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FXニュース:欧米金融不安緩和のリスクオン

FXニュース:欧米金融不安緩和のリスクオン

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FXニュース:欧米金融不安緩和のリスクオン

FXニュース:欧米金融不安緩和のリスクオン

東西FXニュース – 2023年03月31日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 欧米株高後に日経平均株価も上昇
  • 米利上げ年内1回後高止まり予想
  • 安全資産ドル円売りで欧英通貨高
  • 独CPI上昇で欧利上げ長期化予想

今日2023年3月31日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値133円50銭前後から高値132円69銭前後の値幅約81銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は133円10~12銭付近で、前日17時の前東京終値比で約70銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの要因と市場トレンドの動きの分析は、まず欧米金融不安緩和によるリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りや安全資産の利益確定売りの株買いトレンドが影響を与えた。

また、昨夜21時の欧州英国市場で発表された欧州ユーロ圏主要国のドイツの最新経済指標の3月の独消費者物価指数 (CPI) 速報値が市場予想の0.7%を上回る0.8%で、前年同月比も7.3%の市場予想以上に対し7.4%に上昇したことで、安全資産の欧州国債売りで利回り上昇時の日欧金利差拡大と共に、欧州中央銀行 (ECB) の利上げ長期化予想のユーロ買いがあり、安全資産のドルや低リスク通貨の円が売られていた。

欧州英国市場の途中から時差で米国ニューヨーク外国為替市場が昨夜21時頃から始まったが、昨夜21時半に発表された最新の米国経済指標の前年10~12月四半期の米国実質国内総生産 (GDP) の確定値は、前期比年率で前回と市場予想の2.7%に対し2.6%に伸び悩み、GDP個人消費の確定値の前期比年率も前回と市場予想の1.4%を下回る1.0%であったことも、景気懸念による年内利上げ終了予想のドル売り要因になった。

ただし、同じく発表された個人消費支出 (PCE) の前年10~12月四半期の米国コアPCEの確定値は、前期比年率で前回と市場予想の4.3%に対し4.4%に上昇した。

しかし、同時発表だった前週分の米国失業保険継続受給者数が前回の169.4万人と前回修正の168.9万人と市場予想の169.7万人に対し168.9万人に増加し、前週分の米国新規失業保険申請件数も前回の19.1万件と市場予想の19.6万件に対し19.8万件に悪化したことも、堅調な雇用市場を背景とした米国利上げ長期化予想の減退により、年内に後1回程度の追加利上げで終了する可能性の市場予想を強めた。

そこに、先日のスイスのUBSの経営悪化後のクレディ・スイス買収合意後の欧州金融不安緩和による欧州株上昇を受けて、低リスク通貨の円売りだけでなく、世界的な流動性の高さから安全資産と考えられているドルもユーロに対して売られていたところであったため、昨夜22時半前にはユーロドルは一時1.0926ドル付近のユーロ高ドル安を記録したが、欧米金融不安の緩和では米国株価も上昇トレンドで投資用のドル需要などもあり、ドルに対しては高値のユーロの利益確定売りで安値のドル買いも入り始めた。

昨夜から今朝までの米国ニューヨーク株式市場でも、米国政府や金融当局の対応などにより、米国金融不安が緩和され、米株価上昇時のリスクオンの米株買いでは、低リスク通貨の円売りと共に投資用のドル買い需要などがあったものの、前市場からの米株価株上昇時の安全資産の米国債売りで安値感が出ていた米国債の投資買いや、四半期末の月末前の投資系の保有債券の残存期間を延長するための債券購入需要もあり、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利がそれまでの上昇から一時低下したことでは、日米金利差縮小時の円買いドル買いが入った。

また、前回の東西FXニュースでも予定をお知らせしていた通り、日本時間の今朝未明には米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言があり、今朝1時45分から米国リッチモンド連銀のバーキン総裁が、「米国のインフレは、なお高すぎる。低下するには、予想以上の時間がかかるであろう。インフレが継続する場合には、FRBはさらなる利上げが可能」と発言し、米国ボストン連銀のコリンズ総裁は、「FRBは年内にあと1回の利上げを実施して、その後には年末までその水準を維持する公算が大きい」と発言した。

先述のFRB高官2名は次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持たないが、今朝未明4時からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、「米国のインフレをより低下させるため、1年を通して高金利を維持する必要がある」と発言したことで、米国の年内利上げ終了時期が近づいているという市場予想の一方で、早期の利下げ転換への予想が減退したことでは、ややドルの買い戻しも入り始めたが、利上げ長期化予想の欧州中央銀行 (ECB) に対しては米国の年内利上げ終了予想によるユーロ買いドル売りの影響が残り、米国ニューヨーク債券市場での米長期金利低下時には日米金利差縮小時の円買いドル売りが入りやすかった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、円の安値132円96銭前後から高値132円32銭前後の値動きで、今朝6時頃の夏時間のニューヨーク終値は132円70円銭付近で、前日同時刻比で約16銭の円高ドル安でつけていた。

今朝8時半には、日本の最新経済指標の発表があり、生鮮食料品除く3月の東京都区部消費者物価指数 (CPI) の前年同月比は前回の3.3%と市場予想の3.1%に対し3.2%で、やや市場予想を上回ったが、日本の場合にはインフレ抑制のための利上げ予想がないために、日本企業の価格転嫁時には賃上げが伴わない場合には消費者の買い控えによる節約による反応で業績悪化の懸念があったために、市場では一時円売りで反応した。

同時発表だった日本の2月の失業率も前回と市場予想の2.4%に対し2.6%にやや悪化し、同月の有効求人倍率は前回の1.35と市場予想の1.36に対し1.34であったことでは、日本の完全雇用に近い低失業率の人手不足の中でも、一部では企業の賃上げなどの一方で人員整理の可能性もやや懸念された。

ただし、8時50分に発表された2月の日本の鉱工業生産の速報値は、前月比が前回の-5.3%と市場予想の2.7%に対し4.5%の大幅上昇し、前年同月比でも前回の-3.1%と市場予想の-2.4%に対し-0.6%に下げ幅を縮めていた。

日本の最新経済指標の2月の百貨店・スーパーの既存店の販売額の前年同月比は、インフレの影響もあってか前回の5.3%と前回修正の4.9%に対し4.7%に低下したものの、同月の小売業販売額の前年同月比は前回の6.3%と前回修正の5.0%と市場予想の5.8%に対し6.6%と堅調であった。

しかし、今朝9時からの日本の東京外国為替市場では、今日は3月末で日本の年度期末前の売買に向けて、今朝は欧米株高の影響もあり日経平均株価が上昇予想であったために、投資系ではこれまでに積もっていた低リスク通貨の円売りや、今朝9時55分頃の仲値決済に向けての日本の輸入実需の円売りドル買いが先行し、今朝9時44分頃に一時133円50銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、その後には3月末の年度決算期直前の日本の輸出企業のまとまった円買いドル売りも入り、昼の13時4分頃には一時132円69銭付近の今日の日本市場時間の円の高値でドルの安値を記録した。

また、今日は日本銀行 (日銀 / BoJ) が、日本国債の「長期国債買入れ (利回り・価格入札方式) の四半期予定(2023年4~6月)」を発表しており、5~10年物等で買い入れオペの予定額のレンジが拡大されたことなどで、春からの新総裁による日銀の今後の金融政策修正予想も一時浮上した円買いもあった。

しかし、午後には前述の欧米金融不安緩和による欧米株高のリスクオンの影響が続き、今日は日経平均株価も大幅に上昇して大引けしたことで、午後からの欧州英国市場の参入もあり、低リスク通貨の円売りが再び優勢になり、円相場でドルやユーロなどが上昇し、円安ドル高になった。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は133円10~12銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約70銭の円安ドル高になった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表予定や、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の発言予定などがあり、日本時間の今夜21時半に米国個人所得と米国個人支出、米国のPCEデフレーターとPCEコア・デフレーター、22時45分に米国シカゴ購買部協会景気指数、23時に米国ミシガン大消費者信頼感指数の確報値、28時5分頃からは米国ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の発言予定もあり、次回のFOMC投票権も持っているためにFXトレーダー達が今後の為替相場の値動き予想データとして注目している。

また、日本では年度末でもあるが、今夜は欧米でも月末に加えての四半期末最後の営業日ということで、ポジション調整などの影響が入りやすいことなどにも注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は144円88~90銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円17銭の大幅な円安ユーロ高であった。

原因は、前述の通り、欧州金融不安緩和のリスクオンの低リスク通貨の円売りとユーロ買いや、日欧金利差拡大予想などが影響を及ぼした。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0884~1.0888ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.30セントのユーロ高ドル安であった。

欧州金融不安緩和のリスクオンの安全資産売りでは、低リスク通貨の円売りに加えて安全資産のドルも売られており、また最新の欧州経済指標で欧州のインフレが市場予想以上であったことなどで欧州の利上げ長期化予想が強まり、利上げ終了時期の市場予想の違いから、米国には利上げ終了時期が近い予想が増加したことなどでもユーロ買いドル売りがあった。

今日の午後15時台に発表されたドイツの経済指標の2月輸入物価指数の前月比は市場予想よりも低下し、2月小売売上高の前月比も市場予想以下に低下したことではユーロ売りの一時抵抗もあったが、その後に発表されたフランスの3月消費者物価指数 (CPI) の速報値も前月比と前年同月比ともに市場予想以上に増加し、欧州インフレによる利上げ長期化予想が優勢だった。

16時55分に発表されたドイツの失業率は前月比で市場予想よりやや増加していたが、18時に発表された欧州ユーロ圏総合の失業率は市場予想よりもやや改善されており、欧州ユーロ圏総合の3月消費者物価指数 (HICP) の速報値では、前年同月比が前回の8.5%と市場予想の7.1%に対し6.9%に低下し、HICPコア指数の速報値の前年同月比は市場予想通りであった。

また、欧州ユーロ関連では、今夜この後の深夜24時からは、欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言予定が注目されている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は164円60~66銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約26銭の円安ポンド高であった。

今日の午後15時に英国の最新経済指標の前年10~12月四半期の英国国内総生産 (GDP) の改定値が発表され、前期比が前回と市場予想の0.0%に対し0.1%で、前年同期比も前回と市場予想の0.4%に対し0.6%に増加していたことなどで、今日の欧米の金融不安緩和での欧英通貨に対する低リスク通貨の円売りに加えて、日英金利差拡大予想もあって、円売りポンド買いが入りやすかったことなどが影響を及ぼしていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年3月31日の日本時間(JST)19時32分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時32分)の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:32の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 133.39 〜 133.40 +0.99 (円安)
ユーロ/円 145.20 〜 145.22 +1.49 (円安)
ユーロ/ドル 1.0884 〜 1.0886 +0.0030 (ドル安)
英ポンド/円 165.15 〜 165.21 +0.81 (円安)
スイスフラン/円 145.44 〜 145.50 +0.22 (円安)
豪ドル/円 89.31 〜 89.35 +0.27 (円安)

 

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