東西FXマーケットコメント – 2024年10月28日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、直近で発表された日本衆議院選挙の結果について、自民党と公明党で過半数割れする結果となりました。直近の速報を踏まえつつ、今回の選挙に関する円、日本株市場への影響を徹底考察します。メインテーマは自公過半数割れと円市場への影響。
10月27日、日本衆議院選挙の選挙速報が発表された。
メインの結果として、自民党は単独では過半数割れとなり、自公連立でも過半数を取るのが厳しい状態となった。一方で、野党勢力は大幅に議席を増やした、特に、立憲民主党と国民民主党は大幅に議席を伸ばした。
今回の選挙では、自民党の裏金問題、いわゆる「政治と金」問題であった。こうした中で、自民党への批判は激しく、党員資格停止や公認を得られない議員もいた中で、大きく議席を減らすこととなった。
こうした結果を受けて、過半数割れとなった自公政権は連立政権の組成に動くことが予測される。考えられる候補としては、野党第2党として25議席以上確保した維新の会が第一候補となるのではないだろうか?
週明けのマーケットでは、日本株は上昇、為替マーケットではドル円が上昇した。ドル円は152.2円から153.8円まで推移し、40pips程度の窓開けも起こることとなった。選挙での混乱も踏まえて、株、為替市場ともにボラティリティの増大が予測される。
上記のチャート(外為ドットコムより)はドル円の1時間足チャートを示している。
この図を見れば、週明け以降ドル円は大きく窓開けとなり、上昇トレンドで推移していることがわかる。
テクニカル分析の観点で見ると、窓開けは閉じられる傾向にあるため、短期的に下落する可能性が想定される。一方で、週明け以前の上昇トレンドが継続する結果となり、このまま窓空けが収束せず、上昇が継続する可能性も想定される。
ファンダメンタル的な観点で言えば、自公過半数割れという日本衆議院選挙の結果を受けて、日本の政局は不安定化するだろう。こうした先行き不透明な中では、マーケットのボラティリティ増大、円安の進展が予測される。現に、週明け以降のローソク足は週明け以前に比べて大きくなっている。
米国選挙やFOMCも直前に控える中で、ドル円のカタリストは非常に多い。こうした変動要素の大きく、先行きが見えない状況では、一旦ポジションをクローズし、様子見する投資家も増えているようだ。一方で、今後のトレンドとしては、こうした不透明性を要因としての円安が進展される。
注意:
本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。