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FXニュース:日米欧株安時のリスク回避

FXニュース:日米欧株安時のリスク回避

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FXニュース:日米欧株安時のリスク回避

FXニュース:日米欧株安時のリスク回避

東西FXニュース – 2023年8月16日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米小売売上高が想定上振れ
  • NY連銀製造業景気指数低下
  • 高値記録後の利益確定売り
  • 日経平均株価下落で円買い
  • 英賃金上昇率が今世紀最大

今日2023年8月16日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の145円69銭前後から円の高値でドルの安値の145円30銭前後の値幅約39銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は145円36~38銭付近と、前日同時刻の昨夜17時の145円81~83銭付近の前東京終値比では約45銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨夜17時1〜2分頃にかけての英国ロンドン外国為替市場で、一時145円86銭付近の2022年11月上旬以来の今年の円安ドル高を記録後の高値のドルには利益確定売りや為替介入警戒感の持ち高調整が入り始め、安値の円にも欧州の主要貿易先の中国の景気減速懸念を受けた欧州株安時のリスク回避 (リスクオフ) の低リスク通貨の円買いが安値圏からは活発になり、円相場が反発した。

欧州英国市場の後半から始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、昨夜21時半に最新米国重要経済指標の7月の米国小売売上高の前月比が発表され、前回の0.2%と前回修正の0.3%と市場予想の0.4%に対し0.7%に上昇し、市場予想を上回るオンライン・ショッピングや外食売上の増加率を示したことで、堅調な米国景気が意識され、米国のリセッション (景気後退) 懸念が緩和され、自動車を除いたコアの7月の米国小売売上高の前月比も、前回の0.2%と市場予想の0.4%に対し1.0%に大きく上昇し、米国経済の消費の強さを示したことでは再びドルが一時買い戻されて、昨夜21時半に一時145円82銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、同時発表だった8月の米国ニューヨーク連銀製造業景気指数が、前回の1.1と市場予想の-1.0に対し-19.0とマイナス圏に転じて大幅に悪化したことを受けて、米国製造業の弱さから、かねてからの中国景気懸念による欧州株安の影響も受け始めていた米国ニューヨーク株式市場では、欧米株価が大幅に下落し、低リスク通貨の円買いドル売りに転じた。

米国市場では、前日にも米国連邦預金保険公社 (FDIC) のグルエンバーグ総裁が、近々提案するという米国の新規制案により、米国大手地方銀行の生前遺言 (破綻処理計画)が抜本的に修正されるとの見通しのニュースが流れていたが、昨日には米国CNBCテレビのインタビューで、格付け会社フィッチ・レーティングス (Fitch Ratings) のアナリストが、米国銀行業界の経営環境についての格付けが現在のAA-からA+にランクを格下げされた場合には、米国金融大手のJPモルガン・チェース (JPM) 等を含めた70以上の米国銀行の格付けを見直しする必要があるとの警告の発言をしたニュースが話題になり、市場では今年の金融不安後の警戒感もあり、米国ニューヨーク株式市場では米国銀行株を中心に株価が大幅下落し、米国S&P500銀行株指数は1カ月ぶりの安値を記録して2.1%安になった。

昨夜に発表された7月の米国輸入物価と米国輸出物価も市場予想以上に上昇しており、米国の消費の強さに加えて輸出入インフレ圧も意識されていたが、米国連邦準備制度理事会 (FRB) が米国の高金利を長期間維持するという市場予想からも、米国ニューヨーク株式市場では高金利による企業ローンなどの企業決算への影響の警戒感からもリスク回避の米国株売りが継続しており、23時に発表された8月の全米住宅建設業者協会 (NAHB / National Association of Home Builders) 住宅市場指数が前回と市場予想の56に対し50に低下したことも受けて、欧米株安時の低リスク通貨の円買いが強まり、昨夜23時50分頃に一時145円10銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、深夜24時頃からは米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官で次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、「米国のインフレ率は現在、鈍化しつつあり、順調な進展を一定程度遂げてきているが、米国のインフレ率は依然として高過ぎる」と発言し、米国の利上げについては、「終わったと言う準備はできていない」ことに言及し、追加利上げについても、「更にするべきかどうかを決定する前に、データを得るための時間が、もう少しかかるかもしれない」と、「今後のデータ次第」によっては、米国政策金利の利上げ継続を支持するタカ派寄りの姿勢を示したことで、米国利上げ長期化予想に影響を与えた。

この日に発表された米国小売売上高の堅調な米国経済を背景にした米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国利上げ長期化予想による日米金利差拡大予想に加えて、最近の米国長期金利は4.2%台に上昇しており、昨年2022年10月以来の高利回りを記録していたこともあり、145円台のドル円には日米金利差拡大による金利差トレードの円売りドル買いも継続しており、市場安値後のドルは反発し、日米金利差の円売りドル買いと欧米国株安時のリスクオフの低リスク通貨円買いドル売りの間で145円台中盤付近の揉み合いを見せながら、午前4時20分頃には一時145円67銭付近に戻していた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は円の安値でドルの高値の145円82銭前後から円の高値でドルの安値の145円10銭前後の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値を145円57銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約1銭の僅差の横ばいに近い円安ドル高でつけていた。

今朝9時頃からの日本の東京外国為替市場でも、昨夜の英国ロンドン外国為替市場で対ドルの年内安値の一時145円86銭付近の円安ドル高を記録後の円相場は、昨日に円安牽制発言にあった日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) の為替介入警戒域付近であることも意識され、高値のドルの利益確定売りと安値の円の持ち高調整買いが一時先行したが、今朝9時55分頃の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需のまとまった円売りドル買い注文が入ったほか、時間外の米国債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が、今朝9時7分頃に一時4.218%付近を記録し、日米金利差拡大による円売りドル買いが加わり、今朝10時16分頃に一時145円69銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、日本の東京株式市場でも、欧米株安の影響を受けて今日の日経平均株価が下落し、前日比で400円以上も大幅に下落したことで、日本株安時のリスク回避で国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが起き、円相場が反発した。

また、日本市場と時間帯が近いアジア市場でも、中国景気懸念の影響によるアジア株下落時のリスクオフの低リスク通貨の円買いが強まっていた。

午後15時15分に今日の日経平均株価は3万1766円82銭の前日比472円7銭安の大幅安で大引けしたことで低リスク通貨の円買いの勢いが増し、午後からの欧州市場の参入でも、世界的な安全資産でもある米国債が買われた影響もあり、米国債券価格は上昇する一方で、時間外の米国10年債の利回りが低下し、利回りが指標となる米国長期金利が一時4.18%台に低下したため、主要通貨に対してドルが売られた影響が円相場にも波及し、15時47分頃に一時145円30銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、今日の夕方の欧州株式市場は、続落で始まった後には反発した欧州株式銘柄もあり、前日終値比でプラス寄りに転じたことでは、低リスク通貨の円が売られ始めた影響が出始めたが、その途中で今日の東京終値の17時を迎えた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は145円36~38銭付近で、昨夜17時の145円81~83銭付近の前東京終値比では約45銭の円高ドル安になった。

ただし、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場では、ドルは円相場で145円台中盤付近にも戻している。

今夜この後にも最新の米国経済指標などの発表予定があり、日本時間で今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、21時半に7月の米国建設許可件数と7月の米国住宅着工件数、22時15分に7月の米国鉱工業生産と7月の米国設備稼働率、23時半に米国週間原油在庫、そして、27時には、世界市場の注目度が高い米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨の発表予定のイベントもある。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は158円 79~80銭付近と、昨夜17時の159円21~26銭付近付近の前東京終値比では約42銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、日経平均株価の大幅下落などを受けた株安時のリスク回避で、安値圏からの低リスク通貨の円買い需要が高かったことが影響を及ぼした。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0922~1.0924ドル付近と、昨夜17時1.0919~1.0921ドル付近の前東京終値比で約0.03セントの僅差のユーロ高ドル安だった。

原因は、欧米双方の金利高止まり感により、ほぼ横ばいに近いレンジ圏での揉み合いを見せながらも、年内高値記録後のドルに円相場などで利益確定売りや持ち高調整が入った影響が、他の主要通貨に影響を及ぼした。

なお、今夜18時には欧州ユーロ圏の最新重要経済指標の4〜6月の第2四半期域内総生産 (GDP) の改定値が発表され、前期比は前回と市場予想通りの0.3%の横ばいで、前年同期比も前回と市場予想一致の0.6%の横ばいであった。

ただし、同時発表の欧州ユーロ圏総合の6月の欧州鉱工業生産は、前月比が前回の0.2%と市場予想の-0.1%に対し0.5%に上昇し、前年同月比も前回の-2.2%と前回修正の-2.5%と市場予想の-4.2%に対し-1.2%と、マイナス圏ではあるが改善していた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は185円21~27銭付近と、昨夜17時の185円0~6銭の前東京終値比で約21銭の円安ポンド高であった。

今日の午後15時には最新英国経済指標の7月の英国消費者物価指数 (CPI) が発表され、前月比は前回の0.1%と市場予想の-0.5%に対し-0.4%と市場予想ほどは英国のインフレが改善されておらず、前年同月比は前回の7.9%に対し市場予想通りの6.8%であったものの、物価上昇の基調を見る7月の英国消費者物価指数 (CPI) のコア指数の前年同月比も前回の6.9%と市場予想の6.8%に対し6.9%と市場予想よりもインフレ高止まりを示したことで、昨日発表された2001年の統計開始以来の今世紀最大の英国平均賃金上昇率の記録を受けた英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の英国利上げ継続予想の日英金利差拡大予想による円安ポンド高が今日も継続した。

同じく、今日の午後15時に発表された7月の英国小売物価指数 (RPI) も、前月比が前回の0.3%と市場予想の-0.7%に対して-0.6%と市場予想ほどのインフレ改善を見せず、前年同月比では前回の10.7%に対し市場予想通りの9.0%であった。

一方で、昨日発表された英国労働局の最新の英国雇用統計では、有効求人数の減少や英国失業率の上昇などにはやや警戒感も出始めており、今日は株安時の低リスク通貨の円買い需要があったことでは、昨日ほどの大幅な円安ポンド高にはならずに小幅域にとどまったが、昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、ポンド円が2015年12月以来の大幅な円安ポンド高を記録したことが話題になっていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年8月16日の日本時間(JST)19時55分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時55分) の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

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