円は12時台の昼頃には高値圏の一時139円80銭付近を記録した。

また、日本市場と時間帯の近いアジア市場で、中国の新型コロナ封じ込めのゼロコロナ政策の緩和期待で一時反発していた人民元への世界的に流動性の高い安全資産で基軸通貨のドルの買い戻しが起きた影響などで、中国人民元に対するドル上昇が、主要通貨の円やユーロなどに対するドル上昇にもこの時間帯に波及していた。

今日のニュースでは、接戦で開票作業が長引いている米中間選挙の続報で、米連邦議会の下院の過半数を市場予想通りに野党の共和党が4年ぶりに獲得する見通しが強まったことで、上院は現バイデン政権の与党の民主党が多数派を維持できる見込みではあるが、市場が懸念していた通り、上院と下院で多数派の政党が異なるねじれ議会になる見通しが強まった。

米国経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ) に米連邦準備制度理事会 (FRB) の米カンザスシティー連銀のジョージ総裁が、「米労働市場は極めて逼迫しており、どうすれば経済の減速を避けながら、米インフレを上手く下げられるのか分かっていない」と説明したインタビュー記事が掲載されており、米利上げ継続による米景気減速への懸念から、米利上げペース減速予想による日米金利差拡大ペースの減速が意識されたことでは、日本時間の時間外の米債権市場でも再び米長期金利の低下時には、ドル売り円買いが入った。

そのため、12時台に139円80銭付近の今日の日本市場での高値をつけていたドルがその後には利益確定や米長期金利の再低下などで売られ始めて、午後には欧州英国市場の参入もあり、ドル売りで下げ始めたために、午後からは対ドル円相場が上昇した。

特に日本市場の夕方の終値前には、一旦3.72%台付近に回復していた米長期金利が再び3.70%付近に下げたことなどで、欧州英国市場などでドル売りの勢いが増した時間で、ドル円は139円台前半に下げていたために、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は139円28〜30銭付近で、前日同時刻比で約9銭の円高ドル安になった。

その直後の欧州英国市場では、米長期金利の更なる3.67%付近への低下により17時10分過ぎには一時138円88銭付近も記録したが、その後に米長期金利が再び3.71%付近に回復上昇すると、安値のドルの買い戻しが入り、18時には139円台に戻し、19時台には139円台後半で、20時台には140円台の円安ドル高圏に大きく反発している。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表や、米連邦準備制度理事会 (FRB) 関係者達の発言予定があり、世界のFXトレーダー達が今後の値動き予想材料として注目している。

今夜のドル関連の発表スケジュールは、日本時間22時に米FRBの米セントルイス連銀のブラード総裁の発言、23時15分に米FRBのボウマン理事の発言、22時半には前週分の米新規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数、10月の米住宅着工件数と米建設許可件数、11月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、23時40分に米FRBの米クリーブランド連銀メスター総裁の発言、24時40分に米FRBのジェファーソン理事の発言と米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言予定がある。また、今後の世界経済に影響を与える可能性のある日中首脳会談後の米国での報告なども世界市場は注視している。

一方、今日の欧州ユーロは、前述の昨夜の欧州市場ではウクライナ情勢でのリスク回避緩和によるユーロの買い戻しなどが入っていたが、今日の日本市場ではユーロの利益確定売りや巻き戻しなどの抵抗も入り、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は144円76~79銭付近で、前日同時刻比では約22銭の円高ユーロ安であった。

ユーロドルの17時の今日の東京外国為替市場の終値も1.0393~1.0394ドル付近で、前日同時刻比で約0.09セントのユーロ安ドル高だった。

昨夜の欧州英国市場での地政学リスク緩和のユーロ買い戻しの米利上げ減速予想のドル売りに対して、今朝は欧州中央銀行 (ECB) 理事会のメンバーにも来月の会合で0.50%の利上げを支持のハト派発言があったというニュース話題などがあり、今後の米欧金利差予想での持ち高調整のユーロ売りに影響した。

今夜19時には欧州ユーロ圏の最新の重要経済指標の10月の欧消費者物価指数 (HICP) の改定値が発表され、前年同月比は前回と市場予想の10.7%に対して10.6%で、コア指数は前回と市場予想と同じ横ばいの5.0%であったが、欧州もインフレ鈍化では利上げ減速予想のユーロ売りが出てくる可能性が意識されていた。

今日の英国ポンドは、今夜この後のスナク英新政権での中期財政計画の発表を前にした持ち高調整が進んでおり、昨夜発表された英国の最新の10月の消費者物価指数 (CPI) が市場予想以上の11.1%の上昇で、41年ぶりの歴史的な高インフレの継続と加速で、英利上げ継続予想のポンド買いの後には、英景気減退のリセッション懸念でポンド売りが入った。

そのため、日英金利差拡大予想はあるものの小幅なポンド高に転じ、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円の終値は166円20〜26銭付近で、前日同時刻比で約13銭の円安ポンド高であった。そして、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、イベントリスクの英国ポンド売りなどで、20時台には前日比で円高ポンド安にも転じていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年11月17日の日本時間(JST)20時28分(英国時間(GMT)11時28分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:28の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 139.87 〜 139.89 +0.50 (円安)
ユーロ/円 144.63 〜 144.65 -0.35 (円高)
ユーロ/ドル 1.0339 〜 1.0341 -0.0063 (ドル高)
英ポンド/円 165.72 〜 165.78 -0.35 (円高)
スイスフラン/円 147.36 〜 147.42 -0.18 (円高)
豪ドル/円 93.37 〜 93.41 -0.59 (円高)

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