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FXニュース:日銀の緩和修正警戒でドル円が一時129円台

FXニュース:年明けの海外FX市場が前営業日比で円高に|

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FXニュース:日銀の緩和修正警戒でドル円が一時129円台

FXニュース:日銀の緩和修正警戒でドル円が一時129円台

東西FXニュース – 2023年01月03日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日銀1月物価見通し上方修正の一部報道のリスク
  • 市場流動性が減少時の海外短期筋の仕掛け売買も
  • 欧州最新経済指標発表前後のユーロの値動きの影響
  • 連休明け英国市場の欧州通貨売りのドル円買い参入

今日2023年1月3日火曜日の日本の東京外国為替市場は三賀日で休場ですが、東西FXで扱う海外FXでは世界市場では日本の祝日も通常通りのお取引が可能ですので、本日も東西FXニュースをお送りします。尚、FXチャート画像の時間帯は、日本時間よりも冬季9時間遅れのグリニッジ標準時 (GMT) の英国ロンドン外国為替市場時間になっています。

日本時間で今朝8時台に世界市場で一時131円40銭前後一時記録した後の今朝9時から今夜17時までの今日の東京外国為替取引時間に相当する対ドル円相場の為替レートは、円の安値130円90銭前後から高値129円52銭前後の値幅約1円38銭で、今夜17時の今日の東京外為市場の終値相当時間には130円11~13銭付近で、昨夜17時の130円91~93銭付近と比較すると約80銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜に世界市場の多くが年始休場の中で、欧州主要国のドイツや東欧近郊のトルコが開場中だった昨夜から今朝未明までの欧州市場では、先週土曜の日本の経済紙記事の「日本銀行 (日銀 / BoJ) は1月17~18日の日銀金融政策決定会合で、物価見通しの上方修正を検討。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性がある」という一部報道をきっかけにした、前営業日の米国市場からの日銀の大規模緩和金融政策の修正の可能性への警戒による円買いドル売りの影響が継続し、主要通貨に対して円が一時全面高になり、ドル円も130円台の円高で推移していた。

ただし、日銀の否定時や大規模緩和が継続した際には再び巻き戻しの円安リスクもあることから一部では買い控えられていたものの、休暇期は新規ニュース材料に乏しく、日本が今日も年始休暇中で日銀が否定発表をすぐにできないという予測から、ホリデー期で市場流動性が減少した市場では値幅が増幅されるということを利用した様な海外短期筋のドル円の仕掛け売買の値動きなども今日は観測された。

今日の日本の東京外国為替市場は休場中であったが、今朝は時間帯が近いアジア・オセアニア市場はニュージーランド以外が開場し、今日の午後からは欧米市場も参入するが、今朝は日本やニュージーランドの休場で市場流動性は普段よりも減少していたために、少しのまとまったオーダーでも値幅が増幅されやすく、ドル円は前述の一部の日銀の大規模緩和金融政策の修正の可能性への警戒と日米金利差縮小予想による円買いドル売りと仕掛け売買の影響などで、今朝10時台から一時129円台に対ドルの円相場が上昇し、午後14時前頃には一時129円52銭付近の2022年6月以来と言われる円高ドル安を記録した。

しかし、その今日の日本市場相当時間の円の高値でドルの安値を記録した後からは、高値の円の利益確定売りや安値のドル買いや買い戻しなどが入ってドル円相場は反発を始めた。

午後には欧州市場の参入もあり、夕方前から欧州本土から約1時間遅れの時差の連休明けの英国ロンドン外国為替市場の本格参入も始まると、安値のドル買いでドルが円だけでなく、欧州ユーロや英国ポンドに対しても上昇して、ドルが下げ幅を縮めて130円台に戻した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値相当時間のドル円相場は130円11~13銭付近で、昨夜17時と比較すると約80銭の円高ドル安になった。

今夜その後の欧州英国市場でも、日銀報道の一部のメディア情報を利用した欧米投資系の仕掛け売買の噂もあって買い戻しなどが入り、安値で欧州英国通貨から年始ポジションの基軸通貨で世界的に流動性の高い安全資産のドルを買い戻す動きなどもあり、今夜17時半頃にはドル円は130円94銭付近の今朝早朝付近のレベルにドルは下げ幅を戻した。

欧州市場では、今夜この後の日本時間22時に欧州ユーロ圏の最新経済指標の12月の消費者物価指数 (CPI) 速報値が発表されるイベント前の持ち高調整なども入っていた。

今夜からは前日休場の米国市場も連休明けで開場予定のため、後半の市場時間が重なる欧州英国市場では、欧米間の取引準備用の安値のドル買い需要などもあったと見られている。

特に英国ロンドン市場の参入ではドル買いが目立ち、また欧州通貨売りから円も買われた。

今夜は連休明けの米国市場で最新の米国経済指標の発表予定もあり、日本時間のスケジュールでは23時45分に12月の米国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値と、深夜24時に11月の米建設支出が発表される予定である。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値相当時間のユーロ円相場は138円25~27銭付近で、昨夜17時の139円83~91銭付近と比較すると、約1円64銭の大幅な円高ユーロ安であった。

今日のドルに対する円高の波及に加えて、昨夜の欧州市場で発表された強弱混合の欧州の製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値の発表後にユーロの取引に方向感がなくなり、欧州中央銀行 (EBC) の利上げ継続予想による景気警戒感等もあり、今日は安値のドルの買い戻しなどの後に、ドルに対してユーロ安になった影響もユーロ円相場に波及していた。

そのため、ユーロドルは、17時の今日の東京外国為替市場の終値相当時間には1.0623~1.0625ドル付近で、昨日17時の1.0678~1.0682ドル付近と比較すると、約0.57セントのユーロ安ドル高であった。

今夜17時55分には欧州の最新経済指標の発表が続き、ドイツの12月の失業率は前回と市場予想の5.6%に対して前回修正と同じ5.5%で、失業者数は前回の1.70万人と市場予想と前回修正の1.50万人に対して-1.30万人に改善され、堅調なドイツの雇用市場を背景に、欧州中央銀行 (ECB) が大幅利上げ継続をしやすくなる市場予想が出る一方で、金利上昇の影響による景気懸念のユーロ売りが入り、今夜その後の22時に発表予定のドイツの12月の消費者物価指数が注目され、発表イベント前の持ち高調整などが進んでいる。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値相当時間のポンド円相場は156円55~61銭付近で、昨夜17時の158円3~9銭付近と比較すると、約1円48銭の大幅な円高ポンド安であった。

欧州連合 (EU) 離脱のブレグジット (Brexit) の後も、欧州通貨の影響を受けやすい英ポンドも、今日の欧州ユーロに対する大幅な円高の影響を受けており、今日の17時の円高ドル安や円高豪ドル安や円高スイスフラン安の影響もあり、昨日に続いて今日も主要通貨に対する前日比での全面的な円高傾向で東京終値相当時間の三賀日を17時に迎えていた。

今夜18時には英国の最新経済指標の発表があり、12月の英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は、前回と市場予想の44.7に対して45.3であったが、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) の利上げ継続への景気警戒による英国ポンド売りの安全資産のドルや低リスク通貨の円買いの値動きも見られたため、発表後にはより大幅な円高ポンド安になった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年1月3日の日本時間(JST)20時16分(英国時間 (GMT) 11時16分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:16の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 130.70 〜 130.71 -0.26 (円高)
ユーロ/円 137.58 〜 137.59 -2.32 (円高)
ユーロ/ドル 1.0525 〜 1.0527 -0.0155 (ドル高)
英ポンド/円 155.79 〜 155.85 -2.24 (円高)
スイスフラン/円 139.19 〜 139.25 -2.53 (円高)
豪ドル/円 87.53 〜 87.57 -1.55 (円高)

 

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