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FXニュース:最新米消費者信頼感指数が上昇

FXニュース:最新米消費者信頼感指数が上昇

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FXニュース:最新米消費者信頼感指数が上昇

FXニュース:最新米消費者信頼感指数が上昇

東西FXニュース – 2023年03月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

今日2023年3月29日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値132円4銭前後から高値130円92銭前後の値幅約1円12銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は131円98~99銭付近で、昨日17時の前東京終値との前日比では約83銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの要因はまず、昨夕の欧州英国市場では、欧州の金融システム不安緩和と欧州景気懸念後退でリスクオンの安全資産の国債売りで欧州長期金利が上昇し、ユーロ買いドル売りが起きたほか、世界的な流動性の高さから安全通貨とされていたドルが他の主要通貨に対しても売られており、その影響でドル円相場でも一時130円41銭付近のドルの前日安値付近を記録したが、そこからは安値圏からのドルの買い戻しが入り始めた。

昨夜の欧州英国市場の後半から始まった今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜23時に発表された最新米国経済指標の3月の米国コンファレンス・ボードの米国消費者信頼感指数が前回の102.9と前回修正の103.4と市場予想の101.0に対し104.2に上昇し、同時発表だった3月の米国リッチモンド連銀製造業景気指数も前回の-16と市場予想の-10に対し-5に改善され、いずれも市場予想を上回ったことでドルが買われて上昇し、昨夜23時半前には一時131円18銭付近の米国市場でのドルの高値で円の安値を記録した。

しかし、同時進行中だった米国株式市場では、高値で始まった米国株ナズダックのハイテク関連株や米国ダウ平均株価などが利益確定売りなどで下落すると、米国株安時のリスク回避に転じ、ドルから買える低リスク通貨の円買いが起き、今朝未明2時55分頃には一時130円57銭付近の米国市場でのドルの安値で円の高値を記録した。

この昨夜の米国ニューヨーク株式市場のハイテク株を中心とした下落の原因は、先日に経営破綻をした米国シリコンバレー銀行 (SVB) に関する昨夜の米国連邦準備理事会 (FRB) のバー副議長の米国上院銀行委員会での議会証言での、「シリコンバレー銀行のリスク管理が酷かった」という発言を受けて、シリコンバレー銀行はシリコンバレーを中心としたハイテク・ベンチャー起業などへの投資で有名で、中には大企業の下請け等も含まれていた可能性への警戒感などもあり、最近好調で株価が上昇後のハイテク株に高値後の利益確定売りが相次いだことなどが影響し、その影響で実際の業績などに関わらず、大手ハイテク企業のマイクロソフトやアップルなど、高値後のハイテク株に利益確定売りが広がり、米国株安時のドルから買える低リスク通貨の円買いによるリスク回避が起きて、円相場が反発上昇した。

また、昨夜は米国のバイデン大統領が、米国金融不安に関して、「我々は必要なことを行った。事態は収束に向かっていると確信している。市場は反応しているようだ」と発言したが、記者団の「銀行業界のストレスへの対応は、やり尽くしましたか?」との質問には、「まだ終わっていない。我々は極めて注意深く見守っている」と答えており、更なる米国銀行危機への対応としての法改正等も視野に入れていると言及したが、現在のねじれ議会では難しい点もあるかもしれないとの懸念が示されたことも株式市場でのリスクオフの株売りに影響を与えていた。前日には大幅上昇していた一部の銀行株も、小幅上昇などに留まった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、今朝6時頃のニューヨーク終値を130円89銭付近の前日同時刻の前ニューヨーク終値比で約68銭の円高ドル安でつけていた。

しかし、今朝9時から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、円相場が下落した。昨日の朝の日本市場では日本の春の決算期末前の日本の輸出企業の円買いで円相場が上昇したが、今朝の仲値決済では日本の輸入実需や投資系の円売りドル買いも入り、また今日は朝から日経平均株価が大幅に上昇したことでも、日本株高時の低リスク通貨の円売りドル買いが優勢に転じ、今朝9時3分頃の130円92銭付近が今日の日本市場での円の高値でドルの安値となってドルが上昇を続け、前日比で円安ドル高になった。

また、日本市場時間では今朝のニュースになった昨夜発表の前述の最新の米国経済指標が軒並み市場予想を上回っていたことでも、日本市場時間の時間外の米国債市場でも債券利回りが指標となる米国長期金利が昼までにも3.58%付近に上昇し、今日の日経平均株価の大幅な上昇もあって日本市場は日本株高時のリスク選好のリスクオン市場になり、低リスク通貨の円売りとドル買いやユーロ買いなど優勢になり、円安が進んだ。

今日は日本銀行 (日銀 / BoJ) の氷見野良三新副総裁が就任初の衆院財務金融委員会で、「金融緩和を継続して日本経済をしっかり支えることで、企業が賃上げできる環境を整えることが重要だ」と発言した。内田真一新副総裁も、イールドカーブ・コントロール (YCC) について、日本経済や物価安定のために必要であれば、「あらゆる選択肢を排除しない」と発言したことも、日米欧金利差拡大予想による円売りにやや影響を与えていた。

午後からの欧州英国市場の参入でも、今夜の米国市場に向けた米国株ダウ先物などが大幅上昇していたことや米国債券利回りの上昇もあり、円売りドル買いが続き、16時3分頃に一時132円4銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録した。

直後には高値のドルの利益確定売りの一時抵抗も入ったが、今夜17時台の欧州英国市場でも再び132円台を記録する上昇トレンドになっていた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は131円98~99銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約83銭の円安ドル高になった。

今夜17時半過ぎの英国ロンドン外国為替市場では、一時132円8銭付近の円安ドル高の記録を更新したが、18時台にはまとまったドルの利益確定売りも入り、逆に19時台にはまとまった買い戻しが入るなど、英国の新年度は秋からの場合もあるが、納税のタックスイヤーは4月からで、四半期末の決算前の企業や投資系などの利益確定などが観測されている。

今夜この後にも、米国経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) のバー副議長の発言予定などがあり、日本時間でのスケジュールは、20時に米国MBA住宅ローン申請指数、21時半からバー副議長の全米地域再投資連合(NCRC)主催会議での発言予定、23時に2月の米国住宅販売保留指数、23時半からバー副議長の米国下院での再発言予定、23時半に米国週間原油在庫、26時に米国7年債入札予定などが、FXトレーダー達に今夜の値動き予想材料として注視されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は143円1~2銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円10銭の大幅な円安ユーロ高であった。

原因は、欧米の金融不安緩和や、景気懸念の後退で、今日のリスク選好市場では、リスクオンでユーロが上昇し、低リスク通貨の円売りが優勢で、そこに日欧金利差拡大予想の円売りユーロ買いも重なったことで、ユーロが大幅高になっていた。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0834~1.0836ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比では約0.14セントのユーロ高ドル安であった。

原因は、昨夜の欧州市場でも、欧州中央銀行(ECB)の利上げ長期化予想により、欧州長期金利が上昇し、欧米金利差縮小によるユーロ買いドル売りがあり、世界的に流動性の高いドルも安全資産としてユーロに対して売られた影響もあった。

また、欧州中央銀行(ECB)の利上げ長期化予想に対して、米国の利上げ終了時期が近付いているという市場予想も、ユーロ買いドル売りに影響を与えていた。

今日の午後に発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標のドイツの4月GFK消費者信頼感調査はやや市場予想を下回ったが、フランスの3月消費者信頼感指数は市場予想通りであった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は162円60~66銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円7銭の大幅な円安ポンド高であった。

原因は、先述の欧州金融不安緩和などによる低リスク通貨の円売りに加えて、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) のベイリー総裁のタカ派発言があり、英国の高インフレを受けて、「英国の持続的なインフレ圧の兆候が明らかになれば、更なる利上げが必要になる」と発言したことで、日英金利差拡大予想による円売りポンド買いが強まった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年3月29日の日本時間(JST)19時29分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間の夏時間 (GMT+1) 11時29分)の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:29の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 131.82 〜 131.84 +0.67 (円安)
ユーロ/円 143.10 〜 143.12 +1.19 (円安)
ユーロ/ドル 1.0854 〜 1.0856 +0.0034 (ドル安)
英ポンド/円 162.73 〜 162.79 +1.20 (円安)
スイスフラン/円 143.69 〜 143.75 +1.34 (円安)
豪ドル/円 88.01 〜 88.05 +0.20 (円安)

 

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