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FXニュース:最新の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想以下に

FXニュース:最新の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想以下に|

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FXニュース:最新の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想以下に

FXニュース:最新の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想以下に

東西FXニュース – 2022年11月16日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • PPIで米長期金利低下時のドル円が一時137円台を記録
  • 米インフレ鈍化で金利差縮小予想と安値のドルの買い戻し
  • ウクライナ情勢の地政学リスク回避のユーロ売りドル買い
  • 一時1.20ドル台の8月中旬以来のポンド高ドル安を記録

今日2022年11月16日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値の140円29銭前後から高値の138円74銭前後の値動き幅約1円55銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は139円35〜37銭付近で、前日同時刻の前東京終値と比較するとレンジ付近から約2銭の僅差の円高ドル安であった。

また、今日の昼頃や今夜18時の英国ロンドン外国為替市場では、前東京終値比で一時円安ドル高にも転じていたが、19時台には再び前日比レンジや僅差で円高ドル安や円安ドル高にも二転三転するレンジ付近の値動きで、20時台には円安ドル高になっていた。

しかし、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、一時137円68銭付近の円高ドル安を記録した後であった。

世界FX市場のトレンドの動向と為替相場の値動きのファンダメンタル分析での原因はまず、前回の東西FXニュースで予告していた通り、日本時間の昨夜22時半に、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で最新米国経済指標の10月の米卸売物価指数 (PPI) が発表され、為替相場の値動きに影響を与えた。

最新の米PPIは前年同月比で前回の8.5%と前回修正の8.4%と市場予想の8.3%に対して8.0%で、前月比も前回の0.4%と前回修正の0.2%と市場予想の0.4%に対し0.2%の市場予想以下で、食品とエネルギー除く米卸売物価指数 (PPI) のコア指数も全て市場予想を下回り、米インフレのピークアウト感と鈍化データによる米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米利上げ減速予想が優勢になった。

米利上げ減速予想を受けて米長期金利は3.83%付近から3.76%付近に一時急落し、日米金利差縮小時のドル売り円買いが起き、米PPI発表前には139円台だったドル円は発表後に一時137円台へとドルの急落と円の急騰を記録し、ドル円は前述の一時137円68銭付近の8月29日以来の円高ドル安を記録した。

また、ほぼ同時発表だった11月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が、前回のマイナス9.1と市場予想の-5.0に対してプラス4.5に大きく改善したことでは米主要株価が上昇し、株高時のリスクオンで安全資産のドルが売られていたことも、値動きに影響を与えた。

ただし、米国ニューヨーク債権市場では、米長期金利の指標となる米10年債の債権価格が一時急上昇して利回りが急低下した後の利益確定売りなどの抵抗も入り、再び米長期金利が一時3.84%付近に上昇すると、安値のドルが買い戻され米PPI発表後の下げ幅を縮めて、再び139円台に戻した。

その後には、ニュースでロシア製ミサイルが欧州ユーロ圏で北大西洋条約機構 (NATO) 加盟国のポーランドに着弾し、2名の死者が確認されたニュースを受けて、ウクライナ情勢の地政学的リスク回避で欧州ユーロが売られて世界的に流動性の高い安全資産の米ドルが買われた値動きではドルが円相場でも一時上昇したが、続いて安全資産としての米国債も買われたために、再び米長期金利が低下し3.77%付近になったことでは、再びドルが売られてからやや横ばいに近い動きになり、結果的に米PPI発表後の影響がやや残る形となった。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は139円25~35銭付近で、前日同時刻の前ニューヨーク終値比では約60銭の円高ドル安であった。

その世界トレンドを受けて始まった今日のアジア・オセアニア地域の海外FX市場と時間帯の近い今日の日本の東京外国為替市場でも、昨夜の市場予想を下回る米PPIを受けた米連邦準備理事会 (FRB) の利上げ減速予想のドル売りが今日はあるものの、今朝はロシア製ミサイルのポーランド着弾でウクライナ情勢によるリスク回避で安全資産のドルや低リスク通貨の円が買われていた。

また、今朝8時50分には日本の最新経済指標の9月の機械受注が発表され、前年同月比は前回の9.7%と市場予想の8.0%に対して2.9%に低下し、前月比では前回の-5.8%と市場予想の0.7%に対して-4.6%で、市場予想以下であったことでは、今朝の日本市場の開場時には円売りドル買いが優勢になった。

今朝10時の仲値決済に向けても、日本の輸入実需や安値のドルの準備金などでの円売りからのドル買いが優勢で、13時台まではドル上昇トレンドで、一時140円29銭付近の今日の日本市場でのドルの高値で円の安値を記録し、前日比で一時円安ドル高に転じていた。

しかし、昼頃のニュースで、バイデン米大統領が、ロシアのミサイルは軌道的にはロシアからの意図的にポーランドをターゲットとした発射の可能性は低いとの見解が示されたことでは、ウクライナ情勢の欧米とロシア間の緊迫による欧州ユーロの地政学的リスク回避がやや緩和され、午後からの欧州英国市場の参入では、安全資産のドルが再び米PPI発表後の米利上げ減速予想で売られ始め、140円台から再び139円台に戻した。ただし、安全資産でもある米国債も売られたために、米長期金利上昇時にはドルが買われる抵抗も入るという、米長期金利に連動する様な値動きも見せた。

13時半には日本の最新経済指標の9月の第三次産業活動指数が発表され、前月比が前回の0.7%と市場予想の0.6%に対して-0.4%のマイナスに転じたことや、ドルに続く安全資産の低リスク通貨の円が売られた影響では、ユーロに対する円安がドル円にも波及した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は139円35〜37銭付近で、前日同時刻比ではレンジ付近から約2銭の僅差の円高ドル安になった。

今夜その後にも、最新の米国経済指標や米FRB関係者達の発言予定があり、世界のFXトレーダー達が今後の為替相場の値動き予想材料として注目している。

今夜の米ドル関係の発表スケジュールは、日本時間の21時に米国MBA住宅ローン申請指数、22時半に10月の米小売売上高、米輸入物価指数、米輸出物価指数、23時15分に米鉱工業生産と米設備稼働率、そして23時50分から米FRBのニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言予定、24時に11月の米NAHB住宅市場指数、9月の企業在庫、米FRBのバー副議長の発言予定、深夜0時半に米週間原油在庫、明朝未明3時には米20年債の入札、4時半過ぎには米FRBのウォラー理事の発言予定等がある。

一方、今日のユーロは、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円の終値は144円97~99銭付近で、前日同時刻比で約4銭の僅差の円高ユーロ安だった。しかし、今夜その後の欧州英国市場では、20時頃までにはウクライナ情勢の地政学的リスクが意識されていたユーロに対して低リスク通貨の円が売られた影響などで円安ユーロ高に転じている。

ユーロドルは、17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円の終値は1.0402~1.0403ドル付近で前日同時刻比で約0.05セントの小幅なユーロ安ドル高だった。こちらも、一時はウクライナ情勢の緊迫のリスク回避で買われていた安全資産のドルがユーロに対して売られており、米PPI発表後の影響が出ており、今夜20時頃にはユーロ高ドル安に転じていた。

今夜この後の日本時間の明日未明2時頃には、欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言予定があり、今後の欧州金利の市場予想材料があるかが注目されている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は165円77〜83銭付近で、前日同時刻比で約76銭の円安ポンド高であった。

昨夜の英国ロンドン外国為替市場は前述の米国ニューヨーク外国為替市場と後半が同時進行中であったために、先述の昨夜の米PPI発表を受けてのドル売りの影響で、ポンド高ドル安で推移し、英ポンドは対ドルでも一時1.20ドル台に上昇し、8月以来のポンド高ドル安水準を記録していた。

また、今日の午後16時には英国の最新重要経済指標の10月の英消費者物価指数 (CPI) と、英小売物価指数 (PPI) と英生産者物価指数 (RPI) が発表された。

10月の英国消費者物価指数 (CPI) の前年同月比は前回の10.1%と市場予想の10.7%に対して11.1%で、前月比でも前回の0.5%と市場予想の1.8%に対して2.0%と、コア指数でも英国のインフレ率は市場予想以上に上昇しており、高インフレ対策での英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) による英利上げ継続予想が強まり、円相場でもポンドが上昇した。

英小売物価指数 (PPI) と英生産者物価指数 (RPI) も市場予想以上にインフレ傾向を示しており、今夜23時15分からベイリー総裁の発言予定や明日に英国中期財政計画の発表予定もあるために、英インフレ継続による英利上げ継続予想の円売りやドル売りでのポンド買いが優勢であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年11月16日の日本時間(JST)20時39分(英国時間(GMT)11時39分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:39の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 139.49 〜 139.50 +0.16 (円安)
ユーロ/円 145.29 〜 145.31 +0.28 (円安)
ユーロ/ドル 1.0415 〜 1.0417 +0.0008 (ドル安)
英ポンド/円 165.92 〜 165.98 +0.91 (円安)
スイスフラン/円 148.36 〜 148.42 +0.98 (円安)
豪ドル/円 94.41 〜 94.45 +0.30 (円安)

 

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