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FXニュース:今年最大の円安ドル高を更新

FXニュース:日銀YCC再修正予想と結果

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FXニュース:今年最大の円安ドル高を更新

FXニュース:今年最大の円安ドル高を更新

東西FXニュース – 2023年11月1日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日銀金融政策発表後の円売り
  • 米雇用コスト指数が予想以上
  • 日経平均大幅高のリスクオン
  • 日本政府の為替介入準備状況
  • 0.97%で日銀が臨時オペ通知
  • 今夜の米FOMCに注目集まる
  • FRBパウエル議長の発言も
  • 明日の英BoEのMPCを控えて

今日2023年11月1日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の151円14銭前後から円の高値でドルの安値の151円44銭前後の値幅約30銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円33~34銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円31~32銭付近の前東京終値比では約1円2銭の大幅な円安ドル高であった。

また、日本時間で昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、今朝5時55分頃に一時151円72〜73銭付近と、昨年2022年10月21日以来の今年最大の円安ドル高の記録を更新していた。昨年の秋に日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が為替介入を実施する前に記録していた1990年以来の151円94銭の円安ドル高の記録に近づいた。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析ではまず、前回の東西FXニュースでもお伝えした通り、昨日の日本市場で日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC) 再修正の柔軟化が市場予想以下の微修正に留まり、植田和男総裁の発言でも「粘り強い」大規模緩和金融政策の継続とマイナス金利維持が意識され、米欧英との金利差により主要通貨に対する円売りが進行した流れを昨夜の英国ロンドン外国為替市場が受け継いでいたが、月末のロンドン・フィキシングのフローの欧米通貨の買い戻しに加えて、ユーロ円が一時160円85銭付近の2008年8月以来の円安ユーロ高を記録した影響も対ドル円相場に波及し、昨夜19時に日本政府の財務省が発表した9月28日〜10月27日の外国為替平衡操作の実施状況の為替介入実績がゼロであったことから、ドルの上値を抑えていた為替介入警戒感の後退により、ドルは円相場で150円台後半に抜ける上昇を続けていた。

続いて始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜21時半に発表された最新米国重要経済指標の7〜9月の第3期四半期米国雇用コスト指数の前期比が、前回と市場予想の1.0%を上回る1.1%に上昇し、米国の雇用コストの上昇が米国の賃金インフレに与える影響から米国のインフレ圧が意識され、今夜この後に米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の米国新政策金利と金融政策の発表予定を控えるなかで、米国金融引き締め長期化予想が高まり、昨夜の欧州市場で欧州インフレ鈍化を示した10月の欧州消費者物価指数 (HICP) の発表されていたことや欧州ユーロ圏のギリシャ中央銀行のストゥルナラス総裁の欧州利下げ時期に関するハト派発言なども影響し、日米金利差拡大予想の円売りドル買いに加えて、欧州ユーロなどの主要通貨に対してもドルが一時全面高になった影響が対ドル円相場にも波及したことで、ドルは円相場で151円台に向けた上昇を始めた。

昨夜22時に発表された最新米国経済指標の8月の米国ケース・シラー住宅価格指数の前年同月比も、前回の0.1%と前回上方修正の0.2%と市場予想の1.6%に対し2.2%と市場予想以上に上昇し、米国の賃金インフレ圧だけでなく、住宅インフレの根強さを示した。

昨夜22時45分に発表された10月の米国シカゴ購買部協会景気指数は前回の44.1と市場予想の45.0に対し44.0と前回よりは上昇したが市場予想は下回ったものの、23時に発表されたコンファレンス・ボードの10月の米国消費者信頼感指数は前回の103.0と前回上方修正の104.3と市場予想の100.0に対し102.6と、前回ほどではないが市場予想を上回ったことでは、米国経済指標が示す米国景気は全体的には堅調さを保っているとの市場での受け取り方が優勢で、堅調な米国経済や根強いインフレ圧を背景に米国政策金利金利据え置き後にも高金利で長期間維持されるのではないかという市場予想が優勢で、加えて米国市場でも英国市場同様に日銀の金利抑制の大規模緩和金融政策継続による主要通貨への円安要因が意識されていた影響もあり、ドルは円相場で151円台後半に向けた上昇を続け、午前2時頃には一時151円71銭付近に達していた。

ただし、昨年2022年10月の高値記録の151円95銭付近の手前にはレジスタンス・ラインがあったため、市場の高値圏が意識されたことでは、高値圏のドルの利益確定売りや安値の円買いの持ち高調整で一時151円台前半付近に戻す大きな抵抗が入った。

しかし、米国主要企業の決算報告シーズンの米国ニューヨーク株式市場では、月末の米国ダウ工業株30種平均 (DJI / Dow Jones Industrial Average) が大幅高で続伸するなど、米国主要株価上昇時のリスク選好のリスクオンの安全資産の米国債売りがあり、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標の米国長期金利が一時4.934%付近に上昇したため、円安要因の日米金利差拡大による円売りドル買いが再燃し、市場終盤の午前5時55分頃には151円72〜73銭付近の昨年2022年10月21日以来のおよそ1年ぶりの円の安値でドルの高値を米国市場の終盤につけ、今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

また、欧州ユーロや英国ポンドなどの主要通貨全般に対するドルの値動きを示したドルインデックスも、一時106.86付近に上昇していた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の150円64銭前後から円の安値でドルの高値の151円73銭前後の値動きで、今朝6時前頃のニューヨーク終値は151円68銭付近と前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約2円58銭の大幅な円安ドル高をつけていた。

今朝8時台のニュースでは、日本政府財務省の神田真人財務官が、今朝早朝の世界FX (外国為替) 市場で今年最大の円安ドル高が進行したことを受けて、「短い間に数円も動いている。一方的で急激な動きを懸念し、過度な変動 (ボラティリティ) には、あらゆる手段を排除せず適切な行動を取る」と円安牽制の発言をし、為替介入の準備状況についても、「スタンバイ」で、「マーケット (市場) の状況を緊張感を持って見ている中で判断する」と、以前の口先介入よりも踏み込んだ具体的な為替介入準備ができていることについて言及したことで、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) による円買いの為替介入の警戒感が再び強まった。

今日はこの後に米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の米国新政策金利と金融政策発表イベントの予定を控えていることもあり、イベントリスクに加えた為替介入が警戒されたこともあり、今朝8時台のオセアニア市場ではやや持ち高調整も入り、今朝9時頃からの今日の日本の東京外国為替市場では、今朝早朝の米国市場での今年最大の円安ドル高記録のニュースを受けて、昨年秋の日本政府と日銀の為替介入が意識されていたこともあり、為替介入の引き金になると考えられている急速なボラティリティ (価格変動性) に注意を払った比較的狭いレンジでの取引が、今朝9時頃の一時151円32銭付近から始まった。

ただし、11月の始まりということもあり、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要があり、今朝9時51分頃に一時151円44銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

一方、国内債券市場では、昨日に日銀が長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC) を1%の上限を目処に柔軟化した影響もあり、日本の長期金利の指標となる新発10年物の日本国債の利回りが一時0.970%付近に上昇し、2013年5月以来の高利回りを記録した一方で、今朝には一時4.93%台を記録していた米国長期金利が午後の4.90%台に向けて低下を始めていた日米金利差縮小もあり、昼の12時26分頃に一時151円14銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録したが、13時には日銀が金利抑制のための臨時の公開市場操作の自国債買い入れ指値オペの実施を通知した。

今日の東京株式市場では、日本の主要貿易先の米国好景気の影響や、輸出大手のトヨタ株の業績予想の上方修正による株価上昇の影響などがあり、今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が大幅に上昇し、15時15分に3万1601円65銭の終値と、前日比で742円80銭高の大幅高で大引けしたことでは、主要通貨に対するリスクオンの低リスク通貨の円売りが入り、再びドルやユーロやポンドなどが買われたことでは、英国ロンドン外国為替市場の本格参入が始まった夕方の円相場でドルは午後16時50分頃に一時151円39〜40銭付近に買い戻されたが、今夜この後の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の結果発表や、その後の記者会見で米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の発言イベントなどを控えていることでは、持ち高調整の抵抗も交えていた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は151円33~34銭付近で、昨夜17時の150円31~32銭付近の前東京終値比で約1円2銭の円安ドル高になった。

今夜この後には、最新米国重要経済指標の発表などに加えて、世界市場が注目する米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の米国新政策金利と金融政策の発表予定や、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の発言予定があり、日本時間の今夜の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、21時15分に米国重要経済指標の 10月の米国ADP雇用統計、22時45分に10月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値、23時に米国重要経済指標の10月の米国ISM製造業景況指数、同時刻に 9月の米国雇用動態調査 (JOLTS) 求人件数と9月の米国建設支出、23時半に米国週間原油在庫、そして27時に注目イベントの米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 後の米国新政策金利政策金利の発表があり、続いて27時半頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の定例記者会見での要人発言予定があり、イベント時の値動きには注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は159円90〜92銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の159円64〜66銭付近の前東京終値比で約26銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、昨日の日銀金融政策決定会合の結果を受けた円売りユーロ買いで、昨夜の英国ロンドン外国為替市場では一時160円台の2008年以来の円安ユーロ高を記録した影響が残ったほか、日経平均株価の大幅上昇を受けたリスクオンの低リスク通貨の円売りで、ドルだけでなくユーロなども買われていた。

ただし、日本の為替介入への警戒が再び高まったことでは、今夜20時半過ぎの英国ロンドン外国為替市場では、利益確定や持ち高調整などで前日の東京終値比では小幅な円高ユーロ安にも転じている。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0562~1.0565ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0620~1.0622ドル付近の前東京終値比で約0.58セントのユーロ安ドル高だった。

主な要因は、昨夜発表された10月の欧州消費者物価指数 (HICP) の速報値が市場予想以下でコア指数も市場予想一致の鈍化を示したことで、欧州景気懸念もあって欧州中央銀行 (ECB) の関係者からインフレ鈍化が継続すればと欧州政策金利の利下げ時期に関するハト派発言が出るなど、欧州ユーロ圏の利下げ時期に関する市場予想が浮上したことでも、昨夜発表の米国経済指標を受けて米国金融引き締め長期化が予想されたドルに対するユーロ売りに繋がった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は183円97銭〜184円3銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の182円66〜72銭付近の前東京終値比で約1円31銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、明日11月2日に英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) の新政策金利と金融政策の発表予定を控え、今回の市場予想では英国政策金利の据え置き予想がやや優勢ではあるが、前回にわずか1票差で英国政策金利の据え置きが決定されたため、残りの票が追加利上げであったことから、一部で再び追加利上げの可能性も意識されており、昨日の日銀発表後の日英金利差予想から円売り英ポンド買いが入り大幅な円安ポンド高が進行したほか、今日の日経株価上昇時のリスクオンの円売りでも英ポンド買いがあったなどが影響していた。

今日の午後16時に発表された最新英国経済指標の10月の英国ネーションワイド住宅価格の前月比が、前回の0.0%と前回修正の0.1%と市場予想の-0.4%に対し0.9%と、市場予想以上の英国の住宅インフレ圧を示していた。

ただし、今夜18時半に発表された10月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は、前回と市場予想の45.2に対し44.8に低下と、英国景気懸念は利上げ抵抗要因とも受け止められていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年11月1日の日本時間(JST)20時33分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) 11時33分頃。なお、サマータイム制のある欧州英国市場は先週末の10月最後の日曜日から冬時間になり日本との時差が9時間になったが、米国市場は今週末の11月最初の日曜日にサマータイム終了予定で1週間のずれがあることに留意したい) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:36の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 151.20 〜 151.21 +0.89 (円安)
ユーロ/円 159.44 〜 159.46 -0.20 (円高)
ユーロ/ドル 1.0543 〜 1.0545 −0.0077 (ドル高)
英ポンド/円 183.39 〜 183.45 +0.73 (円安)
スイスフラン/円 166.41 〜 166.47 -0.20 (円高)
豪ドル/円 95.86 〜 95.90 +0.31 (円安)

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