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FXニュース:今夜の米CPI発表イベント控え

FXニュース:今夜の米CPI発表イベント控え

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FXニュース:今夜の米CPI発表イベント控え

FXニュース:今夜の米CPI発表イベント控え

東西FXニュース – 2023年07月12日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

今日2023年7月12日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時頃までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値140円16銭前後から円の高値でドルの安値139円30銭前後の値幅約86銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は139円57~58銭付近と、前日同時刻の前東京終値比で約96銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と世界FX市場のトレンド動向の分析はまず、日本時間で昨夜の英国ロンドン外国為替市場と昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、今夜この後の日本時間21時半に発表予定の米国連邦準備制度理事会 (FRB) が重視する最新米国重要経済指標の6月の米国消費者物価指数 (CPI) の発表イベントを控え、イベントリスクによる持ち高調整のドル売りが進む一方で、安全資産の米国債が買われて米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が低下し、先週末に記録した4.09%付近から3.9%台後半に大幅に低下したことを受けて、日米金利差縮小時の円買いドル売りによる円高ドル安が進行していた。

また、米国商品先物取引委員会 (CFTC) の今月3日の統計によると、欧米の投資系の売買動向ではドル円の円売りドル買いのポジションがおよそ5年半ぶりの高水準に積み上がっていたものが、米国ダウ・ジョーンズ経済通信社 (Dow Jones & Company, Inc.) が集計した6月の米国消費者物価指数 (CPI) の発表前の市場予想値では、エネルギーと食品を除いたコア指数の前月比が5月の0.4%増に対して6月には0.3%増に米国インフレ上昇率が鈍化するという市場予想が出たために、今夜この後の6月の米国消費者物価指数 (CPI) 発表イベントを控えたイベントリスクのまとまった持ち高調整の円買いドル売りが投資系を中心に強まったことで、昨夜の欧州英国時間にもドルは円相場で一時140円16銭付近の6月16日以来の安値を記録しており、欧州英国市場の後半から始まった米国市場でも円高ドル安のトレンドが継続した。

ただし、米国ニューヨーク債券市場では、米国長期金利の指標となる米国10年債の買いにより利回りが低下する一方で、債券価格は上昇したため、利益確定売りなどの抵抗も入り、米10年債の利回りが一時上昇に転じた時にはドルが円相場で反発し、一時140円96銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

米国株式市場でも、今週金曜に米国金融大手のJPモルガンチェース (JPM) やシティグループ (C) の決算報告の発表予定があり、発表を前にした米国金融株買いなどが入ったため、米国株価上昇時の安全資産売りも一因となった。

しかし、米国ニューヨーク外国為替市場では、米国消費者物価指数 (CPI) のイベントリスクの安全資産の米国債買いで米10年債の利回りが再び低下すると、持ち高調整のトレンドの中では市場高値からドルが短期の利益確定で売られて、一時140円30銭付近の米国市場での円の高値とドルの安値を記録した。

一方で、集計された市場予想通りの結果が出るとは限らないため、今夜この後に発表される最新の米国重要経済指標の6月米国消費者物価指数 (CPI) の発表イベントの結果データ待ちの買い控えや様子見の値動きも入り始めたため、米国市場の終盤のドル円為替相場は小動きになっていった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値140円30銭前後から円の安値でドルの高値140円96銭前後の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値は140円36銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値比で約95銭の円高ドル安をつけていた。

今朝8時50分には日本の最新経済指標の発表があり、5月の機械受注は、前月比が前回の5.5%と市場予想の1.0%に対し-7.6%に低下し、前年同月比も前回の-5.9%と市場予想の0.1%に対し-8.7%に低下した。ただし、同時発表の6月の国内企業物価指数では、前月比が前回の-0.7%と市場予想の0.2%に対し-0.2%で、前年同月比も前回の5.1%と前回修正の5.2%と市場予想の4.4%に対し4.1%と、日本企業の物価指数は市場予想以上の鈍化を示していたことでは、大きな景気懸念には繋がらなかった。

今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、米国インフレ指標の発表イベントを前にしたイベントリスクのドル売りと、反対売買や米国長期金利低下時の日米金利差縮小時の円買いドル売りの世界市場トレンドが継続し、時間外取引の米国長期金利の低下もあり、久々の139円台へと円高ドル安が更に進行した。このため、今朝9時頃の一時140円16銭付近が、今日の日本市場での円の安値でドルの高値となった。

今朝9時55分の日本市場の仲値決済では、久しぶりの139円台の手頃感もあり、日本企業の輸入実需や準備金の円売りドル買いの一時抵抗が入ったが、仲値決済の後には再びイベント前の持ち高調整や、市場予想による反対売買の円買いドル売りが優勢になった。

また、今日の日経平均株価が再び大幅な下落傾向を示し始めたことでも、日本株安時の国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いの需要があった。

加えて、昼頃には日本の防衛省の発表で、午前9時59分頃に北朝鮮の首都 ピョンヤン近郊から大陸間弾道 (ICBM) 級のミサイルが発射され、過去最高の約74分の飛行距離を経て、午前11時13分頃に北海道の奥尻島の西およそ250キロ地点の日本の排他的経済水域 (EEZ) の外側の日本海に落下したとの警戒感を高めるニュースも入り、有事に備えた国内安全資産の低リスク通貨の円買い需要が主要通貨に対しても一時強まっていた。

午後15時15分には今日の日経平均株価が3万1943円93銭の前日比259円64銭安の大幅下落で大引けしたことで、日本株安時の低リスク通貨の円買いが勢いを増し、午後15時27分頃には一時139円30銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

夕方からの欧州英国市場の本格参入では、米国長期金利の低下に一服感が見えたことや、欧州の主要国債の利回りも低下したため、ユーロ売りドル買いが抵抗要因になり、一部の欧州株価が上昇に転じたこともあり、高値の低リスク通貨の円の利益確定売りも入った。しかし、イベント前のイベントリスクのドルの買い控えや様子見の値動きも強く、ドルの円相場での反発域は限られた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は139円57~58銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約96銭の円高ドル安になった。

今夜この後には、最新米国経済指標の発表予定などがあり、日本時間で今夜20時に米国MBA住宅ローン申請指数、今夜21時半に注目の6月の米国消費者物価指数 (CPI) とコア指数が発表される。同じく21時半頃からは、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米国リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定があり、22時45分頃からは次回の米国公開市場委員会 (FOMC) の投票権を持つ米国ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言予定もある。23時半には週間の米国原油在庫の発表予定、26時には債券利回りが米国長期金利の指標となる米国10年債の入札予定があり、同時刻頃から米国アトランタ連銀のボスティック総裁の発言予定、27時には米国地区連銀経済報告のベージュブックの発表、29時頃からは米国クリーブランド連銀のメスター総裁の発言予定などがあるイベント日である。

また、今夜23時には北米カナダのカナダ銀行 (BoC) の新政策金利と声明の発表予定と、深夜24時からはカナダ銀行のマックレム総裁の発言予定もあり、以前に隣国である米国の新政策金利の市場予想に影響を与えたことがあるので、注意が必要である。

また、明日13日の木曜の夜にも、米国の生産者物価指数 (PPI) の発表予定があり、経済指標カレンダー関連などのイベント時の値動きには注意が必要である。

一方、欧州ユーロも、明日の夜20時半に欧州中央銀行 (ECB) 理事会議事要旨の発表イベントを控えており、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は153円86~87銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約83銭の円高ユーロ安であった。

また、昨日の欧州市場で欧州経済研究センター (ZEW) が発表した最新欧州経済指標の欧州ユーロ圏主要国のドイツの7月独景気予測指数が-14.7と、市場予想の-10.5よりもマイナス域に低下していたことを受けた欧州景気懸念の低リスク通貨の円買いのユーロ売りなども影響を及ぼした。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.1022~1.1024ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.15セントのユーロ高ドル安だった。

主な原因は、今夜この後の米国インフレ指標の発表を前にしたドルの主要通貨に対する持ち高調整のドル安の影響の波及に加えて、欧米金利差予想などが影響を及ぼした。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は180円56~62銭付近で、昨夜17時の180円88~94銭付近の前東京終値比で約32銭の円高ポンド安であった。

今日の持ち高調整の円高トレンドの中でも、ドルやユーロと比較して英国ポンドが円相場で比較的小幅な円高ポンド安に留まった要因は、昨夜の英国ロンドン外国為替市場で発表された英国失業率が悪化した一方で、英国の賃金上昇率が加速した発表を受けて、記録的な英国の高インフレが想定以上の英国賃金インフレ加速により継続するという市場予想が高まり、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) が高インフレ抑制のために、次回の英国金融政策委員会 (MPC) でも6月に続き連続で0.5%の大幅利上げを行う可能性が指摘され、対ドルの英国ポンドが1.29ドル台に大幅上昇し、2022年4月以来のおよそ1年3カ月ぶりのポンド高ドル安を記録した影響が他の主要通貨である円相場にも波及した影響が見られた。

昨日に英国政府統計局が発表した最新英国雇用統計では、今年3~5月のボーナス含む3カ月平均の週間の英国賃金上昇率は市場予想を超えた前年比6.9%の増加を示し、前月比の2~4月の6.7%からさらに英国賃金インフレが加速し、ボーナスを除いたベース換算では7.3%増加と、英国統計記録が残る2001年以降の過去最高レベルとなった。

昨夜から今朝までの米国市場や日本市場でも、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) には英国利上げ継続予想の日英金利差拡大予想は既に出ており、市場では織り込み済みではあったものの、更なるインフレ抑制に向けた大幅利上げ継続予想が加わったことで、今朝までの米国市場でもドルやユーロに対してポンドが上昇していた。

ただし、今日の日本市場ではドルやユーロなどの他の主要通貨に対して円高が進んだため、影響の波及の円高圧を抑える抵抗要因となった。

今日の午後15時には、半期に1度の英国中央銀行 (BoE) の金融安定報告書が公開され、「英国経済は金利上昇がもたらすリスクに対しては底堅さを示しているが、利上げの影響が本格的に表れるには時間がかかる」との認識が示されており、「高金利でのローン返済などの債務返済比率が高い一般世帯の割合が増加しており、今年いっぱいこの傾向が続くことが予想されるが、2007年の歴史的な高水準と比較すると、幾分低い水準に留まるとみられる」とあり、金利上昇の影響は銀行や企業よりも家計の負担の方が大きいことをまず指摘し、英国企業は全般的には堅調であるとの見解が示された。しかし、「企業向け貸付金利上昇による資金調達コストの増加は、一部の中小企業や負債規模の大きな企業を圧迫する可能性が高い」とも示され、今年米国で起きた米国シリコンバレー銀行 (SVB) 破綻などの事件を受けて、英国財務省と支援策についての検討についても連携していことが明らかにされた。

今夜17時には英国中央銀行 (BoE) のベイリー総裁の記者会見での発言があったが、「英国の経済や金融システムは、今までのところ、金利上昇リスクに対しては底堅い」としており、利上げ継続の影響で金融不安が起こらないように、「マクロ経済の見通しでは、今後も信用状況を監視する」と発言しており、英国利上げには長期化予想と景気懸念も出ていた。

なお、世界市場では、今日はニュージーランド準備銀行 (RBNZ) が新政策金利を発表したが、これまでの世界的な利上げブームの中でも、市場予想通りに金利据え置きとなった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2023年7月12日の日本時間(JST)19時27分(チャートの時間帯は英国ロンドン外国為替市場時間の夏時間 (GMT+1 / BST) 11時27分) の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:27の為替レート 日本市場前営業日17時の前東京終値時間比
ドル/円 139.61 ~ 139.62 -0.92 (円高)
ユーロ/円 153.90 ~ 153.92 -0.79 (円高)
ユーロ/ドル 1.1023 ~ 1.1025 +0.0016 (ドル安)
英ポンド/円 180.45 ~ 180.51 -0.43 (円高)
スイスフラン/円 158.95 ~ 159.01 -0.29 (円高)
豪ドル/円 93.43 ~ 93.47 -0.35 (円高)

 

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