FX週間レポート (6月第1週)|ユーロ相場の変動と米貿易関税引き締め、主要通貨ペアへの影響とは
みなさま、こんにちは!
東西FXカスタマーサポートでございます。
今週の為替相場の見通し:
ヨーロッパの政治リスクと保護主義の懸念が先週のニュースを支配し、新興市場の圧力が一部下がった。イタリアの政治的リスクにより、短期的にはユーロの激しい変動、また中期的にはユーロ圏のポジティブな見通しの低下につながった。ユーロ/米ドル予測は改訂され、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月それぞれ1.15ドル、1.21ドル,1.26ドル。(改訂前は、1.20ドル,1.25ドル,1.29ドル)。
米国がEU、カナダ、メキシコで鉄鋼関税の再課税決定後、貿易関税も懸念材料となった。カナダドルとメキシコペソは、その影響にもかかわらず、米ドル/カナダドルの1.30ドルを上回る価格変動は、魅力的な売り機会のレベルとみている。この当社の見解は、カナダ中央銀行からのタカ派的なトーンがさらなる追い風になっている。米ドル/カナダドルの強い抵抗レベルは1.3110ドル。
関税引き上げを貿易競争力の改善への志向と関連させる傾向がみられる。これは、米ドル下落に対する米国の公式の選好と一致している。
オーストラリア準備銀行は6月5日に予定されている政策金利発表で、金利は変わらずに維持する可能性が高いが、雇用市場が逼迫し、賃金が上昇すれば、当該銀行は次の金利引き上げのシグナルを見せるはずである。豪ドル/米ドルの強力なサポートレベルは0.7420ドルを維持している。
毎週のマクロ経済のアップデート
火曜日 (6月5日)
• オーストラリア準備銀行 – 中央銀行政策は保留になっているが、経済指標が堅調に推移後に、さらにタカ派的になる可能性がある。 2010年以来の上昇は、今年中に動きが止まる可能性がある。
水曜日 (6月6日)
• 米国労働コスト – 生産性の弱い上昇は、単位労働コストの値上がりが企業の収益性を圧迫していることを意味している。失業率低下は事態をさらに悪化させるだろう。
金曜日 (6月8日)
• 中国の貿易 – 貿易黒字は米国との間に続き、厳格な審査を受ける可能性が高い。中国としては数字の操作が可能だが、米国は独自のデータを持っている。
経済見通し: 今のところ、6つの連邦準備金利の引き上げは、金利が依然として低いため、決定的なダメージとはなっていないが、脆弱であるいくつかの新興市場への圧力が強まっている。 金融政策は先進国市場の幅広い範囲で引き締め傾向だが、根強いものではなく、圧力は続くとみている。
https://www.tozaifx.com/weekly-report-20180604