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FXニュース:大幅利上げ予想の欧州中央銀行が今夜新政策金利を発表

FXニュース:米長期金利3.2%台で日米金利差拡大の円安が141円台に|

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FXニュース:大幅利上げ予想の欧州中央銀行が今夜新政策金利を発表

FXニュース:大幅利上げ予想の欧州中央銀行が今夜新政策金利を発表

東西FXニュース – 2022年9月8日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ロンドン外国為替市場でドル円が一時144円99銭の高値を記録
  • 大幅利上げ継続予想の米FRBも今夜のパウエル議長の発言に注目
  • 豪中銀のロウ総裁のハト派発言と日本の経済指標では円安抵抗が

今日2022年9月8日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が144円55銭前後から高値143円46銭前後の値動き幅約1円9銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円82〜83銭前後で、前日同時刻の前東京終値の143円92〜93銭前後と比較すると、約10銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜の英国ロンドン外国市場では日米金利差拡大予想のドル買い円売りでドル円が一時144円99銭付近に達し、1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録を更新し、今日の日本市場では記録的な高値になったドルの利益確定売りや安値の円の持ち高調整買いなどの反発が起きたことなどが影響した。

また、今日の日本の東京外国為替市場では、今日の夕方に日本政府の財務省金融庁日本銀行(日銀、BoJ)が国際金融資本市場に関する情報交換会合として三者会合を開くことを午後に発表し、急速な円安ドル高に対しての円安対策の可能性もあることから急速に進んだ円安への警戒感が高まり、持ち高調整で円の買い戻しが起きたことなども影響した。

市場の流れに沿った動きとしては、昨日の東西FXニュースでも為替相場への影響の可能性をお伝えしていた通り、日本時間の昨夜20時(英国時間では市場開場中の昼頃で、米国ニューヨーク時間では早朝7時)に最新の米国経済指標の発表があり、米MBA住宅ローン申請件数が前回の3.7%減から0.7%減に改善されており、米利上げによる景気への影響懸念の緩和から、米連邦準備理事会(FRB)が今月20〜21日に開催予定の9月の米連邦公開市場委員会FOMC)でも通常の3倍の0.75%の大幅利上げを継続しやすくなるという予測で金利抑制の日銀との日米金利差拡大予想が強まり、20時台後半には米長期金利が3.357%付近に上昇して日米金利差が拡大し、英国ロンドン外国為替市場でドル円が一時144円99銭付近の1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録をさらに更新した。

しかし、日本時間で昨夜21時に144円95銭前後の市場高値付近から始まった今朝6時まで米国ニューヨーク外国為替市場では、21時半に発表された7月の米貿易収支が前回の-796億ドル(改訂-809億ドル)と市場予想の-701億ドルに対して今回は-707億ドルで、マイナスの下落幅は前回よりは改善したものの、市場予想よりも赤字継続であったことでは、記録的な高値圏に達した後のドルが利益確定や持ち高調整で売られやすくなる円安ドル高の抵抗も入り、ドル円相場は一時143円68銭付近のニューヨーク市場安値も記録した。

ただし、米連邦準備理事会(FRB)などの世界の主要中央銀行は利上げ方向で、カナダ中央銀行も0.75%の大幅利上げを決定したことから、今夜は欧州中央銀行(ECB)も通常の2〜3倍の0.50%から0.75%の利上げの予想が優勢で、主要通貨の中では唯一の金利抑制方向の日銀との金融政策の違いが注目されており、日本と欧米各国との金利差拡大予想での円売りは多通貨において継続していたことから、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場の終値は143円70~80銭付近で、前日同時刻比では約95銭の円安ドル高であった。

今朝8時50分には日本の最新経済指標が発表され、第2四半期の日本の国内総生産GDP)二次速報値は、前期比が前回の0.5%と市場予想の0.7%に対し0.9%に改善されており、前期比年率も前回の2.2%と市場予想の2.9%以上の3.5%で、GDPデフレーターは前回と市場予想の-0.4%に対して-0.3%だった。

同時発表の日本の7月の国際収支の経常収支は、前回の-1324億円の赤字に対しては2290億円の黒字に改善されていたが、市場予想の7960億円には届かなかった。また、季節調整済の経常収支は、前回の8383億円と市場予想の199億円に対して-6290億円の赤字で、貿易収支は前回の-11140億円と市場予想の-11374億円に対し-12122億円で赤字幅が拡大していた。

今日の9時からの日本の東京外国為替市場は、日米金利差拡大予想の円安ドル高トレンドで始まり、10時前の仲値決済に向けては、日本の貿易企業の輸入実需の円売りのドル買いが先行し、10時前に今日の日本市場のドルの高値で円の安値の144円55銭付近を一時記録したが、その後には輸出企業や投資系の高値でのドル売り円買いが続き、高値記録後の反発で円相場が下げ幅を縮めた始めた。

今日は今夜に新政策金利発表のイベント前のユーロに対しても、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ予想が優勢で対ユーロでも7年8ヶ月ぶりと言われる記録的な円安ユーロ高になっていた影響もあり、午前中から昼過ぎには前日終値比での円安ドル高で市場が移行していたが、サポートの145円を超えなかったことや米長期金利が高止まり後に下げてきていたことからも持ち高調整のドル売り円買いの抵抗が入りやすくなってきていた。

そこに、FXニュースで昨日に大幅な利上げをして円安豪ドル高の一因になった豪中央銀行のオーストラリア準備銀行(RBA)のロウ総裁が、今日の講演では「豪政策金利が高水準になるに従って、利上げのペースは緩やかにしていく場合があると思う」と発言したことで、世界市場ではハト派発言と受け止められ、長期債の利回り指標となる豪長期金利が低下した影響で米長期金利も低下し、日米金利差拡大予想による円売りドル買いが弱まり、反動で日米金利差縮小時の円売りドル買いが起きた。

また14時に発表された日本の経済指標の8月の景気ウォッチャー調査は、先行き判断(DI)は前回の42.8と市場予想の44.9に対し49.4に上昇しており、現状判断(DI)も前回の43.8と市場予想44.9に対し45.5で日本の景気先行き感が好感視されたことで、記録的な安値圏でお買い得感のある低リスク通貨の円を買い戻す動きも出た。

そして、より影響を及ぼしたのは、先述の今日の午後に発表された夕方の財務省金融庁日本銀行(日銀、BoJ)の三者会合で、日本政府の円安対策の介入などの可能性もあることから、持ち高調整で円の買い戻しが起きたことなどで、対ドルの円は15時台に一時143円46銭付近に買われて、今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録し、前日終値比では円高ドル安にも転じた。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は143円82〜83銭付近で、前日同時刻比較では約10銭の円高ドル安になり、大きな流れの中での日米金利差拡大予想による円安ドル高トレンドの中での円安抵抗となった。

ただし、その後の欧州英国市場では、ドル円は再び、金利抑制の日銀と利上げ方法の米欧英などとの金融政策の方向性の違いが意識された金利差拡大予想で、日米金利差拡大予想でのドル買い円売りの大きな流れでの円安ドル高トレンドが継続し、18時台には再び144円台の円安ドル高の世界トレンドに戻しており、また19時台には僅差でレンジ付近や僅差の市場反転域の前日終値比で円高ドル安に一時転じるなど、今日の東京終値付近は一時的な円安抵抗となった。

今夜この後にも米国の最新経済指標などの発表が予定されており、また22時10分には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言の予定があり、世界の投資家達に今後の為替相場への値動きへの影響と相場予想のデータとして注目されている。

米経済指標の発表スケジュールは、日本時間の」21時半から前週分新規失業保険申請件数と前週分失業保険継続受給者数と、明日未明4時にも7月の米消費者信用残高などが予定されている。

また、今夜21時15分からの欧州中央銀行(ECB)理事会の新政策金利発表とその後のラガルド総裁の発言にも注意したい。

ユーロ円は、今夜この後には21時15分から欧州中央銀行(ECB)理事会が新政策金利を発表予定で、欧州ユーロの大幅な利上げ予想が優勢で、以前の通常の倍の0.5%の利上げ予想から最近では通常の3倍の0.75%の大幅利上げ予想が市場で強まり、日欧金利差拡大予想の円売りのユーロ買いで、今日は一時144円33銭付近の2015年1月以来の約7年8カ月ぶりといわれる円安ユーロ高も一時記録していた。ただし、高値記録後には利益確定や持ち高調整の抵抗で円は下落幅を縮め、17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円の終値は143円60~62銭付近で、前日同時刻比では約81銭の円安ユーロ高であった。

今日のユーロドルも、今夜予定の欧州中央銀行(ECB)新金利の大幅利上げ予想からユーロがドルに反発して上昇し、また先述の豪中銀総裁のハト派発言で米長期金利も下げたことでもユーロが買われて、17時の今日の東京外国為替市場の終値は0.9984~0.9985ドル付近で、前日同時刻比で約0.61セントのユーロ高ドル安になった。

英ポンドの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は165円20〜26銭付近で、前日同時刻比で約62銭の円高ポンド安に転じた。

原因はまず、昨夜の英国ロンドン市場で、英国で新就任のトラス首相のキャンペーンにあった大規模減税案の財源の確保に関した不透明感が強まったことから、財政赤字拡大による英国景気懸念のポンド売りで安全資産のドル買いが起き、英ポンドが一時1.14ドル台前半の1985年3月以来の約37年ぶりのポンド安ドル高を記録したことから、対ドルでのポンド安の影響が主要外貨である日本円にも波及した。それに対して、今日は前述のように日本円がドルに対して買われる抵抗が入ったことで、大幅な円安ポンド高であった前日同時刻比では円高ポンド安の東京終値になった。

今日の豪ドルの円相場は、日豪金利差拡大で今朝は一時97円49銭付近の約7年8カ月ぶりといわれる安値を記録したが、その後の利益確定や持ち高調整の反発に加えて、午後に先述の豪中銀(RBA)総裁の利上げ後のハト派発言で豪債利回りの長期金利が低下し、豪ドル売りの円買いが起き、17時の今日の東京外国為替市場の終値は96円81〜85銭付近で、前日同時刻比では約46銭の円高豪ドル安に転じていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月8日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.87 〜 143.88 -0.02(円高
ユーロ/円 143.91 〜 143.92 +1.12(円安)
ユーロ/ドル 1.0002 〜 1.0003 +0.0079(ドル安)
英ポンド/円 165.36 〜 165.42 -0.46(円高
スイスフラン/円 147.69 〜 147.75 +0.49(円安)
豪ドル/円 96.76 〜 96.80 -0.51(円高

 

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FXニュース:今日は144円台の1998年8月以来の円安ドル高記録を更新

FXニュース:米長期金利3.2%台で日米金利差拡大の円安が141円台に|

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FXニュース:今日は144円台の1998年8月以来の円安ドル高記録を更新

FXニュース:今日は144円台の1998年8月以来の円安ドル高記録を更新

東西FXニュース – 2022年9月7日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米経済指標のISM非製造業景況感指数が市場予想に反して改善上昇
  • 長期金利が一時3.35%台で日米金利差拡大が円安ドル高要因
  • 物価高対策で利上げ方向の米欧英豪と金利抑制の日銀の違い

今日2022年9月7日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が144円38銭前後から高値142円93銭前後の値動き幅約1円45銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円92〜93銭前後で、前日同時刻の前東京終値の141円57〜58銭前後と比較すると、約2円36銭の大幅な円安ドル高であった。

一時は144円38銭付近に達したことで、今日も1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録を更新した。

原因はまず、昨日の東西FXニュースでも為替相場の値動きへの影響を予告していた通り、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では最新の米国重要経済指標の8月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が発表され、前回の56.7と市場予想の55.3に対して56.9で市場予想に反して改善上昇したことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続を後押しするデータとなり、円安要因の日米金利差拡大予想が強まった。

そのため、米長期金利が上昇し3.35%台付近で、日米金利差拡大によるドル買い円売りの円安ドル高が進み、ニューヨーク市場のドルの高値で円の安値の143円台を記録した。

また、米国のみならず欧州や英国などの主要通貨の中央銀行のインフレ対策での利上げ方向の金融政策に世界的な注目や投資が集まる中で、日本銀行(日銀、BoJ)だけが反対の金利抑制方向の大規模緩和金融政策を根強く継続しており、利下げのための国債買い入れ指値オペまで実行していることなどから、日米欧英の金融政策の方向性の違いによる日米金利差拡大予想で、主要通貨に対して円が全面安になるという円安も記録した。

米国株式市場でも、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ継続予想で企業への貸し付けローンなどの金利も上昇する予測と警戒から米株価が下落し、株安時のリスク回避で上昇トレンドの米国外国為替市場のドルクロスが買われる機会があったことから、値動きに拍車をかけた。ただし、株安時のリスク回避では、ドルが急速に市場高値になると利益確定売りで安全資産のドルからも買える安値の低リスク通貨の円が買われるという抵抗もやや加わった。

今朝6時頃の米国ニューヨーク外国為替市場の終値は142円75~85銭付近で、前日比で約2円70銭の大幅な円安ドル高であった。 市場の値動き幅は141円台から143円台で、ボラティリティの高い市場となった。

そのトレンドを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、世界トレンドと同様の理由で日米金利差拡大予想の円安ドル高が進行した。

今朝10時前の仲値決済では、円安実需での輸入企業の円からのドル買いはあったものの、記録的な円安のニュースを受けて輸出企業による高値でのドル売り円買いや投資系の売買が先行して入っており、10時頃には上昇トレンドを抑えてほぼ横ばいに近い動きに一時相殺したが、今日の日本市場のドルの安値で円の高値は今朝9時過ぎにつけた142円93銭付近で、11時を過ぎると再び、日米金利差拡大予想による円安ドル高の邁進となった。

今朝は日本政府の鈴木俊一財務相が、今日の円安進行に関して「最近の動きはやや急速で一方的」と円安牽制の発言をしたニュースがあったが、特に行動を伴わない口先介入で、今日も日本銀行(日銀)は金利抑制の公開市場操作国債買い入れ指値オペを行っており、実質的な円安牽制には繋がらずに発言後も円売りドル買いが続いた。

今日の日銀の指値オペでは、日銀が上限と決めた0.25%付近に長期金利が達した一部の年限の国債買い入れ額を増額して利下げしており、黒田総裁曰く「根強い」日銀の金利抑制姿勢が継続していた。

日銀が金利抑制を根強く続ける傍らで、米連邦準備理事会(FRB)関係者の米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、英経済誌フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、今後の更なる政策引き締めの必要についての発言をしており、米政策金利目標のフェデラル・ファンド(FF)金利を来年3.5%に利上げし、2023年にはその水準を維持する見通しについて言及するなど、パウエル議長に続くFRB関係者のタカ派発言も続いていた。

13時台には日米金利差拡大予想の円安ドル高が、今日の日本市場のドルの高値で円の安値の144円38銭付近を記録した。ただし、記録後には、高値のドルの利益確定売りや持ち高調整でやや戻した。

14時には日本の最新経済指標の発表があり、7月の景気一致指数(CI)の速報値は前回の98.6〜99.2と市場予想の100に対し100.6で少し円が買われたが、景気先行指数(CI)の速報値は前回の100.9〜100.3と市場予想の100.2に対し99.6で、大きな円買い要因とはならなかったものの、ドルの大幅な上昇トレンドの中での一時的な下げと横ばいに近い値動きに関与した。

また、米長期金利の指標となる米10年債の利回りが、高止まり後にやや下げて3.33%台付近に一時下げたことも、午後からの欧州英国市場の参入での、持ち高調整での高止まり後に少し下げてから横ばいに近い値動きへのより顕著な影響を及ぼしていた。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は一時144円台をつけた後に少し下げた143円92〜93銭前後で、前日同時刻比で約2円36銭の円安ドル高であった。

尚、今週は欧州などの主要国にも金融政策を決めるイベントがあり、利上げ予想の米欧英に対して、金利抑制継続の日銀との金融政策の違いや金利差が意識されやすくなっている。

通貨オプション市場でも、需給の偏りを示すリスクリバーサルが1週間~5年物までが円安を示唆する円売り超過などが出たことでも警戒感が強まっている。

約24年ぶりと言われる記録的な円安ではあるが、東京インターバンクの記録によると、歴史的には1973年に日本円が変動相場制になった時代のドル円は265円台で、1985年9月のG5プラザ合意以前の円相場は対ドルで150円以上していた時代があり、また1975年には一時300円台の円安ドル高の史上記録も残っていたので、1995年の一時79円台の1ドル100円以下からその300円以上の間の史上変動率で言えば、150円以下はまだ中間点以下であり、今回の日米金利差拡大による円安ドル高にはまだ底値が見えない印象さえも持たせる。

2011年の震災時に日本の港が救援物資優先になり、一般企業が海外輸出に問題を抱えた時から海外支社や海外の現地法人で取引する企業や直接輸出できる海外工場に切り替えた企業が増えたことなどから、外貨獲得後に円を買わずに外貨建てて国外で取引をする国際的な日系大企業などがあると、以前の様に日本から輸出で販売する時に海外での価格競合性を高めてその外貨を円に替えて日本経済に還元するという円安がプラスになるという機会は減っており、むしろ輸入物価高の方が目立っているのが現実である。

ただし、外貨から日本円を買うことによって日本円の価値は高まるので、日本円から外貨を買ってFXの外国為替取引で増やし、買った時よりも大きい額の日本円を買い戻すことによっては円安に抵抗を加えることはできる。外貨預金の利回りも上昇している。物価高で家計を助けるために、節約する方法もあるが収入を増やす方法もあり、これからは一般家庭でもFXで稼ぐ時代が来るのかもしれないと考えられるくらい価格変動性が大きく利益が出しやすい市場トレンドになっている。

今夜この後にも米国の最新の経済指標の発表予定があり、為替相場の値動きに影響を与える可能性があることから、世界のFXトレーダー達に注目されている。日本時間では20時に米国MBA住宅ローン申請指数、21時半に7月米貿易収支、27時(明日未明3時)に米地区連銀経済報告の発表が予定されている。

一方、今日のユーロ円は、明日の夜21時15分に予定の欧州中央銀行(ECB)新政策金利の発表イベント前の大幅利上げ予想が優勢で、日欧金利差拡大予想で対ユーロの円相場が続落し、17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円の終値は142円80~81銭付近で、前日同時刻比で約1円62銭の大幅な円安ユーロ高だった。また、今夜その後の欧州市場でも円安ユーロ高が進行し、17時過ぎには一時142円94銭付近を記録した。

今日のユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は0.9921~0.9922ドル付近で、前日同時刻の前東京終値比では約0.54セントのドル高ユーロ安であった。原因はまず、前述の米国経済指標による米長期金利の上昇時と高止まりしていた時に、欧米金利差拡大でユーロ売りドル買いが強まった影響が出ていた。

また、今日の午後には欧州ユーロ圏のドイツの経済指標の7月鉱工業生産も発表されたが、欧州エネルギー問題で大幅低下の市場予想ほどの低下幅ではなかったものの、前月比と前年同月比ともに前回よりも低下しており、欧州景気懸念のユーロリスク売りの安全資産のドル買いの影響も見られた。

ただし、今夜18時の欧州市場で発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標の4〜6月期四半期域内総生産(GDP)は、前期比が前回と市場予想の0.6%に対して0.8%に増加し、前年同期比も前回と市場予想の3.9%に対して4.1%に増加しており、ユーロが買われる機会もあった。

今日の英ポンドの円相場は、今夜17時の東京外国為替市場の終値が165円68〜74銭付近で、前日同時刻比では約1円24銭の大幅な円安ポンド高になった。原因は、英国中央銀行イングランド銀行BoE)も利上げ継続予想が優勢で、日英金利差拡大予想が優勢である。また、英国の新首相就任による政治不安の緩和と、高インフレ景気対策などにも期待が寄せられていた。

昨夜の英国ロンドン市場でも、英国のリズ・トラス新首相がエネルギーショックに対応した大規模な経済対策を打ち出す期待でドルに対してもポンドが買われていた時間があった。

今日の東京外国為替市場の終値では、クロス円は全面的な円安となり、ポンド円や豪ドル円スイスフラン円も円安の高値圏で推移していた。

そのため、今日のオーストラリアの豪ドルの円相場の17時の終値も96円84〜88銭付近で、前日同時刻比で約68銭の円安豪ドル高であった。

今日のスイスフランの17時の円相場の終値も146円44〜50銭付近で、前日同時刻比で約1円39銭の大幅な円安フラン高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月7日の日本時間(JST)19時23分(英国夏時間(GMT+1)11時23分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:23の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 144.39 〜 144.40 +2.86(円安)
ユーロ/円 142.91 〜 142.93 +1.73(円安)
ユーロ/ドル 0.9897 〜 0.9898 -0.0078(ドル高)
英ポンド/円 165.84 〜 165.90 +1.40(円安)
スイスフラン/円 146.66 〜 146.72 +1.61(円安)
豪ドル/円 97.17 〜 97.21 +1.01(円安)

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FXニュース:米長期金利3.2%台で日米金利差拡大の円安が141円台に

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東西FXニュース – 2022年9月6日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 欧州景気懸念の欧州中央銀行(ECB)も今週大幅利上げ予想が
  • 英新首相決定と英国中央銀行BoE)大幅利上げ予想の円安ポンド高
  • 豪準備銀行が今日新政策金利を0.50%利上げし2.35%に決定

今日2022年9月6日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が141円73銭前後から高値140円25銭前後の値動き幅約1円48銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は141円57〜58銭前後で、前日同時刻の前東京終値の140円56〜58銭前後と比較すると、約1円の大幅な円安ドル高であった。1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高記録を今日も更新した。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場は米国祝日の労働者の日(日本の勤労感謝の日の様なレイバー・デー)で休場であったものの同市場時間の欧州英国外国為替市場と世界FX市場で、ロシア国営のガスプロムが欧州主要国ドイツへの天然ガス供給パイプのノルドストリーム1の停止を無期限に延長したことで、欧州景気懸念のリスク回避のユーロ売りと世界的に流動性の高い安全資産のドル買いが起き、主要外貨へのドル上昇の影響が円相場にも波及したことなどから、ドル円が23時頃に140円66銭付近に上昇し、その後は利益確定売りや持ち高調整の一時抵抗は入ったものの、今朝6時頃の米国ニューヨーク市終値相当時間のドル円為替相場が140円60銭付近に上昇していた。

また、石油輸出国機構OPEC)とロシアを含む非加盟主要産油国で構成されるOPECプラスが、来月10月の原油生産量を今月よりも減産することを閣僚協議で決定したことで、コモディティ原油先物価格が上昇し、貿易コストの増加から日本の貿易赤字が悪化する懸念から、リスク回避時の安全資産には低リスク通貨の円よりもドルが好んで買われたことも影響した。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、市場開始前の8時半に日本の最新経済指標の7月全世帯家計調査・消費支出が発表され、前回の3.5%と市場予想の4.7%に対して3.4%で、前回と予想以下であった。また、同時発表の厚生労働省の7月の毎月勤労統計調査でも、賃金の実質水準を算出する指標となる物価の総合指数は7月に3.1%上昇していた一方で、実質的な現金給与総額が前年同月比で1.3%減少しており、エネルギーや食品の価格上昇率に4ヶ月連続で賃上げが追いつかなかったことで、実質的な給与額が目減り計算したことを示すデータとなった。これらの輸入品の価格上昇の一因には原油高などの他にも急速な円安の影響もあるために、発表直後の市場開始時には一時的に安値の円を持ち高調整で買う動きも出たことから、今朝9時過ぎに今日の日本市場の円の高値でドルの安値の140円25銭付近を記録した。

今朝10時頃の仲値決済でも、今日は輸出企業のドル売り円買いが優勢で、輸入企業の実需のドル売り円買いや同時間帯のアジアやオセアニアなどの世界市場でのドル売りと相殺し、午前中のドル円為替相場は140円台前半から中盤付近の横ばいに近い値動きになった。

また日本市場では投資系などが、今夜から連休明けの米国市場が再開予定のために、今夜発表予定の最新米国経済指標を控えての持ち高調整なども進めており、ドルが再び前日比の高値圏に行くとイベント前のドルを高値圏で売り、安値の円を買う調整の動きもあった。

しかし、午後になると、今日はオーストラリアの中央銀行にあたる豪準備銀行(RBA)が新政策金利を通常の倍の0.50%利上げし、年率2.35%にすることを決定したことが世界のFXニュースになり、今週には欧州中央銀行(ECB)の新政策金利の発表予定もあり、今月は米国や英国などでも大幅利上げが予想されていることなどから、金利抑制の日本銀行(日銀、BoJ)との金融政策との方向性の違いなどから、日本との金利差の拡大予想で主要通貨に対して円が売られて、対ドルでも円相場が下落した。

また、午後に時差で朝の欧州英国市場が参入すると、米長期金利が3.2%台の高利回りで堅調に推移していたことでも、日米金利差拡大によるドル買い円売りの勢いが強まり、加えての原油高による日本の貿易赤字拡大予想による円のリスク売りなども加わり、再びドルが大幅に上昇し、円相場が下落して15時頃から141円台になり、円安ドル高が進行した。

日本の夕方が朝市場の英国ロンドン市場でも、昨夜の新英国首相決定時の政治不安解消の英ポンド買いに続き、今日は英国中央銀行イングランド銀行BoE)も今月の会合で大幅利上げを継続する予想が優勢で、その一方で記録的なインフレの物価高の中でのローン金利上昇などの英国景気懸念も高まっており、英ポンドの持ち高調整売りで安全資産のドルが買われた今朝の英国市場でドルが上昇した時には円相場にもドル高が波及した。

英国の新首相はエリザベス(英国女王と同じ名前なので愛称のリズと呼ばれることが多い)トラス外相に決定したが、リズ・トラス外相は既に10.1%を超えている英国の高インフレで生活苦の国民のための減税や増税プランの据え置きなどを主張しており、住宅ローン金利なども上昇させる英国中央銀行イングランド銀行BoE)の利上げの独自性を一時的に制限して政府が関与する動きなども進めたいと発言していたことがあり、万一の関与前に大幅値上げがされる可能性などが一部で話題になり、その際のリスク回避の英ポンド売りでは、世界的に流動性が高く、また最近は金利上昇で英国と競合しており投資に有利な安全資産の米国のドルが買われていた影響で、円相場でもドルが上昇に拍車をかけた。

そのため、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は、141円57〜58銭前後で、前日同時刻の前東京終値比較で約1円の大幅な円安ドル高になった。

今夜この後の米国ニューヨーク市場では、連休明けの最新の米国経済指標の発表が予定されており、為替相場の値動きへの影響の可能性がある。日本時間22時45分からは8月のサービス部門と総合の米購買担当者景気指数(PMI)の改定値の発表と、23時には8月の米ISM非製造業景況指数の速報が予定されている。

今日のユーロは、先述の通り、欧州エネルギー問題での景気懸念のユーロ売りの影響があり、昨夜の欧州英国市場ではユーロドルが一時0.9876ドル付近の2002年12月以来のユーロ安ドル高を記録していた。

また昨日の東西FXニュースでもお伝えした通り、同市場で発表された最新の欧州ユーロ圏の経済指標の小売売上高や8月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)の改定値などが市場予想以下であったことも、欧州景気懸念によるユーロ売りを先行させ、一時は円高ユーロ安であった。

しかし、欧州はロシアからのエネルギー不足分を他国から輸入する代替プランなどもあり、また今日の日本市場では今週の欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ予想が強まっており、日欧金利差拡大予想では安値のユーロが買われたことで、円安ユーロ高に転じた。ドルなどの外貨に対する円安もユーロ円に波及し、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円の為替相場終値は141円19~20銭付近で、前日同時刻比で約1円88銭の大幅な円安ユーロ高になった。今日の日本市場では、一時141円40銭付近の円安ユーロ高も記録した。

昨夜の記録的なユーロ安ドル高の反動で、今日は高値のドルの利益確定売りでユーロが買い戻されたこともあり、ユーロドルも17時の今日の東京外国為替市場のユーロドルの終値は0.9972~0.9973ドル付近で、前日同時刻比で約0.62セントのユーロ高ドル安だった。

英ポンドは、今日の東京外国為替市場の17時の終値は163円95銭〜164円1銭付近で、前日同時刻比で約2円5銭の大幅な円安ポンド高になった。

前述の通り、昨夜に英国与党の保守党(トーリー)新党首のリズ・トラス外相が選出され、今夜エリザベス女王からボリス・ジョンソンの後任の英国の新首相に任命され、サッチャー元首相とメイ前首相に続く英史上3人目の女性首相となる。

英国政治不安の減退からポンドが買われた影響で、安全資産のドルに対しては景気懸念などで売られる機会もあったものの、原油高騰時には低リスク通貨としての価値が下がる円に対してはポンド買いが継続し、英国中央銀行BoE)の利上げ継続予想での日英金利差拡大予想も相まって、大幅な円安ポンド高へと進行した。

また、今日発表された8月建設業購買担当者景気指数(PMI)も、前回の48.9%と市場予想の48.0%に対して49.2%に増加しており、ポンド買いの一因となった。

今日の豪ドルは、オーストラリア中央銀行の豪準備銀行(RBA)が新政策金利を通常の倍の0.50%利上げをして2.35%にしたことから、日豪金利差拡大の円売り豪ドル買いで17時の今日の東京外国為替市場の豪ドルの円相場の終値は96円11〜15銭で、前日同時刻比で約57銭の円安豪ドル高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月6日の日本時間(JST)19時23分(英国夏時間(GMT+1)11時23分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:23の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 141.63 〜 141.64 +1.06(円安)
ユーロ/円 0.9946 〜 0.9947 +1.56(円安)
ユーロ/ドル 0.9933 〜 0.9935 +0.0036(ドル安)
英ポンド/円 164.20 〜 164.26 +2.30(円安)
スイスフラン/円 144.45 〜 144.51 +1.03(円安)
豪ドル/円 96.08 〜 96.12 +0.54(円安)

 

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FXニュース:ドル円が一時140円80銭付近の1998年8月以来の円安を更新

FXニュース:ドル円が一時140円80銭付近の1998年8月以来の円安を更新|

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FXニュース:ドル円が一時140円80銭付近の1998年8月以来の円安を更新

FXニュース:ドル円が一時140円80銭付近の1998年8月以来の円安を更新

東西FXニュース – 2022年9月5日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 最新の米国経済指標はほぼ市場予想通りで日米金利差拡大予想が継続
  • 欧州エネルギー問題でユーロドルが2002年12月以来のユーロ安を更新
  • 欧州景気懸念と高インフレ対策でECB大幅利上げ予想買いの抵抗も

今日2022年9月5日月曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が140円59銭前後から高値140円12銭前後の値動き幅約47銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は140円56〜58銭前後で、前営業日同時刻の前東京終値の140円27〜28銭前後と比較すると、約31銭の円安ドル高であった。

先週末の米国ニューヨーク外国為替市場では、一時140円80銭付近の1998年8月以来のおよそ24年ぶりの円安ドル高の記録をさらに更新していた。

原因はまず、先週末金曜の米国ニューヨーク外国為替市場で日本時間21時半に発表された最新の米国重要経済指標の米雇用統計は、失業率は前回と市場予想の3.5%に対して3.7%と市場予想よりもやや増えたものの、非農業部門雇用者数変化は前月の52.8〜52.6万人と市場予想の30万人に対して31.5万人に増加しており、平均時給なども前年同月比が前回と同じ5.2%で、前月比では市場予想0.4%に対して0.3%と、全般的にはほぼ市場予想の範囲内であったことから、米雇用市場は全般的には堅調を維持しており、米連邦準備制度理事会FRB)の大幅利上げ継続による日米金利差拡大予想に変化をもたらすレベルではないことから、ドル買い円売りが続き、円は一時140円80銭の1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録を更新し、同市場中の円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、その後の23時に発表された最新米国経済指標の7月の米製造業新規受注の前月比は前回の2.0%と市場予想の0.2%に対してマイナス1.0%に転じていた。

それまでに急速な円安が進んでいたことに対する反発で、9月5日の月曜日は米国の祝日の労働者の日(Labor Day)で連休前の持ち高調整も入り、高値を記録した後のドルには利益確定売りが起き、また記録的な安値での円買いの持ち高調整が強まった。

また、米国市場時間と後半が重複進行の欧州英国市場では、ロシアの国営ガス会社のガスプロムが、欧州向けのロシア産天然ガス供給主要パイプラインのノルドストリームの稼働停止期間を機器故障のために延長すると発表したことで、欧州エネルギー問題による欧州景気懸念が再燃し、リスク回避で低リスク通貨の円が買われたことでは対ドルでも円が上昇し、一時139円90銭付近のニューヨーク市場での円の高値も記録した。

しかし、堅調な米経済指標を受けてユーロに対しても世界的な流動性の高さから安全資産のドルが買われており、また堅調な米雇用市場を背景に米連邦準備制度理事会FRB)は今月20〜21日に予定されている米連邦公開市場委員会FOMC)でも大幅利上げを継続可能という予想が優勢で、日米金利差拡大予想によるドル買い円売りも続いており、前述の持ち高調整の円買いと欧州景気懸念の低リスク通貨の円買いの抵抗となり、ドル円は再び140円台になった。

そのため、日本時間で先週末の金曜の夜から土曜の朝6時までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は140円5~15銭付近で、前日同時刻比では約10銭の円高ドル安で6営業日ぶりに一時小反発したが、週明けの世界市場と今日の日本の東京外国為替市場では今朝から再び円安ドル高に戻していた。

今日の日本市場では、今朝10時頃の仲値決済では、今日は5日で5と10のつく日本企業の決済日の集中しやすい五十日にあたるために、記録的な円安ドル高のニュースを受けて輸出企業の高値でのドル売り円買いや投資系の高値のドルの利益確定売りと安値の円の持ち高調整が先行し、ドルが一時下げたところで輸入実需の円売りドル買いが強まり、ドルが再上昇し始めた。

そのため、10〜11時のドルは今日の日本市場のドルの安値の140円12銭付近のダブルボトムを描いた後に再上昇を始め、17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値の直前に今日の日本市場のドル高値の140円59銭付近に達するまで上昇傾向が続き、17時の今日の東京外国為替市場の終値を140円56〜58銭付近の、前営業日同時刻比で約31銭の円安ドル高でつけた。

その要因には、今日の午後の欧州英国市場の参入でも、ドイツなどへのロシア産の天然ガス供給不足に加えて、今年の夏の記録的な熱波の影響でフランスの原発の一部が熱に弱い電子機器などの点検で今でも停止中であることなどもあり、欧州エネルギー問題が欧州エネルギー危機に発展してきており、欧州景気懸念を強まり、リスク回避でユーロが売られて、安全資産では世界的に流動性の高いドルが好んで買われた影響で、ドル指数が110超えの約20年ぶりの高水準を記録し、円相場でも上昇トレンドのドルを買う動きが優勢になったことも影響していた。

また、今夜この後の米国ニューヨーク市場は米国の祝日の労働者の日(Labor Day)で休場予定のため、今日の米ドルには買い控えなどの原因となるイベントリスクも少なかった。

今日のユーロは、前述の欧州エネルギー危機などが原因で、今日の日本市場では対ドルで一時1ユーロが0.9876ドル付近の2002年末以来の約20年ぶりのユーロ安ドル高を更新した。高値のドルの利益確定売りや安値のユーロの持ち高調整買いの抵抗も入ったものの、17時の東京外国為替市場のユーロドルの終値パリティ(等価)割れは継続し、0.9908~0.9909ドル前後の前営業日同時刻比で約0.80セントのユーロ安ドル高であった。

今日のドルに対する記録的なユーロ安は他の主要外貨である円にも影響を与え、またユーロリスク売りで低リスク通貨の円も買われた影響もあり、今夜17時のユーロの円相場は139円27~30銭付近で、前営業日同時刻比では約81銭の円高ユーロ安で終値をつけ、3営業日ぶりにユーロに対して円相場が反発した。

しかし、一方で、欧州ユーロ圏のエネルギー不足による価格高騰などで欧州インフレ悪化も予想されており、高インフレ対策では欧州中央銀行(ECB)も大幅利上げ継続予想が出ており、日欧金利差拡大予想では円に対してはユーロ安抵抗もあった。

ただし、今日の夕方に発表された最新の欧州経済指標では、8月分のフランスやドイツやユーロ圏のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)の改定値はやや高止まりして下げていたことからは、ユーロ安が継続した。

また、日本市場終了後の今夜の欧州市場で18時に発表されたユーロ圏の最新経済指標の7月小売売上高は前回よりは改善されており、前回のマイナス1.2〜1.0%に対して0.3%であったが、市場予想の0.4%には届かなかった。

今日の英ポンドは、17時の今日の日本の外国為替取引市場の終値は161円32〜38銭付近で、前営業日同時刻比で約0銭の横ばいレンジ圏であった。

しかし、その後の今夜の英国ロンドン市場で17時半に発表された最新英国経済指標の8月の英サービス部門購買担当者景気指数は前回と市場予想の52.2に対して50.9に低下していたものの、記録的な英国インフレ対策で英国中央銀行イングランド銀行BoE)も利上げ継続予想が優勢で、日英金利差拡大予想でポンドも買われており、19時台には円安ポンド高にもなった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月5日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 140.44 〜 140.46 +0.20(円安)
ユーロ/円 139.53 〜 139.55 -0.55(円高
ユーロ/ドル 0.9933 〜 0.9935 -0.0055(ドル高)
英ポンド/円 161.64 〜 161.70 +0.32(円安)
スイスフラン/円 143.14 〜 143.20 +0.30(円安)
豪ドル/円 95.48 〜 95.52 +0.04(円安)

 

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FX週刊ニュース(9月1週)|米ドル/円:止まらぬ円安の加速。24年ぶりの円安水準へ

FX週刊ニュース(9月1週)|米ドル/円:止まらぬ円安の加速。24年ぶりの円安水準へ|

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FX週刊ニュース(9月1週)|米ドル/円:止まらぬ円安の加速。24年ぶりの円安水準へ

FX週刊ニュース(9月1週)|米ドル/円:止まらぬ円安の加速。24年ぶりの円安水準へ

東西FX週刊ニュース – 2022年9月5日

高田 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米ドル/円:止まらぬ円安の加速。24年ぶりの円安水準へ。
  • ユーロ/米ドル:止まらぬユーロの下落。ユーロ/米ドルは今後どうなる?
  • 英ポンド/米ドル:対ドルで大幅な安値、景気後退懸念か?
  • 豪ドル/米ドル:大きく変動はなかった市場。目立つ豪ドルの安定性。
  • 止まらぬ原油価格の高騰。イギリスの今後のエネルギー政策は?
  • 安定をしている金相場。今後はドルの動きに影響を受けるか?

 

  • 米ドル/円:円安の加速。今週中に120円突破か?

1日の外国為替市場で、円相場は一時、1ドル=140円台をつけました。1998年8月以来、24年ぶりの円安水準です。

1日のニューヨーク外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが進み、日本時間の1日の午後11時24分頃に円相場は一時、1ドル=140円台をつけました。1ドル=140円台は1998年8月以来24年ぶりの円安水準です。アメリカで発表された製造業の景況感を示す指数が予想を上回る数値だったことなどから、アメリカの利上げペースが加速するとの見方が強まりました。急速な円安がすすんだ背景には日米の中央銀行総裁のかたくなな姿勢があります。

1998年8月以来、24年ぶりの円安水準アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長は先日アメリカで行われた経済シンポジウム=ジャクソンホール会議でインフレを抑え込むため、金融引き締めについて「やり遂げる」と強い姿勢を示しました。一方、日本銀行の黒田総裁は同じ会合で、賃金と物価が持続的に上昇するまで、「金融緩和以外に選択肢はない」と金融緩和で金利を抑える姿勢を崩していません。アメリカで金利が上がり、日本は金利が低いままであれば、ドルで資金を運用した方がより多くの利益が出るとして、円を売ってドルを買う動きが強まっています。

  • ユーロ/米ドル:止まらぬユーロの下落。ユーロ/米ドルは今後どうなる?

ユーロ/ドルの下落に歯止めがかからない。8月下旬には一時0.9901ドルと2002年12月初旬以来、約19年8カ月ぶりの安値圏まで売り込まれた。

今年2月上旬、ロシアのウクライナ侵攻前に記録した年初来高値の1.1495ドルから、約半年強で15.9セント、13.9%もの値下がりだ。その後はやっと下げ渋ったが、1ユーロ=1ドルの等価交換(パリティー)を超えると伸び悩み、戻りの鈍い印象が否めない。ユーロ/ドル軟化の背景は明白だ。欧州連合EU)の対ロシア経済制裁の長期化により強まる同国産エネルギーの供給不安にさいなまれ、欧州では天然ガス価格が高騰して景況感が下振れ、物価高と景気後退が同時に起きるスタグフレーション懸念が強まっている。悪い時には悪い事が重なるもので、今年の夏は強烈な熱波が欧州に襲来、欧州委員会によれば「少なくとも過去500年で最悪」の干ばつに見舞われている。

主要河川の水位が低下して物流にも悪影響が及んでいるほか、農作物の収穫量も減少、南欧地域では大規模な山火事も起きて、水力発電にも深刻な影響が出ているらしい。ユーロ/ドルとドル/円の掛け算で決まるユーロ/円は値動きが複雑になるので手を出し難いが、心理的に重要な節目となる1ドル未満のユーロなら、時間を味方につける長期戦のつもりで買ってみるのも面白そうだ。「今日買ったユーロ/ドルが数カ月以内に益出しできるか」と聞かれたら自信はないが、投資の時間軸を数年以上に伸ばせる資金があるなら「パリティー割れのユーロ/ドル」を買い下がるのも良いと考えている。

  • 英ポンド/米ドル:対ドルで大幅な安値、景気後退懸念か?

英ポンドが対ドルで下落している。30日の外国為替市場では1ポンド=1.16ドル台と2年5カ月ぶりの安値をつけた。31日の東京市場でも同水準で推移した。9月5日には与党・保守党の新党首が選出される。新政権の経済対策が景気後退を防げるか不透明感が強く、ポンド売りが膨らんでいる。ニューヨーク外国為替市場でポンドドルでは、米8月非農業部門雇用者数が前月比+31.5万人と予想を上回ったことで140.80円まで上昇後、失業率の上昇や平均時給の鈍化を受けて米10年債利回りが3.17%台まで低下し、また米10年債利回りの低下で上昇後、「ノルドストリーム1」の再開延期を受けて1.1ドル付近まで下押しした。

  • 豪ドル/米ドル:大きく変動はなかった市場。目立つ豪ドルの安定性。

今週もオーストラリアドルは安定傾向であった。豪ドル/米ドルは0.6900あたりで推移し、大きな上昇下落は見られなかった。

豪ドルの政治的安定も経済へ良い影響を与えており、当分の間はオーストラリア国内で大きな問題は発生しなさそうだ。

唯一の懸念は世界経済の減速である。世界全体の後退懸念が資源国通貨である豪ドルの上値を抑える可能性が十分に考えられる。豪州国内の景気がいくら堅調な回復を見せていても、世界経済の減速によって資源需要が減退。ゆくゆくは豪州の輸出減に繋がり、豪経済に悪影響を与えるとの考え方からだ。

周知の通り、アメリカ、ヨーロッパ諸国をはじめとした。「主要国の金融引き締め方針」という金融政策の方向性の違いが世界経済に影響を与えてきており、長期目線で豪ドルにどのような影響を与えるかを専門家は懸念をしている。

  • 止まらぬ原油価格の高騰。イギリスの今後のエネルギー政策は?

エネルギー問題に苦しむイギリスが新たな政策を打ち出すかもしれない。英国のトラス外相は、首相に選ばれれば、政権発足後1週間以内にエネルギー価格高への対策を講じると表明した。

英与党の保守党がジョンソン首相の後任を選ぶ党首選の決選投票は、トラス外相がスナク前財務相に勝利して首相に就任すると予想されている。

トラス氏はサンデー・テレグラフ紙への寄稿で、生活費の上昇が国民にどれほど困難なものであるかを理解しているとし「家族や企業がこの冬と次の冬を乗り切ることができるようにするため、断固たる措置を取る」と述べた。

「(首相に)選出された場合、新政権の最初の週にエネルギー関連法案とエネルギー供給に関する行動を起こす」と説明した。

サンデー・タイムズ紙が財務省当局者の発言で報じたところによると、トラス氏の計画の費用は1000億ポンド(1150億ドル)を超え、大半を政府の借り入れにより賄うことになる。

  • 安定をしている金相場。今後はドルの動きに影響を受けるか?

米連邦準備制度理事会FRB)の影響を受け、ニューヨーク金先物価格(NY金)は、1トロイオンス(約31グラム)=1800ドル台半ばの高値を維持している。FRBによる強硬な引き締め策はドル高と米長期金利の上昇につながり、金利がつかない金の市場には強烈な向かい風になるのが通常だ。NY金がしぶとく1800ドル台半ばを維持している理由として、経済のデフレ化を恐れたFRBによるドル供給があり、そしてコロナ情勢ウクライナ情勢不安と21世紀にはいり、歴史的な世界的な情勢不安が続く中、法定通貨への不安を投資家は潜在的に持っており、それらが金への購買意欲につながっているようだ。

今週の経済指標カレンダー
時間 経済指標(イベント) 通貨 重要度
月曜日 – 2022年9月5日
1日中 アメリカ – レイバーデイ 祝日
1日中 カナダ – レイバーデイ 祝日
09:30 Nikkeiサービス業PMI (8月) JPY
10:30 企業売上総利益 (前期比) (Q2) AUD
10:30 小売売上高 (前月比) AUD
10:45 中国Caixin(財新)サービス業PMI (8月) CNY
16:00 国内総生産 (前期比) (Q2) CHF
16:00 スイス国内総生産 (前年比) (Q2) CHF
16:15 サービス業PMI (8月) EUR
16:45 イタリアサービス業購買管理者指数 (8月) EUR
16:50 サービス業購買担当者景気指数 (8月) EUR
16:55 サービス業購買部協会景気指数 (8月) EUR
17:00 マーケット総合PMI (8月) EUR
17:00 サービス業購買部協会景気指数 (8月) EUR
17:30 総合PMI (8月) GBP
17:30 サービス業購買部協会景気指数 (8月) GBP
18:00 小売売上高 (前月比) (7月) EUR
19:00 OPEC会議 USD
火曜日 – 2022年9月6日
00:30 イングランド銀行金融政策委員会委員マン委員発言 GBP
08:01 BRC小売売上高 (前年比) (8月) GBP
08:30 消費支出 (前月比) (7月) JPY
08:30 家計調査・消費支出 (前年比) (7月) JPY
10:30 経常収支 (Q2) AUD
13:30 政策金利発表 (9月) AUD
13:30 RBA政策金利声明 AUD
15:00 製造業新規受注 (前月比) (7月) EUR
16:30 IHS マークイット 建設業購買部協会景気指数 (8月) EUR
17:30 建設業購買担当者景気指数 (8月) GBP
19:30 ドイツBubaマウデラー氏発言 EUR
22:45 マーケット総合PMI (8月) USD
22:45 サービス業購買部協会景気指数 (8月) USD
23:00 ISM非製造業雇用指数 (8月) USD
23:00 ISM非製造業指数 (8月) USD
水曜日 – 2022年9月7日
00:00 世界乳製品取引価格指数 NZD
10:30 国内総生産 (前年比) (Q2) AUD
10:30 国内総生産 (前期比) (Q2) AUD
12:00 オーストラリア準備銀行 エリス総裁補発言 AUD
12:00 中国輸出 (前年比) (8月) CNY
12:00 中国輸入 (前年比) (8月) CNY
12:00 貿易収支 (米ドル) (8月) CNY
15:00 ハリファックス社価格指数 (前年比) GBP
15:00 Halifax住宅価格指数 (前月比) (8月) GBP
15:00 国内総生産 (前期比) (Q3) EUR
15:00 国内総生産 (前年比) (Q3) EUR
15:00 鉱工業生産 (前月比) (7月) EUR
16:35 ドイツ連銀のブルクハルト・バルツ氏発言 EUR
17:20 ECBマッコール氏発言 EUR
18:00 BOEベイリー総裁発言 GBP
18:00 イングランド銀行金融政策委員会委員マン委員発言 GBP
18:00 BoEのMPCピル委員発言 GBP
18:00 BoE 金融政策委員会テンレイロ委員発言 GBP
18:00 国内総生産 (前期比) (Q2) EUR
18:00 国内総生産 (前年比) (Q2) EUR
18:20 ECB監査役会メンバー
フェルナンデス・ポジョ氏発言
EUR
21:30 輸出 USD
21:30 輸入 USD
21:30 貿易収支 (7月) USD
21:30 貿易収支 (7月) CAD
23:00 FOMCメンバー、メスター談話 USD
23:00 カナダ銀行政策金利発表 CAD
23:00 政策金利発表 CAD
23:00 Ivey購買部協会指数 (8月) CAD
23:15 MPC国家財政委員会公聴会 GBP
木曜日 – 2022年9月8日
01:00 EIA短期エネルギー見通し USD
02:15 ECBの監査役会メンバーJochnick氏発言 EUR
03:00 ベージュブック(米地区連銀経済報告) USD
08:01 RICS住宅価格指数 (8月) GBP
08:50 季節調節済み経常収支 JPY
08:50 経常収支(季節調整なし) (7月) JPY
08:50 国内総生産 (前年比) (Q2) JPY
08:50 国内総生産 (前期比) (Q2) JPY
10:30 貿易収支 (7月) AUD
12:05 ロウRBA総裁発言 AUD
14:30 非農業部門雇用者数 (前期比) (Q2) EUR
14:45 季節調整なし失業率 (8月) CHF
14:45 季節調整済み失業率 (8月) CHF
21:15 預金ファシリティ率 (9月) EUR
21:15 欧州中銀限界常設貸出ファシリティー EUR
21:15 ECB金融政策発表 EUR
21:15 ECB監査役会メンバー
フェルナンデス・ポジョ氏発言
EUR
21:15 政策金利発表 (9月) EUR
21:30 失業保険申請件数 USD
21:45 欧州中央銀行記者会見 EUR
22:10 FRBパウエル議長発言 USD
23:15 ラガルドECB総裁 発言 EUR
金曜日 – 2022年9月9日
00:00 原油在庫量 USD
00:00 クッシング原油在庫 USD
00:25 BoC上級副総裁ロジャース氏発言 CAD
07:45 電子カード小売り販売数 (前月比) (8月) NZD
10:30 消費者物価指数 (前月比) (8月) CNY
10:30 消費者物価指数 (前年比) (8月) CNY
10:30 生産者物価指数 (前年比) (8月) CNY
19:00 ユーロサミット EUR
21:30 雇用者数 (8月) CAD
21:30 失業率 (8月) CAD
土曜日 – 2022年9月10日
01:00 FRBウォラー氏発言 USD
01:00 FOMCメンバー ジョージ 談話 USD
02:00 ベーカー・ヒューズ社のリグ・カウント USD
02:00 ベーカーヒューズ社発表の米石油採掘リグ稼働数 USD
04:00 ドイツBubaマウデラー氏発言 EUR
04:30 米国商品先物取引委員会 英ポンド
投機的ネットポジション
GBP
04:30 CFTC原油の投機的なネットポジション USD
04:30 米国商品先物取引委員会 金
投機的ネットポジション
USD
04:30 米国商品先物取引委員会 Nasdaq 100
投機的ネットポジション
USD
04:30 米国商品先物取引委員会 S&P500
投機的ネットポジション
USD
04:30 米国商品先物取引委員会 豪ドル
投機的ネットポジション
AUD
04:30 米国商品先物取引委員会 円
投機的ネットポジション
JPY
04:30 米国商品先物取引委員会 ユーロ
投機的ネットポジション
EUR
 

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FXニュース:日米金利差拡大予想で140円台の円安ドル高記録を更新

FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大|

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FXニュース:日米金利差拡大予想で140円台の円安ドル高記録を更新

FXニュース:日米金利差拡大予想で140円台の円安ドル高記録を更新

東西FXニュース – 2022年9月2日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利が3.29%を超えて上昇し約2カ月ぶりの高水準を記録
  • 最新米国経済指標が好調でFRBの大幅利上げ継続と長期化予想が
  • 米景気に対し欧景気懸念のユーロ売りドル買いで再び等価割れ

今日2022年9月2日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が140円43銭前後から高値139円88銭前後の値動き幅約55銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は140円27〜28銭前後で、前日同時刻の前東京終値の139円29〜31銭前後と比較すると、約99銭の円安ドル高であった。

今日の日本市場では一時140円43銭付近の、1998年8月以来のおよそ24年ぶりの円安ドル高の記録を更新した。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、先週のパウエル議長のインフレ対策最優先宣言と米連邦準備理事会(FRB)高官達の相次ぐタカ派発言の継続で米大幅利上げ継続と長期化予想が強まり、米長期金利が一時3.29%台に上昇し、前日終値の3.19%から0.10%以上も上昇し約2カ月ぶりの高水準を記録したことから、金利抑制の日銀との日米の金融政策の違いが意識され、かねてからの円安要因の日米金利差拡大予想によるドル買い円売りの円安ドル高が更に進行した。

加えての要因は、日本時間で昨夜21時半の米ニューヨーク市場で発表された最新米国経済指標の米労働省の季調済の週間新規失業保険申請件数が前週比5000件減の23万2000件で、市場予想の24万8000件よりも改善されており、3週連続の好結果であったことが挙げられる。米国現地同日発表の8月の米供給管理協会(ISM)製造業景況感指数の前月比も、市場予想よりも良好な52.8で、7月から横ばいに堅調に推移しており、米雇用市場の強さと米景気懸念緩和で、米連邦準備理事会(FRB)が今後も大幅な利上げを継続しやすくなることから、主要通貨に対してドルが買われて上昇し、円安ドル高トレンドが顕著になった。

一方で、最近の米国ニューヨーク株式市場では、利上げ継続と長期化予想などにより企業などへの貸付ローン金利上昇予測などから米株価三指数が低下傾向で、米株安時のリスク回避では上昇トレンドを形成しており短期でも利益が出しやすい現在のFX市場が注目されており、株の投資家に外国為替取引(FX)でドルクロスが買われたこともドル円の値動きを増幅した。

ロシアのウクライナ侵攻やコロナ景気以降の世界的なインフレが進み、世界経済懸念時の安全資産として世界的に流動性が高く運用しやすいドルが買われていた動きも、米景気の堅調さで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ継続と高金利維持の予想が強まり、金利の高いドルへの投資運用が有利になることでもドルの価値が高まっており、ドルインデックス(ドル指数)も一時109.99に上昇し、2002年6月以来の高値を記録しており、ドル円は一時140円台前半の1998年8月以来の円安ドル高を記録した。

そのため、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場でドル円相場の終値は140円15~25銭付近で、前日同時刻比で約1円25銭の大幅の円安ドル高で、同市場では今週5営業日連続での円安となった。

そのトレンドを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場では早朝の140円台の記録的なドルの高値で利益確定売りなどの抵抗と、今夜は最新米国経済指標の8月の米雇用統計の発表も控えており、来週月曜が米国は祝日連休で休場予定でもあるために、持ち高調整の動きが出ており、また今朝9時前に発表された日本の最新経済指標の8月の日銀資金供給量のマネタリーベースの前年同月比が前回の2.8%に対して0.4%に減少傾向で、一時139円88銭付近になる抵抗も入ったものの、その後は世界トレンドを受けて米国市場と同様の米景気懸念の後退と日米金利差拡大予想などの理由でドルが買われて円相場が続落した。

今朝10時頃の仲値決済では日本企業の輸入実需のドル買いなどからはドルが再び上昇を始めて再び140円台の円安ドル高になり、輸出企業によるドル売り円買いの一時抵抗は入ったものの、日米金利差拡大予想によるドル上昇と円の下落が続き、午後には今朝のニューヨーク市場の高値記録を更新し、欧州市場も参入した15時台には、一時140円43銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録し、1998年8月以来の円安ドル高の記録を更新した。

昨夜発表の最新の米経済指標が好調であった世界ニュースも日本市場で話題入りしており、日本の債権市場時間にも時間外の米10年債の利回りが指標となる米長期金利が上昇傾向で、日米金利差拡大と拡大予想による円売りドル買いが優勢であった。

今日の日本のニュースでは、日本政府の鈴木俊一財務相が今日の閣議後の記者会見でも急速な円安に関して再び、「急速な変動は望ましくない。最近の為替相場の変動は、やや大きくなっている」と口先介入をしたが、口先介入だけで為替介入など行動を伴っていないことから、市場での反応や値動きへの影響は少なかった。

しかし、夕方になり、今朝のニューヨーク市場での円の安値を超えた後には、記録的な高値のドルの利益確定売りや、安値で持ち高調整買いをした円が上がらずにストップロスに引っかかって損切りの自動売りがされた様な抵抗も加わり、また先述の様に今夜この後にも米経済指標の発表が予定されており、持ち高調整の動きもあったことなどから、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は140円27〜28銭付近で、前日同時刻の前東京終値比較では約99銭の円安ドル高となった。

今夜この後には、月間の米雇用統計を含む最新の米国経済指標の発表予定があり、週間に続き月間統計でも堅調であれば世界的な安全資産のドルの需要が高まる可能性もあることなどから、世界のFX投資家達が今後の値動き予想や分析をするために、最新のFXニュースや速報に注目している。

本日の米経済指標の発表スケジュールは、日本時間で今夜21時半から8月の米国雇用統計の米非農業部門雇用者数変化と米失業率と米平均時給、そして23時に7月の製造業新規受注などが予定されており、連休前の持ち高調整もあり、米国市場で価格変動に影響を与える可能性があるために、指し値注文やストップロスの自動売り設定等には注意が必要である。

今日のユーロは、17時の東京外国為替市場の円相場の終値は140円09~11銭付近で、前日同時刻比で約40銭の円安ユーロ高であった。一時140円16銭付近の円安ユーロ高も記録した。

主な原因は、今日は欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表もあり、午後15時に発表されたドイツの7月の貿易収支が前回の64億ユーロ(改定62億ユーロ)と市場予想の45億ユーロに対し54億ユーロで市場予想以上に改善されており、円売りのユーロ買いが影響した。また、欧州中央銀行(ECB)の利上げ予想の日欧金利差拡大予想も影響していた。

ただし、ユーロドルは、世界的な安全資産のドル高の影響が強く、今夜17時の東京外国為替市場の終値でも0.9987~0.9988ドルの等価割れで、前日比で0.42セントのドル高ユーロ安であった。

また、今夜その後の18時の欧州英国市場では、最新の欧州経済指標のユーロ圏の7月卸売物価指数の発表が先ほど速報であり、前月比は前回の1.1%(改定1.3%)と市場予想の2.5%に対し4.0%で、欧州エネルギー問題もあり、市場予想以上に欧州インフレが進んでいることでは、欧州景気懸念のユーロ売りで、午後のドイツの経済指標からの上昇幅が利益確定売りなどもあり安全資産のドルに対して下落した。

今日の英ポンドは17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は162円7〜13銭付近で、前日同時刻比で約27銭の円安ポンド高であった。既に10%を超える記録的な英国インフレで、英国中央銀行イングランド銀行BoE)も利上げ継続予想が優勢で、日英金利差拡大予想などが影響した。また今日のドルやユーロなどの主要通貨に対する円安も波及し、対ポンドの円相場にも影響を及ぼしていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月2日の日本時間(JST)19時18分(英国夏時間(GMT+1)11時18分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:18の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 140.31 〜 140.32 +1.03(円安)
ユーロ/円 140.42 〜 140.44 +0.73(円安)
ユーロ/ドル 1.0007 〜 1.0009 -0.0022(ドル高)
英ポンド/円 162.39 〜 162.45 +0.59(円安)
スイスフラン/円 142.93 〜 142.99 +0.15(円安)
豪ドル/円 95.53 〜 95.57 +0.38(円安)

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FXニュース:日米金利差拡大予想で1998年以来の139円台の円安ドル高を記録

FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大|

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FXニュース:日米金利差拡大予想で1998年以来の139円台の円安ドル高を記録

FXニュース:日米金利差拡大予想で1998年以来の139円台の円安ドル高を記録

東西FXニュース – 2022年9月1日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

今日2022年9月1日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が139円69銭前後から高値139円14銭前後の値動き幅約55銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は139円29〜31銭前後で、前日同時刻の前東京終値の138円60〜61銭前後と比較すると、約71銭の円安ドル高であった。

また、今日の日本市場では一時139円69銭付近の、1998年9月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録を更新した。

主な原因は、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場時間に米連邦準備理事会(FRB)高官の相次ぐタカ派発言が継続し、今日の日本市場でも米長期金利が3.2%台付近に上昇し、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大による円安ドル高が進行した。

米連邦準備理事会(FRB)高官のクリーブランド連銀のメスター総裁は昨夜の講演で、「米国の高インフレの鎮静化のために、来年早々に米フェデラル・ファンド(FF)金利を4%を超える水準に利上げし、その後も暫く据え置く必要がある」と発言し、現在の2.25~2.5%から大幅の利上げ継続を示唆し、来年の利下げの可能性も否定した。

先週のパウエル議長の米インフレ抑制を最優先とするタカ派の発言に続き、米連邦公開市場委員会FOMC)参加者の米連邦準備理事会(FRB)高官達の相次ぐタカ派発言の継続で、米大幅利上げ継続予想が優勢になり、米ニューヨーク債券市場では米長期金利の指標となる米10年債の利回りが上昇し、前日の終値の3.10%から一時3.19%台に急上昇して約2ヶ月ぶりの高利回りに達したことから、米国ニューヨーク市場で日米金利差拡大のドル買い円売りが起き、ニューヨーク市場時間に139円付近の円安ドル高を記録していた。

ただし、先週のパウエル議長のインフレ抑制最優先宣言以来、円安ドル高が急速に進んでいることからは、月の変わり目で高値のドルの利益確定売りや安値の円の持ち高調整買いなどの抵抗も加わり、また昨夜に発表された最新の米国経済指標の8月のADP雇用統計が前回の26.8万人と市場予想の29.5万人以下の13.2万人であったことでは、一時的にドルが売られた時間もあったものの、米利上げ予想や米長期金利上昇時の上げ幅と比較すると下げ幅の方が少なく、今日の為替市場への影響は限定的であった。

そのため、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は138円90銭~139円0銭付近で、前日同時刻の前ニューヨーク終値比で約15銭の円安ドル高であった。

そのトレンドを引き継いで始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、朝から日米金利差拡大予想による円売りドル買いが優勢で、今朝9時過ぎに139円59銭付近に円安ドル高が更に進行した。

原因はやはり、世界のFXニュースになった米連邦準備理事会(FRB)高官達のタカ派発言の連続コンボで、日米金利差拡大予想の円売りドル買いが日本市場時間にも起きた。米国市場と比較するとより長期的な投資を念頭に置きやすい日本市場の投資系では、米クリーブランド連銀のメスター総裁の発言の中でも、大幅利上げの後も「来年の利下げを見込んでいない」という、米利上げ継続後の長期化予測が影響を及ぼしていた。

今朝の日本時間の取引でも米長期金利が3.2%台に上昇し、日米金利差拡大のよる円売りドル買いが優勢だった。

また今朝は日本の最新経済指標の発表もあり、4〜6月の四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資の前年同期比は前回と市場予想の3.0%に対して4.6%であったが、同時発表の前週分対外対内証券売買契約等の状況は、対外中長期債が前回のマイナス792億円からマイナス3037億円に大幅減少し、対内株式も前回のプラス285億円からマイナス5360億円に転じたことからも、今朝は円が売られやすかった。

ただし、今日の日本市場の円安抵抗要因としては、記録的な高値のドルの利益確定売りと持ち高調整の円買いがあり、今朝10時頃の仲値決済で日本企業の輸入実需の円売りドル買いで10時半過ぎに今日の日本市場のドルの高値の139円69銭付近の1998年以来の円安ドル高を記録した後には、日本の輸出企業や投資系による高値のドル売り円買い抵抗が入り始めた。

また、午後になって米長期金利の上昇トレンドに落ち着きが見え始めたことからも、月の変わり目の持ち高調整などで、歴史的な高値圏になったドルの利益確定売りと安値の円の持ち高調整買いが入った。

金利大幅上昇と据え置きは米国に支店を置く日系大企業などの取引先の米現地企業の貸付ローン金利上昇なども意味するために、今日は日経平均株価が下落しており、15時台に27,661円47銭の前日比430円6銭安で大引けしたことから、株安時のリスク回避で低リスク通貨の円が買われたことでも、午後にはドルは今朝の上昇幅を縮めた。

また今日の午後のニュースでは、日本政府の松野博一官房長官が記者会見に応じて、外国為替市場で急速に進む円安ドル高に関して、「急速な変動は望ましくない」と口先介入をしていた。

日本市場の午後には時差で朝の欧州英国市場の参入があり、9月始めの日米金利差拡大予想や欧州景気懸念のユーロ売りのドル買いが入る一方で、高値のドルの利益確定売りや安値の円の持ち高調整買いなどの抵抗を加えながら、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は139円29〜31銭前後で、前日同時刻比較で約71銭の円安ドル高であった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表が予定されており、特に8月の米購買担当者景気指数(PMI)や、米ISM製造業景況指数などが世界の投資家達に今後の為替相場の値動きの予想で注目されている。

今夜の米経済指標の詳細なスケジュールとしては、日本時間の今夜20時半に8月の米チャレンジャー人員削減数、21時半に4〜6月期四半期非農業部門労働生産性と前週分新規失業保険申請数と前週分失業保険継続受給者数、22時45分に8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)、23時に8月の米ISM製造業景況指数と7月の米建設支出の発表が予定されている。

今日のユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は139円71~74銭付近で、前日同時刻比で約1円9銭の大幅な円安ユーロ高であった。また、今日の日本市場では、一時140円付近の約1カ月ぶりの円安ユーロ高も記録した。

原因は、昨夜発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標の8月の消費者物価指数(HICP)の速報値が前回の8.9%と市場予想の9.0%を上回る9.1%の上昇率で、史上最高の4ヶ月連続の伸び率の欧州インフレ対策で、欧州中央銀行(ECB)も今月の次回理事会で大幅利上げをする予想が強まり、日欧金利差拡大予想の円売りユーロ買いが優勢となった。

また、今日のドルに対する記録的な円安も、他の主要通貨であるユーロにも影響していた。当然、円に対する大幅なユーロ高も他の主要通貨のドルに波及し、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロドルの終値は1.0029~1.0031ドルで、前日同時刻比で約0.27セントのドル安ユーロ高になった。

ただし、市場の流れとしては、昨夕の欧州市場では一時下落していた天然ガス価格の再上昇時に欧州エネルギー問題による景気懸念などでユーロが売られていた時間もあり、その後に欧州ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)が過去最高の9.1%で欧州大幅利上げ予想のユーロ買いが起きたが、同じく利上げ安全資産のドルに対しては、欧州景気懸念でユーロが売られてドルが買われる動きも入っていた。

一方で、記録的な欧州インフレ率に加えて、欧州中央銀行(ECB)メンバーのドイツ連邦銀行のナーゲル総裁が、「9月には力強い利上げが必要だ」と発言したことで、ECBの0.75%の大幅利上げ予想が強まり、ユーロ買いの円売りが優勢となっていた。

今日の午後と今夜発表があった最新の欧州ユーロ圏の経済指標では、ドイツの7月の小売売上高の前月比が前回のマイナス1.6〜1.5%と市場予想の0.1%に対して1.9%に改善されていた。しかし、ドイツの8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前回と市場予想の49.8%に比べて49.1%に低下し、ユーロ圏総合の同PMIも前回と市場予想の49.7に対して49.6に低下していた。ただし、ユーロ圏の雇用統計は前回と同じ横ばいであった。

英国ポンドは、今夜17時の東京外国為替市場の円相場の終値は161円59〜65銭付近で、前日同時刻比で約33銭の円安ポンド高であった。

今日の午後に発表された英国の最新経済指標の8月のネーションワイド住宅価格は前回と市場予想の0.1%に対して0.8%に英国の住宅インフレが更に悪化しており、英国中央銀行イングランド銀行の利上げ予想による日英金利差拡大予想も出ていた。

また、今夜17時半に発表された最新の英経済指標の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前回と市場予想の46.0に対し47.3に改善されていた。

ただし、英国エネルギーショックが春の60%強の値上げに対して、秋に80%超えとも言われており、既に10%超えの記録的なインフレによる英国景気減速懸念によるポンド売りで、安全資産のドルに対しては昨夜の米ニューヨーク市場で記録的な安値圏になっていた時間もあった。

豪ドルとスイスフランに対しても、17時の今日の東京終値は前日比で円安で、今日は主要通貨に対する全面的な円安の日本市場になっていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月1日の日本時間(JST)19時27分(英国夏時間(GMT+1)11時27分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:27の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 139.29 〜 139.30 +0.71(円安)
ユーロ/円 139.50 〜 139.51 +0.88(円安)
ユーロ/ドル 1.0014 〜 1.0016 +0.0012(ドル安)
英ポンド/円 161.34 〜 161.40 +0.08(円安)
スイスフラン/円 142.16 〜 142.22 +0.09(円安)
豪ドル/円 95.01 〜 95.05 +0.02(円安)

 

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