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FXニュース:日米の金融政策の違いが影響

FXニュース:日米の金融政策の違いが影響

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FXニュース:日米の金融政策の違いが影響

FXニュース:日米の金融政策の違いが影響

東西FXニュース – 2023年06月27日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 為替介入警戒の持ち高調整も
  • 日本政府口先介入後の円相場
  • 中銀総裁ECBフォーラム発言

今日2023年6月27日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値143円65銭前後から円の高値でドルの安値143円28銭前後の値幅約37銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は143円53~54銭付近と、前日同時刻の前東京終値比で約35銭の円安ドル高であった。

また、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、ドル円相場は今夜18時41分頃に一時143円94銭付近を記録し、今年の円安ドル高記録を更新している。

今日の為替相場の値動き要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間で昨夜の欧州英国市場では、先週末の前米国市場で一時143円87銭付近の昨年以来の今年の円安ドル高を更新した後であったため、欧州経済指標やロシア関連のニュースなどによる警戒感などで欧州株価下落時の国債買いの影響で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利の低下時には、昨日の日本政府の神田財務官や松野官房長官の口先介入の影響もあり、為替介入警戒の持ち高調整の円買いドル売りが先行した。

続いて始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク (NY / New York) 外国為替市場でも、昨夜は特に注目される米国経済指標などの発表がなかったものの、同時進行だった米国株式市場でも欧米株価下落時のリスク回避で安全資産の米国債が買われた影響で、米国債利回りが指標の米国長期金利が一時3.67%付近に低下したことを受けては、日米金利差縮小時の低リスク通貨の円買いドル売りで一時143円7銭付近の米国市場時間の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、この日から数日に渡って欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 主催のECBフォーラムの国際金融会議シンポジウムのイベントが開催されており、世界の主要中銀総裁などが参加し、欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁や米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のパウエル議長、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) のベイリー総裁、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の植田和男総裁達とのパネル討議会などでの要人発言予定が多数あり、イベント前の利益確定や持ち高調整の動きが出ていた。

そのため、世界的な中央銀行の利上げブームの中で、米国利上げ長期化予想と日銀のマイナス金利継続による日米の金融政策の違いが意識され、米国市場での安値後のドルにはショートカバーの買い戻しやドル買いが強まり、下米国長期金利が下げ幅を縮めたことも伴って、円売りドル買いで23時50分頃に一時143円71銭付近にドルが円相場で上昇し、米国市場での円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、米国市場では、今週には最新の米国重要経済指標の5月の米国個人消費支出 (PCE) 物価指数などの発表イベントも予定されているため、今後のデータ次第でライブで利上げを決める意向が前回の米国公開市場委員会 (FOMC) 後のパウエル議長の発言でも伝わっていたため、今後の物価指標を見極めたいトレーダーも多く、高値後のドルにはイベントリスクもあり利益確定売りが入った。

また、週末にロシアで起きた民間軍事会社ワグネルの武装蜂起は1日で収束したものの、欧州株式市場ではリスク回避の動きが出て、欧米株式市場下落による安値での低リスク通貨の円買いもあった。

日銀の主な意見で、委員の中には長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC) の早期の見直しを求める一部の意見があったこともニュースになっており、早期修正の可能性や、日本政府の円安牽制や為替介入への警戒の影響もあり、米国市場以前の昨日の欧州英国市場では夕方には一時142円94銭付近までドルが下げて、米国市場の開場時にも低下の影響を残して始まったこともあり、米国市場で前営業日の市場高値の143円87銭に近づいた後のドルには、前市場高値を超えられなかったこともあり、利益確定売りと持ち高調整後にイベント前の様子見でやや横ばいに近い値動きが混ざり始めた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値143円7銭前後から安値143円71銭前後の値動きで、日本時間の今朝6時頃の米国夏時間のニューヨーク終値は143円51銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比では約19銭の円高ドル安をつけていた。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場は、今朝9時頃には143円46銭付近の始値で始まったものの、日米金利差拡大予想の円売りドル買いに加えて、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては日本企業の輸入実需の円売りドル買いもあり、今朝9時54〜55分頃には一時143円56〜57銭付近にドルが円相場で上昇した。

ただし、その後には日本の輸出企業の円買いドル売りや、最近の日本政府の円安牽制により為替介入の可能性への警戒感などもあり、利益確定や持ち高調整の抵抗が入り、今朝10時53分頃には、一時143円28銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、日本でも、欧州中央銀行(ECB)が主催中のECBフォーラムのイベントが意識されており、各国中銀の要人発言の予定が相次ぐため、欧米のタカ派発言が出た場合には日本との金融政策との違いにより日米金利差拡大予想の円安が進行する可能性があるため、円売りドル買いが再び優勢になった。

午後14時には日本の最新経済指標の4月の景気先行指数 (CI) の改定値が発表され、前回の97.6に対し96.8に低下し、同時発表だった4月の景気一致指数 (CI) 改定値も前回の99.4に対し97.3で、円売りドル買いが継続した。

午後からの欧州本土市場の参入も始まり、15時4分頃には一時143円65銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、その後には今日の日経平均株価が大幅に下落して15時15分に大引けしたこともあり、日本の株安時の国内第一安全資産の低リスク通貨の円の買い戻しの抵抗が入った。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は143円53~54銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約35銭の円安ドル高になった。

また、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、今夜18時41分頃に一時143円94銭付近の今年の円安ドル高記録を更新している。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定などがあり、日本時間で21時半に 5月の米国耐久財受注、22時に 4月の米国住宅価格指数と米国S&Pケース・シラー米国住宅価格指数、23時に 5月の米国新築住宅販売件数と 6月の米国消費者信頼感指数と 6月の米国リッチモンド連銀製造業指数、そして、26時には米国5年債の入札予定などがある。

また、6月26日~28日に開催中のECBフォーラムでは、明日28日に米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長を含む各国の中銀総裁達の討論予定があり、要人発言に注目が集まっている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は157円0~2銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約90銭の円安ユーロ高であった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0937~1.0939ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.35セントのユーロ高ドル安であった。

主な原因は、欧州中央銀行 (ECB) のECBフォーラムでのタカ派発言予想があることで、日欧金利差拡大予想の円安ユーロ高が再燃していることに加え、同じ利上げ方向の金融政策を持つドルに対しても今月の欧州利上げ継続と今後の利上げ継続予想により、今月利上げを見送り今後もデータ次第のドルに対しても米国物価関連指標発表前のイベントリスクもあり、米国長期金利低下時に買われていた影響が観測された。一方で、昨夜の欧州経済指標が市場予想以下であったことは、抵抗要因になっていた。

しかし、今夜17時頃からは欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言があり、市場予想以上のタカ派発言が相次ぎ、「来月7月の利上げ継続」や、「必要な限り、利上げを続ける」などの発言を受けて、今夜の英国ロンドン外国為替市場では、円安ユーロ高が進行し、ユーロ円相場は今夜19時台には前東京終値比で1円を超える大幅な円安ユーロ高の値動きも見せている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は182円70~76銭付近で、昨夜17時の182円38~44銭付近の前東京終値比では約32銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、先週の日英金利差拡大と今後の拡大予想が優勢で、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) のベイリー総裁もECBフォーラムに参加して発言機会があることも意識されていた。

また、昨夜には国際通貨基金 (IMF) のゴピナート筆頭副専務理事が、欧州のポルトガルで開催されていた欧州中央銀行 (ECB) の年次会合で、「インフレ率が目標に達するまでには、時間がかかりすぎる。総合的なインフレは大幅緩和傾向ではあるものの、サービス・インフレは高止まりの傾向があり、目標を達成できる時期は、更に遅れる可能性がある」と発言し、欧州周辺の主要中銀は金融政策を引き締める必要があるとのタカ派寄りの発言をしており、記録的な高インフレが継続している英国の利上げ継続予想が意識されていた。その一方で、高インフレによる景気懸念があることは抵抗要因になった。

スイスフランは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は160円43~49銭付近で、昨夜17時の159円90~96銭付近の前東京終値比で約53銭の円安スイスフラン高であった。

先週に利上げを継続したスイスフランは、日本との金利差拡大もあり、円相場で歴史的な史上高値圏での記録更新後の推移が続いている。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年6月27日の日本時間(JST)19時21分(チャートの時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時21分) の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:21の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 143.84 ~ 143.85 +0.66 (円安)
ユーロ/円 157.38 ~ 157.40 +1.28 (円安)
ユーロ/ドル 1.0940 ~ 1.0942 +0.0038 (ドル安)
英ポンド/円 183.01 ~ 183.07 +0.63 (円安)
スイスフラン/円 160.69 ~ 160.75 +0.79 (円安)
豪ドル/円 96.19 ~ 96.23 +0.43 (円安)

 

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