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FXニュース:米消費者信頼感指数とPMI等が低下

FXニュース:米消費者信頼感指数とPMI等が低下

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FXニュース:米消費者信頼感指数とPMI等が低下

FXニュース:米消費者信頼感指数とPMI等が低下

東西FXニュース – 2023年03月01日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 3.98%を記録後の米長期金利低下
  • 米利上げ予想では一時136円92銭
  • 高値記録後のドルの利益確定売り
  • 今夜の米ISM発表前の持ち高調整も

今日2023年3月1日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値136円47銭前後から高値135円90銭前後の値幅約57銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は135円96~97銭付近で、前営業日17時の前東京終値比では約79銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの要因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、米国の利上げ長期化予想により昨夜の英国ロンドン外国為替市場で一時136円92銭付近の今年最大の円安ドル高を記録した後に発表された最新米国経済指標が軒並み市場予想以下であったために、利益確定のドル売りと持ち高調整の円買いが優勢になった影響が挙げられる。

時間に沿った市場トレンドの動きでは、昨夜の日本市場の後の英国ロンドン外国為替市場時間の午後にあたる米国ニューヨーク外国為替市場の朝の開場の頃の22時台後半には、米国で長期化しているインフレ抑制のための米国連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げ長期化予想により米10年債利回りが指標となる米国長期金利が一時3.98%付近に上昇した影響もあり、日米金利差拡大による円売りドル買いでドル円は一時136円91~92銭付近の昨年以来の円安ドル高を記録していた。

しかし、昨夜23時の米国ニューヨーク外国為替市場で発表された米国経済指標の昨年12月のケース・シラー米国住宅価格指数の前年同月比は前回の6.8%と市場予想の5.8%に対して4.7%の住宅インフレ緩和を示し、23時45分に発表された2月の米国シカゴ購買部協会景気指数も前回の44.3と市場予想の45.0に対し43.6に低下し、24時発表の米コンファレンス・ボードの2月の米国消費者信頼感指数も前回の107.1と前回修正の106.0と市場予想の108.5に対して102.9に低下し、2月の米国リッチモンド連銀製造業指数も前回の-11と市場予想の-5に対し-16に低下したことで、米国景気懸念は利上げ継続の抵抗要因にもなり得ることなどから上昇していた米長期金利が低下に転じ、日米金利差縮小時の高値のドルの利益確定売りと安値の低リスク通貨の円買いが優勢になった。

また、同時進行中だった米国ニューヨーク株式市場では、米株価三指数が反落し、ドルからでも買える安全資産の米国債や低リスク通貨の円がリスク回避で買われた影響もあり、米国債価格の上昇は利回りの低下につながるため米長期金利が低下し、ドル円は一時135円73銭付近の米国市場での円の高値でドルの安値も記録した。

しかし、翌市場にあたる今夜この後の米国市場では、より重要度が高い最新米国経済指標の米ISM製造業景況指数などの発表イベントを控えていることから、同市場以前までのこれまでの堅調な米国経済指標の影響を受けた米利上げ長期化予想は依然として優勢であったこともあり、持ち高調整や結果が分かるまでの買い控えがある一方で、市場安値圏からのドルの買いや買い戻しによる持ち高調整も入り、同市場でのドルの下げ幅は限られていた。

そのため、日本時間で今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の異終値は136円17銭付近で、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約2銭の横ばいレンジ圏に近い僅差の円高ドル安であった。

続いて、今朝9時から始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、朝から買われたドルがすぐに利益確定売りをされており、また今朝9時55分頃の仲値決済では昨夜の円安ドル高記録のニュースを受けて、国内の輸出企業の円買いドル売りが優勢であった。

ただし、米国の利上げ長期化予想により、米国長期金利が下げ止まると日米金利差拡大予想による円売りドル買いや、安全資産としてのドル買いなども入ったため、午後の欧州市場参入までの日本市場では、比較的小幅な売買の交錯でやや横ばいに近い値動きで推移した。

日本市場でも、今夜の深夜頃に予定されている米国ISM製造業景況指数などの最新米国経済指標の発表イベント待ちの持ち高調整に加えて、買い控えや様子見の動きが見られた。

しかし、午後からの欧州英国市場の参入では、債権利回りが指標となる欧州長期金利が上昇時のユーロ買いドル売りと、英国長期金利も上昇して始まったことでポンド買いのドル売りもあり、前述の米長期金利の上昇後の低下などを受けた高値後のドルの利益確定売りの勢いも増し、今夜の欧州英国市場では一時135円台前半に向けてドルが売られた。

その途中に日本時間17時の東京終値をつけたため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は135円96~97銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約79銭の円高ドル安になった。

今夜この後にも最新米国経済指標等の発表があり、今日のドル売りにはイベント前のイベントリスクの持ち高調整や買い控えなども入っているために、今後の為替相場への影響が考えられることなどから、FXトレーダー達が為替相場の値動き予想材料として注目している。

日本時間での今夜の発表予定は、21時に米国MBA住宅ローン申請指数、23時から米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国ミネアポリス連銀カシュカリ総裁の発言予定、23時45分に2月の米国製造業購買担当者景気指数、24時に市場の注目度の高い米国サプライマネジメント協会 (ISM) 製造業景況感指数、同時刻に1月の米国建設支出、24時半に米国週間原油在庫などの発表が予定されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は144円67~69銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約21銭の円高ユーロ安であった。

昨夜の欧州市場では、欧州ユーロ圏のフランスとスペインの2月の仏消費者物価指数 (CPI) の速報値で前年同月比が市場予想を上回ったことなどを受けて、欧州中央銀行 (ECB) の利上げ長期化予想が強まり、欧州長期金利の上昇を受けてユーロが買われて、ユーロ円も一時145円46銭付近の昨年来の円安ユーロ高を記録したが、その後の米国市場では高値後のユーロにもドル同様に利益確定売りと安値の円買いが優勢になった。

また、今夜17時50に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の2月の仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想の47.9に対し47.4で、17時55分のドイツの独製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の46.5に対し46.3にやや低下していた。

同時発表のドイツの2月の失業率は前回と市場予想通りの5.5%の横ばいであったが、2月失業者数の前月比が前回の-2.20万人と前回修正の-1.10万人と市場予想の-1.00万人に対して0.20万人に悪化していことでは、日欧金利差拡大予想のユーロ買いの一方で、低リスク通貨の円買いもあり、今日のドルに対する円高の影響がユーロにも波及した。

なお、今夜18時に発表された2月の欧州ユーロ圏の製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は、前回と市場予想通りの48.5であった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0639~1.0642ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.45セントのユーロ高ドル安であった。

今日の欧州英国市場では、欧州中央銀行 (ECB) の大幅利上げ予想により、欧州政策金利の最終到達点のターミナルレート (TR) の市場予想に以前よりも高いレートが浮上したことなどを受けて欧州長期金利が上昇しており、前述の上昇後の米長期金利の低下時にはユーロ買いドル売りが優勢になっていた影響が見られた。

なお、今夜この後の欧州英国市場でも、欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表予定を控えており、22時にドイツの2月の独消費者物価指数 (CPI) の速報値が発表される予定である。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は164円19~25銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約33銭の円安ポンド高であった。

昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、昨日の東西FXニュースでもお伝えした英国と欧州連合 (EU) のウィンザーフレームワークによる英国ポンド買いの影響が出ていたが、今日の午後からの英国ロンドン外国為替市場でも、債権利回りが指標となる欧州長期金利上昇の影響もあって、英国長期金利もつられ高になって始まり、金利抑制の日本銀行 (日銀 / BoJ) との日英金利差拡大予想により、英国ポンドが買われて円相場でも上昇した。

また今夜18時半には英国の最新経済指標の発表があり、2月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値が前回と市場予想の49.2に対し49.3に上昇していた。

しかし、今夜19時頃から英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) のベイリー総裁の発言機会があり、「現段階では、利上げを終えたと示唆することも一段の利上げが必要との見解を示すこともすべきでない」と述べ、「ある程度の追加利上げが適切となるかもしれないが、まだ何も決定していない」と言う一方で、英国の利上げ終了時期が近いという可能性を排除しなかったことからは、発言後には英ポンド売り円買いが入り、20時台には円高ポンド安に転じている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年3月1日の日本時間(JST)20時27分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間 (GMT) 11時27分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:27の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 135.43 〜 135.44 −1.32 (円高)
ユーロ/円 144.38 〜 144.39 -0.50 (円高)
ユーロ/ドル 1.0659 〜 1.0661 +0.0065 (ドル安)
英ポンド/円 162.89 〜 162.95 -0.97 (円高)
スイスフラン/円 144.55 〜 144.61 -0.07 (円高)
豪ドル/円 91.60 〜 91.64 ±0.00 (レンジ)

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