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FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大

FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大|

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FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大

FXニュース:米長期金利が一時3.15%に上昇し日米金利差が拡大

東西FXニュース – 2022年8月31日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 最新米国経済指標を受けた値動きで主要通貨に対し全面ドル高に
  • 米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測
  • 独8月消費者物価指数(CPI)が市場予想以上に上昇

今日2022年8月31日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が138円79銭前後から高値138円28銭前後の値動き幅約51銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は138円60〜61銭前後で、前日同時刻の前東京終値の138円43〜45銭前後と比較すると、約15銭の円安ドル高であった。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場で、米長期金利が一時3.15%付近に上昇し、約2ヶ月ぶりの高利回りに達したことで、日米金利差拡大によるドル買い円売りが優勢だった。

市場の動きとしては、昨夜22時の米国市場で発表された最新米国経済指標の米住宅価格指数や米S&Pケースシラー住宅価格指数は市場予想以下ではあったものの、23時に発表された8月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数が、前回の95.7〜95.3と市場予想の97.9〜97.6に対して103.2に大幅に上昇し、ドル売り要因だった米景気懸念が減退し、主要通貨に対してドルが買われて上昇した。

同日発表された最新の米国雇用指標の7月の雇用動態調査(JOLTS)でも、全米の非農業部門の有効求人数が約4ヶ月ぶりに増加し、好調な米労働市場の逼迫感による賃金値上げで米インフレが高止まりをする可能性から、堅調な米労働市場と米インフレ高止まりと米景気懸念減退が揃うと米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ継続を実行しやすくなる予測が強まり、日米金利差拡大予想でのドル買い円売りも起きた。

米連邦準備理事会(FRB)関係者達の連続発言による米利上げ継続予想と長期化予測も起きており、この日も米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁や米リッチモンド連銀のバーキン総裁、米アトランタ連銀のボスティック総裁などのタカ派発言が相次いだ。

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、利上げ継続の金融引き締め金融政策を「来年も続ける」とした上で、米政策金利からインフレ予想率を差し引いた実質金利が「ゼロを上回ることが必要」で「長期的には中立水準よりも高い金利の設定が必要である」と参加したイベントで発言し、先週のパウエル議長同様のインフレ抑制姿勢のタカ派発言に加えて、米利上げ継続が長期化するという予想を強めた。

また、米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、「金融当局が物価抑制に向けた取り組みでひるむことはない」と講演で宣言し、「その過程は円滑にはならない可能性がある。」「インフレ率は目標水準に下がる過程で跳ね返ることが予想される。」としながらも、「我々(FRB)は米国のインフレ率を目標の2%に戻すことを最優先にしており、そのために必要な措置を取る」と発言した。

アトランタ連銀のボスティック総裁は、経済指標でインフレの明らかな鈍化継続が確認できるまでは、米連邦準備理事会(FRB)は利上げ幅を0.75%から縮小する根拠にはならないことから、連銀ウェブサイトのエッセーに「米金融引き締めが終わったとは考えていない。米インフレ率は依然として高すぎる」と執筆していた。

そのため、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ抑制のための金融引き締めの大幅利上げ継続予想と長期化予測が優勢で、米長期金利が一時3.15%と2カ月ぶりの水準に上昇し、金利抑制の日本銀行(日銀)との日米の金融政策の方向性の違いと日米金利差拡大でのドル買い円売りによる円安ドル高要因が強まり、一時139円8銭付近の円安ドル高を記録した。

ただし、米利上げ継続は企業融資ローンなどの金利上昇も示唆するために、米株安時のリスク回避では安全資産の米国債が買われたこともあり、その後に米国債利回りが3.11%を下回ったことや、急速に進んだ円安ドル高で高値のドルの利益確定売りや持ち高調整の安値の円買いの抵抗なども入り、今朝6時までの米国ニューヨーク外国為替市場の終値は、138円75~85銭付近で前日同時刻比では約5銭の円安ドル高となった。

そのトレンドを引き継いで始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今日は月末なので朝から持ち高調整で高値圏のドルの利益確定売りも入ったが、今朝10時前の仲値決済に向けては、日本の輸入企業による輸入実需でのドル買いが入っていた。

今日は日本の最新経済指標の発表もあり、7月の鉱工業生産の速報値は、前年同月比が前回のマイナス2.8%と市場予想のマイナス2.4%に対してマイナス1.8%で、前月比では前回の9.2%と市場予想のマイナス0.5%に対して1.0%に改善されており、また7月の百貨店・スーパー販売額の前年同月比も、前回の1.3%と市場予想の2.6%に対して2.8%に上昇していたことでは、安値圏の円も持ち高調整で買われ、一時は前日比でレンジから小幅な円高ドル安になる時間帯もあった。

14時にも日本の経済指標の8月消費者態度指数(一般世帯)が発表され、前回の30.2と市場予想の29.5に対して32.5であったが、同時発表の8月新設住宅着工戸数の前年同月比は前回のマイナス2.2%と市場予想のマイナス4.1%に対してマイナス5.4%に悪化していた。

一方で、前述の米経済指標や米連邦準備理事会(FRB)関係者達の発言などのFXニュースを受けて、日米金利差拡大予想のドル買い円売りも継続しており、特に午後に時差で朝の欧州英国市場が本格的に参入すると、ドル買い円売りが優勢になり、夕方までには再び前日比で円安ドル高のトレンドに戻していた。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場でのドル円相場の終値は、138円60〜61銭付近で、前日同時刻の前東京終値比較で約15銭の円安ドル高であった。

今夜この後にも、21時に米連邦準備理事会(FRB)の米クリーブランド連銀のメスター総裁の発言が予定されているほか、最新米国経済指標の発表予定があり、21時15分に米ADP全米雇用報告、22時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、23時に米週間原油在庫などが発表される予定で、世界のFX投資家や専門家達が今後の為替相場の予想のためのファンダメンタル・ニュースとして注目している。

今日のユーロは、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円の終値は138円66~69銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約18銭の円高ユーロ安であった。また、今日のユーロドルは17時には1.0004~1.0005ドル付近で、前日同時刻比で約0.24セントのドル高ユーロ安だった。

市場の流れでは、昨夕の欧州市場では天然ガス価格の低下や、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁やスロベニア中銀のバスレ総裁やエストニア中銀のミュラー総裁などの相次ぐ欧州大幅利上げ予想のタカ派発言でユーロ買いが起きていたが、市場後半に始まった米国ニューヨーク市場で発表された前述の米経済指標の8月消費者信頼感指数が大幅上昇したことや米長期金利の上昇を受けて、主要通貨に対する大幅なドル高となり、ユーロドルは再びパリティ(等価)割れの0.9983付近に一時下落した。

ただし、欧州ユーロ圏の最新経済指標のドイツの8月の消費者物価指数(CPI)は、前月比が前回0.9%と市場予想の0.3%に対して0.3%だったが、前年比が前回の7.5%と市場予想の7.8%に対して7.9%で、市場予想を上回る上昇率であったことでは、欧州中央銀行(ECB)理事会が来月9月に通常の3倍の0.75%の大幅利上げをする予想が優勢で、ユーロ買いも起きていたおり、今朝までの米国ニューヨーク市場では、ユーロ円は日欧金利差拡大予想で円安ユーロ高、ユーロドルもドル安ユーロ高の範囲であった。

今日の午後に発表された欧州経済指標のドイツの7月輸入物価指数、8月失業者と失業率、フランスの8月消費者物価指数、7卸売物価指数、7月消費支出、4〜6月期国内総生産とユーロ圏の8月消費者物価指数などを受けては、前回と予想以下または予想通りのデータもあり、ユーロが一時買われても利益確定売りなどで直後に今朝の日本市場開場時よりも下げており、結果的に安全資産のドルや円に対して前日比ユーロ安で東京終値を迎えた。

その後の18時に今夜の欧州市場で発表された欧州ユーロ圏の重要経済指標の8月の消費者物価指数(HICPコア指数)速報値は、前年同月比が前回の4.0%と市場予想の4.1%よりも悪化の4.3%で、前年同月比でも前回の8.9%と市場予想の9.0%に対して9.1%で、欧州インフレ悪化による利上げ予想のユーロ買いで等価割れを一時脱すると、欧州景気懸念によるユーロ売りで再び等価割れに下げていた。

今日の英ポンドは、今夜17時の東京外国為替市場の円相場の終値は161円34〜40銭で、前日同時刻比で約39銭の円高ポンド安であった。

昨夜の英国ロンドン市場と米国ニューヨーク市場での米長期金利上昇時には、主要通貨に対する全面ドル高の影響で、景気懸念の英ポンドもドルに対して下げており、ポンドドルは一時1.1622ドル付近の2020年3月以来の安値を記録した。その後の今日の日本市場では抵抗も入ったものの、低リスク通貨の円に対しても前日比で円高ポンド安で終値をつけた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月31日の日本時間(JST)19時21分(英国夏時間(GMT+1)11時21分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:21の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 138.77 〜 138.78 +0.32(円安)
ユーロ/円 138.56 〜 138.58 -0.28(円高
ユーロ/ドル 0.9984 〜 0.9985 -0.0044(ドル高)
英ポンド/円 161.34 〜 161.40 -0.39(円高
スイスフラン/円 141.80 〜 141.86 -0.62(円高
豪ドル/円 95.15 〜 95.19 +0.04(円安)

 

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FXニュース:急速な円安の後の利益確定と持ち高調整が今日の抵抗要因に

FXニュース:急速な円安の後の利益確定と持ち高調整が今日の抵抗要因に|

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FXニュース:急速な円安の後の利益確定と持ち高調整が今日の抵抗要因に

FXニュース:急速な円安の後の利益確定と持ち高調整が今日の抵抗要因に

東西FXニュース – 2022年8月30日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利が一時3.13%と2カ月ぶりの高水準に達した後の低下時の影響
  • インフレ抑制最優勢の米FRB金利抑制の日銀の日米の金融政策の違い
  • 欧州中央銀行(ECB)大幅利上げ予想のユーロ買いでドル等価回復

今日2022年8月30日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が138円67銭前後から高値138円33銭前後の値動き幅約34銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は138円43〜45銭前後で、前日同時刻の前東京終値の138円71〜72銭前後と比較すると、約26銭の円高ドル安であった。

昨日の日本市場では米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長のジャクソンホール会議での米インフレ抑制最優先の物価安定化宣言の講演発言の影響で、米利上げ継続予想が強まり、日米金利差拡大予想による大幅な円安ドル高が進行したが、今日の日本市場では昨日に一時139円付近の高値を記録した後のドルの利益確定売りや安値の円の持ち高調整買いなどの抵抗が影響した。

ただし、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場では、米連邦準備理事会(FRB)議長やメンバー達のタカ派発言を受けて米利上げ継続予想が強まり、米長期金利が上昇し、一時3.13%の約2ヶ月ぶりの高利回りを記録したことから、金利抑制方向の日本銀行(日銀)との日米の金融政策の方向性の違いとの日米金利差拡大予想によるドル買いの円売りで、一時138円88銭の対ドルの円の市場安値を記録した後、138円72〜73銭前後の前ニューヨーク終値比で円安ドル高のニューヨーク終値を今朝6時にはつけていた。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、昨日に一時139円の急速な円安ドル高が進んだ後の高値でのドルの利益確定売りの円買いと、今朝8時半に日本の最新の重要経済指標の7月雇用統計の発表があり、完全失業率は前回と市場予想通りの2.6%の横ばいであったが、有効求人率は前回と市場予想の1.27倍に対して1.29倍に増加していたことで、日本景気好感材料から安値圏での持ち高調整の円買いが起き、対ドルの円相場が上昇した。

今朝10時頃の仲値決済では、今日は30日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10のつく五十日の月末締めで、輸出企業のドル売り円買いも交錯したが、輸入実需の円売りドル買いがやや優勢で、ドルは今朝の下げ幅を縮めた。

しかし、11時過ぎに再びドル円が138円台後半に達すると、今日の新聞などで昨日の一時139円の急速な円安ドル高がニュースで話題入りしていたために、今日の市場高値圏での利益確定のドル売りと、安値圏での持ち高調整の円買いが再び優勢になった。

また、昼頃になると、昨日下げた日経平均株価が今日は上昇回復傾向で、リスクオン市場では高値圏のドルが売られる一方で、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ予想のある安値での等価割れのユーロが買われた影響で、他の主要通貨の円に対してもドルがやや下落した。

午後になると、時差で朝の欧州英国市場が参入し、連休明けの英国ロンドン市場などで今夜発表予定の欧州ユーロ圏の最新重要経済指標のドイツの消費者物価指数(CPI)の速報値などの発表を前にした持ち高調整などが起き始め、ユーロ売りのドル買いでドルが再び138円台後半に達すると、今度は高値のドルの利益確定売りでドルが再び138円台前半に下げ始めた。また、高止まり後の米長期金利が日本時間に下げてきたこともドル売りに影響した。

月末前の持ち高調整も相まって、17時の今日の東京外国為替市場の終値の138円43〜45銭付近の前日比約26銭の円高ドル安をつけていた。

ただし、今夜この後には米国の最新経済指標の6月住宅価格指数、4〜6月期四半期住宅価格指数、6月ケース・シラー住宅価格指数、8月消費者信頼感指数などの発表も予定されており、世界のFX投資家達が今後の値動き予想のために注目している。

今日のユーロの円相場は、今夜17時の東京外国為替市場の終値は138円83~85銭付近で、前日同時刻比で約94銭の円安ユーロ高であった。

ユーロドルは3営業日ぶりに反発し、17時の今日の東京終値は12時頃の等価割れから回復した1.0027~1.0028ドルで、前日同時刻比で約0.85セントのドル安ユーロ高となった。

昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場では、先日の米ジャクソンホール会議に出席した欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事やフランス中央銀行のビルロワドガロー総裁が、欧州の高インフレ抑制でも積極的な利上げ継続の必要性についての発言をしたことで、ECBでも来月9月の理事会でユーロの通常の3倍の0.75%の大幅利上げについて論ずるという予測から、欧州利上げ予想によるユーロ買いのドル売りと円売りによるユーロ上昇が起きた。

金利抑制の日銀との日欧金利差拡大予想のユーロ売り円買いでは、今日の日本市場の開場以前の早朝から円安ユーロ高が進んでいた。

また、ユーロ安要因である欧州エネルギー問題に関し、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長がエネルギー市場への緊急介入を準備するというニュースがあり、天然ガス先物取引価格の一時下落時にユーロ買いが強まった。

そのため、ユーロドルも今朝は等価割れから回復していたが、昼頃には再び一時等価割れしながらも、記録的なユーロ安だった昨日までの対ドルでの下げ幅は縮めており、日本時間の午後に米長期金利が高止まりして下げてくると、高値圏の利益確定のドル売りと持ち高調整の安値のユーロ買いの影響で再び等価割れから回復し、今夜17時の東京終値をつけた。

今夜18時の欧州英国市場で速報発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標の8月消費者信頼感(確定値)は、前回と市場予想と同じマイナス24.9の横ばいで、8月経済信頼感は前回の99.0(改定98.9)と市場予想の98.0に対し97.6であったが、その後にも21時にドイツの8月消費者物価指数(CPI)を控えており、ユーロの持ち高調整が優勢だった。

英ポンドは、17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は162円39〜45銭付近で、前日同時刻比で約4銭の円安ポンド高であった。

英国の夏の祝日連休明けの今日の英国ロンドン市場の朝までに、今年の秋の電気代大幅値上げの第二次英国エナジー・ショックのインフレ景気懸念などで、英ポンドは低リスク通貨の円や安全資産の対ドルに対して今日は下落していた。ただし、17時半に英国ロンドン市場で発表された最新の英国経済指標の7月の消費者信用残高は、前回の18億ポンドと市場予想の15億ポンドに対し14億ポンドであったが、同時発表の7月マネーサプライM4の前月比は前回のマイナス0.3%からプラス0.5%に転じており、前年同月比でも前回の4.1〜4.0%に対し4.4%に増加していたことでは、英国中央銀行イングランド銀行BoE)の利上げ予想も優勢で、ポンド買いの抵抗も入った。

今日のオーストラリアの豪ドルの円相場は、17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は95円84〜88銭付近で、前日同時刻比では約12銭の円安豪ドル高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月30日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 138.33 〜 138.34 -0.36(円高
ユーロ/円 138.88 〜 138.89 +0.99(円安)
ユーロ/ドル 1.0038 〜 1.0040 +0.0096(ドル安)
英ポンド/円 162.23 〜 162.29 -0.12(円高
スイスフラン/円 142.54 〜 142.60 -0.71(円高
豪ドル/円 96.07〜96.11 +0.35(円安)

 

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FXニュース:米FRBパウエル議長タカ派発言で一時139円の円安ドル高に

FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長発言に世界が注目|

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FXニュース:米FRBパウエル議長タカ派発言で一時139円の円安ドル高に

FXニュース:米FRBパウエル議長タカ派発言で一時139円の円安ドル高に

東西FXニュース – 2022年8月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米インフレ対策優先の利上げ継続予想で米長期金利上昇と日米株安に
  • 個人消費支出(PCE)デフレーターは市場予想以下の高止まりデータ
  • 欧州ECBも利上げ予想優勢で金利抑制の日銀との日欧金利差拡大予想が

今日2022年8月29日月曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が139円0銭前後から高値138円9銭前後の値動き幅約91銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は138円71〜72銭前後で、前営業日17時の前東京終値の137円1〜2銭前後と比較すると、約1円70銭の大幅な円安ドル高であった。

原因は、前回の東西FXニュースでも予想していた通り、日本時間で金曜の夜23時の米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の米経済シンポジウムのジャクソンホール会議での講演発言の影響が、週明けの今日の為替相場の値動きに大きく出ていた。

市場の動きしては、先週末金曜の日本時間の夜21時半に時差で朝8時半の米国ニューヨークでは、最新の米国経済指標で物価指標の7月の米個人消費支出(PCE)デフレーターなどが発表され、エネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比で4.6%の上昇率で、前月の4.8%と市場予想の4.7%をやや下回る高止まり傾向で、その1時間半後のパウエル議長講演のイベント前リスクもあり、早朝にはドル売りが見られたものの、日本時間23時から約10分間の世界が注目の米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の講演イベントのタカ派発言から、全面ドル高へと外国為替市場のトレンドが一転した。

米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、米国ニューヨーク市場の朝10時にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムのジャクソンホール会議で世界ライブ中継の講演をし、依然として高すぎる現在の米国のインフレについて言及し、米利上げ継続による景気への影響の可能性はあっても、「FRBは全力を尽くして米国の高インフレを抑制する」と、インフレ対策が最優先とするタカ派発言をした。このことにより、積極的な米利上げ継続予想が優勢になり、ドルが買われて大幅に上昇した。

急騰したドルには一旦利益確定売りの抵抗は入ったものの、パウエル議長は「物価安定のためには、金融引き締めの政策をしばらく続ける必要がある」とも発言したことで、米利上げ継続が長期化するという予想から米長期金利が上昇し、日米金利差拡大で再びドルが買われて円が売られ、円安ドル高トレンドに繋がった。

米連邦準備理事会(FRB)のメンバーの米クリーブランド地区連銀のメスター総裁も、パウエル議長の講演発言について、彼の「メッセージは力強くて、正しいものであった」と賛同した上で、更に米政策金利を「4%以上に引き上げる必要があると思う。来年もこの水準を維持しなければならない可能性が高い」と大幅利上げのタカ派の発言をした。

一方、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、利上げの米雇用市場への影響を考慮しながらも今年中に米政策金利を3.5〜3.75%の水準にするために、来月9月の米連邦公開市場委員会FOMC)では0.75%の大幅利上げよりは0.5%の利上げ支持派であることを示唆したが、利上げ後には利下げに転じるよりも長期間に渡って利上げ後の水準をキープすることを希望していると長期化への意見を唱えた。

フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、「米連邦準備理事会(FRB)の金融政策が、深刻なリセッション(景気後退)や雇用市場の弱体化などを引き起こさずに、高インフレを抑制していくことは可能であると確信している」と発言した。

米利上げ予想による全面ドル高の一方で、米企業などのローン金利上昇による次年度決算への影響の可能性から、米株式市場は急落し、ダウ工業株30種平均は1000ドル以上も暴落し、株価三指数共に低下の米株安時のリスク回避で、上昇トレンドになったFX(外国為替)のドル円などが買われたことも、円安ドル高の値動き幅を増幅した。

先週末の米国ニューヨーク外国為替市場では、パウエル議長発言前の朝の円の高値の136円19銭からパウエル議長発言後の円の安値の一時137円75銭の値動きで、7月中旬以来の円安ドル高水準を記録した。また、米国債利回りが上昇し、日米欧英金利差拡大でイベント後のドル買いではドルが全面高を記録した。

そのため、先週末の日本時間の土曜の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は137円60~70銭付近で、前日同時刻比の前ニューヨーク終値比では約1円15銭の大幅な円安ドル高であった。

今週になり、今日の日本の東京外国為替市場が始まると、前述のジャクソンホール会議でのパウエル議長とは相対的に、同会議に出席の日本銀行(日銀)の黒田総裁は相変わらずの金利抑制の大規模緩和の金融政策を継続するという発言であったことからも、日米の金融政策の方向性の違いと、米利上げ継続による日米金利差拡大予想が強まり、円売りドル買いが優勢で、円安ドル高トレンドが加速した。

また、米国債利回りが一時3.08%台に上昇したことでも、かねてからの日米金利差による円安ドル高が進み、今朝のドル円相場は138円を超えて更に上昇した。急速な値動きの中で、円の安値のロスカットに引っかかった自動売りも段階的に入った。

今朝10時前の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需のドル買いの後に輸出企業の高値でのドル売りやドルの利益確定売りの一時抵抗も混在したが、日本時間の朝の債権市場で米2年物国債の利回りが2007年11月以来の高水準を記録し、米長期金利も上昇していたことから、日本市場でも再び日米金利差拡大による円売りドル買いが優勢になった。

金曜夜のパウエル発言後の今日の円安ドル高トレンドは月曜の午後にも継続し、14時過ぎには一時139円0銭付近の7月15日以来の円安ドル高水準を記録した。

午後には欧州市場の参入もあり、急速に高値になったドルの利益確定売りなどの抵抗でやや高止まりをし始め、また、前日の米株安を受けて今日は日経平均株価も一時850円以上急落しており、15時15分に27,878円96銭の前営業日比762円42銭安で大引けしたことでは、株安時のリスク回避では低リスク通貨の円買い抵抗もやや入ったものの、今回の株安時には上昇トレンドのドルを買う動きもあり、抵抗で下げるというよりは高止まり後の小幅抵抗の横ばいに近い動きとなって観測された。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は138円71〜72銭前後で、前営業日同時刻の前東京終値比で約1円70銭の大幅な円安ドル高になった。

今日のユーロも、先週末の欧州英国市場で欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ継続予想が優勢で、欧州債利回りが上昇しており、日欧金利差拡大予想のユーロ買い円売りや、ドルに対する円安の他の主要通貨への波及の影響もあり、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円の終値は137円89~92銭付近で、前営業日同時刻比で約1円24銭の大幅な円安ユーロ高になった。

ユーロドルは、前述のパウエル議長の発言後にドルは主要通貨に対して全面高になり、今夜17時の東京外国為替市場の終値でもユーロドルはパリティ(等価)以下の0.9943~0.9944ドルで、前営業日の同時刻比で約0.30セントのドル高ユーロ安であった。

先週末の欧州英国市場では、欧州中央銀行(ECB)が来月9月の理事会で、通常の3倍の0.75%の大幅利上げを議論する可能性から欧州債利回りが上昇し、ユーロ買いドル売りが起き、米国市場でも一時は等価以上のユーロの市場高値の1.0090ドルを朝に記録していたが、パウエル議長のタカ派発言後にはドル買いに一転し、再び等価割れのユーロの安値の0.9957ドル付近を記録し、今日の日本市場では円などの他の主要通貨のドル買いの波及もあり、ユーロはドルに対する下げ幅を広げ、今日の午後のユーロは一時0.9915ドル付近になり、8月23日につけた約20年ぶりのユーロ安の0.9901ドルの記録にも迫っていた。

英ポンドは、今日は英国の夏の祝日連休で英国ロンドン市場は休場で現地需要は少ないが、17時の今日の東京外国為替市場の終値は、ドルやユーロなどの主要外貨に対する円安の影響もあり、英国中央銀行イングランド銀行BoE)も利上げ継続予想が出ていることなどから、英ポンドの円相場は161円90〜96銭で、前営業日の同時刻比で約49銭の円安ポンド高であった。

ただし、先週末の英国ロンドン市場では英国ガス電力市場監督局(Ofgem)、10月から英国のエネルギー価格の上限を更に引き上げると公式に発表し、春に続く英国エナジーショック第2弾では、エネルギー価格上昇による英国リセッション(景気後退)懸念から、ポンド売りの安全資産のドル買いが優勢で、対ドルではポンド安が目立っていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月29日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 138.52 〜 138.53 +1.51(円安)
ユーロ/円 138.07 〜 138.08 +1.42(円安)
ユーロ/ドル 0.9966 〜 0.9968 -0.0007(ドル高)
英ポンド/円 161.80 〜 161.86 +0.39(円安)
スイスフラン/円 143.33 〜 143.39 +0.97(円安)
豪ドル/円 94.98 〜 95.02 +0.21(円安)

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FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長発言に世界が注目

FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長発言に世界が注目|

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FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長発言に世界が注目

FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長発言に世界が注目

東西FXニュース – 2022年8月26日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利一時下落と上昇時の日米金利差のドル円相場への影響
  • 米連銀ブラード総裁達の利上げ継続発言で日米金利差拡大予想が優勢に
  • 欧州ECB理事会議事要旨の小幅利上げ意見でユーロの一時再等価割れも

今日2022年8月26日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が137円11銭前後から高値136円51銭前後の値動き幅約60銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は137円1〜2銭前後で、昨夜17時の前東京終値の136円48〜50銭前後と比較すると、約54銭の円安ドル高であった。

昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場で発表された米国の最新重要経済指標の4~6月の第2四半期実質国内総生産GDP)の前期比の季調済改定値は、前回のマイナス0.9%と市場予想のマイナス0.7%に対してマイナス0.6%で、前回と市場予想ほどは悪化していなかった。米景気減速懸念がやや緩和されたことでは、発表後にドルが買われて上昇した。

GDP個人消費は前回1.0%と市場予想の1.5%に対して市場予想通りの1.5%であったが、GDPデフレーターは前回と市場予想の8.7%に対し8.9%でややインフレ継続を示したものの、PCEコアデフレーターは前回と市場予想通りの4.4%であった。

同日発表の米国新規失業保険申請件数は、前回の25万件(修正24.5万件)と市場予想の25.2万人に対して、24.3万人に改善されており、米景気懸念の市場予想に反して2週連続で改善していたことでは、米利上げによる米景気後退懸念が減退した。

しかし、米国経済指標発表を受けてドルが137円台手前の136円台後半のニューヨーク市場の高値圏に上昇すると、今夜予定されている米国カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムのジャクソンホール会議での米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の講演発言のイベント前であるために、持ち高調整で高値のドルの利益確定売りと安値での円買いが優勢でドルは上昇幅を下げ、また結果が分かるまでのドルの買い控えも起きた。

一方で、米債権市場では安全資産の米国債の入札が好調で、米債権価格が上昇するとともに利回りが下がり始め、米長期金利の指標となる米10年債の利回りが一時の3.12%の高水準から3.02%へと急落したことでは、日米金利差縮小時のドル売り円買いが起きた。

そのため、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場のドルの円相場は朝の136円38銭から136円95銭の値動きで、米経済指標でのドルの一時上昇高値の円安ドル高の後に、持ち高調整の高値からのドルの利益確定売りとイベント前のドルの買い控えと米長期金利下落時のドル売りで、136円45~55銭の終値をつけ、前日同時刻の前ニューヨーク終値比では約60銭の円高ドル安にドルは一時反落していた。

しかし、その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、最新米国重要経済指標などを受けて、米景気後退懸念の緩和などから、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ継続をしやすくなるという予想が優勢で、円売りドル買いが優勢になり、ドルが再上昇した。

加えて、米連邦公開市場委員会FOMC)メンバーの米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁のテレビ・インタビューや、米セントルイス連銀のブラード総裁や米カンザスシティー連銀のジョージ総裁の発言などが話題入りし、日本市場で米利上げ継続予想が強まっており、金利抑制方向の日本銀行(日銀)との日米の金融政策の方向性の違いによる日米金利差拡大予想での円売りドル買いが起きた。

日本の今朝のニュースでは、日本の最新経済指標の8月東京都区部消費者物価指数(CPI)が発表され、前回の2.3%と市場予想の2.4〜2.5%に対し、今回は2.6%のインフレに悪化していたことも、日本市場ではインフレによる景気懸念の円売りドル買いに繋がった。

今朝10時前の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需による円売りドル買い注文も入り、10時頃には136円台後半の円安ドル高へと市場反転していた。

今日は堅調な米経済指標を受けて、日経平均株価も上昇しており、28,641円38銭の前日比162.37高で15時台に大引けしたことから、以前の株安時にリスク回避で買われていた低リスク通貨の円が売られる機会もあった。

また、日本市場の取引で米長期金利が再び上昇回復してきたことで、日米金利差拡大での円売りドル買いも強まった。

日本市場の午後には時差で朝の欧州英国市場の参入もあり、昨夜の欧州英国市場で発表された最新の7月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨には複数の0.25%の小幅利上げ意見があったことに対し、今日も米連邦準備理事会(FRB)関係者のタカ派発言のニュースが相次いでいたことから、欧州英国市場でも米利上げ継続予想が優勢で、また欧州エネルギー問題での欧州ユーロ圏のインフレ悪化の景気懸念で、安全資産のドルが買われて上昇していた影響もあり、16時台に137円11銭付近の今日の日本市場のドルの高値で円の安値を記録した。

今夜の米国イベント前の調整で抵抗も入ったものの、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は137円1〜2銭前後で、前日同時刻比で約54銭の円安ドル高であった。

今夜この後には、日本時間21時半に最新の米国経済指標の7月の卸売在庫や個人消費支出(PCE)やPCEコア・デフレーター、23時に8月のミシガン大学消費者態度指数の発表が予定されていることに加えて、23時から世界中のFX投資家達が注目している米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演発言が予定されており、為替相場の値動きへの影響が予想されている。

一方、今日のユーロは、今日の午後15時に発表された最新欧州経済指標のドイツの9月GFK消費者信頼感調査は、前回マイナス30.6(修正−30.9)と市場予想のマイナス31.8に対し、マイナス36.5に悪化していた。ただし、15時45分に発表されたフランスの8月消費者信頼感指数は、前回の80と市場予想の79に対し82にやや改善されていた。

昨日はドイツのGDPなどの欧州経済指標改善を受けて、ドルに対してのパリティ(等価)割れを一時脱していたものの、今日は再び欧州エネルギー問題での景気懸念や米欧金利差拡大予想もあり、ユーロドルが再度等価割れをしており、17時の今日の東京外国為替市場でのユーロドルの終値は0.9969~0.9970ドルで、前日同時刻比で約0.30セントドル高ユーロ安であった。

ただし、その後の欧州市場では、今夜の米ドルのイベント前の持ち高調整や現地実需もあり、18時台にユーロドルは等価付近に一時回復もしており、19時台にはユーロドルがドルのイベント前の調整で、前日比で横ばいレンジにも入っている。

17時の今日の東京外国為替市場でのユーロの円相場の終値は136円57~59銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約10銭の円安ユーロ高だった。欧州エネルギー問題の欧州景気懸念のユーロ売りで今朝は円高ユーロ安であったが、日欧金利差拡大予想などで安全資産のドルの方が好んで買われたことから、主要通貨のドルに対して円が下げた円安が外貨にも波及した。また、欧州中央銀行(ECB)で0.25%の小幅利上げ支持派が数名いたものの、金利抑制の日銀と比較すると利上げ方向でもあることから、日経株価上昇時のリスクオンの低リスク通貨の円売りでは、ドルがイベント前のために日欧金利差拡大予想などで安値のユーロも持ち高調整などで買われていたことなども為替相場に影響していた。

英ポンドは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は161円45〜51銭付近で、前日同時刻比では約6銭の円高ポンド安であった。既に10%を超えている西欧の主要通貨で最悪のインフレ率の英国では、今日の東京の2%台のインフレ率は英国中央銀行イングランド銀行の(BoE)2%目標に最も近く、英国景気懸念でのポンド売りで、安全資産のドルがイベント前リスク時には、低リスク通貨の円買いの一因にもなっていた。

しかし、その後の英国ロンドン市場では、英国中央銀行イングランド銀行BoE)も利上げ方向で、金利抑制の日銀との日英金利差拡大予想の円売りや現地実需もあり、19時頃までには円安ポンド高に市場転換もしていた。

また、投資系の多い英国ロンドン市場でも、今夜予定されている米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長発言のイベント前の、持ち高調整後の様子見の値動きも出始めていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月26日の日本時間(JST)19時13分(英国夏時間(GMT+1)11時13分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:13の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 136.91 〜 136.93 +0.44(円安)
ユーロ/円 136.92 〜 136.94 +0.45(円安)
ユーロ/ドル 0.9999 〜 1.0003 ±0.00(レンジ)
英ポンド/円 161.96 〜 162.02 +0.45(円安)
スイスフラン/円 142.01 〜 142.07 +0.36(円安)
豪ドル/円 95.52 〜 95.56 +0.29(円安)

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FXニュース:米国GDP発表やFRBパウエル議長の発言控え持ち高調整が

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FXニュース:米国GDP発表やFRBパウエル議長の発言控え持ち高調整が

FXニュース:米国GDP発表やFRBパウエル議長の発言控え持ち高調整が

東西FXニュース – 2022年8月25日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利が一時3.12%と約2カ月ぶりの高水準を記録
  • ロシア産天然ガス供給問題で欧米でエネルギー価格が高騰
  • インフレ対策で米連邦準備理事会(FRB)の積極的利上げ継続予想も
  • ユーロドルが等価割れからショートカバーや欧州経済指標等で回復

今日2022年8月25日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が137円20銭前後から高値136円41銭前後の値動き幅約79銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は136円48〜50銭前後で、昨夜17時の前東京終値の136円54〜56銭前後と比較すると、約6銭の円高ドル安であった。ただし、その後19時頃には欧州市場では前日比0銭差のレンジ市場にもなっている。

今朝までの米国ニューヨーク市場では円安ドル高であったが、今日の午後の日本市場や欧州市場で今夜や明日のイベント前のドルの持ち高調整などが進んで市場が逆転し、今夜17時には前日比では円高ドル安で東京外国為替市場が終値をつけたが、その後19時台には欧州市場でレンジに近づき、円安ドル高に戻る可能性も出てきた。

市場の流れとしては、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で発表された最新の米国経済指標の米MBA住宅ローン申請指数は前回のマイナス2.3%からマイナス1.2%にやや改善されていたが、米耐久材受注は前回の2%と市場予想の0.7%に対して0%に低下していた。ただし、米中古住宅販売制約指数は前回のマイナス8.6%と市場予想のマイナス2.6%に対してマイナス1.0%に改善されており、前回にマイナス705.6万バレルに大幅減少していた米週間石油在庫統計もマイナス328.2万バレルに減少幅を縮めていたことでは、米景気懸念がやや減退し、米国市場ではドルが買われていた。

米景気懸念の減退では、前日までは株安時のベア・マーケットだった米国ニューヨーク株式市場でも米株価三指数とも反発上昇し、強気のブル・マーケットに転じたことで、以前の株安時のリスク回避で買われていた安全資産の米国債が売られて米長期金利が上昇し、また低リスク通貨の円も売られた。

加えて、昨日の8月24日はウクライナが1991年に旧ソ連から独立を宣言した記念日で、またロシアによるウクライナ侵攻が始待ってから半年目にもあたり、ロシアからの攻撃激化に備えた緊張が高まっていたことで、ロシアから欧州への天然ガス供給停止などの欧州エネルギー問題に起因する天然ガス価格が高騰するなど、エネルギー・インフレが米国市場でも注視された。

ロシアからのエネルギー供給懸念で、欧州だけでなく米国でも天然ガスなどのエネルギー価格が高騰し、米国の高インフレが長期化するとの観測から、インフレ抑制のために米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ継続をするという予想が優勢になり、米長期金利が一時3.12%のおよそ2カ月ぶりの高水準に上昇したことでは、米国市場では日米金利差拡大のまとまったドル買い円売りが起き、137円台前半の円安ドル高になっていた。

しかし、今夜25日には米国GDPなどの発表が予定されており、また明日26日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムのジャクソンホール会議で講演発言を控えており、イベント前リスクのドルの買い控えや、持ち高調整でのドル売りと安値の円買いの抵抗も入り始めていた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク市場の円の安値は137円23銭前後から高値は136円56銭前後で、今朝6時のドル円相場は137円5~15銭で、前日同時刻比で約35銭の円安ドル高であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、今朝の市場は米国市場のトレンドを引き継いだ日米金利差拡大による円安ドル高から始まった。

ただし、今朝9時前に日本の最新経済指標の7月企業向けサービス価格指数の前年同月比が発表され、前回の2.0%(修正2.1%)と市場予想の2.2%に対して今回が2.1%で、日本のインフレ悪化は市場予想よりも良かったことでは、持ち高調整で円が買われ始めた。

今朝10時前の仲値決済に向けては、本日25日は5と10のつく日本企業の決済日が集中しやすい五十日にあたるため、輸入実需のドル買いと輸出企業のドル売りが交差したが、今朝の137円台のドルの高値圏では投資系の持ち高調整やドルの利益確定売りも加わり、高値でのドル売りと円買いの方が優勢で、10時過ぎには136円台に対ドルの円相場が上昇した。

日本時間の債権市場では米金利上昇が一段落してきたところで、等価割れを起こしていた安値のユーロが持ち高調整やリスクオンで買われて対ドルで上昇した影響で、円相場でもドルが相場を下げてきた。

今朝までにブル(強気)マーケットに転じた米国株式市場の影響もあり、今日は日経平均株価が上昇してきていたことで、日本市場でもリスクオンで安値のユーロが買われた。

また、日本時間の今夜から数日間、米国ワイオミング州で開催される経済シンポジウムのジャクソンホール会議には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が出席し、26日に講演発言が予定されていることで、持ち高調整が進んでおり、イベントに向けての様子見でドルの買い控えも始まったことから、日本市場の午後にはドルが下げる形になった。

午後には時差で朝の欧州英国市場の参入もあり、イベント前のドルの持ち高調整やリスクオンの対ドルの安値でのユーロの買い戻しなどが加わり、朝には今日のドルの高値で始まった市場は、夕方には今日のドルの安値で円の高値を記録し、17時に今日の東京外国為替市場の終値を136円48〜50銭前後の前日同時刻比で約6銭の円高ドル安でつけた。しかし、その後の欧州英国市場では、ドル再上昇で19時台には前日比でレンジにもなっており、円安ドル高に戻る可能性も出てきている。

今夜この後には、毎回ドル円相場に影響を与えている米国の最新の重要経済指標発表のイベントを控えており、21時半からの4〜6月期四半期実質国内総生産GDP)、GDP個人消費、コアPCE、前週分新規失業保険申請件数、前週分失業保険継続受給者などの数値データは、世界のFX投資家達のみならず、米連邦準備理事会(FRB)も注目している。

一方、ユーロは、今日は欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表があり、午後15時台に発表されたドイツの4〜6月期国内総生産GDP)は、前年同期比で前回の1.4%と市場予想の1.4%に対し1.7%で、前期比でも前回と市場予想の0.0%に対して0.1%に改善していたことでユーロ買いに繋がった。続いて発表されたフランスの8月企業景況感指数も、前回103と市場予想の101に対して103で、欧州景気懸念の市場予想を上回っていた。

そのため、前述のリスクオンの安値でのユーロ買いの影響もあり、17時の今日の東京外国為替市場のユーロの円相場の終値は136円50~55銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約60銭の円安ユーロ高だった。

ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替終値が1.0002~1.0003ドルで、前日にパリティ(等価)割れをしていた同時刻と比較すると、約0.49セントのドル安ユーロ高だった。

今日はイベント前のドルの持ち高調整売りや買い控えなどで、円だけではなくリスクオンで安値のユーロも買われたことで、今日ようやく1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)水準を超えて回復した。

17時の東京終値とほぼ同時に発表されたドイツの8月IFO企業景況感指数も、前回88.6と市場予想の86.8に対して88.5で、欧州景気懸念の市場予想ほどは悪化していなかった。

ユーロも、今夜この後の20時半には、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨が公表されるため、欧州エネルギー・インフレでの日欧金利差拡大予想などに影響を与える可能性があり、投資家たちが注目している。

英国ポンドは、市場予想以上にインフレが悪化している英国景気減退懸念で安全資産のドルや円に対して大幅に下げていた時の昨夜の英国ロンドン市場と比べると、今日はイベント前の安全資産のドルに対する持ち高調整やリスクオンの安値でのポンド買いの抵抗も入っていたが、それまでの下げ幅の大きさや、高値圏になると利益確定売りも入ったために、今夜17時の東京外国為替市場の円相場での終値は161円58〜64銭で、前日同時刻比では約18銭の円高ポンド安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月25日の日本時間(JST)19時21分(英国夏時間(GMT+1)11時21分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:21の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 136.54 〜 136.56 ±0.00(レンジ)
ユーロ/円 136.27 〜 136.29 +0.37(円安)
ユーロ/ドル 0.9979 〜 0.9981 +0.0026(ドル安)
英ポンド/円 161.45 〜 161.51 -0.31(円高)
スイスフラン/円 141.70 〜 141.76 -0.13(円高)
豪ドル/円 95.25 〜 95.29 +0.51(円安)

 

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FXニュース:最新米国経済指標の購買担当者景気指数等の低下でドル一時急落

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FXニュース:最新米国経済指標の購買担当者景気指数等の低下でドル一時急落

FXニュース:最新米国経済指標の購買担当者景気指数等の低下でドル一時急落

東西FXニュース – 2022年8月24日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米景気懸念と日米株安時のリスク回避で低リスク通貨の円買いが
  • 米連邦準備理事会(FRB)高官達の積極的な利上げ継続発言が続く
  • 長期金利一時3.07%上昇時とパウエル議長発言予想ではドル買いも

今日2022年8月24日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が137円3銭前後から高値136円38銭前後の値動き幅約65銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は136円54〜56銭前後で、昨夜17時の前東京終値の137円28〜29銭前後と比較すると、約73銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で発表された最新の米国経済指標の低下を受けて、米景気懸念によるドル売りと低リスク通貨の円買いが強まった。

市場の流れとしては、前回の東西FXニュースでも予告していた通り、日本時間で昨夜22時45分(米国市場の朝)に、最新の米国経済指標の8月の購買担当者景気指数(PMI)が発表され、製造業が前回の52.2と市場予想の52.0に対して今回は51.3に低下し、サービス部門も前回の47.3と市場予想の49.2に対して今回は44.1に悪化し、総合も前月比で前回の47.7から今回は45.0に2.7ポイント低下して2年3カ月ぶりの低水準を記録し、総合で景気のボーダーラインと言われる50を2カ月連続で下回ったことで、ドル売り要因の米景気減速懸念が再燃し、市場ではそれまでに高値圏になっていたドルの利益確定売りと持ち高調整の安値での低リスク通貨の円買いが起き、ドル急落と円上昇の値動きに影響を及ぼした。

続いて23時に発表された8月米リッチモンド連銀製造業指数も、前回の0と市場予想のマイナス4に対して今回はマイナス8に市場予想の倍ほど悪化しており、同時刻に米商務省が発表した7月の新築住宅販売件数も5カ月連続で低下したことで、米景気懸念のリスク回避のドル売りと低リスク通貨の円買いが強まり、ドルの円相場はこれらの米経済指標の発表前の137円台後半から135円台後半に一時急落した。

ただし、米連邦準備理事会(FRB)関係者発言の連続コンボでは、来月の米連邦公開市場委員会FOMC)の積極的な米利上げ継続予想が強まっており、米国ニューヨーク市場の債権市場では米長期金利が一時3.07%に上昇していたことでは、日米金利差拡大予想での円売りドル買いの抵抗も加わった。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク市場のドル円相場では、円は安値137円64銭付近から高値135円82銭付近の値動きをし、今朝6時頃のニューヨーク外国為替市場の円相場の終値は136円70~80銭付近で、前日同時刻比では約75銭の円高ドル安だった。

そのトレンドを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場では、朝のFXニュースで米連邦準備理事会(FRB)メンバーの米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、米国の今後の利上げ継続の必要性について非常に明確だと発言しており、また明日25日から27日に米カンザスシティー連銀主催で行われる経済シンポジウムのジャクソンホール会議では26日にパウエル議長の講演発言の予定があり、日米金利差拡大予想の持ち高調整では、前日比で大幅な安値になっていたドル買いと円売りの抵抗が加わった。しかし、結果が分かるまでは慎重な様子見の姿勢もあり、午前中は比較的小幅な値動き範囲に留まっていた。

朝10時前の仲値決済では、日本企業の輸入実需での円売りドル買いで、10時過ぎに今日の日本市場の円の安値でドルの高値の137円3銭付近を一時記録した。ただし、続いての輸出企業のドル売り円買いや、今日の高値での利益確定のドル売りの円の買い戻しで相殺され、やや横ばいに近い値動きにもなった。

しかし、午後になると、日経平均株価低下時の低リスク通貨の円買いでのリスク回避や、時差で朝の欧州英国市場参入で米景気懸念による米株価指数先物の下落で安全資産の米国債が買われたことなどから、米10年債利回りが指標となる米長期金利が低下したため、日米金利差縮小時のドル売りと低リスク通貨の円買いによる株安時のリスクオフが強まり、ドル円相場で円が上昇し、14時前に今日の日本市場の円の高値でドルの安値の136円38銭付近を記録した。今日の日経平均株価は、28,313円47銭の前日比139.28安で15時15分に大引けした。

米経済指標を受けての米景気懸念のドル売り円買いの後、米利上げ継続予想での日米金利差拡大予想でのドル買い円売りで、安値になったドルは再び買われて下落幅は縮めたが、前日までに大幅な円安ドル高が進行していたために、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は136円54〜56銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約73銭の円高ドル安であった。

今夜この後にも米国経済指標の発表予定があり、20時のMBA住宅ローン申請指数、21時半の7月耐久財受注、23時の7月住宅販売保留指数、また明日の夜には、米国の4〜6月の四半期GDP個人消費改定値や四半期コアPCE改定値と、明後日の26日の夜には、前述のジャクソンホール会議で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が経済見通しについての講演と発言をする予定で、為替相場の値動きに影響を及ぼす可能性から、世界のFX投資家達が注目している。

ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は135円92~94銭付近で、前日同時刻比で約43銭の円高ユーロ安だった。欧州エネルギー問題での景気懸念のユーロ売りで低リスク通貨の円が買われていた影響が継続していた。

ユーロドルは今日の17時の東京終値でも0.9954ドル付近の等価割れが継続していたが、より大幅に低下していた前日比では、今日は約0.21セントのドル安ユーロ高であった。

原因は、昨夜の欧州市場の後半は米国ニューヨーク市場の前半と同時進行であったために、日本時間の昨夜で時差のある米国時間の朝に発表された先述の米国経済指標低下の反応のドル売りで、パリティ(等価)割れで大幅安値だったユーロも持ち高調整などで買われたことで対ドルのユーロが反発した影響が出ていた。

また、昨夜の欧州市場で米国経済指標と同じ頃に発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標の8月の消費者信頼感指数の速報は、前回のマイナス27と市場予想のマイナス28に対してマイナス24にやや改善されていたこともドル売りユーロ買いに繋がった。しかし、欧州エネルギー問題による欧州景気懸念のユーロリスクで上昇幅は限られており、対ドルのユーロは下げ幅こそは縮めたが、ユーロドルの等価割れは継続していた。

英国ポンドは、17時の今日の東京外国為替市場の円相場での終値は161円46〜52銭で、前日同時刻比で約31銭の円高ポンド安であった。西欧最悪のインフレ率の英国で、秋に電気代の大幅値上げが予定されており、英国景気懸念も強まっており、今日は低リスク通貨の円買いの方が優勢であった。

オーストラリアの豪ドルは、比較的リスク市場に弱い通貨と考えられているが、今日の日本やアジア・中国株安時のリスクオフでも低リスク通貨の円に対して売られており、17時の今日の東京終値の豪ドルの円相場は94円50〜54銭で、前日同時刻比で約24銭の円高豪ドル安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月24日の日本時間(JST)19時20分(英国夏時間(GMT+1)11時20分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:20の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 136.45 〜 136.46 -0.82(円高
ユーロ/円 135.66 〜 135.67 -0.69(円高
ユーロ/ドル 0.9941 〜 0.9942 +0.0008(ドル安)
英ポンド/円 160.82 〜 160.88 -0.95(円高
スイスフラン/円 141.75 〜 141.81 -0.07(円高
豪ドル/円 94.32 〜 94.36 -0.42(円高

 

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FXニュース:米長期金利が一時3.04%に上昇し日米金利差拡大の円安ドル高に

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FXニュース:米長期金利が一時3.04%に上昇し日米金利差拡大の円安ドル高に

FXニュース:米長期金利が一時3.04%に上昇し日米金利差拡大の円安ドル高に

東西FXニュース – 2022年8月23日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今週のジャクソンホールのパウエルFRB議長発言予想の円売りドル買いも
  • 日系輸出企業のドル売りと日経株安時のリスク回避の円買いが抵抗要因に
  • 欧州エネルギー問題のユーロ圏の景気懸念売りでユーロドルが等価割れ

今日2022年8月23日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が137円70銭前後から高値137円9銭前後の値動き幅約61銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は137円28〜29銭前後で、昨夜17時の前東京終値の136円83〜84銭前後と比較すると、約45銭の円安ドル高であった。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場で米長期金利が上昇し、一時3.04%の約1カ月ぶりの高水準を記録したことで、かねてからの円安ドル高要因だった日米金利差拡大でのドル買い円売りが再燃した。

最近の米長期金利上昇には、米連邦準備理事会(FRB)関係者達の積極的な米国利上げ継続予想に繋がるタカ派発言の連続コンボが影響していたが、今週はFRBのパウエル議長も米国カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムのジャクソンホール会議での発言を控えており、市場に影響力が強いパウエル議長も積極的な米利上げ継続姿勢を示すのではないかという予想と期待が高まっており、金利抑制の日本銀行(日銀)との日米の金融政策の方向性の違いからも日米金利差拡大予想でのドル買いと円売りが優勢であった。

また、後半が米国市場と同時進行の欧州市場では、ロシア国営のガスプロムが今月末の8月31日から9月2日まで、欧州のドイツ等に天然ガスを供給する主要パイプラインのノルドストリーム1を、供給量低下の現在の稼働率の20%から点検のために0%に停止すると発表したニュースを受けて、欧州のガス供給不足問題から天然ガス価格が高騰しており、この欧州エネルギー問題で欧州ユーロ圏のインフレの更なる悪化懸念と欧州景気不安のリスク回避のユーロ売りが強まり、世界的に流動性が高くまた相対的な米経済の強さから安全資産のドルが好んで買われて上昇し、ユーロドルが1ユーロ=1ドル以下のパリティー(等価)割れに約1ヶ月ぶりに再び下落したことから、ユーロなどの他の主要外貨に対するドル高が円相場にも波及し、ドル円相場も一時137円65銭の約1カ月ぶりの円安ドル高を記録した。

ただし、同時進行中の米国ニューヨーク株式市場では、米長期金利上昇により企業のローン金利等の上昇が将来の企業決算に影響を与える可能性から米株価が三指数共に下落し、リスク回避で安全資産のドルからも買える低リスク通貨の日本円も買われたことから、大幅な円安ドル高には抵抗が入った。

そのため、今朝の米国ニューヨーク外国為替市場の円相場の終値は137円45~55銭で、前ニューヨーク終値比では約50銭の円安ドル高で、5営業日連続の円安だった。

そのトレンドを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場では、早朝は米国市場と同じく日米金利差拡大による円安ドル高トレンドが継続して、朝9時頃に一時137円70銭付近の今日の日本市場でのドルの高値で円の安値を記録した。

しかし、今朝10時前の仲値決済では、月末前のドルの高値圏で日本の輸出企業のまとまったドル売り円買いオーダーが抵抗要因となり、11時台には今日の日本市場でのドルの安値で円の高値の一時137円9銭付近を記録した。

その後は再び、日本市場でも米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ継続の金融引き締めの金融政策を続ける予想が優勢で、米長期金利が3%台に上昇時には日米金利差拡大による円売りドル買いが優勢になりドルが再上昇したが、今朝までの米株価三指数下落の影響もあり、今日は日経平均株価が下落しており、日本株安時のリスク回避では低リスク通貨の円が買われる抵抗も入った。15時台には、今日の日経平均株価は28,452円75銭で、前日比341円75銭安の株安で大引けした。

また午後になり、米連邦準備理事会(FRB)による積極的利上げ継続予想による米長期金利上昇が3.01%前後で高止まりしてくると、日米金利差拡大による円売りドル買いも落ち着いてきており、時差で朝の欧州英国市場の参入もあり、今夜発表予定の最新の米国経済指標に向けての持ち高調整なども入り始め、17時の今日の東京外国為替市場の終値は、137円28〜29銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約45銭の円安ドル高となった。

今夜この後に発表予定の最新の米国経済指標では、日本時間22時45分の8月の製造業とサービス部門と総合の購買担当者景気指数(PMI)や、23時の8月の米リッチモンド連銀製造業指数や7月新築住宅販売件数などが、世界のFX投資家達に注目されている。

今日のユーロは、前述の欧州エネルギー問題と景気懸念によるリスク回避のユーロ売りで安全資産のドルや低リスク通貨の円が買われたことなどが原因で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は、ユーロ円は136円35~37銭付近の前日同時刻比で約55銭の円高ユーロ安だった。

今夜17時のユーロドルも、欧州景気不安のリスク回避で安全資産のドルに対してユーロが売られたことで、1ユーロ=1ドル以下のパリティ(等価)割れの0.9932~0.9933ドルの前日比で約0.72セントのドル高ユーロ安の東京終値をつけていた。また、今日のユーロドルは、一時0.9901ドル付近の2002年以来と言われる歴史的な安値も記録した。

今日の夕方に発表のあった最新の欧州ユーロ圏の経済指標では、フランスの8月購買担当者景気指数(PMI)の速報値が、製造業は前回の49.5と市場予想の49に対し49であったが、サービス部門は前回の53.2と市場予想の53に対して51.0であった。ドイツは製造業が前回49.3と市場予想の48.2に対して49.8であったが、サービス部門は前回の49.7と市場予想の49に対して48.2に低下していた。欧州ユーロ圏総合では、製造業が前回の49.8と市場予想の49に対して49.7で、サービス部門は前回の51.2と市場予想の50.5に対して、前回と市場予想以下の50.2で、いずれもサービス部門の購買担当者景気指数(PMI)の低下が目立っていた。

なお、今夜この後の欧州市場では、日本時間23時に欧州ユーロ圏の最新経済指標の8月の消費者信頼感の発表なども予定されている。

英ポンドも、英国景気懸念でユーロ同様に安全資産のドルや低リスク通貨の円に対して売られた影響などで、17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は161円51〜57銭で、前日同時刻比で約28銭の円高ポンド安であった。

今夜17時半に時差で朝の英国ロンドン市場では、英国の最新経済指標の8月購買担当者景気指数(PMI)の速報値が発表されたが、製造業の方が前回52.1と市場予想の51.1に対して46.0と市場予想を超えて大幅に低下しており、サービス部門の方は前回の52.6と市場予想の52.0に対して52.5だった。

今日の株安時のリスク回避市場では、比較的リスク市場に弱いと考えられているオーストラリアの豪ドルも低リスク通貨の円に対して売られたことから、17時の東京外国為替市場の終値では94円46〜50銭の前日同時刻比で約10銭の円高豪ドル安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月23日の日本時間(JST)19時16分(英国夏時間(GMT+1)11時16分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:16の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 137.44 〜 137.46 +0.61(円安)
ユーロ/円 136.32 〜 136.34 -0.58(円高
ユーロ/ドル 0.9917 〜 0.9919 -0.0087(ドル高)
英ポンド/円 161.55 〜 161.61 -0.24(円高
スイスフラン/円 142.05 〜 142.11 -0.48(円高
豪ドル/円 94.44 〜 94.48 -0.12(円高

 

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