東西マーケットコメント:FRBと小売売上高発表!為替への影響を徹底解説!
東西FXマーケットコメント – 2024年9月17日
文/宇佐美幸也 – 東西FXリサーチチーム
FRB 会合スタート!小売売上高発表も!市場は利下げを織り込みすぎ?
9月17日から米国連邦準備制度理事会(FRB)の9月会合が始まった。
市場は利下げをほぼ確実視している一方で、一部では市場が利下げを織り込みすぎており、0.25pt の利下げ発表でドルが逆に上昇する可能性について指摘する者もいる。
Bloomberg Newsによれば、BarclaysのFXストラテジストであるスカイラー氏は、ドルはFRBによる利下げを織り込みすぎており、本日の小売売上高を重要視していないため、この指標で実現値が予想を上回れば、ドルが1%上昇する可能性があると指摘した。
現時点で、市場はすでに年内3〜5回の利下げを織り込んでいる。これからの経済指標が想定以上に強く、FRBの利下げがスムーズに行われなかった場合、利下げサイクルを前提視した今のドル安トレンドは崩れるかもしれない。
「Buy the rumor, Sell the fact」という格言もあるように、FRBが0.25ptの利下げ発表した際に、今後の方針によっては逆にドル高になる可能性があることは要警戒しておくべきである。
ユーロドルテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜
上記の図は2024年以降のユーロドルのチャートを示した図である。
この図を見ると、ユーロドルは7月頃からユーロ高トレンドに振れていることがわかる。
テクニカル分析の観点でも、MACDラインがシグナルラインを上抜けるゴールデンクロスが直近で発生している。直近で、1.095の抵抗線を上抜けしたことによって、上昇トレンドに勢いがついた可能性が高いだろう。
RSIは0に近い値と中立的な値を示している。よって、この上昇トレンドはまだ始まりに過ぎず、長期的な上昇トレンドになる可能性がある。75日移動平均線もようやく上向きとなり、本格的なユーロ高ドル安トレンドへの突入となるかもしれない。
一方で、今週の米FOMCはユーロにとって最も大きなカタリストの一つである。0.25ptの利下げすでに織り込まれている今、その結果次第で、ユーロドルがどう動くかには要注目である。
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