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FXニュース:米0.25%の利上げと年内終了予想

FXニュース:米0.25%の利上げと年内終了予想

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FXニュース:米0.25%の利上げと年内終了予想

FXニュース:米0.25%の利上げと年内終了予想

東西FXニュース – 2023年03月23日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米金融不安配慮の利上げ停止示唆も
  • 金利見通しが5.125%に据え置き
  • 米インフレ抑制優先で株売り円買い
  • 安全資産国債買いで米長期金利低下

今日2023年3月23日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値131円49銭前後から高値130円42銭前後の値幅約1円7銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は130円93~94銭付近で、前日17時の前東京終値比で約1円66銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの要因は、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場時間中の日本時間の今朝未明3時に発表された米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の米国新政策金利と声明の影響があり、大方の市場予想の通りの0.25%の米国政策金利の利上げ継続が決定され、米国フェデラルファンド (FF) 金利の誘導目標が4.75~5.00%になったが、同時発表の声明文では、先日の米国発の欧米金融不安への配慮もあり、以前にあった、インフレ抑制目標達成のための「継続的な利上げが適切」という部分が削除され、「幾分かの追加利上げが適切となる可能性がある」とハト派寄りに変更されたことを受けて、米国のCNBCニュースなどが速報で、「あと1回で利上げ終了の可能性も」と一時報道したために、発表直後にドルが一時急落した。

ただし、その後の27時半からの米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 後の定例記者会見では、先日の米国のシリコンバレー銀行 (SVB) 破綻後の欧米金融不安への配慮もあり、今回の利上げ見送りも一時検討したことが明らかにされ、配慮から据え置きにされた米国政策金利の見通のドットチャートも発表されたが、パウエル議長の発言では、現時点ではまだ確定しておらず、あくまでも見通しであり、今後のデータ次第では変更の可能性もある現在進行中 (on-going) のことであり、米国金融不安の対応にも他の手段もあるとして、米国雇用市場の継続する引き締まりなどを背景に、インフレ抑制優勢のタカ派の発言も垣間見せたことでは、年内の利上げ停止予想はあってもあと1回だけとは限らず、また年内に早期の利下げに転じる可能性が少ないことでは、パウエル議長のタカ派寄りの発言中に一時ドルが買い戻される動きも混ざった。

しかし、米国の政策金利見通しを示すドットチャートでは、先日の米国発の欧米金融不安への配慮もあって、今年末の予測値は5.00~5.25%の中間値の5.125%付近に据え置かれ、今回の利上げ後の4.75~5.00%からの米国の利上げ終了時期が近いことは示唆されたものの、利下げに転じるのは来年以降という市場予想が強まったことでは、金利上昇への警戒感があり、米国ニューヨーク株式市場ではリスク回避の株売りで米株価三指数下落時の安全資産の米国債買いが起き、米10年債の取引価格は上昇する一方で利回りが指標となる米長期金利が低下し、米長期金利低下時のドル売りと米株安時の低リスク通貨の円が買いで、利上げ後も結果的に円高ドル安になった。

以前の円安要因だった日米金利差拡大予想も、年内の米国利上げ終了時期が近くなってきた予測値で弱まっており、米10年債の利回りが指標となる米長期金利低下時の日米金利差縮小時の低リスク通貨の円買いドル売りが優勢になった。

また、米国の利上げ抵抗要因には以前は景気懸念があったが、現在は、利上げによる副作用とも言える金融不安への警戒も一部で継続していることなども影響した。

以前に米国のイエレン財務官が全米銀行協会で、「米国にさらなる銀行危機が起きれば、預金をさらに保護する用意がある」と安心感を誘う発言した時には米国の金融システム不安への警戒が一時後退し銀行株などが上昇したが、パウエル議長への質疑応答では、先日の米国シリコンバレー銀行の破綻の一因に、米国の利上げ継続による債権価格の低下で含み損が出ていた債権保有資産があったところに、預金引き出し対応で巨額の売却時負債が出た部分などに、金融不安の一因に米国連邦準備制度理事会 (FRB) の利上げもあるのではという含みがある質問が記者から投げかけられたことがあり、今回の金融不安よりもインフレ抑制優勢の利上げ継続との矛盾点が、一時緩和した金融不安のリスク回避を燻らせた部分もあった。

そのため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、円の安値133円0銭前後から高値131円1銭前後の値動きをし、今朝6時頃のニューヨーク終値は131円44~45銭付近で、前日同時刻比で約1円7銭の大幅な円高ドル安であった。

その後に今朝9時から始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、米国トレンドを引き継いだ米利上げ停止時期の市場予想と米長期金利低下時の円買いドル売りが起きた。

今朝9時55分の日本市場の仲値決済でも今日は日本の輸出企業の円買いドル売りが優勢で、12時台に今日の日本市場の円の高値でドルの安値の高値130円42銭付近を記録した。

 

ただし、午後には欧州英国市場の参入もあり、時間外の債権市場で高値になった米国債の利益確定売りなどが入ったこともあって米長期金利が低下幅を縮め、高値の円の利益確定売りでドルが買い戻され始めたことは、円の高値からのやや抵抗になっていた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は130円93~94銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1円66銭の円高ドル安になった。

また、今夜17時半には、先日のクレディ・スイスの金融不安にもかかわらず、スイスの中央銀行スイス国立銀行 (SNB) が、スイスの新政策金利の3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値の0.50%の利上げを発表し、ほぼ市場予想通りではあったが、合計で1.50%の新政策金利になったことで、利上げ継続の一方で、先日の金融不安への懸念も一部で燻ったことでは、低リスク通貨の円だけでなく世界的に流動性の高い安全資産でもあるドルが買われる機会もあった。

今夜18時には欧州経済領域 (EEA) のノルウェー中央銀行のノルゲバンクも新政策金利を発表したが、0.25%の利上げ幅に留まっていた。

今夜この後の欧州英国市場では、21時に英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の新政策金利と声明などの発表予定も控えており、イベント前には、イベント後のドルやイベントなしの円に対して、イベントリスク回避の持ち高調整や様子見もやや影響を与えている。

さらに今夜この後には、米国市場で最新の米国経済指標の発表予定などもあり、パウエル議長の発言でも触れていた米国雇用市場の継続があるかを示す前週分の最新データなども含まれている。今夜の日本時間での米国経済指標の発表スケジュールは、21時半に前週分の米国新規失業保険申請件数と米国失業保険継続受給者数、10~12月四半期の米国経常収支、23時に2月の米国新築住宅販売件数などが予定されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は142円80~81銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約6銭の円安ユーロ高であった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0905~1.0907ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約1.40セントの大幅なユーロ高ドル安であった。ユーロは対ドルで一時1.0930ドル付近の、2月3日以来の高値も記録していた。

昨夜の欧州英国市場では、欧米金融システム不安の緩和によるユーロ買いもあり、また欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁やドイツ連銀のナーゲル総裁が、欧州のインフレが高止まりするリスクについての発言があったことなどで、欧州大幅利上げ継続予想による対円や対ドルのユーロ買いが優勢だった。

そこに、今朝までの米国市場で、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の0.25%の通常利上げ幅と、利上げ停止時期が近い予測値が出てきたため、ユーロ高ドル安のトレンドになった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は161円25~31銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0銭の横ばいレンジであった。

昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、昨日発表された2月の英国消費者物価指数 (CPI) の前年同月比の上昇率が、市場予想を超えたインフレ再加速の10.4%であったことで、以前は利上げ終了が近いと考えられていた今夜この後の英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の新政策金利発表では、利上げ継続予想が再び優勢になったことで、ポンドが買われて上昇していたが、対ドルで低リスク通貨の円も買われて上昇したために、拮抗する形になった。

ただし、今夜その後の欧州英国市場では、20時台には日英金利差拡大予想によりやや円安ポンド高にも傾いているが、21時の英国新政策金利と声明や議事録等の発表待ちである。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年3月23日の日本時間(JST)20時23分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間 (GMT) 11時23分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:23の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 131.30 〜 131.31 −1.29 (円高)
ユーロ/円 142.82 〜 142.84 +0.08 (円安)
ユーロ/ドル 1.0877 〜 1.0878 +0.0112 (ドル安)
英ポンド/円 161.41 〜 161.47 +0.16 (円安)
スイスフラン/円 143.26 〜 143.32 +0.01 (円安)
豪ドル/円 88.19 〜 88.23 +0.34 (円安)

 

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