(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:日銀政策金利を現状維持

FXニュース:日銀政策金利を現状維持

参照元 URL

FXニュース:日銀政策金利を現状維持

FXニュース:日銀政策金利を現状維持

東西FXニュース – 2024年6月14日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日銀国債購入減額は7月
  • 米CPIに続きPPIも下振れ
  • 欧政不安株安リスク回避
  • 米利下げ慎重姿勢買戻し
  • 日銀総裁利上げ要因示唆
  • 日銀会合後為替介入警戒

今日2024年6月14日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の高値でドルの安値の156円79銭付近から、円の安値でドルの高値の158円26銭付近の値幅約1円47銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円終値は157円73〜74銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の157円26〜27銭付近の前東京終値比で約47銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因は、本日の正午過ぎ頃に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が、日銀金融政策決定会合政策金利を0.0〜0.1%の現状維持で据え置きを決定し、金利抑制のための公開市場操作指し値オペ国債買い入れ額の減額を決定したが、具体的な額などについては、経済物価情勢を踏まえて次回7月の会合で発表すると先送りをしたことで、今月からの減額を織り込み始めていた市場予想よりもハト派寄りであったため、発表後に円相場はドルや主要通貨に対して大幅に下落した。

ただし、以前の日銀会合後に円安ドル高が進行した時には、海外市場時間に日本政府と日銀が為替介入を実施した経緯上、日本市場終了後には為替介入警戒感もあり、ドルの利益確定売りや持ち高調整の円買いが強まったほか、欧州政治不安リスク回避の欧州株価下落を受けたリスク回避のリスクオフでも低リスク通貨の円が買われて欧州ユーロなどに大幅に反発した影響の波及により、今夜19時台の英国ロンドン外国為替市場では、対ドルや主要通貨に対して円相場が反発し、ドル円も小幅な円高ドル安に転じている。

時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンド動向の分析は、まず昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時157円21銭付近の始値で、先日の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) では市場予想よりもタカ派の年内利下げ1回までの見通しに修正にされるなど、米国利下げに慎重な姿勢が示されていたことを受けては、昨夜21時8分頃にドルは円相場で一時157円26銭付近に上昇していた。

ただし、昨夜21時30分に発表された最新米国経済指標の5月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI / Producer Price Index) は前月比が前回の0.5%と市場予想の0.1%に対し-0.2%に下振れしたほか、前年同月比も前回の2.2%と前回修正の2.3%と市場予想の2.5%に対し2.2%で、気候条件などで価格原動の激しい食品とエネルギーを除き物価基調を見る5月の米国卸売 (生産者) 物価指数 (PPI) のコア指数も、前月比が前回の0.5%と市場予想の0.3%を下回る0.0%の上昇率に低下し、前年同月比も前回の2.4%と前回修正の2.5%と市場予想の2.4%を下回る2.3%に鈍化したため、前市場で市場予想を下振れした米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) に続き米国インフレの鈍化傾向を示したことで、債券市場では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.31%台から4.26%台に向けて急落し、日米金利差縮小時の円売りドル買いが起き、昨夜21時32〜33分頃にドルは円相場で一時156円58銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

昨夜21時30分に同時発表されていた前週分の米国新規失業保険申請件数も、前回の22.9万件と市場予想の22.5万件に対し24.2万件と弱く、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の179.2万人と前回修正の179.0万人と市場予想の179.8万人に対し182.0万人と悪化していたことも、この時間の主要通貨に対するドル売りの一因になっていた。

しかし、米国市場と後半が同時進行していた欧州英国市場では、欧州政治懸念の継続により、欧州ユーロ・ストックス50指数などの欧州主要株式相場が大幅に下落し、欧州株安を受けたリスク回避のリスクオフ (Risk-off) では欧州長期金利が低下したほか、世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルが欧州ユーロから買われていた影響が対ドル円相場にもドル上昇圧として波及し、ドルは円相場で反発上昇に転じ、昨夜22時56分頃には一時157円27 銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

前米国市場に続き、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が前回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で米国政策金利の見通しのドットチャート (Dot chart) を、本年2024年末時点の中央値を4.6%から5.1%に上方修正し、今年年内の米国利下げ予想回数も以前の3回から1回に減らし、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の参加メンバー19人中11人が年内の米国利下げ回数の見通しを1回までに修正し、その内の4人は年内は利下げなしのタカ派で、対する少数派の8人は年内2回の利下げ見通しへの修正と、いずれも以前の年内3回よりもタカ派であったことを受けては、前日の米国消費者物価指数 (CPI) 下振れ後もドルが買い戻されていたが、今回も今朝早朝の午前5時頃にはドルは円相場で一時157円10銭付近に戻していた。

昨夜から今朝早朝までの米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が小幅安の終値に向かったが、国際的なハイテク株の比率が多い米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) と米国S&P500種株価指数 (Standard and Poor’s 500) は前日比小幅高であったため、ドルからの低リスク通貨の円買い需要は弱かったほか、安全資産の米国債の利回りも利益確定売りが入って反発して下げ幅を縮めていた。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の156円58銭付近から、円の安値でドルの高値の157円27銭付近の値幅約69銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は157円3銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の156円72付近と比べて約31銭の円安ドル高をつけていた。

早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時157円12銭付近での始値であったが、明日の15日は土曜日にあたるため、今朝の日本市場の仲値決済は実質上の5と10が付く日の日本の貿易企業の決済日が集中しやすい「五十日 (ごとおび / ゴトーび) 」で、日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要があり、今日の昼頃の日本銀行 (日銀 / BoJ) の日銀金融政策決定会合の発表イベント前の様子見市場の中でも、ドルは円相場で穏やかに上昇していた。

今日の昼頃には、日本銀行 (日銀 / BoJ) の日銀金融政策決定会合の発表イベントがあり、日銀は政策金利を0.0〜0.1%で維持し、また国債買い入れ額の減額も決定はしたため、先日のリーク報道などから国債買い入れ額の減額を織り込み始めていた市場では、今回の決定で具体的な減額案が示されるとの期待感もあり、正午12時10分頃には一時156円79銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を瞬時記録したが、日銀は今月の会合で国債買い入れ額の減額の決定はしたものの具体的な国債買い入れ減額規模などの具体案と実施については、経済物価情勢などを踏まえて次回の7月の日銀金融政策決定会合で発表するとの先送りを発表したため、円はドルや主要通貨に対して売られて大幅な下落を始めた。

午後15時台には、今回の日銀の金利据え置きと先送りにより、国内金利上昇への警戒感が緩和された東京株式市場では、今日の日経平均株価が前日比で上昇の終値に向かって大引けし、債券利回りを受けた国内長期金利低下時の日米金利差拡大時の円売りドル買いに加えての日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) による低リスク通貨の円売りにより円相場が下落し、今日の午後15時14分頃に対ドル円相場は一時158円26銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

午後15時30分頃からは日本銀行 (日銀 / BoJ) の植田和男総裁の日銀金融政策決定会合後の定例記者会見での要人発言があり、ライブ中継での発言内容に対する警戒感による持ち高調整と様子見の値動きの中でも、今回の決定について、次回会合の来月7月の国債買い入れ額の減額は、経済物価情勢次第で次回に決めるとしながらも「相応な規模」になると考えられることや、データ次第ではあるものの、どういう状況になれば日銀の追加利上げが起きる可能性があるのかなどについて言及した場面では、次回7月会合での利上げの可能性を否定しなかったことから、円が買い戻される値動きも混ざったが、具体的な減額規模や追加利下げ時期などを示さなかったことでは、再び円が売られて下落する中継時間もあった。

一方、午後からの欧州英国市場の参入では、欧州政治リスク回避の値動きが再燃し、欧州ユーロから世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルが買われて、前東京終値比で大幅なユーロ安ドル高のトレンドになった影響の波及もあり、ドルは円相場において、前日比で円安ドル高の終値に向かっていた。

ただし、以前に日銀金融政策決定会合の結果を受けて大幅な円安ドル高が進行した後に、日本政府と日銀の為替介入観測が海外市場時間にあった経緯上、日本市場が終盤を迎えると、為替介入警戒感によるドルの利益確定売りや持ち高調整で円が買われる抵抗が入り始めた。

このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円73〜74銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の157円26〜27銭付近の前東京終値比では約47銭の円安ドル高になった。

今夜この後の米国市場では最新米国経済指標の発表予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に5月の米国輸入物価指数と米国輸出物価指数と、同時刻頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定と、今夜23時頃から6月の米国ミシガン大学消費者信頼感 (態度) 指数の速報値などを控えている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は168円88〜90銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の170円7〜8銭付近と比較すると約1円19銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な要因は、今日の昼の日銀の発表を受けては主要通貨に対して円が売られたものの、午後からの欧州市場の参入では、欧州政治リスク回避のリスクオフの欧州ユーロ売りが再燃し、欧州議会での議席数が減り総選挙を控えるフランスの一部で欧州連合 (EU / European Union) 離脱リスクへの懸念まで浮上し始めたため、欧州主要株価が続落するリスクオフが続き、世界的に流動性が高い安全資産のドルや低リスク通貨の円が欧州ユーロから買われたため、欧州ユーロはドルに対して大幅安になったほか、世界一の対外純資産国である日本の低リスク通貨の円に対しても、今日の夕方の東京終値の頃には大幅なユーロ安に反落した。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0706〜1.0708ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の1.0813〜1.0815ドル付近と比べると約1.07セントの大幅なユーロ安ドル高だった。

ただし、今日の午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標では、5月の仏消費者物価指数 (CPI) の改定値は、前月比は前回と市場予想通りの0.0%の横ばいであったものの、前年同月比では前回と市場予想の2.2%を上回る2.3%に上方修正されていたほか、今夜この後の26時頃からは欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のクリスティーヌ・ラガルド総裁の要人発言予定を控えていることには注意が必要である。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は200円79〜85銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の201円11〜17銭付近と比べて約32銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、欧州ユーロ圏と地理的・経済的に近い英国ポンドも、今日の欧州主要株価下落のリスク回避のリスクオフで売られて、世界的に流動性の高い安全資産のドルに対して下落し、低リスク通貨の円に対しても今日は反落を見せていた。

昨日までは、来月7月4日の英国総選挙を控えて、今月6月20日の英国中央銀行イングランド銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) が急な英国利下げ転換はしにくいという市場予想や、英国の賃金インフレ圧の根強さなどによる日英金利差で英国ポンドが円相場で2008年以来の一時201円台後半にまで買われて上昇した時間があったが、2016年6月23日の英国国民投票によるブレグジット (Brexit) で英国現地時間の2020年1月31日に欧州連合 (EU) から離脱後の現在でも、近隣の欧州経済領域 (EEA / European Economic Area) からの経済的な影響などを受けやすいことでは、英国ポンドはリスク回避市場では安全資産のドルや低リスク通貨の円に対して欧州ユーロに連れる様な値動きを見せる時が観測されており、下げ幅を広げた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年6月14日の日本時間(JST)19時13分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時13分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から、米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:13の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値
ドル/円 157.01 〜 157.03s -0.25 (円高)
ユーロ/円 167.76 〜 167.77 -2.31 (円高)
ユーロ/ドル 1.0683 〜 1.0685 -0.0130 (ドル高)
英ポンド/円 199.46 〜 199.52 -1.65 (円高)
スイスフラン/円 175.60 〜 175.66 -0.06 (円高)
豪ドル/円 103.74 〜 103.78 -0.84 (円高)

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。