(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:日銀が大規模緩和副作用点検の報道

FXニュース:日銀が大規模緩和副作用点検の報道|

参照元 URL

FXニュース:日銀が大規模緩和副作用点検の報道

FXニュース:日銀が大規模緩和副作用点検の報道

東西FXニュース – 2023年01月12日

 

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今夜米消費者物価指数(CPI)が発表
  • FOMC利上げ幅は0.25%か0.5%か
  • 欧州景気懸念の緩和等でユーロ上昇

今日2023年1月12日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値132円3銭前後から高値131円37銭前後の値幅約66銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は131円60~62銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約81銭の円高ドル安であった。今夜18時台の欧州英国市場では、一時130円台後半の大幅な円高ドル安も記録した。

今日の日本市場での大幅な値動きの原因は、今朝早朝に日本銀行 (日銀 / BoJ) が来週1月17~18日に予定されている日銀金融政策決定会合で、「大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する」という報道があり、日銀の円安要因の大規模緩和金融政策の修正の可能性から、日米金利差縮小予想による円買いドル売りが影響を及ぼした。

時間に沿った市場トレンドの動きを追うと、まず昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、日本時間で今夜22時半に発表予定の最新の米国重要経済指標の米国消費者物価指数 (CPI) のイベントを控えた持ち高調整などで、ドルは円相場で一時132円87銭付近に上昇していたが、米利上げ長期化予想の減退などにより、米長期金利の低下時にはドルが売られる機会も増えてきていた。

原因の一つは、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米ボストン連銀のコリンズ総裁がこの日の米国紙のインタビューで、今月末の1月31日~2月1日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) での米利上げ幅に関して「0.25%か0.5%のいずれか」と回答しており、「個人的には、0.25%の方向に傾いている」と発言したことなどで、先日の米雇用統計でも弱まっていた米利上げ長期化予想が後退し、米長期金利が3.59%付近から3.53%付近に低下し、日米金利差縮小時の円買いドル売りが入り始めた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は132円45~55銭付近で、前日同時刻の前ニューヨーク終値比で約25銭の比較的小幅な円安ドル高であった。

ところが、今朝の早朝8時頃に日本の新聞が、「日銀、大規模緩和の副作用点検へ…年末の政策修正後も市場金利にゆがみ」という記事を掲載したことを受けて、今朝9時の日本市場の開場前の8時台から海外FX市場では急速な円買いドル売りに転じたことで、8時前には132円台だったドル円相場は、9時前には131円台にドルが急落し、円相場が急騰した。

今朝8時50分には、日本の最新経済指標の前年11月分の国際収支・貿易収支が発表され、前回の-1兆8754億円と市場予想の-1兆6200億円に対して-1兆5378億円に、赤字額が改善されていたことも円買いドル売りに繋がった。

同時発表の日本の同月の国際収支・経常収支も、季調前が前回の-641億円と市場予想の4711億円に対して1兆8036億円の大幅な黒字に転換しており、季調済でも前回の-6093億円と市場予想の6575億円に対して1兆9185億円の大幅黒字であったことも、日本景気好感による円買いドル売りの一因となった。

そして、今日の日本市場の東京外国為替市場が9時から始まり、今朝9時過ぎには今朝9時55分の仲値決済に向けての日本企業の輸入実需の円売りドル買いの抵抗があり、今日の日本市場での円の安値でドルの高値の一時132円3銭付近を記録したものの、続いては日本企業の輸出実需や日米金利差縮小予想による円買いドル売りも入り、ドル円相場は再び131円台で推移していた。

午後14時には、日本の最新経済指標の景気ウオッチャー調査が発表され、現状判断 (DI) は前回の48.1と市場予想の47.7に対して47.9で、先行き判断 (DI) は前回の45.1と市場予想の45.0に対して47.0と、市場予想以上であったことも日本景気好感となった。14時台には131円37銭付近の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

午後からの欧州市場の参入では、今夜発表予定の最新の米国重要経済指標の前年12月分の米国消費者物価指数 (CPI) の市場予想中間値で、前年同月比の上昇率が鈍化するとの市場予想が優勢で、米利上げ長期化予想が更なる減退を示したことで、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時3.51%台付近に低下したことでも日米金利差縮小予想による円買いドル売りが入った。

その後には、時間外の米債権市場で安全資産の債権売りなどが入り、米長期金利が3.55%に回復したことでは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は131円60~62銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約81銭の円高ドル安になった。

今夜の欧州英国市場では18時台には、一時130円台後半にまでイベントリスクのあるドルが円相場で持ち高調整などで売られた時間もあったが、直後には131円台に反発したが、20時台には再び一時130円台後半を記録している。

今夜この後には、日本時間22時半に最新の米国重要経済指標の前年12月分の米国消費者物価指数 (CPI) が発表予定で、市場予想以下であれば円買いが続き、市場予想以上であればドル買いに転ずる可能性もあるため、世界のFXトレーダーや投資家達が注目している。

同じく今夜22時半には、最新の米経済指標の前週分の米新規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数も発表されることに加えて、22時45分からは米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言予定があり、25時半からは米セントルイス連銀のブラード総裁の発言予定、そして26時40分からは米リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言予定もあり、27時には米30年債入札と28時には先月分の米国月次財政収支なども発表予定で、今夜のイベント時の値動きには注意が必要である。

また、来週には日銀の金融政策発表と黒田東彦総裁の記者会見も予定されていることも、今朝の日銀関連の報道による値動きが示した様に、市場ではかなり意識されてきている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は141円61~63銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約68銭の円高ユーロ安になった。

原因は、今朝の日銀関連の新聞報道を受けた日欧金利差縮小予想では、ドルだけでなくユーロに対しても円が買われた。また、今日の対ドルでの円高の波及や、日本景気好感による円買いなども影響していた。

ただし、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、後述のユーロドルの影響もあり、一時は円安ユーロ高に転じていた時間もあった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は1.0759~1.0761ドル付近で、昨夜17時の前東京終値比で約0.13セントのユーロ高ドル安であった。

昨夜の欧州市場でも、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、欧州ユーロ圏の冬の厳しいドイツなどにロシア産天然ガス供給が停止するなど、冬の暖房用のエネルギー不足の懸念のあった欧州が、今年は記録的な暖冬になったことで欧州景気懸念が緩和され、リスクオンのユーロ買いで安全資産のドルが売られ、ユーロ高ドル安になっていた。

欧州は中国が主要貿易先であるために、中国のゼロコロナ政策解除につれて、世界景気懸念の影響による欧州景気懸念も後退してきていたことなどでも、ユーロが買われやすくなっていた。

また、昨夜には欧州中央銀行 (ECB) 理事会関係者のフランス中銀のビルロワドガロー総裁とフィンランド中銀のレーン総裁が、欧州利上げ継続の必要性を強調する発言をしたことが原因となった米欧金利差縮小予想によるユーロ買いドル売りもあり、欧州市場の後半が重複する米国ニューヨーク外国為替市場時間ではドルや円に対してもユーロ高を記録していた。

ただし、今夜の欧州英国市場では、今夜22時半に発表予定の米国消費者物価指数 (CPI) のイベントを控えた持ち高調整の抵抗なども入っている。

英国ポンドは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は159円93~99銭付近で、昨夜17時の前東京終値比で約95の円高ポンド安であった。

主な原因は、この時間の主要通貨のドルやユーロに対する円高の影響が英ポンドに波及していたことに加え、今日の日銀関連の新聞報道の後には、日英金利差縮小予想などにより、昨年に利上げが続いてきた英ポンドに対しても円が買われて上昇していた。

ポンドドルも、今夜の米CPI発表予定のイベント前の調整や、結果が分かるまでのドルの買い控えなどの様子見の影響が出ている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年1月12日の日本時間(JST)20時20分(チャート画像の時間帯は英国ロンドン外国為替時間 (GMT) 11時20分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:20の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 130.97 〜 130.99 -1.44 (円高)
ユーロ/円 140.99 〜 141.00 -1.30 (円高)
ユーロ/ドル 1.0763 〜 1.0765 +0.0017 (ドル安)
英ポンド/円 159.28 〜 159.34 -1.60 (円高)
スイスフラン/円 140.50 〜 140.56 -1.71 (円高)
豪ドル/円 90.44 〜 90.48 -1.07 (円高)

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。