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FXニュース:米長期金利が4.5%台に低下

FXニュース:米長期金利が4.5%台に低下

参照元 URL

https://www.tozaifx.com/articles/fx-news/daily-report-20231011/

東西FXニュース – 2023年10月11日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • FRB高官ハト派発言再び
  • 長期金利低下のドル売り
  • 中東情勢緊迫時の安全資産
  • 日米欧株式相場の上昇受け

今日2023年10月11日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の148円42銭前後から円の安値でドルの高値の148円97銭前後の値幅約55銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円76~77銭付近で、昨夜17時の前東京終値の148円95~96銭付近と比較すると約19銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日には原油価格上昇の影響もあり、日本の最新経済指標の8月の国際収支の貿易収支が前月の682億円の黒字から市場予想の-7084億円の赤字予想額を超えた-7495億円の大幅な貿易赤字に転じたニュースがあったが、昨日には日本銀行 (日銀 / BoJ) が2023年度の国内消費者物価上昇率の見通しを、日銀想定以上の企業の値上げや原油価格の影響など反映するため、7月に発表した前年度比2.5%から3%付近に上方修正する検討に入ったというニュースがあり、今月10月30〜31日に開催予定の次回の日銀金融政策決定会合で正式な経済・物価情勢の展望の展望リポートにまとめて公表する予定で、会合では物価見通しを考慮した上で、現在の大規模緩和金融政策が適切かどうかを議論するということが話題になり、市場では大規模緩和金融政策の継続予想が優勢ではあるが、一部の日銀修正期待の持ち高調整の円買いなども入り始めていた。

一方で、昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、前日の米国市場で米国連邦準備制度理事会 (FRB / The Federal Reserve Board) メンバーの米国ダラス連銀のローガン総裁とFRBのジェファーソン副議長から、これまでの2007年以来の一時4.8%台の米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利上昇を受けて、米国の追加利上げに慎重な姿勢を示したハト派寄りの発言が出ていたことに起因した米国長期金利の一時4.6%台への低下時にはドルが売られていたが、4.7%台付近に再上昇時には日米金利差拡大による円売りドル買いが入り、昨夜20時56分頃にはドルは円相場で一時 149円9〜10銭付近で高止まりしていた。

昨夜21時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場も、149円7銭付近から始まり、昨夜21時18分頃には一時149円10銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録していた。

しかし、昨夜22時半頃から、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないがFRBの高官でこれまでもハト派発言で知られていた米国アトランタ連銀ボスティック総裁の発言があり、「米国政策金利を、これ以上引き上げる必要があるとは思わない」とハト派発言を繰り返したことで、前日の複数のFRB高官達のハト派寄りの発言と相まって、米国長期金利が再び一時4.61%付近に低下し、日米金利差縮小時の円買いドル売りが再燃し、円相場は148円台に上昇し、午前1時58分頃には一時148円54銭付近の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、同時進行中だった米国ニューヨーク株式市場では、米国政策金利上昇への警戒感の緩和から、米国主要株価三指数が軒並み上昇し、大幅高になったことでは、リスクオンの低リスク通貨の円売りで、市場安値後のドルは円相場で反発した。

また、イスラエルハマスの戦争状態に近い緊迫感による地政学的リスクもあり、海外市場からも世界的に流動性の高い安全資産のドルが安値圏から買われた値動きもあった。

午前2時には米国3年債の入札があり、低調な結果を受けて、債券価格の低下に伴う利回り上昇の影響で、他の米国債である米10年債の利回りが指標の米国長期金利も上昇して低下幅を縮めたため、日米金利差拡大時の円売りドル買いが入った。

また、午前2時半頃から、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のウォラー理事が、米国ジョージ・メイソン大学メルカタス・センターにおけるカンファレンスに向けた原稿で、「米国の物価安定は、我々FRBの主要な責務だ。これが、米国インフレ抑制に向けて力強い措置をとってきた理由であり、我々FRBは2%の目標を達成するために任務を続ける理由だ」とややタカ派寄りの発言を含んだことでもドルの買い戻しが入り、午前3時頃にドルは円相場で一時148円78銭付近に反発したが、ウォラー理事は米国経済の見通しや金融政策については言及しなかった。

米国市場では、今夜この後に米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) の発表予定や、明日には米国連邦準備制度理事会 (FRB) が重視する米国インフレ指標の米国消費者物価指数 (CPI) の発表予定があり、市場では発表イベントを控えたイベントリスクのドルの持ち高調整や、結果が分かるまでの様子見の買い控えなども入り始めた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の149円10銭前後から円の高値でドルの安値の148円54銭前後の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値を148円71銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約20銭の円安ドル高でつけていた。

今朝7時頃には、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の発言もあり、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないものの、米国のシカゴで開催されたイベントで、「米国の労働市場の懸念よりも、米国のインフレ抑制への対応の必要性の方が依然として大きいものの、米国の金融政策引き締めの過不足のリスクは、現時点では、総じて均衡している」としており、「米国政策金利をインフレ低下に妥当な水準にするには、経済はどの程度の利上げに耐えられるだろうか。どうすれば、労働市場を混乱させることなくそれを実現できるだろうか。現時点ではおおむね均衡しているが、インフレは依然として高く、労働市場はまだ強い」などと発言したが、その一方で、最近の米国長期債の利回り上昇が追加利上げの代わりになる可能性があるとの見方も示したが、米国債利回りが中東のイスラエルイスラム組織ハマスとの紛争の地政学的リスク回避の安全資産の米国債買いでも低下したことにも言及し、「地政学的な不透明感が、米国内でも既に観測された不確実性に拍車をかけている」と指摘し、紛争が原油価格や輸出需要などに及ぼす影響を注視するとしており、「これらは我々FRBが機敏に対応すべき多くのデータの一部だ」と述べていた。

今朝9時頃からの今日の日本の東京外国為替市場では、世界的な安全資産でもある米国債買いの影響もあり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が、今日の日本時間の時間外債券市場で一時4.6%台から4.5%台に向けた低下兆候を見せたため、米国長期金利低下時の日米金利差縮小による円買いドル売りとユーロ買いドル売りの影響の波及などにより、今朝9時42分頃にはドルは円相場で一時148円42銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今日も日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が続伸し、リスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りとドル買いが入り始めてドルは円相場で反発上昇し、午後15時15分に今日の日経平均株価が3万1936円51銭の終値と、前日比で189円98銭高の大幅高で大引けすると低リスク通貨の円売りの勢いが増し、午後15時33分頃にはドルは円相場で一時148円97銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、夕方の欧州英国市場の参入では、米国長期金利が一時4.5%台に低下したことを受けたドル売りで欧州ユーロや英国ポンドが買われた影響が円相場に波及し、ドルは円相場で再び下げに転じた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は148円76~77銭付近で、昨夜17時の148円95~96銭付近の前東京終値比では約19銭の円高ドル安になった。

今夜はモロッコマラケシュ国際通貨基金 (IMF) と世界銀行の年次総会が開催中であるが、今夜17時15分頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事の発言があり、マラケシュでのイベント用のスピーチ原稿で、「米国のインフレ率は、鈍化後も引き続き、目標の2%を大きく上回っている。国内支出は力強いペースが続き、米国労働市場は依然として引き締まっている。このことは、米国のインフレ率を目標の2%にするために、米国政策金利を更に引き上げ、しばらくの間は景気抑制的な高金利を維持する必要があることを示唆している」とタカ派発言を繰り返したが、複数回の利上げの可能性が示唆された前回よりはややタカ派感は弱まった印象があり、この時間の英国ロンドン外国為替市場でのドルの買い戻しの範囲は148円台後半と限られていた。

今夜この後には、最新米国経済指標と米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定と米国長期金利の指標となる米国10年債の入札予定や市場注目度の高い前回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨の発表予定などのイベントがあり、日本時間の今夜のスケジュールは、今夜20時に米国MBA 住宅ローン申請指数、21時半に 9月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) 、23時15分頃からFRBのウォラー理事の発言予定、25時15分頃から米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、26時に米国10年債の入札予定、27時に注目度が高い9月19〜20日開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨と議事録の公表予定、29時半頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言予定などを控えている。また、明日の夜には、米国消費者物価指数 (CPI) の発表イベントもある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円62〜64銭付近で、昨夜17時の157円46〜48銭付近の前東京終値と比較すると約16銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、昨日に続き、今日の日本市場での日経平均株価の大幅続伸を受け、リスク選好時のリスクオンの低リスク通貨の円売りのユーロ買いなどが円相場に影響を及ぼしていた。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0593~1.0595ドルで、昨夜17時の1.0570~1.0572ドル付近の前東京終値比で約0.23セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、今日の米国長期金利低下時のドル売りでは、円だけでなく欧州ユーロや英国ポンドなどが買われていた。なお、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏のドイツの最新経済指標の9月の独消費者物価指数 (CPI) の改定値は、前年同月比が前回と市場予想通りの4.5%の横ばいで、前月比でも前回と市場予想一致の0.3%上昇の横ばいで、欧州インフレの高止まりが見られた。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は182円55〜61銭付近と、昨日17時の182円15〜21銭付近の前東京終値比で約40銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、欧州通貨に連動しやすい英国ポンドも、米国長期金利低下時のドル売りで買われており、円などの他の主要通貨にも影響が波及していた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月11日の日本時間(JST)19時27分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時27分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:27の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 148.71 〜 148.72 -0.24 (円高)
ユーロ/円 157.66 〜 157.67 +0.20 (円安)
ユーロ/ドル 1.0600 〜 1.0602 +0.0030 (ドル安)
英ポンド/円 182.67 〜 182.73 +0.52 (円安)
スイスフラン/円 164.59 〜 164.65 +0.12 (円安)
豪ドル/円 95.42 〜 95.46 +0.15 (円安)

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