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FXニュース:明日の米雇用統計発表を控え

FXニュース:明日の米雇用統計発表を控え

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FXニュース:明日の米雇用統計発表を控え

FXニュース:明日の米雇用統計発表を控え

東西FXニュース – 2024年4月4日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ADP全米雇用統計は予想以上
  • 152円手前の為替介入警戒感
  • 米ISM非製造業指数は下振れ
  • 長期金利4.42%台から反落
  • FRB議長と高官達の発言も
  • 日経平均大幅反発リスクオン
  • 欧ユーロ買戻しドル指数低下
  • 豪ドルが円相場で100円台に

今日2024年4月4日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円54銭付近から、円の安値でドルの高値の151円76銭付近の値幅約22銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円69〜70銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円67〜69銭付近の前東京終値比で約2銭の小幅な円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜21時頃の欧州英国市場の後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円77銭付近であったが、明日の夜に米国連邦準備制度理事会 (FRB/ Federal Reserve Board) が米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国の新政策金利や金融政策を決める上で重視していることが知られている最新米国重要経済指標の米国雇用統計発表イベントを控えている米国市場で、先行する米国雇用市場関連の最新米国重要経済指標の3月の米国ADP (Automatic Data Processing / 給与支払い代行大手の米国オートマティック・データ・プロセッシング社) 全米雇用統計が昨夜21時15分に発表され、前回の14.0万人と前回上方修正の15.5万人と市場予想の14.8万人を上回る18.4万人に上昇し、堅調な給与支払いデータによる賃金インフレ圧が意識されて米国長期金利が今年最高圏の一時4.428%付近に向けて上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いでドルは円相場で上昇を続け、昨夜22時44頃に一時151円95銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

また、昨夜21時30分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁のタカ派発言もあり、「米国経済が私の予想通りの進展であれば、今年末、つまり第4四半期の10〜12月に米国利下げを開始するのが適切になると考えている」と、自身の今年1回の米国利下げ予想を維持するとしており、「多くの人が予想している以上に、辛抱強くなる必要があるだろう」とも言及しており、前回のFOMCでも19人の参加者のうち9人が2回以下の利下げを予想していたことが知られていたため、米国利下げ開始時期が今年の後期にずれ込む可能性による金利先高感も、米国ニューヨーク債券市場での今年最大の債券利回りの米国長期金利上昇や日米金利差予想に影響を与えていた。

しかし、先日に記録した今年最大の円安ドル高の一時151円97銭付近の152円手前に近づくと、欧米市場が狙われやすい日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入への警戒感が高まり、早期の利益確定のドル売りと持ち高調整の円買いの抵抗が混ざり始めたほか、昨夜22時45分に発表された3月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) の改定値は前回と市場予想通りの51.7の横ばいであったものの、3月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回の52.2から52.1に下方修正されたため、米国ニューヨーク債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利も昨夜22時50分頃にはピークに達してピークアウトに向かい始めたため、ドルも円相場で昨夜22時51分頃には再び一時151円95銭手前の高値の天井を打っていた。

そこに、昨夜23時の米国景気関連の最新米国重要経済指標の3月の米国ISM (Institute for Supply Management / 全米供給管理協会の米国サプライマネジメント協会) 非製造業景況指数が発表され、前回の52.6と市場予想の52.7を下回る51.4であったことから、好景気要因のインフレ圧鈍化が意識され、市場では既に入り始めていた利益確定と持ち高調整の勢いが一気に増し、ドルは円相場や主要通貨に対して一時急落し、発表時の昨夜23時0分の1分間に一時151円92銭付近から一時151円63銭付近に瞬落した。

午前1時10分頃からは次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の中でも市場への影響力が最も強いジェローム・パウエル議長の発言があり、「米国経済の強さなどを踏まえれば、我々の金融政策決定をこれから発表される経済データに委ねる時間がある」としており、これまでと同じ「米国利下げを急ぐ必要はない」というこれまでの慎重な意見を維持していたが、その一方で、「雇用とインフレに関する最近の統計は予想よりも強いが、全体像は大きく変わらない」と年内3回利下げの見通しを維持しており、「米国経済が予想通りに進展すれば、FOMC参加者の大半は年内に利下げが始まると見ている」と19人中10人が前回も年内3回の利下げ見通しであったことから、先ほどの19人中9人の2回以下の年内利下げボスティック総裁の発言を受けて買われたドルが売られたほか、年中気候の良い陽気な雰囲気の米国カリフォルニア州のイベント講演で、「米国のインフレが上昇傾向に反転しているとは考えていない」とやや楽観的な見解も述べたことでも、米国長期金利反落に伴う主要通貨に対するドル売りの一因となった。

米国ニューヨーク債券市場では、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は米国ISM発表以降の下落を続けており、午前1時30分頃には一時4.35%台に低下したため、日米金利差縮小時や欧米金利差縮小時の主要通貨に対するドル売りにより、対円だけでなく欧州ユーロなどの他の主要通貨全般に対するドルインデックス (ドル指数) も一時104.37付近の一時全面安に低下の影響が対ドルの円相場にも波及したため、午前1時33分頃にドルは円相場で一時151円58銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、米国金利政策金利の高止まり長期化への警戒感がやや緩和されたため、前日には揃って下落した米国主要株価三指数が下げ止まり、うち二指数は反発し上昇に向かったため、安全資産の米国債買いの後の米国債券価格上昇後の利益確定や持ち高調整も混ざり始めたことでは、米国債券価格の反落に伴う利回りの反発を混ぜながらも米国長期金利も米国ニューヨーク債券市場終値の4.347%付近で下げ止まったことでは、明日の夜の米国雇用統計発表イベント前のイベントリスクの様子見や買い控えもある中でも、市場予想上振れ警戒によるドルの買い戻しや、イベント前の持ち高調整なども入ったことでは、ドルも円相場で151円70銭付近にまで反発した。

米国ニューヨーク外国為替市場よりも早めに終値を迎える米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) は小幅に続落したものの、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) は前日比で小幅高の終値をつけていた。

午前5時30分頃からは、同じく次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のアドリアナ・クーグラー理事の発言もあり、米国政策金利誘導目標の「フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) 金利レートに対する私の予想は、前回の3月のFOMCの見通しと一致」と、今年年内に3回の米国利下げ見通しを支持した19人中10人であったことが意識され、「もし今後も、予想通りの米国のディスインフレ(Disinflation / インフレ鈍化のディスインフレーションの略)と米国労働市場の状況であれば、今年にある程度の米国利下げをすることは適切であろう」としており、「自身の予想では、ディスインフレ傾向は今後も続くと予想している」と同じく米国インフレに対してやや楽観的なハト派寄りの発言をしたことも、ドルの上値を抑えていたが、今後のデータ重視の姿勢も見られたことでは、明日の夜の米国雇用統計の最新データに注目が集まり、利益確定や持ち高調整の後には、様子見や買い控えの値動きで小動きになる市場時間も見られた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円95銭付近から、円の高値でドルの安値の151円58銭付近の値幅約37銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円70銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円56銭付近と比較すると、約14銭の小幅な円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円58銭付近で、日本市場でも明日の夜の米国雇用統計の発表イベントを控えたイベントリスクの様子見やドルの買い控えの値動きでやや小動きになっていた。

ただし、昨夜から今朝までの米国市場で一時151円95銭付近と今年の円安ドル高記録に迫った為替介入警戒感による円の買い戻しがあったことや、今朝も米国長期金利が昨夜の一時4.42%台から下落後の米国債券市場の終値時の一時4.34%台付近に下げたままで推移していた頃の今朝9時3分頃には、対ドルの円相場は一時151円54銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今朝の日本市場の仲値決済では、日本の貿易企業の輸入実需の円売りドル買いが入ったほか、今朝の米国主要株価の下げ止まりと反発の影響もあり、今日の東京株式市場でも、昨日は下落した日経平均株価が大幅に反発上昇したため、株価上昇時のブル・マーケット (Bull Market / 強気市場) で起きやすいリスク選好のリスクオン (Risk-on) の低リスク通貨の円売りで、ドルはイベントリスクや為替介入警戒感による買い控えを混ぜながらの上昇であったが、リスクオンで買われやすい欧州ユーロが買われて対円や対ドルで上昇した。

前日終値では前日比で300円以上の大幅安だった日経平均株価は、今日は前日比で一時700円以上の大幅高を記録した時間もあったが、利益確定の抵抗も入ったため、午後15時台に3万9,773円14銭の終値で前日比321円29銭高で大引けした。

午後からの欧州市場と世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場の参入では、米国長期金利は一時4.37%台に反発上昇したため、午後16時23分頃に日米金利差拡大による円売りドル買いではドルは円相場で一時151円76銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録したが、明日の米国雇用統計発表イベントなどを控えたイベントリスクによるドルの買い控えでは、欧州ユーロが対円だけでなく対ドルでも上昇していたため、152円台手前の151円台後半では為替介入警戒感もあり早期の利益確定売りが入りやすく、ドルの円相場での上値を抑える形になっていた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円69〜70銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円67〜69銭付近の前東京終値比では約2銭の小幅な円安ドル高になっていた。

今夜この後にも、最新米国経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時30分に3月の米国チャレンジャー人員削減数、今夜21時30分に前週分の米国新規失業保険申請件数および米国失業保険継続受給者数と、2月の米国貿易収支が同時発表され、続いて、今夜23時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権は持たないがFRB高官の米国フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言予定、25時15分頃からは次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定、25時45分頃から次回のFOMC投票権は持たないFRB高官の米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言予定、27時頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定、27時頃からは次回のFOMC投票権は持たないがFRB高官の米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言などが予定されている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円66~67銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円37~38銭付近の前東京終値比で約1円29銭の大幅な円安ユーロ高であった。

主な要因は、先週末からサマータイムに時差変更され、今週は春の復活祭のイースタホリデー明けの欧州では、夏季の観光シーズンによる実需が始まったほか、先週までに欧州利下げ時期に関する市場予想で売られて安値圏になった後の欧州ユーロが買い戻される動きが続いていた。

さらに、今日の日本市場でも、日経平均株価反発上昇によるリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りで欧州ユーロが買われており、対するドルは、日本政府と日銀の為替介入警戒感や明日の米国雇用統計を控えたドルのイベントリスクなどでやや買いにくい様子見や買い控え雰囲気があった中で、欧州ユーロはドルに対しても上昇していた。

加えて、今日の午後16時50分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の3月の仏サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は前回と市場予想の47.8を上回る48.3に上方修正され、続いて16時55分に発表されたドイツの3月の独サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の49.8と景気ボーダーライン (Borderline) の50を超える50.1に上方修正され、今夜17時に発表された欧州ユーロ圏総合の3月の欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の51.1を上回る51.5に上方修正されたことも、欧州景気懸念緩和による欧州ユーロの買いに影響を与えていた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0854〜1.0856ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0770〜1.0771ドル付近の前東京終値比では約0.84セントのユーロ高ドル安であった。

ただし、今夜17時の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場で今夜18時に発表された欧州ユーロ圏総合の2月の欧州卸売物価指数 (PPI / Producer Price Index) は、前月比は前回の-0.9%と市場予想の-0.7%よりも鈍化した-1.0%であったが、前年同月比では前回の-8.6%と前回修正の-8.0%と市場予想の-8.6%に対し-8.3%と市場予想比の強弱はやや混合していた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は192円4〜10銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円57〜63銭付近の前東京終値比では約1円47銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、経済や地理的に近いこともあって欧州ユーロの影響を受けやすい英国ポンドも、今日の日経平均株価上昇時のリスク選好の低リスク通貨の円売りで買われていた。

今夜17時の東京終値の後の今夜17時30分に発表された最新英国経済指標の3月の英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は、前回と市場予想の53.4を下回る53.1に下方修正されたが、好景気と不景気を分けるボーダーラインの50は上回り続けていた。

また、債券利回りを受けた実質的な日英金利差や、今朝の米国長期金利の一時低下時には欧州ユーロだけでなく英国ポンドも対ドルで上昇していた影響が円相場にも波及していた。

なお、今日のリスク選好市場の低リスク通貨の円売りやイベント前の調整などで世界的に流動性が高い安全資産でもあるドル売りでは豪ドルも買われており、円相場では今夜の東京終値の頃にも一時100円台付近に上昇していたが、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場でも豪ドルは円相場で100円台に乗せて推移している。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月4日の日本時間(JST)19時56分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時56分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:56の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.70 〜 151.72 +0.03 (円安)
ユーロ/円 164.76 〜 164.78 +1.39 (円安)
ユーロ/ドル 1.0860 〜 1.0861 +0.0090 (ドル安)
英ポンド/円 192.08 〜 192.14 +1.51 (円安)
スイスフラン/円 167.42 〜 167.48 +0.49 (円安)
豪ドル/円 100.28 〜 100.32 +1.56 (円安)

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FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

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FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

FXニュース:金利差円売りと株安時円買い

東西FXニュース – 2024年4月3日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利一時4.40%台記
  • 米株価下落時の低リスク通貨
  • 米JOLTS求人件数は強弱混合
  • 日米株価大幅下落リスク回避
  • 日銀が国債買い入れオペ継続
  • FRB議長発言等イベントも
  • 連休明けの欧長期金利が上昇

今日2024年4月3日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円44銭付近から、円の安値でドルの高値の151円74銭付近の値幅約30銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円67〜69銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円67〜68銭付近の前東京終値比で約0銭の横ばいレンジ圏であった。ただし、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場では、小幅な円安ドル高にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜21時頃にイースターマンデー (Easter Monday) までの連休明けの欧州英国市場後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円65銭付近であったが、米国ニューヨーク債券市場では米国での原油高や景気背景のインフレ圧により米国連邦準備制度理事会 (FRB/ Federal Reserve Board) の利下げ時期が遅れる可能性から米国性先金利の先高感が意識され、昨夜21時45分頃に米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は昨年2023年11月28日以来の今年最高の一時4.40%台に上昇したため、日米金利差拡大による円売りドル買いにより、昨夜21時48分と49分頃にドルは円相場で一時151円72銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録していた。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、米国政策金利の高金利が長期化した場合の企業決算への影響の警戒感が高まり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が大幅な続落を始めたほか、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) も下落に向かったため、米国主要株価の下落を受けたリスク回避のリスクオフ (RIsk-off) では、安全資産の米国債買いによる米国債券価格上昇に伴う利回りの一時低下の影響もあって米国長期金利が再び一時4.38%台付近に反落し、米国の株安時に買われやすいドルからでも買える低リスク通貨の円買いが円相場の抵抗要因となった。

また、151円台後半や152円の手前付近では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入への警戒感によるリスク回避もあり、米国市場の高値後のドルには円相場での早期の利益確定売りも入り始めていたことでも、円相場が151円台中盤付近に反発していた。

昨夜23時に発表された最新米国経済指標の2月の米国雇用動態調査 (JOLTS / Job Openings and Labor Turnover Survey) 求人件数は、前回の886.3万件と前回修正の874.8万件と市場予想の874.0万件に対し875.6万件と市場予想を上回ったものの、前回分が886.3万件から874.8万件と大幅に下方修正されたことを受けては、強弱入り混じった指標となったため、今週の米国雇用統計発表を控えたイベントリスクも意識され、発表時の23時0分に瞬時151円63銭付近に上昇したドルは瞬時に151円50銭付近に下げてから151円54銭付近に戻すという荒い値動きを見せ、米国ニューヨーク債券市場で先述の米国ニューヨーク株式市場からの株価リスク回避の米国債買いの影響で米国長期金利が一時4.36%台に向けて低下していた日米金利差縮小時の影響による円買いドル売りも相まって、昨夜23時3分頃にドルは円相場で一時151円46銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、今週は最新米国重要経済指標の米国雇用統計の発表イベント予定を控えているため、米国雇用市場関連の指標の注目度が高かったものの、ほぼ同時に発表されていた平常時には同等の重要度がある2月の米国製造業新規受注の前月比は、前回マイナス圏の-3.6%が-3.8%に下方修正されたものの、市場予想の1.0%を上回るプラス圏の1.4%に大幅に改善されており、先述の市場予想よりも堅調だった米国製造業の経済指標と合わせて、堅調な米国景気を背景としたインフレ圧や車社会の米国で最近の原油高へのインフレ警戒感もあったため、米国株価リスク回避や米国雇用統計発表前のドルのイベントリスクの安全資産の米国債買いの抵抗を交えながらも、米国長期金利は一時4.35%台付近までで下げ止まって反発し、ドルも円相場で深夜24時35分頃には一時151円62銭付近に買い戻された。

午前1時5分頃からの次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国クリーブランド連銀メスター総裁の発言は、「年内に利下げに踏み切るとの見方は維持しているが、利下げが可能かどうかを裏付けるデータを、更に確認する必要がある」と慎重な意見を述べていた。

午前2時30分頃からの米国サンフランシスコ連銀デイリー総裁の発言も、米国政策金利誘導目標の「フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) 金利を今年3回引き下げるのは依然として妥当な見通しではあるが、現時点では、調整を急ぐ必要はない」と発言していた。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数は揃って下落の終値に向かい、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種は39,170ドル24セントの終値で前営業日比396ドル61セント安の大幅安、米国S&P500種も5,205ドル81セントの終値で前営業日比37ドル96セント安、米国ナズダック総合も16,240ドル44.9セントの終値で前営業日比156ドル38.3セント安の大幅安で終値を迎えたため、株安リスク回避のドルからの低リスク通貨の円買いの影響は残っており、米国10年債の利回りも米国ニューヨーク債券市場の終値時点は4.35%であった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円72銭付近から、円の高値でドルの安値の151円46銭付近の値幅約26銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円56銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円65銭付近と比較すると、約9銭の小幅な円高ドル安をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円55銭付近であったが、日本企業の主要取引先でもある米国の主要株価三指数の下落トレンドの影響を受けた今日の東京株式市場でも、今日は日経平均株価が大幅な下落を見せ始めたため、日米株価下落時のリスク回避のリスクオフで国内第一安全資産の低リスク通貨の円が買われたため対ドルの円相場が上昇し、今朝9時6分頃にドルは円相場で一時151円44銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今朝9時55分の仲値決済に向けて、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが入り始めたほか、午前10時10分に日本銀行 (日銀 / BoJ) が定例の公開市場操作国債買い入れオペの指し値オペを通知し、マイナス金利解除後にも以前と同じ据え置きの予定額で残存期間3年超5年以下などを4通知したため、ゼロから低金利の緩和的な金融政策が継続していることが意識され、日米金利差予想の円売りドル買いでドルは円相場で反発した。

ただし、日本市場の時間外の米国債券取引では、世界的な安全資産でもある米国債買いの影響で米国長期金利が午前中はやや下げて昼頃に一時4.34%台に低下した時間には日米金利差縮小時の円買い抵抗があったことや、午後15時台に今日の日経平均株価が3万9451円85銭の終値と、前営業日比387円6銭安の大幅安で大引けした日米株価下落時のリスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いの抵抗時には、ドルの反発幅は限られていた。

また、日本銀行 (日銀 / BoJ) は、 今日の午後に日本経済の需要と供給力の差を示す需給ギャップの推計を発表し、昨年2023年10〜12月の四半期にプラス0.02%に転じ、日本国内では新型コロナの影響で経済活動が制約的だった2020年に大幅なマイナスになって以来マイナス圏が続いてきたが、2020年1〜3月期のプラス0.16%以来の15四半期ぶりのプラス転換となるという、マイナス金利解除後の国内需給ギャップ改善のニュースがあった。需給ギャップは一般的に、需要増加を示すプラス圏であると物価上昇圧のインフレが起きやすく、逆にマイナス圏だと物価下落圧でデフレが起きやすいとされており、市場では「賃金上昇を伴う2%のインフレ目標」をサポートする良い国内データとの受け止め方があった。

とはいえ、午後から欧州英国市場が参入すると米国長期金利が反発し、夕方の一時4.39%台に向けて再上昇を見せ始めたため、日米債券利回りの日米金利差拡大による円売りドル買いの影響で、午後16時34分頃にドルは円相場で一時151円74銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

一方で、151円台後半で152円手前に近づくと、再び、日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入警戒感による早期の利益確定や持ち高調整が入り始めたことでは、前東京終値比で横ばいレンジ圏に近い今日の東京終値に向かった。

また、今週の米国雇用統計発表前のイベントリスクや、今夜この後にも最新米国重要経済指標の発表予定や米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長を含む、高官達の発言イベントも控えていることで、持ち高調整や様子見の買い控えなども混ざった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円67〜69銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の151円67〜68銭付近の前東京終値比で約0銭の横ばいレンジ圏になった。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定や次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、今夜21時15分に3月の米国ADP (Automatic Data Processing) 全米雇用統計、今夜21時30分頃から米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、今夜22時45分に3月の米国総合購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) 改定値と、3月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値、今夜22時45分頃から米国FRBのボウマン理事の発言、今夜23時に 3月の米国ISM (Institute for Supply Management) 非製造業景況指数、今夜23時30分に週間米国原油在庫、25時10分頃から米国FRBのパウエル議長の発言予定、26時10分頃から米国FRBのバー副議長の発言予定、29時30分頃から米国FRBのクーグラー理事の発言予定などを控えている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は163円37~38銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の162円89~91銭付近の前東京終値比で約48銭の円安ユーロ高であった。

ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0770〜1.0771ドル付近で、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0739〜1.0741ドル付近の前東京終値比では約0.31セントのユーロ高ドル安であった。

今日の日本市場の東京終値時のユーロ高の主な要因は、昨夜のイースターマンデーまでの連休明けで欧州ユーロの実需が復活したことに加えて、昨夜の欧州債券市場では米国長期金利上昇の影響もあって欧州長期金利も上昇し、日本市場の前日にはユーロ安になっていたこともあり、日欧金利差や欧米金利差などによる円やドルへの欧州ユーロの買い戻しが進んだ。

昨夜には、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 理事会メンバーのオーストリア中銀のホルツマン総裁が、「6月の欧州利下げ開始には反対ではないが、もう少しデータを確認したい」と慎重な発言をしたことも影響を及ぼしていた。

ただし、今日の東京終値後の英国ロンドン外国為替市場で今夜18時に発表された欧州ユーロ圏総合の最新欧州重要経済指標の3月の欧州消費者物価指数 (HICP / 英語:Harmonised Index of Consumer Prices / 米語:Harmonized Index of Consumer Prices) の速報値は前年同月比が前回と市場予想の2.6%に対し2.4%で、欧州HICPコア指数の速報値の前年同月比も前回の3.1%と市場予想の3.0%に対し2.9%と、欧州インフレが市場予想より鈍化したデータを受けては、再び早期の欧州利下げ時期も意識されている。

今夜18時に同時発表だった欧州ユーロ圏総合の2月の欧州失業率は、前回6.4%が前回6.5%に下方修正され、市場予想の6.4%に対し6.5%の結果であった。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は190円57〜63銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円37〜43銭付近の前東京終値比では約20銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、欧州ユーロと同様に、イースターマンデーまでの春の復活祭明けの昨夜以降の英国ポンドにも買い戻しが見られた。

また、昨夜17時30分に発表された3月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値が前回と市場予想の49.9を上回る50.3に上方修正され、景気ボーダーライン50以下の不景気寄りから50以上の好景気寄りの指標に転じたことも影響を与えていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月3日の日本時間(JST)19時55分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時55分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:55の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.70 〜 151.71 +0.03 (円安)
ユーロ/円 163.48 〜 163.50 +0.59 (円安)
ユーロ/ドル 1.0775 〜 1.0777 +0.0036 (ドル安)
英ポンド/円 190.77 〜 190.83 +0.40 (円安)
スイスフラン/円 167.01 〜 167.07 ±0.00 (レンジ)
豪ドル/円 98.76 〜 98.80 +0.23 (円安)

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FXニュース:米ISM製造業景況感が上振れ

FXニュース:米ISM製造業景況感が上振れ

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FXニュース:米ISM製造業景況感が上振れ

FXニュース:米ISM製造業景況感が上振れ

東西FXニュース – 2024年4月2日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利が4.3%台に上昇
  • 米経済指標受けたインフレ圧
  • 米利下げ先送りの可能性意識
  • 為替介入警戒域に再び近づく
  • 日米株下落時のリスク回避も
  • 今週の米雇用統計控えた調整
  • 欧英連休明け売りポジション

今日2024年4月2日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円50銭付近から、円の安値でドルの高値の151円80銭付近の値幅約30銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円67〜68銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の151円33〜35銭付近の前東京終値比で約34銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間の昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円39銭付近で、同時刻の値動きで瞬時記録した一時151円38銭が米国市場の円の高値でドルの安値となり、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇を始めたことや、米国復活祭の連休明けの実需もあってドルは円相場で上昇を始めた。

昨夜22時45分に発表された最新米国経済指標の3月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) の改定値は、前回と市場予想の52.5をやや下回る51.9に下方修正されたことを受けてはやや横ばいに近い抵抗も混ざったが、好景気と不景気を分ける景気ボーダーライン (Borderline) の50は上回り続けていたことや、米国の祝日連休初日の先週の聖金曜日のグッド・フライデー (Good Friday) に、米国の中央銀行制度にあたる米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長が「米国の利下げを急ぐ必要はない」と、景気背景のインフレ圧警戒で先週のクリストファー・ウォラー理事に続いてタカ派寄りの発言していた影響などから、今後のデータ次第では米国の利下げ開始時期が市場予想で優勢だった6月よりも先送りになる可能性が意識され、米国政策金利の先高観などから米国ニューヨーク債券市場では、昨夜21時頃に一時4.22%台付近だった米国長期金利が、昨夜22時50分前頃には一時4.28%台付近と上昇を続けていたため、日米金利差拡大による円売りドル買いのトレンドが継続した。

さらに、昨夜23時に発表された最新米国重要経済指標の3月の米国ISM (Institute for Supply Management / サプライマネジメント協会 / 全米供給管理協会とも呼ぶ) 製造業景況指数が前回の47.8と市場予想の48.4を上回る50.3に上昇し、一年半ぶりに景気ボーダーラインの50を超える好景気寄りのデータになったほか、価格の項目が2022年7月以来の高水準となり、景気影響の米国インフレ圧を受けて、米国長期金利は午前1時過ぎの一時4.335%付近に向けて更に大幅に上昇し、日米金利差拡大による円売りドル買いに加えて、欧州ユーロなどの主要通貨に対してもドルが買われた影響が対ドル円相場にも波及したため、深夜24時7分頃にドルは円相場で一時151円77銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

また、欧州ユーロや英国ポンドや豪ドルなどの主要通貨全般に対しても一時はドル全面高を記録し、ドルインデックス (U.S. Dollar Index / ドル指数) は昨年2023年11月14日以来の一時105.08の今年最大のドル高を記録していた。

ただし、円相場ではドルが151円台後半に乗せた後に、152円台の手前に近づくにつれて、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の為替介入を警戒した早期の利益確定売りや持ち高調整の抵抗が入り始めたほか、同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、最近の堅調な米国景気を背景とした高金利長期化が企業決算等に影響を及ぼす可能性へ警戒感などもあり、米国主要株価三指数の一つである米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が前営業日比で大幅に下落し、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500 index) も前営業日比で小幅安の終値に向かい、国際的なハイテク企業株の比率が多い米国ナズダック平均 (NASDAQ Composite) は前営業日比で小幅高に留まったものの、一部の米国株価下落を受けたリスク回避のリスクオフ (Risk-off) でも、市場安値後の低リスク通貨の円買いの抵抗が入り始めた。

世界的な安全資産でもある米国債も一時はリスクオフでやや買われたことでは、午前1時台の一時4.33%台中盤をピークに米国長期金利も一時4.30%台に一時反落したが、今週は米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) が毎回の米国政策金利や金融政策を決める上で重視している景気系の「最新データ」でもある最新米国重要経済指標の米国雇用統計の発表予定のイベントを控えており、データ次第では米国政策金利が欧州などよりも長期間高金利のままで維持される可能性があることから、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が4.32%に反発した終値をつけたことや、米国30年債の利回りは4.448%の終値と、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大が為替相場に影響を与えていた。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の151円38銭付近から、円の安値でドルの高値の151円77銭付近の値幅約39銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円65銭付近と、前営業日の前ニューヨーク終値の151円35銭付近と比較すると、約30銭の円安ドル高をつけていた。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円60銭付近であったが、151円台後半では為替介入警戒感もあり、今朝の日本市場の時間外の米国債券市場では安全資産の米国債買いが先行したため、米国債券価格上昇に伴う利回りの一時低下の影響で米国長期金利が一時4.30%台に向けて下げたため、その後には反発に向かったものの日米金利差縮小時の一時抵抗が入っていた今朝9時2分頃に、対ドルの円相場は一時151円50銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今日からは欧州や英国や豪州などもイースターマンデーの後の連休明けになるため、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けた輸入実需の円売りが入り始めたほか、先述の堅調な米国経済指標を受けた米国インフレ圧が意識された日米金利差拡大予想もあって、米国長期金利も反発と再上昇に向かったため、ドルは円相場で反発と上昇を始めた。

午後からは連休明けの欧州英国市場の参入が始まり、今週は前述の米国雇用統計を含めた最新米国重要経済指標の発表イベントを控えているが、最近の市場予想に対する米国経済指標の上振れなどの影響から「今後のデータ」次第では米国利下げ開始時期が市場予想で優勢だった6月より後期になる可能性が意識され、日本市場の時間外米国債券取引の米国長期金利も再び一時4.33%台に向けて上昇し、一方で欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) は欧州の早期利下げに言及する高官達のハト派寄りの発言が続いていた影響などから、ゼロ金利に近い低金利の円への日米金利差拡大による円売りドル買いに加えて、先日に欧州近郊のスイス銀行のサプライズ利下げがあった影響も市場予想に燻っていた欧州ユーロ売りでもドルが買われて上昇した影響が対ドル円相場に波及し、午後14時11分頃にドルは円相場で一時151円80銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、151円台後半では為替介入警戒感による利益確定や持ち高調整の抵抗が入ったほか、今日の東京株式市場では今朝までの米国市場の影響もあり、今日の日経平均株価が一時は前日比で小幅安にも傾いていたため、リスク回避のリスクオフでも低リスク通貨の円の買い戻しが抵抗要因として入っていた。

しかし、その後には今日の日経平均株価は前日比で小幅高になり、午後15時台に3万9838円91銭の終値をつけ、前日比35円82銭高の小幅高で大引けしたことでは、今日の日本市場の前日比での円安ドル高トレンドが継続した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円67〜68銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の151円33〜35銭付近の前東京終値比で約34銭の円安ドル高であった。

夕方から連休明けの英国ロンドン外国為替市場の本格参入を受けては、米国長期金利が今夜19時台頃には一時4.34%台に向かうなど更なる上昇も見せているものの、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) の為替介入警戒感は、円相場でのドルの上値を抑えていた。

今夜この後には、米国市場で最新米国経済指標の発表予定や次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜23時に2月の米国雇用動態調査 (JOLTS / Job Openings and Labor Turnover Survey) 求人件数と、2月の米国製造業新規受注、23時10分頃から米国FRBのボウマン理事の発言予定、25時頃から米国ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言予定、25時5分頃から米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定、26時30分頃から米国サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の発言予定などがあり、これらのFRB高官達は全員が次回のFOMC投票権を持っている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は162円89~91銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円23~24銭付近の前東京終値比で約34銭の円高ユーロ安であった。

また、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0739〜1.0741ドル付近で、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0784〜1.0786ドル付近の前東京終値比では約0.45セントのユーロ安ドル高であった。

主な要因は、昨夜の米国経済指標を受けてユーロ安ドル高が進んでいた影響が今日の円相場にもユーロ安として影響が波及したほか、日米株価下落時のリスク回避でも、低リスク通貨の円や安全資産のドルに対して欧州ユーロが売られやすかった。

また、今日の日本市場時間の午後16時50分に発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標のフランスの3月の仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想の45.8から46.2に上方修正され、16時55分のドイツの3月の独製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の41.6に対し41.9に上方修正されて、17時の欧州ユーロ圏総合の3月欧州製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値も前回と市場予想の45.7を上回る46.1に上方修正されたものの、いずれも景気ボーダーラインの50を下回る不景気寄りの欧州指標であったため、米国と比較すると欧州では景気を背景としたインフレ圧が弱いことが意識されており、昨日のニュースでもお伝えした通り、欧州市場の連休中に報道された欧州中央銀行 (ECB) 高官のハト派発言の影響などもあり、米国よりも欧州利下げの開始時期の方が早くなる可能性や欧米金利差予想などが市場で意識されていた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は190円37〜43銭付近で、日本市場の前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円97銭〜191円3銭付近の前東京終値比では約60銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、欧州ユーロの影響を受けやすい英国ポンドも、ドルや低リスク通貨の円に対して売られたほか、今日の午後15時に発表された最新英国経済指標の3月の英国ネーションワイド住宅価格の前月比が前回の0.7%と市場予想の0.3%を下回る-0.2%に鈍化した。

しかし、今日の日本市場終了後の今夜17時30分に発表された3月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想の49.9を上回る50.3に上方修正され、景気ボーダーライン50以下の不景気寄りから50以上の好景気寄りの指標に転じたことでは、今夜の英国ロンドン外国為替市場では連休明けの現地実需もあり、英国ポンドの買い戻しの抵抗もやや混ざっている。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年4月2日の日本時間(JST)19時35分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時35分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場では3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / JST-13) になっていたが、今回の変更で、EDTは英国冬のGMT-5から夏のGMT-4に変更された。)

通貨ペア JST 19:35の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.69 〜 151.70 +0.36 (円安)
ユーロ/円 162.94 〜 162.95 -0.29 (円高)
ユーロ/ドル 1.0740 〜 1.0742 -0.0044 (ドル高)
英ポンド/円 190.56 〜 190.62 -0.41 (円高)
スイスフラン/円 167.01 〜 167.07 -0.89 (円高)
豪ドル/円 98.67 〜 98.71 -0.06 (円高)

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FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

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FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

FXニュース:米長期金利上昇と介入警戒感

東西FXニュース – 2024年3月26日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日本の為替介入警戒感が継続
  • 米新築住宅販売件数が下振れ
  • FRB高官達に慎重な意見も
  • 四半期末を控えた持ち高調整
  • 日米株価下落時のリスク回避
  • 欧ECB専務理事が正常化言及

今日2024年3月26日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の151円44銭付近から、円の高値でドルの安値の151円22銭付近の値幅約22銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円32〜34銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円31〜33銭付近の前東京終値比では約1銭の横ばいレンジ圏に近い僅差の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、前回の東西FXニュースでもお伝えした通り、昨日の日本市場での神田真人財務官の発言を受けた市場では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の為替介入への警戒感が高まり、昨日の日本市場終了後の昨夕17時台の英国ロンドン外国為替市場でも、米国長期金利の上昇を受けた日米金利差拡大ではドルは円相場で一時151時44銭付近に買われたが、為替介入警戒感により早期の利益確定や持ち高調整の抵抗が入り始めたほか、四半期末決算に加えて今週の金曜日の聖金曜日 (Good Friday / グッドフライデー) から英国市場はイースター (Easter) ホリデーの大型連休を控えており、週末の日曜日には英国夏時間へのサマータイム (Summertime) の1時間の時差変更予定もあるため、ホリデー前のポジション調整の欧州ユーロや英国ポンドの買い戻しなども入っていたことでは、昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は151円29〜30銭付近の始値で、米国ニューヨーク債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.24%台から一時4.22%台に低下したことも受けて、昨夜22時15分頃には一時151円12銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

一時低下後の米国長期金利は反発上昇を始めたものの、昨夜23時に発表された最新米国重要経済指標の2月の米国新築住宅販売件数の年率換算件数が、前回の66.1万件と前回修正の66.4万件と市場予想の67.5万件に対し66.2万件と市場予想を下回ったほか、前月比も前回の1.5%と前回修正の1.7%と市場予想の2.1%を下回る-0.3%に想定外の下振れをしたことは、この時間のドル反発の抵抗になっていた。

しかし、前回のニュースでもお伝えしていた通り、先週末に「年内の米国利下げは1回にとどまる」との予想や「米国利下げ時期が従来の市場予想より後ずれする可能性が高い」と、タカ派発言をしていた米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官で次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁が、昨夜の米国オハイオ州シンシナティ大学のイベントの再発言でも、前回と同じタカ派の見解を繰り返したことでは、「データ次第」としながらも「忍耐強くいられると思う」との発言もあり、米国利下げ時期が後期にずれ込む可能性があることが改めて意識されたほか、前回の会合では19人中9対10の僅差で、年内2回または以下ではなく3回の利下げの見通しが維持されたものの、米国フェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を示すフェドウォッチ (FedWatch) でも以前は一時68%付近の確定値70%に近かった今年6月の米国利下げ開始予想値が今日も64%付近に低下していることもあり、米国利下げ開始時期や回数にまだ不確実性があることでは、151円台前半で為替介入警戒感のある151円台後半からやや離れていたこともあってドルの買い戻しが入り始め、米国長期金利の反発と一時4.25%台に向けた上昇に伴う日米金利差拡大時の円買いドル売りも入ったことでは、午前1時16分頃にドルは円相場で一時151円54銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、昨夜には米国シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言もあり、彼は「年内3回の米国利下げ見通しを維持」しており、6月は利下げについての質問にも「すべて検討中だが、データ次第」と発言しており、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の高官達の間でも予想に関しては意見が分かれている可能性が市場では意識されていた。

また、昨夜には米国連邦準備制度理事会 (FRB) のクック理事の発言もあり、米国のハーバード大学の経済学講義で、「米国雇用とインフレの二大責務は、より良いバランスになりつつある」と指摘し、「しかしながら、物価安定を完全に回復するためには、時間をかけて金融政策を緩和する慎重なアプローチが必要になるだろう」と発言しており、「時間をかけて」慎重な利下げ転換を検討することを示唆したほか、前回の19人中9人の2回またはそれ以下の年内利下げ予想をしたメンバーの中の、2人は今年の利下げはないと予想していたことも併せて報道されていた。

午前2時には米国ニューヨーク債券市場では米国2年債の入札が終わり、午前3時20分頃には米国長期金利の指標なる米国10年債の利回りも一時4.262%付近にまで上昇し、債券利回りを受けた日米金利差拡大が当面続くという市場予想はドル買い要因ではあったものの、四半期末前の利益確定売りや持ち高調整に加えて、米国金利先行きの不透明感もあって、米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) が続落したほか、米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) も反落と、三指数が揃って下落したことを受けては、安全資産の米国債買いや、低リスク通貨の円が買われる値動きも入ったことでは、為替介入警戒感もあって円相場は底堅く推移した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の151円12銭付近から、円の安値でドルの高値の151円54銭付近の値幅約42銭で、先週土曜日の朝6時頃の先週末の米国夏時間のニューヨーク終値は151円42銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の151円41銭付近と比べて約1銭の横ばいレンジ圏に近い小幅な円安ドル高をつけていた。

今朝8時50分には日本の最新経済指標の2月の企業向けサービス価格指数が発表され、前年同月比は前回と市場予想と同じ2.1%の横ばいであったことでは、日本銀行 (日銀 / BoJ) がマイナス金利解除後にも緩和的な金融政策を続けるとの市場予想が継続した。

今朝9時頃からの日本の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時151円38銭付近の始値で、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買いの影響もあって、今朝9時40分頃にドルは円相場で一時151円44銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、今朝のニュースでも日本政府の鈴木俊一財務相が、為替相場の円安について、「行き過ぎた動きには、あらゆる手段を排除せず、適切に対応したい」と口先介入をおこなっており、昨日の神田真人財務官の為替介入を含めたあらゆる手段について、「既に準備ができている」との円安牽制発言に続き、為替介入警戒感は続き、円相場は反発上昇した。

日本では春の年度末も兼ねた四半期末を控えていることから、仲値決済に続いて日本の国内輸出企業の円買いドル売りも加わったことでは、今朝10時15分頃に対ドルの円相場は一時151円22銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、151円台後半を前にした為替介入警戒感がやや緩和されたことでは、今朝までのニューヨーク終値の米国長期金利の4.25%台から、今朝の日本市場の時間外の米国債券市場では一時4.22%台に低下後の米国長期金利が一時4.24%台に反発したこともあり、実質的な日米金利差を意識した押し目買いのドル買いではドルも円相場で反発したが、為替介入警戒感もあるために151円台中盤付近までに留まり、やや横ばいに近い小動きも混じった。

午後14時台には日本銀行 (日銀 / BoJ) が全国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の2営業日後に公表している基調インフレの刈込平均値、加重中央値、最頻値が発表されたが、刈込平均値は前回1月の2.6%に対し+2.3%、加重中央値は前回の1.9%に対し+1.4%、最頻値は前回の2.3%に対し2.0%に低下し、刈込平均値は2022年9月以来の低水準であったことでは、マイナス金利解除後にも緩和的な金融政策が継続し、インフレ抑制のための積極的な利上げに転じる可能性が少ないという市場予想は継続していた。

一方、今日の東京株式市場では、午後15時台に日経平均株価が4万398円3銭の終値と、前営業日比で16円9銭安の小幅安ではあるが続落で大引けしたため、日本株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) による国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが入っていた。

午後からの欧州英国市場の参入では、一時4.24%台だった米国長期金利が一時4.23%台にやや停滞したこともあり、欧州英国のイースターホリデー前の持ち高調整が再開した。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円32〜34銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の151円31〜33銭付近の前東京終値比で約1銭の横ばいレンジ圏の小幅な円安ドル高になり、直後には欧州英国市場のポジション調整のドル売りと自国通貨の欧州ユーロや英国ポンドの買い戻しの影響が対ドルの円相場に波及し、直後には小幅な円高ドル安になったが、今夜20時台には小幅な円安ドル高にも転じている。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表や米国債の入札予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に2月の米国耐久財受注、22時に1月の米国住宅価格指数と 1月の米国S&Pケース・シラー住宅価格指数、23時に3月の米国リッチモンド連銀製造業指数と、3月の米国消費者信頼感指数、26時に米国5年債の入札予定などを控えている。

一方、欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円4~6銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円61~63銭付近の前東京終値比では約43銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、先述の通り、今週金曜日からのイースターホリデー (Easter Holiday) や、今週末の欧州英国の夏時間変更に向けて、四半期末前ということもあって対ドルだけでなく、対円でも利益確定や持ち高調整で欧州ユーロの買い戻しが入ったことが影響を与えた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0839〜1.0841ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0813〜1.0817ドル付近の前東京終値比では約0.26セントのユーロ高ドル安であった。

ただし、昨夜にも欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のレーン専務理事が、欧州の賃金インフレ圧が残っていることについて、「正常な水準に戻る過程」と欧州インフレにやや楽観的な見解を示していたことでは、欧州利下げ時期に関する市場予想もあって、小幅域に留まっていた。

また、今日の午後16時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の4月の独GFK消費者信頼感調査は、前回の-29.0と前回修正の-28.8と市場予想の-27.9に対し-27.4と前回と市場予想よりも改善されていた。

英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は191円34〜40銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円59〜65銭付近の前東京終値比では約75銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、欧州ユーロ同様に、キリスト教国でイースターホリデーが米国よりも長い来週月曜日のイースターマンデー (Easter Monday) までの連休休場予定がある英国市場では、今週末に英国冬時間終了で英国夏時間への1時間の時差変更予定も控えており、四半期末前や4月の新タックスイヤー (Tax Year) を控えた決算時期などもあって、利益確定やポジション調整で自国通貨である英国ポンドが買い戻されていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年3月26日の日本時間(JST)20時47分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時47分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、サマータイム制のある英国市場の英国夏時間 (BST / JST-8) への変更は今週末の3月最終日曜日の3月31日からであるが、米国市場では3月第二日曜日の3月10日から既に米国夏時間 (EDT / JST-13) になっており、日本市場や英国市場との時差が1時間変わっていることには注意が必要である。)

通貨ペア JST 20:47の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.36 〜 151.37 +0.05 (円安)
ユーロ/円 164.35 〜 164.36 +0.74 (円安)
ユーロ/ドル 1.0857 〜 1.0859 +0.0044 (ドル安)
英ポンド/円 191.62 〜 191.68 +1.03 (円安)
スイスフラン/円 167.76 〜 167.82 -0.70 (円高)
豪ドル/円 99.21 〜 99.25 +0.56 (円安)

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FXニュース:米経済指標が市場予想上振れ

FXニュース:米経済指標が市場予想上振れ

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FXニュース:米経済指標が市場予想上振れ

FXニュース:米経済指標が市場予想上振れ

東西FXニュース – 2024年3月22日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米年内3回利下げ見通し維持
  • 来年以降の米金利予想は上昇
  • 米量的引き締めのQTを減速
  • 日米株価続伸時のリスク選好
  • 円安記録後の為替介入警戒感
  • 今日の日銀総裁発言も緩和的
  • 日経平均株価終値史上最高値
  • 2008年以来の円安ユーロ高

今日2024年3月21日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の150円26銭付近から、円の安値でドルの高値の151円24銭付近の値幅約98銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円23~24銭付近と、日本市場が祝日で休場中だった昨日17時の世界市場の151円48~49銭付近と比較すると約25銭の円高ドル安であるが、日本市場の昨日の祝日休場前の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比では約99銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、一昨日に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) がマイナス金利政策解除後の金融正常化でも0%のゼロ金利から0.1%の低金利無担保コール翌日物の日本の新政策金利を発表し、「緩和的な金融政策を継続」することを受けた世界市場では、昨日の英国ロンドン外国為替市場では今年最大の円安が対ドルだけでなく欧州ユーロや英国ポンドに対しても進行しており、英国市場の後半から始まった昨夜21時から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円71銭付近で、最近の米国インフレ指標を受けた米国の高金利の維持予想の高まりによる日米の金融政策の違いや日米金利差が意識され、昨夜22時41分頃にドルは円相場で一時151円82銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、昨年2023年11月以来の今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

米国現地時間では時差遅れで昨日の午後にあたるが、日本時間の今朝未明の3時頃に、米国の中央銀行制度である米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が、米国の新政策金利フェデラル・ファンド・レート (FF / Federal Funds Rate) 誘導目標と金融政策を決める2日間の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) を終えて、市場予想通りの5.25〜5.50%の米国政策金利の据え置きを決定したが、米国政策金利の今後の見通しのドットチャート (Dot Chart / 点図表、ドットプロット (Dot Plot) とも呼ぶ) では、最近の米国インフレ指標上振れの警戒感から市場予想で高まっていた年内2回のタカ派の米国利下げ見通しへの修正はなく、以前と同じ年内3回の米国利下げ見通しが維持されたことを受けては、主要通貨に対してドルが売られて円相場でも発表時の午前3時0分頃に151円62銭付近から151円20銭付近に瞬時急落した。

しかし、年内以降の来年の2025年と再来年2026年の米国政策金利の見通しは上方修正されており、今後の米国利下げペースがより緩やかなものになる見通しになったことや、これまでに買い上げた米国債などの金融資産の売却などによりバランスシートを段階的に圧縮することで二重の金融引き締めになっていた量的引き締め (QT / Quantitative Tightening) を近いうちに減速する方針であることを示したことなどからは、ドルが買い戻されて円相場で反発し、午前3時30分頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の定例記者会見の要人発言が始まり、今回の米国政策金利維持の決定と堅調な米国雇用市場や米国景気と上方修正された米国個人消費支出 (PCE /Personal Consumption Expenditures) のインフレ圧の見通しなどについての説明をすると、ドルは円相場で午前3時32分頃には一時151円71銭付近に買い戻されていた。

ただし、今回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 参加メンバー19人のうち9人は米国インフレへの警戒感から市場のタカ派予想と同じ年内2回の利下げ予想をしていたとの情報も伝わる中で、今回年内3回の米国利下げ見通しが維持された理由について、市場への影響が最も大きいジェローム・パウエル議長の見解は、「以前の半年間の大きな流れではインフレ鈍化が順調に進んでいたが、先行きには不透明な部分もあり確信が持てなかった通り、最近2回の米国インフレ指標の上振れは、2%のインフレ目標達成の道のりには険しいも道のりもあることを示した。ただ、まだ2回くらいでは、季節的な一時影響があるかもしれないので、これまでの長期的なデータと比較すると無視することも可能だが、今後のデータを注視している」とやや楽観的なハト派発言を混ぜたことを受けては、タカ派の市場予想が後退し、これまで通りの今年の6〜7月頃からの年内3回の利下げ予想により、米国ニューヨーク債券市場で一時4.30%台だった米国長期金利が一時4.27%付近に急落したため、主要通貨に対してドルが売られて円相場でも一時反落し、午前3時53分頃にドルは円相場で一時150円72銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

その一方で、パウエル議長は、これまでと同じく2%の目標達成の重要性も強調し、「米国のインフレは、依然として高過ぎる」ことや「継続的な進展は保証されていない」と、今後の不透明感にも言及しており、「今後のデータ次第」のこれまでと同じ慎重な中道的な姿勢も保っていたことを受けては、ドルの買い戻しが入り円相場で反発した。

また、日本の一部経済紙が、昨日の夕方頃に日本銀行 (日銀 / BoJ) の今後の利上げ観測記事を日本語で載せていたという記事の英訳版が話題になったことも一時的な円の買い戻しにつながったが、「まだ2回くらいでは」の最近の米国インフレ指標の上振れが、「今後のデータ次第」では、さらに継続する可能性のある米国のインフレ圧も一部の専門家達に指摘されており、2%目標への道のりの長期的な確信がまだ先行き不透明であることもあって、今回は年内3回の米国利下げの見通しを維持した一方で、来年以降の米国利下げ見通しがより穏やかなものになったことが再び市場では意識され、米国のインフレ圧を受けては日米の金利差が当面は続くという市場予想により、再びドルが買われて円相場で反発を始めた。

同時進行していた米国ニューヨーク株式市場でも、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の量的引き締め (QT) 減速方針を受けて、国債以外にも株式などの保有金融資産の売却による価格急落への警戒感が緩和されたこともあって米国主要株価三指数が上昇し、米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) が前日比で大幅高になったほか、S&500種 (Standard and Poor’s 500) も含めた三指数揃って続伸の終値に向かったことでも、ブル・マーケット (Bull Market / 強気市場) 特有のリスク選好のリスクオン (Risk-on) が起き、低リスク通貨の円が売られやすくなった。

日米株価上昇時のリスクオンの低リスク通貨の円売りで買われやすい欧州ユーロや英国ポンドに対しても、2008年以来の今年最大の円安ユーロ高と2015年以来の円安ポンド高を記録しており、主要通貨に対する円安の影響はドルだけでなく他の主要通貨にも波及した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円82銭付近から、円の高値でドルの安値の150円72銭付近の値幅約1円10銭で、今朝6時頃の米国夏時間のニューヨーク終値は151円26銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の150円86銭付近と比べて約40銭の円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも時差遅れの反応で一時ドル売りが入ったため、今朝9時頃の祝日休場明けの今日の日本の東京外国為替市場の始値の対ドル円相場は一時150円74銭付近であったが、昨夜の米国市場で年内最大の円安が進行したニュースを受けては、今朝も日本政府の鈴木俊一財務相が最近の為替相場の円安について、「高い緊張感を持って、動きを注視している」と発言したため、為替介入警戒感による早期の利益確定や持ち高調整の円買いドル売りが円安抵抗となり、今朝10時33分頃に対ドルの円相場は一時150円26銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、今朝早朝に発表されていた日本の最新経済指標の2月の貿易統計はいずれも市場予想ほどは赤字額が増えておらず、季調後は前回よりも悪化したものの、季調前では前回よりも赤字額が大幅に改善されていたことも好感されていた。

しかし、今朝は日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁の発言もあり、参院財政金融委員会で、先日の日銀金融政策決定会合の決定理由について、「先行き2%の物価安定の目標が、持続的、安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断」したと説明したが、先行きについては、「現時点での、経済と物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境は継続すると考えている」と、先日同様の発言を繰り返したため、改めて日銀のマイナス金利解除後にも低金利の緩和的な金融政策の継続が意識されたことでは、再び円売りドル買いが入り始めて、円相場が下落を始めた。

日本企業の主要取引先でもある米国の主要株価三指数の今朝の続伸の影響もあり、今日の東京株式市場では、日経平均株価 (Nikkei Stock Average) が大幅に続伸し、日米株価上昇時のリスク選好のリスクオンの米国トレンドを受けた低リスク通貨の円売りが再燃した。

昨夜の米国市場で一時151円82銭の今年最大の円安ドル高を記録した時でも為替介入が入っていなかったことからは、その辺りまではセーフゾーンと見込んだドルの押し目買いも入っていたほか、欧州ユーロや英国ポンドや豪ドルなどの主要通貨に対しても円相場が下落していた影響も対ドルの円相場に波及した。

午後15時台には、前述の今日の日経平均株価は4万815円66銭の史上最高値の終値を記録し、前営業日比で812円6銭高の大幅高で大引けしたことでも、日米株高時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが続いたほか、今日の夕方までに今日発表されたオーストラリアの失業率が改善されていた豪ドルに対する円相場の豪ドル円も2014年以来のおよそ10年ぶりに一時100円台に乗せるなど、主要通貨全般に対する円安が進行した。

夕方からの欧州市場の参入では、時間外の米国債券市場で米国長期金利が低下したことや、夕方16時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の3月の仏企業景況感指数が前回の98と市場予想の99を上回る100に上昇し、対ドルではユーロが買われた一方で、主要通貨全般に対する円安の影響の波及では、ドルは円相場で上昇を続けており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値時間の一時151円24銭付近が今日の日本市場の円の安値でドルの高値となった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円23~24銭付近で、日本市場が祝日休場していた昨日17時の世界市場の151円48~49銭付近と比較すると約25銭の円高ドル安であったが、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比では約99銭の円安ドル高になった。

今夜17時30分には、スイス国立銀行が3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値を前回と市場予想の1.75%に対し0.25%利下げした1.50%に決定した。

今夜17時42分頃の英国ロンドン外国為替市場では、ドルは円相場で一時151円46銭付近に買われたが、今夜その後の21時には英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の新英国政策金利と金融政策発表イベントを控えているため、イベントリスクにより世界的な安全資産の米国債が買われて、米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響が米国長期金利の一時低下につながったことでは、その後には円相場もやや反発している。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定と米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の発言予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に、10〜12月四半期の米国経常収支と、3月の米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数と、前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数が同時発表される予定で、続いて、今夜22時45分に3月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) と米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) と米国総合購買担当者景気指数 (PMI) 、今夜23時に 2月の米国景気先行指標総合指数と米国中古住宅販売件数、そして、25時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のバー副議長の発言予定を控えている。

一方、先述のリスクオンもあり、今年最大の円安ユーロ高を記録した今日の欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は165円23~25銭付近と、日本市場が祝日休場中だった世界市場の昨日17時の164円55~60銭付近と比較すると約68銭の円安ユーロ高で、日本市場休場前の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の163円8~10銭付近の前東京終値比では約2円15銭の大幅な円安ユーロ高であった。

今日の日本市場終了後の今夜17時15分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの3月の仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) の速報値は、前回の47.1と市場予想の47.5を下回る45.8で、3月の仏サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値も前回の48.4と市場予想の48.7を下回る47.8で、続いて17時30分のドイツの3月の独製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値も前回の42.5と市場予想の43.1以下の41.6であったが、3月の独サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の48.3と市場予想の48.8を上回る49.8であった。

今夜18時の欧州ユーロ圏総合の3月の欧州製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の46.5と市場予想の47.0を下回る45.7であったが、3月の欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の50.2と市場予想の50.5を上回る51.1に上昇し、強弱が入り混じった。

同時発表の1月の欧州ユーロ圏総合の経常収支は、季調済が前回の319億ユーロから394億ユーロに改善した。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0925〜1.0926ドル付近で、昨夜17時の世界市場の1.0864〜1.0866ドル付近と比較すると約0.61セントのユーロ高ドル安で、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の1.0853〜1.0855ドル付近の前東京終値比では約0.72セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、先述の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の年内3回の米国利下げの見通し維持の影響が大きかった。

英国ポンドも、欧州ユーロ同様に今年最大の円安ポンド高を記録しており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は193円32〜38銭付近で、昨夜17時の世界市場の192円56〜62銭付近と比較すると約76銭の円安ポンド高で、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の190円78〜84銭付近の前東京終値比では約2円54銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、日本と欧米や英国の金利差が意識されたことに加えて、前述の日米株価続伸のリスクオン市場では低リスク通貨の円売りが起きやすく、今夜の英国中央銀行のイベントリスクの中でも、英国ポンドが買われていた。

また、今夜18時30分には最新英国経済指標の3月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が発表され、前回の47.5と市場予想の47.8を上回る49.9で、3月の英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回と市場予想の53.8には届かなかったものの53.4と、景気ボーダーラインの50を上回り続けていた。

追記として、今夜21時には、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) も英国の新政策金利や金融政策を決定し、前回と市場予想通りの5.25%の高金利を維持することを発表した。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年3月21日の日本時間(JST)20時57分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時57分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、サマータイム制のある英国市場の英国夏時間 (BST / JST-8) への変更は3月最終日曜日の3月31日からであるが、米国市場では3月第二日曜日の3月10日から既に米国夏時間 (EDT / JST-13) になっており、日本市場や英国市場との時差が1時間変わっていることには注意が必要である。)

通貨ペア JST 20:57の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.11 〜 151.12 +0.87 (円安)
ユーロ/円 164.86 〜 164.87 +1.78 (円安)
ユーロ/ドル 1.0908 〜 1.0910 +0.0055 (ドル安)
英ポンド/円 192.63 〜 192.69 +1.85 (円安)
スイスフラン/円 169.19 〜 169.25 +0.30 (円安)
豪ドル/円 99.72 〜 99.76 +1.82 (円安)

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FXニュース:米国と英国政策金利据え置き

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FXニュース:米国と英国政策金利据え置き

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東西FXニュース – 2024年3月21日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米年内3回利下げ見通し維持
  • 来年以降の米金利予想は上昇
  • 米量的引き締めのQTを減速
  • 日米株価続伸時のリスク選好
  • 円安記録後の為替介入警戒感
  • 今日の日銀総裁発言も緩和的
  • 日経平均株価終値史上最高値
  • 2008年以来の円安ユーロ高

今日2024年3月21日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の150円26銭付近から、円の安値でドルの高値の151円24銭付近の値幅約98銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は151円23~24銭付近と、日本市場が祝日で休場中だった昨日17時の世界市場の151円48~49銭付近と比較すると約25銭の円高ドル安であるが、日本市場の昨日の祝日休場前の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比では約99銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、一昨日に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) がマイナス金利政策解除後の金融正常化でも0%のゼロ金利から0.1%の低金利無担保コール翌日物の日本の新政策金利を発表し、「緩和的な金融政策を継続」することを受けた世界市場では、昨日の英国ロンドン外国為替市場では今年最大の円安が対ドルだけでなく欧州ユーロや英国ポンドに対しても進行しており、英国市場の後半から始まった昨夜21時から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時151円71銭付近で、最近の米国インフレ指標を受けた米国の高金利の維持予想の高まりによる日米の金融政策の違いや日米金利差が意識され、昨夜22時41分頃にドルは円相場で一時151円82銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、昨年2023年11月以来の今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

米国現地時間では時差遅れで昨日の午後にあたるが、日本時間の今朝未明の3時頃に、米国の中央銀行制度である米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が、米国の新政策金利フェデラル・ファンド・レート (FF / Federal Funds Rate) 誘導目標と金融政策を決める2日間の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) を終えて、市場予想通りの5.25〜5.50%の米国政策金利の据え置きを決定したが、米国政策金利の今後の見通しのドットチャート (Dot Chart / 点図表、ドットプロット (Dot Plot) とも呼ぶ) では、最近の米国インフレ指標上振れの警戒感から市場予想で高まっていた年内2回のタカ派の米国利下げ見通しへの修正はなく、以前と同じ年内3回の米国利下げ見通しが維持されたことを受けては、主要通貨に対してドルが売られて円相場でも発表時の午前3時0分頃に151円62銭付近から151円20銭付近に瞬時急落した。

しかし、年内以降の来年の2025年と再来年2026年の米国政策金利の見通しは上方修正されており、今後の米国利下げペースがより緩やかなものになる見通しになったことや、これまでに買い上げた米国債などの金融資産の売却などによりバランスシートを段階的に圧縮することで二重の金融引き締めになっていた量的引き締め (QT / Quantitative Tightening) を近いうちに減速する方針であることを示したことなどからは、ドルが買い戻されて円相場で反発し、午前3時30分頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の定例記者会見の要人発言が始まり、今回の米国政策金利維持の決定と堅調な米国雇用市場や米国景気と上方修正された米国個人消費支出 (PCE /Personal Consumption Expenditures) のインフレ圧の見通しなどについての説明をすると、ドルは円相場で午前3時32分頃には一時151円71銭付近に買い戻されていた。

ただし、今回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 参加メンバー19人のうち9人は米国インフレへの警戒感から市場のタカ派予想と同じ年内2回の利下げ予想をしていたとの情報も伝わる中で、今回年内3回の米国利下げ見通しが維持された理由について、市場への影響が最も大きいジェローム・パウエル議長の見解は、「以前の半年間の大きな流れではインフレ鈍化が順調に進んでいたが、先行きには不透明な部分もあり確信が持てなかった通り、最近2回の米国インフレ指標の上振れは、2%のインフレ目標達成の道のりには険しいも道のりもあることを示した。ただ、まだ2回くらいでは、季節的な一時影響があるかもしれないので、これまでの長期的なデータと比較すると無視することも可能だが、今後のデータを注視している」とやや楽観的なハト派発言を混ぜたことを受けては、タカ派の市場予想が後退し、これまで通りの今年の6〜7月頃からの年内3回の利下げ予想により、米国ニューヨーク債券市場で一時4.30%台だった米国長期金利が一時4.27%付近に急落したため、主要通貨に対してドルが売られて円相場でも一時反落し、午前3時53分頃にドルは円相場で一時150円72銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

その一方で、パウエル議長は、これまでと同じく2%の目標達成の重要性も強調し、「米国のインフレは、依然として高過ぎる」ことや「継続的な進展は保証されていない」と、今後の不透明感にも言及しており、「今後のデータ次第」のこれまでと同じ慎重な中道的な姿勢も保っていたことを受けては、ドルの買い戻しが入り円相場で反発した。

また、日本の一部経済紙が、昨日の夕方頃に日本銀行 (日銀 / BoJ) の今後の利上げ観測記事を日本語で載せていたという記事の英訳版が話題になったことも一時的な円の買い戻しにつながったが、「まだ2回くらいでは」の最近の米国インフレ指標の上振れが、「今後のデータ次第」では、さらに継続する可能性のある米国のインフレ圧も一部の専門家達に指摘されており、2%目標への道のりの長期的な確信がまだ先行き不透明であることもあって、今回は年内3回の米国利下げの見通しを維持した一方で、来年以降の米国利下げ見通しがより穏やかなものになったことが再び市場では意識され、米国のインフレ圧を受けては日米の金利差が当面は続くという市場予想により、再びドルが買われて円相場で反発を始めた。

同時進行していた米国ニューヨーク株式市場でも、米国連邦準備制度理事会 (FRB) の量的引き締め (QT) 減速方針を受けて、国債以外にも株式などの保有金融資産の売却による価格急落への警戒感が緩和されたこともあって米国主要株価三指数が上昇し、米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) と米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) が前日比で大幅高になったほか、S&500種 (Standard and Poor’s 500) も含めた三指数揃って続伸の終値に向かったことでも、ブル・マーケット (Bull Market / 強気市場) 特有のリスク選好のリスクオン (Risk-on) が起き、低リスク通貨の円が売られやすくなった。

日米株価上昇時のリスクオンの低リスク通貨の円売りで買われやすい欧州ユーロや英国ポンドに対しても、2008年以来の今年最大の円安ユーロ高と2015年以来の円安ポンド高を記録しており、主要通貨に対する円安の影響はドルだけでなく他の主要通貨にも波及した。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の151円82銭付近から、円の高値でドルの安値の150円72銭付近の値幅約1円10銭で、今朝6時頃の米国夏時間のニューヨーク終値は151円26銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の150円86銭付近と比べて約40銭の円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも時差遅れの反応で一時ドル売りが入ったため、今朝9時頃の祝日休場明けの今日の日本の東京外国為替市場の始値の対ドル円相場は一時150円74銭付近であったが、昨夜の米国市場で年内最大の円安が進行したニュースを受けては、今朝も日本政府の鈴木俊一財務相が最近の為替相場の円安について、「高い緊張感を持って、動きを注視している」と発言したため、為替介入警戒感による早期の利益確定や持ち高調整の円買いドル売りが円安抵抗となり、今朝10時33分頃に対ドルの円相場は一時150円26銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

また、今朝早朝に発表されていた日本の最新経済指標の2月の貿易統計はいずれも市場予想ほどは赤字額が増えておらず、季調後は前回よりも悪化したものの、季調前では前回よりも赤字額が大幅に改善されていたことも好感されていた。

しかし、今朝は日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁の発言もあり、参院財政金融委員会で、先日の日銀金融政策決定会合の決定理由について、「先行き2%の物価安定の目標が、持続的、安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断」したと説明したが、先行きについては、「現時点での、経済と物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境は継続すると考えている」と、先日同様の発言を繰り返したため、改めて日銀のマイナス金利解除後にも低金利の緩和的な金融政策の継続が意識されたことでは、再び円売りドル買いが入り始めて、円相場が下落を始めた。

日本企業の主要取引先でもある米国の主要株価三指数の今朝の続伸の影響もあり、今日の東京株式市場では、日経平均株価 (Nikkei Stock Average) が大幅に続伸し、日米株価上昇時のリスク選好のリスクオンの米国トレンドを受けた低リスク通貨の円売りが再燃した。

昨夜の米国市場で一時151円82銭の今年最大の円安ドル高を記録した時でも為替介入が入っていなかったことからは、その辺りまではセーフゾーンと見込んだドルの押し目買いも入っていたほか、欧州ユーロや英国ポンドや豪ドルなどの主要通貨に対しても円相場が下落していた影響も対ドルの円相場に波及した。

午後15時台には、前述の今日の日経平均株価は4万815円66銭の史上最高値の終値を記録し、前営業日比で812円6銭高の大幅高で大引けしたことでも、日米株高時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが続いたほか、今日の夕方までに今日発表されたオーストラリアの失業率が改善されていた豪ドルに対する円相場の豪ドル円も2014年以来のおよそ10年ぶりに一時100円台に乗せるなど、主要通貨全般に対する円安が進行した。

夕方からの欧州市場の参入では、時間外の米国債券市場で米国長期金利が低下したことや、夕方16時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の3月の仏企業景況感指数が前回の98と市場予想の99を上回る100に上昇し、対ドルではユーロが買われた一方で、主要通貨全般に対する円安の影響の波及では、ドルは円相場で上昇を続けており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値時間の一時151円24銭付近が今日の日本市場の円の安値でドルの高値となった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は151円23~24銭付近で、日本市場が祝日休場していた昨日17時の世界市場の151円48~49銭付近と比較すると約25銭の円高ドル安であったが、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比では約99銭の円安ドル高になった。

今夜17時30分には、スイス国立銀行が3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値を前回と市場予想の1.75%に対し0.25%利下げした1.50%に決定した。

今夜17時42分頃の英国ロンドン外国為替市場では、ドルは円相場で一時151円46銭付近に買われたが、今夜その後の21時には英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の新英国政策金利と金融政策発表イベントを控えているため、イベントリスクにより世界的な安全資産の米国債が買われて、米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響が米国長期金利の一時低下につながったことでは、その後には円相場もやや反発している。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定と米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の発言予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に、10〜12月四半期の米国経常収支と、3月の米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数と、前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数が同時発表される予定で、続いて、今夜22時45分に3月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) と米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) と米国総合購買担当者景気指数 (PMI) 、今夜23時に 2月の米国景気先行指標総合指数と米国中古住宅販売件数、そして、25時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) のバー副議長の発言予定を控えている。

一方、先述のリスクオンもあり、今年最大の円安ユーロ高を記録した今日の欧州ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は165円23~25銭付近と、日本市場が祝日休場中だった世界市場の昨日17時の164円55~60銭付近と比較すると約68銭の円安ユーロ高で、日本市場休場前の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の163円8~10銭付近の前東京終値比では約2円15銭の大幅な円安ユーロ高であった。

今日の日本市場終了後の今夜17時15分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの3月の仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) の速報値は、前回の47.1と市場予想の47.5を下回る45.8で、3月の仏サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値も前回の48.4と市場予想の48.7を下回る47.8で、続いて17時30分のドイツの3月の独製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値も前回の42.5と市場予想の43.1以下の41.6であったが、3月の独サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の48.3と市場予想の48.8を上回る49.8であった。

今夜18時の欧州ユーロ圏総合の3月の欧州製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の46.5と市場予想の47.0を下回る45.7であったが、3月の欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回の50.2と市場予想の50.5を上回る51.1に上昇し、強弱が入り混じった。

同時発表の1月の欧州ユーロ圏総合の経常収支は、季調済が前回の319億ユーロから394億ユーロに改善した。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0925〜1.0926ドル付近で、昨夜17時の世界市場の1.0864〜1.0866ドル付近と比較すると約0.61セントのユーロ高ドル安で、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の1.0853〜1.0855ドル付近の前東京終値比では約0.72セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、先述の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の年内3回の米国利下げの見通し維持の影響が大きかった。

英国ポンドも、欧州ユーロ同様に今年最大の円安ポンド高を記録しており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は193円32〜38銭付近で、昨夜17時の世界市場の192円56〜62銭付近と比較すると約76銭の円安ポンド高で、日本市場の前営業日同時刻にあたる一昨日17時の190円78〜84銭付近の前東京終値比では約2円54銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、日本と欧米や英国の金利差が意識されたことに加えて、前述の日米株価続伸のリスクオン市場では低リスク通貨の円売りが起きやすく、今夜の英国中央銀行のイベントリスクの中でも、英国ポンドが買われていた。

また、今夜18時30分には最新英国経済指標の3月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が発表され、前回の47.5と市場予想の47.8を上回る49.9で、3月の英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は前回と市場予想の53.8には届かなかったものの53.4と、景気ボーダーラインの50を上回り続けていた。

追記として、今夜21時には、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) も英国の新政策金利や金融政策を決定し、前回と市場予想通りの5.25%の高金利を維持することを発表した。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年3月21日の日本時間(JST)20時57分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時57分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、サマータイム制のある英国市場の英国夏時間 (BST / JST-8) への変更は3月最終日曜日の3月31日からであるが、米国市場では3月第二日曜日の3月10日から既に米国夏時間 (EDT / JST-13) になっており、日本市場や英国市場との時差が1時間変わっていることには注意が必要である。)

通貨ペア JST 20:57の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.11 〜 151.12 +0.87 (円安)
ユーロ/円 164.86 〜 164.87 +1.78 (円安)
ユーロ/ドル 1.0908 〜 1.0910 +0.0055 (ドル安)
英ポンド/円 192.63 〜 192.69 +1.85 (円安)
スイスフラン/円 169.19 〜 169.25 +0.30 (円安)
豪ドル/円 99.72 〜 99.76 +1.82 (円安)

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FXニュース:今夜のパウエル議長発言控え

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FXニュース:今夜のパウエル議長発言控え

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東西FXニュース – 2024年3月20日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今年最大の円安ドル高が進行
  • 対ユーロやポンドも年内円安
  • 日米金利差と株高リスクオン
  • FRBFOMC金利維持予想
  • 今後の米政策金利見通し警戒
  • 明日英BoEのMPCも金利発表

今日2024年3月20日水曜日の日本の東京外国為替市場は春分の日で祝日休場ですが、日本市場相当時間の9時頃から17時頃までの世界FX市場での対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の151円0銭付近から、円の安値でドルの高値の151円58銭付近の値幅約58銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値相当時間は151円48~49銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比で約1円24銭の大幅な円安ドル高であった。

今日は今年最大の円安ドル高の記録を更新したほか、クロス円も年内最大の円安ユーロ高や円安ポンド高を記録した影響の波及があり、その後の今夜19時50分頃の英国ロンドン外国為替市場では一時151円76銭付近の円安ドル高が更に進行している。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、昨日の日本市場で日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) がマイナス金利解除による金融正常化後も0%のゼロ金利から0.1%の低金利無担保コール翌日物の新政策金利と、「緩和的な金融政策を継続」することから、昨夜の英国ロンドン外国為替市場と米国ニューヨーク市場では日本と欧米の金融政策の違いが意識されたほか、日本の国債利回り金利抑制のための長短金利操作のイールドカーブ・コントロール (YCC / Yield Curve Control) の撤廃後にも日銀は長期国債の買い入れ額は当面の間は現状の6兆円規模を維持することを受けて国内長期金利が低下して日米金利差が拡大し、また日銀はリスク資産価格安定のための上場投資信託 (ETF /Exchanged Traded Fund) の新規買い入れの終了も発表したものの、植田総裁の記者会見では、「過去の遺産は当面残り続ける」として、異次元の大規模緩和金融政策で日銀が大量に購入してきた自国債ETF保有資産の今後についても、「確たることを申し上げられない」としており、日本と欧米の金利差が当面の間は続くとの市場での受け止めから、主要通貨に対して円が売られて、円安が進行していた。

そのため、昨夜21時頃の英国ロンドン外国為替市場の後半から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時150円39銭付近で、昨夜21時5分頃の一時150円34銭付近が米国市場の円の高値でドルの安値となり、その後には更に円安ドル高が進行した。

世界市場では、今夜この後に米国の中央銀行制度にあたる米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が米国の新政策金利と金融政策を決める米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の結果発表と声明やフォワドガイダンス (Forward Guidance) を控え、ジェローム・パウエル議長の定例記者会見の発言予定が注目されているが、米国市場では最近の米国インフレ指標データの上振れを受けたインフレ警戒感により、米国の利下げ開始時期が遅れるのではという市場予想が高まっており、米国利下げ開始時期が遅れる場合には、以前は年内3回の利下げ予想だった今後の米国政策金利予測分布図のドットチャート (Dot Chart / 点図表、ドットプロット (Dot Plot) とも呼ばれる) が年内2回に修正される可能性などを指摘したタカ派の市場予想への警戒感もあって、日米の金融政策の違いを意識した円売りドル買いが進んだ。

昨夜21時20分頃の米国ニューヨーク債券市場でも、米国政策金利の先高感から米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.337%付近に上昇しており、日米の政策金利の違いに加えて日米の債券利回りなどを受けた金利差トレードでも円が売られたほか、昨日の日本市場での日経平均株価の円安株高進行後の米国ニューヨーク株式市場でも、米国主要株価三指数が揃って続伸し、中でも米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が前日比で大幅高になるなど、ブル・マーケット (Bull Market / 強気市場) が続き、日米株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) でも、主要通貨に対して低リスク通貨の円が売られやすくなっていた。

また、昨夜はコモディティ (Commodity / 商品) 市場でも、米国WTI (West Texas Intermediate) 原油先物価格上昇の影響などがあり、円安に加えて島国である日本の貿易コスト増加による貿易赤字懸念でも、産油国通貨に対して円が売られやすい傾向があった。

昨夜21時30分に米国市場で発表された最新米国経済指標の2月の米国住宅着工件数の年率換算件数も、前回の133.1万件と前回修正の137.4万件と市場予想の143.0万件を上回る152.1万件と堅調で、前月比も前回マイナス圏だった-14.8%と前回修正の-12.3%と市場予想の7.4%を大幅に上回る10.7%のプラス圏に好転し、2月の米国建設許可件数の年率換算件数も前回の147.0万件と前回修正の148.9万件と市場予想の150.0万件を上回る151.8万件で、前月比は前回の-1.5%と前回修正の-0.3%と市場予想の2.0%に対し1.9%とやや市場予想には届かなかったものの、前回のマイナス圏からプラス圏に大幅な改善をされたことも、景気影響もあって根強い米国のインフレが市場で意識されていた。

ただし、午前2時には米国20年債の入札があり、イベントリスクもあって好調だった入札結果を受けては、全般的な米国債価格の上昇に伴う利回り低下の影響で、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時的に低下したことを受けては、午前2時1分頃にドルは円相場で一時150円95銭付近から150円84銭付近に瞬時の一時低下をする抵抗が入ったが、すぐに買い戻されて反発上昇したため、午前2時15〜17分頃の数分間に高止まりをする形で150円96銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録したほか、昨年2023年11月16日以来のこの時点での今年最大の円安ドル高を記録した。

しかし、151円台手前では昨夕の日本政府の鈴木俊一財務相の発言を受けた為替介入への警戒感もあり、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の結果や米国連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長発言などのイベント前の早期の利益確定や持ち高調整の抵抗が入り始めた。

また、午前5時に発表された1月の対米証券投資は、前回の1398億ドルと前回修正の1374億ドルから-88億ドルに減少し、短期債を除いた前回の1602億ドルと前回下方修正の1586億ドルに対しても361億ドルに低下したこともやや抵抗になった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の150円34銭付近から、円の安値でドルの高値の150円96銭付近の値幅約62銭で、今朝6時頃の米国夏時間のニューヨーク終値は150円86銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の149円15銭付近と比べて約1円71銭の大幅な円安ドル高をつけていた。

今日の日本の東京外国為替市場は国民の休日の「春分の日」の祝日休場であったが、今朝早朝の世界FX市場およびアジア・オセアニア市場でも欧米トレンドを受けた主要通貨に対する円売りが継続したため、今朝9時頃の今日の日本の東京外国為替市場の始値相当時間の対ドル円相場は一時151円0〜2銭付近で、今朝9時0分の値動き内に瞬時記録した一時151円0銭付近が今日の日本市場相当時間の円の高値でドルの安値となって円相場が下落を続けて、151円台の今年最大の円安ドル高が進行したほか、日本が祝日で企業の実需も少ないことなどから日本との金利差がある欧州ユーロや英国ポンドに対しても、今年最大の円安に向かった。

基本的に、今までの日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ) の為替介入は、日本企業へのご迷惑を意識しているのか日本市場時間には起きておらず、日本の国民の祝日は海外では平日にあたるため、今朝のアジア・オセアニア市場と重なる日本市場時間には151円台でも安心感のある様な円売りが先行したが、実際は日本市場の休日で時間外であったため、その後の午前中にはやや早期の利益確定の抵抗が入ったほか、今朝の仲値決済の頃の日本企業や投資系の値動きの影響が乏しかったことでは、午後からの欧州市場参入前の日本市場時間にはやや市場流動性が少ない横ばい近いに値動きになる時間も見られた。

しかし、午後からの欧州市場の参入が始まった頃の午後15時台には、再び主要通貨に対する円安が進行したため、ドルは円相場で午後15時1分と10分頃に一時151円58銭付近の今日の日本市場相当時間の円の安値でドルの高値を記録し、この時点での今年最大の円安ドル高の記録を更新した。

日本市場が祝日休場でファンダメンタル的な値動きが少なかったことでは、テクニカル分析的な取引チャート上のダブルトップ (Double Top) の毛抜き天井を描く形で、高値を2度目のトライで上抜けできなかったことからは利益確定のドル売りサインとなり一時反落の抵抗が入ったものの、日本と欧米の金融政策の違いや金利差が意識され続けていたことからは、午後15時36分と45分にも再び、一時151円58銭付近の今日の日本市場相当時間の円安ドル高を再記録したが、同様に毛抜き天井を叩いた形では抵抗が入った。

また、夕方からの英国ロンドン外国為替市場の参入の頃の時間外の米国債券市場では、今夜この後の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) のイベントを控え、米国の政策金利は現状の5.25〜5.50%の据え置き予想が優勢であるものの、今後のフォワード・ガイダンスやパウエル議長の発言イベントを控えたイベントリスクがあり、市場でタカ派予想がかなり織り込まれてきていることに対する警戒感や、明日の英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) の金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) のイベントなども控えている英国市場で午後16時に発表された最新英国経済指標の2月の英国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) が、前月比は前回の-0.6%と市場予想の0.7%に対し0.6%と市場予想を下回り、前年同月比は前回の4.0%と市場予想の3.5%を下回る3.4%で、英国CPIコア指数も前回の5.1%と市場予想の4.6%を下振れした4.5%であったことからは、英国市場ではイベントリスク警戒感から世界的な安全資産でもある米国債が買われて債券価格上昇に伴う利回りが一時4.27%台に低下したことや、持ち高調整の抵抗が混じったことを受けてはやや抵抗が入ったが、その後には米国長期金利が一時4.28%台に反発したことでは、今夜19時50分頃の英国ロンドン外国為替市場の一時151円76銭付近の今年最大の円安ドル高に向かった。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値相当時間は151円48~49銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円24~25銭付近の前東京終値比で約1円24銭の大幅な円安ドル高になった。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定と、先述の世界的な注目を集める米国連邦準備制度理事会 (FRB) の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) やパウエル議長発言の重要イベント予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜23時30分に週間原油在庫の後の、27時に米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 終了後の結果の米国新政策金利と金融政策と声明などの発表予定と、27時30分頃から米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の定例記者会見での要人発言予定となっており、イベント時の値動きには注意が必要である。

一方、今日の欧州ユーロの円相場も、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値相当時間は164円55~60銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の163円8~10銭付近の前東京終値比では約1円47銭の大幅な円安ユーロ高であった。

主な要因は、前述の通り、対円では、日本銀行 (日銀 / BoJ) のマイナス金利解除後にも金融緩和的な低金利政策が維持されることが意識された日欧金利差や金融政策の違いの影響が大きく、今年最大の円安ユーロ高も記録していた。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値相当時間は1.0864〜1.0866ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.0853〜1.0855ドル付近の前東京終値比で約0.11セントのユーロ高ドル安であった。

しかし、今日の夕方16時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の2月の独生産者物価指数 (PPI / Producer Price Index) の前月比は、前回の0.2%と市場予想の-0.1%を下回る-0.4%に低下したことでは欧州ユーロ売りが入り始めたほか、今夜は先ほど欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のクリスティーヌ・ラガルド総裁の発言があり、「今後、数カ月以内に、最初の欧州政策変更に十分な信頼度を高めることができる2つの重要な証拠が得られると期待している」と欧州利下げに向けた発言をしたこよや、「関連情報が出揃うまで、待つことはできない」と早期の利下げ開始の可能性も示唆したことでは、ドルに対して欧州ユーロが売られて、今夜20時台には前東京終値比でユーロ安ドル高への市場反転も見せている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値相当時間は192円56〜62銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の190円78〜84銭付近の前東京終値比では約1円78銭の大幅な円安ポンド高であった。

主な要因は、対円では欧州ユーロ同様に日英金利差が意識され、今年最大の円安ポンド高を記録したほか、前述のリスクオン市場でも、低リスク通貨の円売り時に英国ポンドが買われやすかった。

ただし、明日の3月21日には英国中央銀行イングランド銀行 (BoE / Bank of England) も英国の新政策金利や金融政策を決定する金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) を控えていることには注意が必要である。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年3月20日の日本時間(JST)20時48分(チャート画像の時間帯は、日本から時差で9時間遅れの英国ロンドン外国為替市場の冬時間 (GMT / JST-9) の11時48分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、サマータイム制のある英国市場の英国夏時間 (BST / JST-8) への変更は3月最終日曜日の3月31日からであるが、米国市場では3月第二日曜日の3月10日から既に米国夏時間 (EDT / JST-13) になっており、日本市場や英国市場との時差が1時間変わっていることには注意が必要である。)

通貨ペア JST 20:48の為替レート 前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 151.64 〜 151.66 +1.40 (円安)
ユーロ/円 164.41 〜 164.43 +1.33 (円安)
ユーロ/ドル 1.0840 〜 1.0842 -0.0013 (ドル高)
英ポンド/円 192.49 〜 192.55 +1.71 (円安)
スイスフラン/円 170.22 〜 170.28 +1.33 (円安)
豪ドル/円 98.83 〜 98.87 +0.93 (円安)

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