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FXニュース:米消費者物価指数発表控え

FXニュース:米消費者物価指数発表控え

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FXニュース:米消費者物価指数発表控え

FXニュース:米消費者物価指数発表控え

東西FXニュース – 2023年10月12日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米卸売物価指数が想定超え
  • 米金融引き締め長期化予想
  • 前回のFOMC議事要旨受け
  • FRB理事のタカ派発言も
  • 日米株価続伸でリスクオン

今日2023年10月12日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の149円27銭前後から円の高値でドルの安値の148円95銭前後の値幅約32銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円16~17銭付近で、昨夜17時の前東京終値の148円76~77銭付近と比較すると約40銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜21時頃からの米国市場に先駆けて、昨夜20時に発表された米国MBA住宅ローン申請指数の前週比は、米国の高金利の影響もあり前回マイナス圏だった-6.0%からプラス圏の0.6%に改善されており、高金利が住宅の買い控えなどの米国景気に影響を与える懸念がやや緩和されていた。

昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、より重要度が高い米国インフレ関連の最新米国経済指標の9月の米国生産者物価指数とも呼ばれる米国卸売物価指数 (PPI / Producer Price Index) が昨夜21時に発表され、前月比では前回の0.7%と市場予想の0.3%に対し0.5%と前回よりは鈍化を示したものの市場予想を上回ったほか、前年同月比では前回の1.6%と前回上方修正の2.0%と市場予想の1.6%に対し2.2%と前回と市場予想を超えて上昇した。

9月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) から気候条件などで価格変動が激しい生鮮食品とエネルギーを除き物価上昇基調を測る米国PPIコア指数の前月比も、前回と市場予想の0.2%に対し0.3%と市場の想定以上の上昇を示し、米国PPIコア指数は前年同月比でも前回の2.2%と前回修正の2.5%と市場予想の2.3%に対し2.7%と前回と市場予想以上の上昇率を示したことで、米国インフレ長期化による米国連邦準備制度理事会 (FRB / The Federal Reserve Board) の米国金融引き締め長期化予想が高まり、日米金利差拡大予想の円売りドル買いが入り始め、それまでは148円台後半で推移していたドルは円相場で一時149円台を記録した。

しかし、米国市場では、翌市場にあたる今夜この後に、さらに重要度が高い最新米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表イベント予定を控えているため、発表時の21時半に瞬時に一時149円7銭付近を記録後にはすぐにイベント前の早期の利益確定と持ち高調整の抵抗が入った。

また、昨夜は次回の米国公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のウォラー理事が米国ユタ州で開催された共和党の集会で発言し、先日の米国ダラス連銀のローガン総裁やジェファーソン副議長のハト派寄り発言で指摘されていた米国債の利回りが指標となる米国長期金利の上昇が続く場合には、米国のインフレ鎮静化につながる可能性があるため、市場金利の動向を見守る慎重な姿勢を示し、最近の米国債の利回り上昇について、堅調な米国経済成長や米国政府の財政赤字拡大に対する懸念などの理由を挙げて同調姿勢を示したことや、ハト派で知られる米国アトランタ連銀のボスティック総裁の再発言も抵抗要因になっていた。

ただし、米国政策金利の上昇と比較すると米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利の上昇継続には不確実性もあり、先日に2007年以来の4.8%に上昇後には、この日も一時4.5%台に低下していたことでは、米国の政策金利を高水準で維持する市場予想が優勢で、抵抗を混ぜながらも再びドルは円相場で149円台に向けて上昇していた。

一方で、同時進行の米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価指数が続伸し、株高時のリスク選好のリスクオンで低リスク通貨の円や安全資産の米国債が売られやすくなっていた。

昨夜26時に米国10年債の入札があり、堅調な米国景気を背景としたやや低調な入札結果を受けて、債券価格低下に伴う利回りの上昇が起き、米国長期金利が一時4.62%付近の4.6%台に再上昇したことを受けては、日米金利差拡大時の円売りドル買いも入った。

午前3時には、米国市場が今後の米国政策金利の市場予想を立てる上で注目していた前回9月19〜20日開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨と議事録が公開され、内容では大多数の参加メンバーが年内にあと1回の追加利上げが適切になると判断していたことが明らかになり、また「米国インフレの鈍化を継続させるため、景気抑制的な金融政策を当面維持すべきとの認識で一致」ともあったことで、米国フェデラルファンド (FF) 政策金利目標を高金利で長期間維持するとの市場予想も高まり、公開後には米国金利の先高感から主要通貨に対してドルが買われ、午前3時10分頃にドルは円相場で一時149円32〜33銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

また、昨日には次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事も、「米国のインフレ面には一定の前進は見られるが、物価安定の回復のためには、米国金融政策を更に引き締める必要が恐らくあるのではないか」とタカ派発言をしていたことも影響を及ぼしていた。

ただし、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の議事要旨には、「米国連邦公開市場委員会 (FOMC) は、慎重に進める位置にあるほか、米国金融政策はデータに基づいて決定され、リスクバランスを考慮するとの見解で全参加者が一致」との見解も示されていたことでは、「今後の利上げはデータ次第」のスタンスも継続していることなどから、今夜この後に発表予定の最新データの1つである最新米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI) が鈍化を続けるのかどうかが注目されており、再び発表イベントを控えたドルのイベントリスクの持ち高調整は抵抗要因になっていた。

午前5時半頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないが、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言もあり、米国経済のリセッション (景気後退) 回避の可能性とソフトランディング (軟着陸) への期待が高まっており、米国インフレの目標の2%への回帰に向けた利上げは、「まだ終了していない可能性がある」というタカ派発言を含めつつ、「米国のインフレが、持続的に2%に抑制されるという確証を得るまでは、しばらくの間は米国政策金利を制約的な水準に保つ必要があるだろう」としており、「米国政策金利はピークに近く、もしくはピークに達している可能性もあるが、入手されるデータ次第では、一段の追加利上げが正当化される可能性もある」と発言しており、その上で、「忍耐強さによって、データのシグナルとノイズとをしっかりと見分けて、リスクバランスを取る時間」についても言及し、堅調な米国景気を背景にソフトランディング達成への道筋が見えてきたと強調し、「米国経済の不確実性とリスクは引き続き現実的に評価しているが、物価安定を回復できると楽観している」と言及していたことでは、ドルはイベントリスクの利益確定や持ち高調整の中でも下げ止まっていた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は続伸し、円の高値でドルの安値の148円82銭前後から円の安値でドルの高値の149円33銭前後の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値は149円17銭と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約46銭の円安ドル高をつけていた。

今朝8時50分には、日本の最新経済指標の発表があり、9月の国内企業物価指数は、前月比が前回の0.3%と市場予想の0.1%に対し-0.3%に鈍化し、前年同月比も前回の3.2%と前回修正の3.3%と市場予想の2.3%に対し2.0%に鈍化しており、日本銀行 (日銀 / BoJ) の大規模緩和金融政策継続予想は優勢さを保った。

ただし、同時発表だった日本の最新経済指標の8月の機械受注は、前月比が前回の-1.1%と市場予想の0.4%に対して-0.5%と市場予想には届かなかったものの前月よりも改善しており、前年同月比では前回の-13.0%と市場予想の-7.3%に対し-7.7%と前回と市場予想よりも改善したことでは、日本景気好感による低リスク通貨の円買いや、米国長期金利低下時の円売りも入り、今朝早朝のオセアニア市場では発表時の午前8時50分頃に一時148円58銭付近に円相場が一時反発し、今朝9時頃の今日の日本の東京外国為替市場は一時149円2銭付近から始まった。

今朝9時55分の今日の日本市場の仲値決済に向けては、輸入実需の円売りドル買いと輸出企業や投資系の持ち高調整の円買いドル売りの売買が交錯していたが、日本銀行 (日銀 / BoJ) の大規模緩和金融政策の継続予想と比較して、米国金融引き締め長期化予想が高まった昨夜の米国経済指標などを受けて、日米の金融政策の方向性の違いが意識され、再びドルが円相場で上昇を始めた。

また、今日の日本の東京外国為替市場では、今朝までの米国株価続伸の影響もあり、米国市場を主要取引先に持つ日本の東京株式市場でも今日の日経平均株価 (Nikkei 225 / JP225) が続伸を始めたため、日米主要株価上昇時のリスク選好のリスクオン市場で売られやすい低リスク通貨の円売りドル買いも再開し、今夜の米国消費者物価指数 (CPI) 発表イベントを控えたドルの利益確定の持ち高調整との売買交錯の抵抗も混ざったが、午前11時53分頃に一時149円27銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

市場高値を記録後のドルには今夜の米国消費者物価指数 (CPI) 発表のイベントリスクが意識され、早期の利益確定や持ち高調整の抵抗が入り始めたが、今日の午後15時15分には今日の日経平均株価指数 (Nikkei 225 / JP225) が大幅に続伸し、3万2494円66銭の終値と、前日比で558円15銭高の大幅高になったことでも、日本株高時のリスクオンの低リスク通貨の円売りが入ったが、今夜のドルにはイベント予定があるために結果がわかるまでの買い控えがあり、代わりに欧州ユーロや英国ポンドなどが買われていた。

また、午後からの欧州市場の参入では、中東情勢警戒のリスク回避もあって安全資産の米国債が買われた影響などで、米国債券価格上昇に伴う利回りの低下で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時低下していたことも影響を及ぼし、対ユーロや英ポンドのドル売りの影響が円相場にも波及し、午後15時45分頃にドルは円相場で一時148円95銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、その後には英国ロンドン外国為替市場が本格参入し、安値後のドルの買い戻しが強まり、ドルは円相場で再び149円台前半に上昇した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は149円16~17銭付近と、昨夜17時の148円76~77銭付近の前東京終値比較で約40銭の円安ドル高になった。

今夜この後には、日本時間の今夜21時の市場注目度の高いビッグイベントの最新米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI) の発表予定があり、同時に米国雇用関連の前週分の米国新規失業保険申請件数と前週分の米国失業保険継続受給者数も発表される。続いて、今夜23時頃からは米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ダラス連銀のローガン総裁の発言予定があり、深夜24時には週間の米国原油在庫、26時には米国30年債の入札予定、26時頃からは米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、27時には 9月の米国月次財政収支、29時頃から米国ボストン連銀のコリンズ総裁の発言予定などがあり、イベント時の値動きには注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は158円43〜44銭付近で、昨夜17時の157円62〜64銭付近の前東京終値と比較すると約81銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、今日も日経平均株価が大幅続伸し、リスク選好時のリスクオン市場で低リスク通貨の円が売られてユーロ買いが起きていた。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0620~1.0622ドルで、昨夜17時の1.0593~1.0595ドル付近の前東京終値比で約0.27セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、米国長期金利低下時のドル売りユーロ買いに加えて、安全資産でもあるドルには今夜の米国消費者物価指数 (CPI) の発表前のイベントリスクによる持ち高調整が優勢だった。

また、今夜20時半には、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会の前回の議事要旨の発表予定も控えている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は183円38〜44銭付近と、昨日17時の182円55〜61銭付近の前東京終値比で約83銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、日本株高時のリスクオンの円売りで欧州ユーロ同様に英国ポンドが買われたほか、今日の午後15時に発表された最新英国重要経済指標の8月の英国月次国内総生産 (GDP) の前月比が、前回マイナス圏の-0.5%と前回下方修正の-0.6%に対し、市場予想通りにプラス圏の0.2%に改善されたことも影響を及ぼしていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年10月12日の日本時間(JST)19時31分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で8時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の夏時間 (GMT+1 / BST / JST-8) 11時31分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:31の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 149.13 〜 149.14 +0.37 (円安)
ユーロ/円 158.39 〜 158.40 +0.77 (円安)
ユーロ/ドル 1.0619 〜 1.0621 +0.0026 (ドル安)
英ポンド/円 183.40 〜 183.46 +0.85 (円安)
スイスフラン/円 165.75 〜 165.81 +1.27 (円安)
豪ドル/円 95.56 〜 95.60 +0.15 (円安)

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