東西FXマーケットコメント:ECBが追加利下げを発表!欧州の経済状況とは?
東西FXマーケットコメント – 2024年10月18日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、ECBが今年3度目となる追加利下げを発表した件について、欧州経済の状況を踏まえながら、その内容とマーケットへの影響を分析していきます。メインテーマはECBの追加利下げと資産逃避需要で値上がりする金のトレンド分析。
ECBが今年3回目となる追加利下げの発表!欧州経済の状況とは?
10月17日、ヨーロッパの中央銀行であるECBは17日の政策会合で今年3回目となる0.25ptの追加利下げを発表した。
Bloombergによれば、ECBは目的達成のためにのみ金利水準を保つことやデータに連動した方針の決定を宣言したものの、今後の具体的な方向性や利下げサイクルの継続性には言及しなかった。
この利下げを受けて、為替マーケットではユーロ安が進行。ユーロドルは1.08700から1.08200まで下落し、対円ベースでは162.7から161.9まで値下がりすることとなった。
中国経済などの不況なども関連して、欧州経済は弱い状態にある。今後もECBが継続的に利下げをしていくのであれば、経済が非常に堅調な米国と合わせて考えると、為替マーケットでは更なるユーロ安が起こることが予測される。
ゴールドテクニカル分析〜現在の値動き分析と今後のトレンド予測
上記のチャート(Investing.comより)は金先物の日足チャートを示している。
この図を見れば、金先物は2024年に入ってから一貫して上昇トレンドに入っていることがわかる。
テクニカル分析の観点で見ると、直近では、25日の移動平均線のサポートラインとなっており、MACDではゴールデンクロスが起こっている。一方でRSIは買われすぎを示すラインに近づいており、短期的な下落も予測される。
ファンダメンタル的な観点で言えば、米国選挙が11月に控えていることや中国・欧州経済の不況もあって、マーケットのボラティリティ増大から資金逃避先としての需要が高まっている。そのため、少なくとも短期的には金の継続的な上昇が予測される。
こうした状況を踏まえれば、テクニカル的にも、ファンダメンタル的にも、金は今後とも資金逃避先としての需要から値上がりしていくと考えられる。
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