(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:米賃金上昇鈍化で利上げ減速予想

FXニュース:米賃金上昇鈍化で利上げ減速予想|

参照元 URL

FXニュース:米賃金上昇鈍化で利上げ減速予想

FXニュース:米賃金上昇鈍化で利上げ減速予想

東西FXニュース – 2023年02月01日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • FOMCFRB議長発言前の調整
  • 米利上げ後の見通しが予想の論点に
  • 欧州インフレ長期化予想と景気懸念
  • IMFが英国成長率見通しを下方修正

今日2023年2月1日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値130円41銭前後から高値129円86銭前後の値幅約55銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は130円16~17銭付近で、前日17時の前東京終値比で約2銭の横ばいレンジに近い僅差の円安ドル高であった。そして、今夜18時頃の欧州英国市場では、円高ドル安にも転じている。

今日の為替相場の値動きの主な要因はまず、米国現地時間で本日(日本時間では時差で明朝4時)に迫っている米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の新政策金利発表と声明と、委員会後の米国連邦準備理事会 (FRB) のパウエル議長の記者会見での発言予定の大イベントを控え、持ち高調整や結果が分かるまでの様子見や買い控えなどが市場に影響を与えていた。

また、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、日本時間の昨夜22時半に発表された最新米国経済指標の前年10~12月四半期の米国雇用コスト指数が、7~9月の前四半期の1.2%と市場予想の1.1%に対し1.0%に上昇率が鈍化し、米国の賃金インフレの鈍化により米利上げ減速予想が強まった。

続いて、23時に発表された前年11月のケース・シラー米国住宅価格指数の前年同月比も前回の8.6%に対して市場予想通りの6.8%に低下し、米国の住宅インフレも鈍化傾向を示した。

23時45分に発表された1月の米国シカゴ購買部協会景気指数は前回の44.9と前回修正と市場予想の45.1に対して44.3に低下しており、24時に発表された1月の米国コンファレンス・ボード消費者信頼感指数も前回の108.3と前回修正と市場予想の109.0に対して107.1に低下していたことから、米利上げ長期化の抵抗要因となり得る米国景気懸念も浮上した。

米国連邦準備理事会 (FRB) による利上げの主な目的は米国インフレを2%の目標に向かって沈静化することであるために、米国のインフレ鈍化を示すデータや、米国の利上げ長期化の抵抗要因の景気懸念につながる指標が出たことから、米国の利上げペース減速予想が強まり、米10年債利回りが指標となる米長期金利が3.54%付近から一時3.48%付近に低下し、日米金利差縮小時の円買いドル売りで、昨夜の深夜前には一時129円75銭付近の米国ニューヨーク市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今夜の米国市場では、世界が注目する米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の新政策金利の発表や、委員会後の米国連邦準備理事会 (FRB) のパウエル議長の記者会見の大イベントを控えており、パウエル議長の発言へのタカ派の期待感や警戒感などから、安値のドル買いなどの持ち高調整や様子見の小動きなどが混じった。

今回の米利上げ幅に関しては0.25%の利上げ減速予想が優勢であったが、米利上げ後の停止時期の見通し予想が今後の為替相場の値動き予想のための論点となっており、米FOMCの結果発表時の声明や、その後の恒例記者会見でのパウエル議長の発言待ちが、プロのFXトレーダーや投資家達の間で話題になっていた。

その傍らで、同時進行中だった米国ニューヨーク株式市場では、前述の米国インフレ鈍化の経済指標による米長期金利の一時低下を受けて、企業への貸付ローン金利上昇による警戒が一時緩和されたことや、決算シーズン期で株価三指数が上昇し、株式市場がリスクオン市場になったことでは低リスク通貨の円が売られ、イベントリスクのあるドルが安値で買い戻されたことなどが影響し、ドル円は130円40銭付近にまで戻していた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は130円9~15銭付近で、前日同時刻比で約35銭の円高ドル安であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、早朝には米国トレンドを引き継ぎ、米国経済指標のインフレ鈍化による利上げ長期化予想の減退を受けた米長期金利低下時の日米金利差縮小による円買いドル売りがあった。

また、130円台からの輸出企業の円買いドル売り注文なども入り、9時台後半には一時129円86銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

今朝10時前の仲値決済では129円台からの日本企業の輸入実需による円売りドル買い注文なども入り130円台前半に戻したが、今夜この後の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の新政策金利発表と米国連邦準備理事会 (FRB) のパウエル議長の発言予定イベントを控えた持ち高調整や、結果が分かるまでの様子見などでやや横ばいに近い動きも混ざった。

午後になると欧州市場の参入もあり、市場予想で確実視されてきている今回の0.25%の米利上げを踏まえては既にドルが以前よりも下がってきていたことから、2%の米国のインフレ目標に対しての今後の利上げ停止時期の市場予想では、米国のインフレ鈍化はあってもまだ2%の目標には達していないことから、米国連邦準備理事会 (FRB) のパウエル議長がもしタカ派寄りの発言をした場合には一時的にでもドルが上昇する可能性もあることなどから持ち高調整では円売りドル買いもあり、前日比で円安ドル高に転じ、16時台に一時130円41銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録した。

ただし、今日の日本市場でのドルの高値圏からは、今夜のイベントリスクなどによるドルの利益確定売りの抵抗も入り、時差で朝の英国ロンドン外国為替市場では欧州ユーロや英国ポンドが買われて対ドルで上昇していた影響もあり、今日の日本市場でのドルの上げ幅が元のレベルに戻るという、証券用語の「往って来い」が観測された。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は130円16~17銭付近で、昨夜17時の前東京終値比では約2銭の横ばいレンジに近い僅差の円安ドル高になった。

そして、今夜18時の欧州英国市場では、129円台後半の円高ドル安にも転じている。

今夜この後には、米ドルの重要イベントの予定があるほか、米国経済指標の発表も相次ぐため、世界的な注目を集めているイベントデーであるために、イベント時の値動きは大きな利益を出しやすい分、大きな損失を出す可能性もあるために注意が必要である。

日本時間での今夜のスケジュールは、21時に米国MBA住宅ローン申請指数、22時15分に1月の米国ADP雇用統計、23時45分に1月の米国製造業購買担当者景気指数、24時に1月の米国ISM製造業景況指数と米国JOLTS求人件数と前年12月の米国建設支出、24時半に週間米国原油在庫、そして、28時に重要イベントの米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 新政策金利発表と声明、その30分後から米国連邦準備理事会 (FRB) のパウエル議長の定例記者会見が予定されている。パウエル議長のライブ生中継の発言では、毎回大きな値動きへの影響を与えることが多いために注目度が高い大イベントと考えられている。

パウエル議長がライブ中継でタカ派の発言をすれば1円以上のドル上昇や、逆にハト派の発言をすれば1円以上のドル下落などの為替相場の値動きへの影響が出たが過去に何回もあったことが、FXトレーダー達に注目されている理由である。イベントリスクで指値注文を控えるFXトレーダーもいる中で、大きく稼げるチャンスと考えるFXトレーダーもいる。

米国株式市場からのリスクオンやリスクオフの値動きにも影響を与える可能性があり、また今夜この後の米国株式市場の後にメタなどの大手米国企業の決算報告があることなどにも、注意が必要である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は141円61~64銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約48銭の円安ユーロ高であった。

明日に発表を控えた欧州中央銀行 (ECB) の大幅利上げ継続予想による日欧金利差拡大予想による円売りユーロ買いもあった。

また、前述の欧米の株式市場でのリスクオン市場では、低リスク通貨の円が売られて欧州ユーロが買われた影響があった。今日の日経平均株価も、前日比で小幅高だった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0880~1.0881ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.36セントのユーロ高ドル安であった。

昨夜の欧州英国市場では、欧州ユーロ圏の経済指標を受けて、欧州のインフレが想定以上に長期化するとの市場予想により、今週の欧州中央銀行(ECB)理事会で大幅利上げ継続予想が強まっていたが、その一方で、大幅利上げの長期化による金利上昇などが欧州ユーロ圏の景気悪化を引き起こすとの懸念も高まっており、ユーロ売りドル買いの抵抗も入っていた。

しかし、米国ニューヨーク外国為替市場時間に発表された米国雇用コスト鈍化の経済指標を受けて米国の利上げ長期化予想が減退してドルが下落したことに比べ、欧州の利上げ長期化予想が強まっていたために、ドルに対してユーロが上昇していた。

今日の日本市場でも、米国連邦準備理事会(FRB)の後の日本時間の明日の夜22時15分に欧州中央銀行(ECB)の新金融政策の発表イベントがあるため、持ち高調整によるユーロ買いドル売りが優勢であった。

また、今夜の欧州英国市場では最新の欧州ユーロ圏の経済指標の発表があり、17時50分のフランスの1月の仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想の50.8に対し50.5に低下していたが、17時55分のドイツの独製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想の47.0に対して47.3に上昇しており、18時の欧州ユーロ圏総合の欧製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は前回と市場予想と同じ48.8の横ばいであったため、ユーロ高トレンドが継続した。

19時には欧州ユーロ圏の1月の欧消費者物価指数 (HICP) の速報値が発表され、前年同月比は前回の9.2%と市場予想の9.0%に対して8.5%に低下していたが、HICPコア指数の速報値の前年同月比は、前回の5.2%と市場予想の5.1%に対して5.2%の市場予想以上で前回からの横ばいであった。

また、欧州ユーロ圏の前年12月の欧失業率は、前回と市場予想の6.5%に対して6.6%に上昇したことでは景気懸念の抵抗もあり、大幅なユーロ高にはならなかった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は160円33~39銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約9銭の小幅な円高ポンド安であった。

昨夜の英国ロンドン外国為替市場では、国際通貨基金IMF)が30日に改定した世界経済見通しで、2023年の英国経済の成長率を2022年10月の時点から大幅に下方修正したニュースを受けて、英ポンドが売られて低リスク通貨の円などに対して下落していた。

日本時間で明日の夜21時には、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の金融政策委員会 (MPC) の後の新政策金利発表イベントや議事要旨公開のイベント予定もあり、英ポンドにも低リスク通貨の円に対してのイベントリスクがあった。

今日の夕方16時に発表された最新の英国経済指標の1月の英国ネーションワイド住宅価格は前月の-0.1%と市場予想の-0.3%よりも下げた-0.6%で、英国もインフレにピークアウトがあると利上げ幅減速の可能性もあることから、前日比の円高ポンド安が継続していた。

ただし、18時半に発表された1月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は、前回と市場予想の46.7に対して47.0であったことでは、大幅な円高ポンド安にはならずに比較的小幅な範囲で推移していた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年2月1日の日本時間(JST)20時31分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間 (GMT) 11時31分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:31の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 129.82 〜 129.84 -0.32 (円高)
ユーロ/円 141.44 〜 141.47 +0.31 (円安)
ユーロ/ドル 1.0894 〜 1.0896 +0.0050 (ドル安)
英ポンド/円 159.99 〜 160.05 -0.43 (円高)
スイスフラン/円 141.74 〜 141.80 -0.40 (円高)
豪ドル/円 91.85 〜 91.89 -0.01 (円高)

 

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。