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FXニュース:日銀審議委員発言受け円上昇

FXニュース:日銀審議委員発言受け円上昇

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FXニュース:日銀審議委員発言受け円上昇

FXニュース:日銀審議委員発言受け円上昇

東西FXニュース – 2024年2月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今夜米PCE物価指数発表控え
  • GDPの改定値は下方修正
  • GDPコアPCE改定値は上昇
  • 長期金利影響の日米金利
  • 米ボストン連銀総裁後期示唆
  • FRB高官のインフレ警戒感
  • 日本政府財務官の円安牽制も
  • DAX株価指数が史上最高値

今日2024年2月29日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の150円66銭付近から、円の高値でドルの安値の149円62銭付近の値幅約1円4銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は149円65~67銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円74~76銭付近の前東京終値比では約1円9銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夕の英国ロンドン外国為替市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.30%付近に上昇後も4.285%付近の高利回りで推移していた昨夜22時頃から、米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時150円73銭付近で始まった。

しかし、米国市場で昨夜22時30分に発表された最新米国重要経済指標の昨年10〜12月第4四半期の米国実質国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) の前期比年率の改定値が前回の速報値と市場予想の3.3%を下回る3.2%に下方修正されたことを受けては、昨夜22時32分頃にドルは円相場で一時150円53銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、同時発表だった同四半期の米国GDP個人消費 (PCE / Personal Consumption Expenditures) の前期比年率の改定値は前回速報値の2.8%と市場予想の2.7%を上回る3.0%に上方修正されたほか、同四半期のコアPCEの前期比年率の改定値も前回と市場予想の2.0%を上回る2.1%に上昇したため、すぐにドルは円相場で反発上昇した。

同時進行していた昨夜の米国ニューヨーク債券市場でも、同市場からは翌市場にあたる今夜この後の米国市場で米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) において米国の新政策金利や金融政策を決める上で重視していることが知られている最新米国重要経済指標データの米国個人消費支出 (PCE) 物価指標のPCEデフレーターなどの発表予定を控えており、前述の前四半期の米国コアPCE改定値が市場予想を超えて上振れした影響で警戒感があり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が再び上昇して一時4.30%台の高利回りになったため、日米金利差拡大による円売りドル買いが為替相場で起き、深夜24時58分頃にドルは円相場で一時150円84銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

午前2時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言があり、「忍耐強くあることが、心地良い」と、米国のインフレ対策はまだ必要で勝利宣言には時期尚早であり、米国の利下げ転換を急がない姿勢を示した。

続いて、午前2時15分頃からは、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持っていないが、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言もあり、今年後期の利下げ開始が「適切になる可能性が高い」と示唆したが、「段階的に米国政策金利を引き下げるという、体系的かつ先見的なアプローチが、安定した物価と雇用最大化を促進しつつ、リスクを管理するのに必要な柔軟性を提供するはずである」と、大幅利下げの可能性には否定的な発言を含んでいた。

また、コリンズ総裁は最近の米国インフレ統計や雇用関連指標が市場予想を上振れしたことなどから、米国のインフレ率を目標の2%に抑制する道のりは引き続き平坦ではない公算が大きいことを指摘し、「デュアル・マンデート (Dual mandate = FRBFOMCの法的使命) 達成に向け、進展の持続的かつ広範な兆候が見られることが重要」で、変動リスクも考慮すると、「全てのデータが一様になることを期待することは、ハードルが高すぎる」が、米国の住宅インフレと根強いサービスインフレが持続的に鈍化し、賃金上昇ペースにもインフレ圧のリスクがないかを確かめるための「更なる証拠」を必要としていると述べていた。

さらに、午前2時45分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言もあり、1月の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) が市場予想を上回ったインフレリスクに言及し、目標の2%に向けた取り組みを続ける道のりがスムーズなものとはならないことを示す兆候としており、米国インフレとの闘いについて、「持続的な2%インフレ目標に向けては、まだ長い道のりがある」と発言し、米国の利下げ開始時期については言及しなかったことでも、かねてから減退していた早期の米国利下げ予想が後退した。

また、ウィリアムズ総裁は、米国個人消費支出 (PCE) 価格指数は2024年に前年比でおよそ2〜2.25%、2025年には2%になると思うという個人の大方な予想は示したが、米国政策金利の見通しについては言及せず、「目標を最も達成可能な金融政策の適切な道筋を評価する上で、実際のデータや経済見通し、リスクに焦点を置いている」とデータ重視の姿勢についての発言もしていたことから、今夜この後の最新データへの注目度がさらに高まり、イベント前の早期の利益確定と持ち高調整やイベントリスクのドルの買い控えなどでドル円は円相場がやや反発し、横ばいに近い値動きも見せ始めた。

一方、昨夜の欧州市場では欧州ユーロ圏主要国のドイツの主要株価指数の独DAX (ドイツ語のDeutscher Aktien Indexの略) が史上最高値を更新するなど堅調であったことに比べて、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク株式市場では、米国GDPの下方修正の影響やコアPCE上昇修正で今後の米国主要企業決算における金利警戒感などの株売りがあり、米国主要株価三指数のダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) とS&P500種 (Standard and Poor’s 500) とナズダック平均 (NASDAQ Composite) が揃って下落し、前日比安の終値に向かった影響では、リスク回避のリスクオフ (Risk-off) で安全資産の米国債が買われて債券価格上昇に伴う利回り低下の影響で米国長期金利が一時4.25%台にまで低下した日米金利差縮小時の影響では低リスク通貨の円が買われて円相場がやや反発したが、米国債券価格上昇後の早期の利益確定売りでは再び米国長期金利は再び4.26%台で終値をつけたため、日米金利差再拡大で円相場はやや反落した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の150円53銭付近から、円の安値でドルの高値の150円84銭付近の値幅約31銭で、今朝7時前頃のニューヨーク終値は150円69銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の150円51銭付近と比べると約18銭の円安ドル高をつけていた。

今朝8時50分には日本の最新経済指標の1月の日本小売業販売額の前年同月比が発表され、前回の2.1%が2.3%に上方修正されたほか、市場予想通りの2.3%に上昇し、1月の日本の既存店百貨店・スーパー販売額の前年同月比も前回の2.5%から3.3%に上昇と堅調な消費景気を示した。

同時発表だった1月の日本鉱工業生産の速報値は、前月比では前回の1.4%から市場予想の-7.3%を下回る-7.5%に低下したものの、前年同月比は前回の-1.0%と市場予想の-1.6%に対し-1.5%と市場予想ほどは低下していなかった。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から日本の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時150円66銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値から始まった。

今朝早朝に20カ国・地域 (G20) の財務相中央銀行総裁会議に出席していた日本政府の神田真人財務官が、「為替で行き過ぎた変動があれば、対応する」と円安牽制の口先介入発言をしていたこともあり、市場では今夜のドルの重要経済指標発表前のイベントリスクも相まって、市場高値圏の150円台後半からのドルの利益確定売りと円の買い戻しが先行した。

また、今日は2月末であるため、日本の輸出企業などが月末決算最終日に向けて円を買い戻す値動きも為替相場に影響を与えたことに加えて、今日の東京株式市場では日本企業の主要取引先である米国の主要株価三指数の低下の影響もあり、今日の日経平均株価が続落に向かったことでも株価下落時のリスク回避で国内第一安全資産の低リスク通貨の円の買い戻し需要があり、対ドルの円相場が上昇した。

さらに、今日の日本市場のニュースの中で大きな話題になったのは、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の高田創審議委員が、滋賀県金融経済懇談会の挨拶で、2%の物価安定目標の実現が「ようやく見通せる状況になってきた」と発言したことから、日銀のマイナス金利解除の金融政策正常化への期待感が高まり、円買いドル売りが勢いを増し、ドル円は149円台へと円相場が高騰した。

その影響もあって、日本の2年国債利回りが2011年以来の0.18%付近に上昇し、日米金利差縮小時の円買いドル売りも入ったが、高田審議委員は、大規模緩和金融政策の出口戦略について、「どんどん利上げをすることはない」とも発言していたことからは、ドルは円相場で再び一時150円台前半に抵抗した時間もあったが、今夜の米ドルのイベントリスクにより、午後からの欧州英国市場の参入でも早期の利益確定売りで再び円が買い戻されたことを受けては、午後16時8分頃にドルは円相場で一時149円62銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、一時低下後の米国長期金利が再び上昇を始め、今夜の英国ロンドン外国為替市場では一時4.31%台方向に向けたことを受けては、市場安値圏からのドルの買い戻しも入ったものの、今夜この後のイベント前のドルの買い控えもあったことは抵抗要因になっており、今日の日本市場での日銀の金融正常化期待の円買いの大幅な影響を残す東京終値になった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円65~67銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の150円74~76銭付近の前東京終値比では約1円9銭の大幅な円高ドル安になった。

今夜この後には、前述の最新米国重要経済指標の発表イベントの予定と、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時30分に1月の米国個人所得、米国個人消費支出 (PCE) 、米国PCE物価指数デフレーター、米国PCEコア・デフレーターと、前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数が同時発表されるイベント時間があり、続いて23時45分頃に2月の米国シカゴ購買部協会景気指数、深夜24時に1月の米国住宅販売保留指数と米国住宅販売保留、深夜24時50分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、25時頃から米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言予定、27時15分頃から次回のFOMC投票権を持つ米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定などが、世界FX市場の今夜の値動き予想材料として注目されている。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は162円9~11銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の163円16~17銭付近の前東京終値比で約1円7銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な要因は、先述の日銀の金融正常化予想により、ドルだけでなく欧州ユーロなどの主要通貨に対しても円の買い戻しが起きたことが、今日の日本市場のユーロ円の為替相場にも影響を及ぼしていた。

また、今日の日本市場の午後から時差で始まった欧州市場では、欧州ユーロ圏の国の最新経済指標の発表もあり、午後16時の主要国ドイツの1月の独小売売上高が、前月比は前回の-1.6%と前回修正の-1.1%と市場予想の0.5%に対し-0.4%と、前回よりは改善されたものの市場予想以下かつマイナス圏に留まっていたほか、前年同月比も同様に前回の-4.4%と前回修正の-4.1%と市場予想の-1.5%に対し-1.6%と市場予想を下回っていた。

続いて、午後16時45分に発表されたフランスの2月の仏消費者物価指数 (CPI) 速報値は、前月比が前回の-0.2%と市場予想の0.7%を上回る0.8%であったが、前年同月比では前回の3.1%と市場予想の2.7%に対し2.9%と前回よりは鈍化したものの、市場予想よりは根強い欧州インフレを示したほか、同時発表だった10〜12月四半期の仏国内総生産 (GDP) 改定値の前期比は、前回と市場予想の0.0%から0.1%に上方修正されていた。

しかし、同じく発表されたフランスの1月の仏卸売物価指数 (PPI / Producer Price Index) の前月比は、前回の0.1%が-0.1%に下方修正されたことに加えて、-1.3%に大幅に鈍化しており、1月の仏消費支出の前月比も前回プラス圏だった0.3%と欧州景気懸念の市場予想の-0.2%を下回る-0.3%のマイナス圏に低下したことは、低リスク通貨の円に対する欧州ユーロ売りの一因になっていた。

なお、日本市場終了後の今夜17時55分にはドイツの2月の独失業者数の前月比も発表され、前回の-0.20万人と前回修正の0.10万人と市場予想の0.70万人に対し1.10万人に悪化したほか、2月の独失業率も前回の5.8%と前回修正の5.9%と市場予想の5.8%に対し5.9%に悪化していたことを受けては、欧州景気懸念も再浮上している。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0830〜1.0831ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0822〜1.0824ドル付近の前東京終値比では約0.08セントの小幅なユーロ高ドル安であった。

主な要因は、今夜のドルのイベントリスクの利益確定売りや買い控えが影響を及ぼしたほか、日銀のマイナス金利解除時期が近づいたという市場期待で他の主要通貨である円相場でドルが大幅安をつけた影響がユーロドル相場にも波及していた。

しかし、先述の欧州景気懸念を受けては、世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルに対して欧州ユーロへの影響は、小幅域に留まった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は189円36〜42銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円81〜87銭付近の前東京終値比で約1円45銭の大幅な円高ポンド安であった。

主な要因は、欧州ユーロ同様に、日銀委員の発言を受けた金融正常化期待による円相場高騰の影響がポンド円にも起きていた。

ただし、日本市場終了後の今夜18時30分に発表された最新英国経済指標の1月の英国消費者信用残高は、前回の12億ポンドと前回修正の13億ポンドと市場予想の16億ポンドを上回る19億ポンドであった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年2月29日の日本時間(JST)20時35分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時35分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:35の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 149.97 〜 149.98 -0.77 (円高)
ユーロ/円 162.48 〜 162.49 -0.68 (円高)
ユーロ/ドル 1.0833 〜 1.0834 +0.0011 (ドル安)
英ポンド/円 189.77 〜 189.83 -1.04 (円高)
スイスフラン/円 170.37 〜 170.43 -0.73 (円高)
豪ドル/円 97.41 〜 97.45 -0.67 (円高)

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