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FXニュース:英中銀が0.5%の大幅利上げ

FXニュース:英中銀が0.5%の大幅利上げ

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FXニュース:英中銀が0.5%の大幅利上げ

FXニュース:英中銀が0.5%の大幅利上げ

東西FXニュース – 2023年06月23日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

今日2023年6月23日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値143円45銭前後から高値142円77銭前後の値幅約68銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は142円87~88銭付近と、前日同時刻の前東京終値比で約1円9銭の大幅な円安ドル高であった。今日の日本市場で一時143円45銭付近の昨年以来の今年の円安ドル高の記録を更新した。

今日の為替相場の値動き要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間で昨夜20時に英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) が、昨日夕方のノルウェー中央銀行のノルゲバンク (NB / Norges Bank) に続き0.5%の大幅利上げを発表し、市場予想の0.25%を上回るサプライズになったため、今回の0.5%の追加利上げ分を含めると合計5%の高金利政策金利になった英国ポンドが一時円相場で急騰したが、直後に英国の高インフレ継続による景気懸念の利益確定売りの抵抗で一時急落後に再び日英金利差拡大で買い戻されて再上昇したため、世界3大市場で流動性が高い英国ロンドン外国為替市場でポンド円の分足チャートに一瞬窓開けが起きる様な事態になった。その影響もあり、他の主要通貨に対しても円相場が下落した。

昨日は海外の中央銀行に利上げが相次ぎ、スイス国立銀行 (SNB / Swiss National Bank) が0.25%の追加利上げ、ノルウェーと英国が0.5%の追加利上げ、トルコも6.5%の追加利上げ後に新政策金利を15%にするなど、海外の中央銀行のインフレ抑制のための利上げブームが注目を集め、その影響もあって欧米の利上げ長期化予想も高まり、主要通貨の中で唯一とも言える金利抑制方向でマイナス金利日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の大規模緩和金融政策維持の方向性の違いが意識され、利上げ方向の他の主要通貨に対しての金利差や金利差予想で円相場に円安圧がかかっていた。

続いて始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク (NY / New York) 外国為替市場では、昨夜21時半に発表された最新米国経済指標の1〜3月四半期の米国経常収支が前回の-2068億ドルと前回修正の-2162億ドルと市場予想の-2175億ドルに対し-2193億ドルにやや赤字額が増え、同時発表の前週分の米国新規失業保険申請件数も前回の26.2万件と前回修正の26.4万件と市場予想の26.0万件に対し26.4万件とやや悪化したことではドル売りの抵抗も入ったものの、前週分の米国失業保険継続受給者数は前回の177.5万人と前回修正の177.2万人と市場予想の178.2万人に対して175.9万人に改善していたことでは、米国市場の円の高値でドルの安値が一時141円77銭付近までの一時的な円安抵抗の範囲に留まった。

昨夜22時55分頃から、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事の講演でのタカ派発言があり、「米国のコアインフレ率は、2022年秋以降、基本的に横ばいになっている」と指摘し、「米国のインフレ率の低下に向けて前進を続けて来たが、大幅な米国金融引き締めの政策にも関わらず、許容できないほどの高水準のインフレが継続している。米国のインフレ率を長期的に目標値にまで抑制するためには、追加の米国政策金利の利上げが必要になるであろう」と述べたほか、追加利上げについての発言時に、英語で複数形のrate increases (複数回の利上げ) を使用していたことで、今年中にあと2回の0.25%の米国追加利上げの見通しの米国利上げ長期化予想が更に高まり、日米金利差拡大予想による円売りドル買いが勢いを増した。

昨夜23時頃からは、世界市場でも注目度が高い米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長の半期に一度の米国議会証言2日目の米国上院議会証言があり、「今年あと2回の利上げが適切となるであろう」という、初日よりもタカ派の発言があったことで、さらに米国利上げ長期化予想が高まり、米国長期金利が上昇し、日米金利差拡大による円安ドル高が進行した。

また、昨夜23時に発表された他の最新米国経済指標の5月の米国中古住宅販売件数も、前月比が前回の-3.4%と前回修正の-3.2%と市場予想の-0.7%に対し0.2%と好調で、年率換算件数でも前回の428万件と前回修正の429万件と市場予想の425万件に対し430万件に増加したことも、米国景気好感と米国利上げ抵抗要因の景気懸念の後退により、日米金利差拡大予想による円売りドル買いが継続し、2022年11月11日の円安ドル高記録の142円48銭付近を超え、今朝午前4時52分頃には一時143円22〜23銭付近の米国市場および今年の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、5月の米国景気先行指標総合指数の前月比は前回の-0.6%に対し市場予想通りの-0.7%で、米国ニューヨーク外国為替市場の終盤前には、高値のドルの利益確定売りも入った。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は円の高値141円77銭付近から143円23銭付近までの値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値を143円11銭付近の前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約1円23銭の大幅な円安ドル高でつけていた。

今朝8時半には、日本の最新重要経済指標の5月の全国消費者物価指数 (CPI) が発表され、前年同月比は前回の3.5%に対し市場予想一致の3.2%であったが、生鮮食料品を除く総合指数のCPIコアは前回の3.4%と市場予想の3.1%に対し3.2%と、市場予想を上回った。生鮮食料品とエネルギーを除いたコアコアCPI指数も、前回の4.1%と市場予想の4.2%に対して4.3%に上昇し、日本の輸入インフレ圧を増す円安がこのまま進めば、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) の為替介入の可能性が高まることから、今朝までに米国市場で一時143円23銭付近の2022年11月以来の円安ドル高を記録したニュースがあったため、今朝9時頃からの日本の東京外国為替市場では、安値の円買いと高値のドル売りの円安抵抗が先行した。

今日も日本市場と時間帯の近いアジア市場では中国が祝日休場で、今日の日本時間の世界FX市場では、日本市場の値動きの影響が出やすくなっていたため、143円台の始値から日本市場での円買いドル売りの影響で、今朝の仲値決済での輸入実需があったにも関わらず、輸出企業の円買いドル売りもあり、今朝10時49分頃には一時142円81銭付近まで円が買われた。

また、今日は日経平均株価が大幅下落を見せたことでも、日本株安時のリスク回避で国内第一安全資産の低リスク通貨の円が買われたことも、円相場に円安抵抗の影響を及ぼした。

しかし、世界市場トレンドを受けて、日本市場でも前述の米国連邦準備制度理事会 (FRB) のボウマン理事とパウエル議長らの高官達のタカ派発言や、海外の中銀の利上げブームに対する日本銀行 (日銀 / BoJ) の金利抑制の大規模緩和金融政策の継続による日米金利差拡大予想が優勢で、欧州ユーロや英国ポンドなどの主要通貨に対する円売りの影響もあり、再び円売りドル買いが優勢に転じてドル円は143円台になり、午後15時58分頃には今日の日本市場の円の安値でドルの高値の一時143円45銭付近の昨年以来の今年の円安ドル高記録を更新した。

午後に日経平均株価が大幅安で大引けした円買い抵抗や、円相場で年内高値記録を更新後のドルには利益確定売りの抵抗が強まり、欧州英国市場の参入も相まっての高値後の利益確定売りや安値の円買い抵抗で、午後16時40分頃には今日の日本市場の円の高値でドルの安値の一時142円77銭付近まで円相場が反発したが、前日比では円安ドル高の範囲に留まり、再び日米金利差拡大予想による円売りドル買いが再開した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は142円87~88銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円9銭の大幅な円安ドル高になった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表予定があり、日本時間のスケジュールは、22時45分に6月の米国の製造業とサービス部門と総合の購買担当者景気指数 (PMI) の速報値、26時40分頃からの米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定など、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定もある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は155円29~31銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約59銭の円高ユーロ安であったが、今朝5時前の米国ニューヨーク外国為替市場では、昨日の英国やスイスやノルウェーなどの利上げブームで日欧金利差拡大予想が高まり、ユーロ円は一時156円93銭付近の2008年9月以来の記録的な円安ユーロ高が進んだため、今日の日本市場では高値後のユーロの利益確定売りや、日経平均株価の大幅下落による低リスク通貨の円買いで円相場が反発した。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0867〜1.0869ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1.27セントの大幅なユーロ安ドル高であった。

主な原因は、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達のタカ派発言を受け、米国利上げ長期化予想が強まった影響が見られた。

また、今日の夕方に発表された欧州ユーロ圏のフランス、ドイツ、ユーロ圏総合の6月の製造業とサービス部門の購買担当者景気指数 (PMI) の速報値には、前回と市場予想以下の項目が目立っていたことや、欧州株下落時のユーロ売りも影響を与えていた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は181円58~64銭付近で、昨夜17時の181円8~14銭付近の前東京終値比では約50銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、昨夜20時の英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の0.5%の大幅利上げによる、マイナス金利継続の日本との日英金利差拡大の影響が最も大きく、昨夜の発表時には英ポンド円は一時182円45銭付近への円相場での急騰を見せたほか、今朝までのニューヨーク外国為替市場でもポンド円は一時182円56付近の2015年12月以来の円安ポンド高を記録していた。

なお、今朝までの米国ニューヨーク市場では、昨日に追加利上げ後のスイスフランも、円相場で一時160円付近の史上最高値を記録していた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年6月23日の日本時間(JST)19時31分(チャートの時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時31分) の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:31の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 143.27 ~ 143.28 +1.49 (円安)
ユーロ/円 155.64 ~ 155.66 -0.24 (円高)
ユーロ/ドル 1.0862 ~ 1.0864 -0.0132 (ドル高)
英ポンド/円 182.19 ~ 182.25 +1.11 (円安)
スイスフラン/円 159.35 ~ 159.41 +0.56 (円安)
豪ドル/円 95.84 ~ 95.88 -0.84 (円高)

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