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FXニュース:世界景気懸念の国債買いで米長期金利が低下

FXニュース:米ISM非製造業景況感指数増で利上げ長期化予想

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FXニュース:世界景気懸念の国債買いで米長期金利が低下

FXニュース:世界景気懸念の国債買いで米長期金利が低下

東西FXニュース – 2022年12月8日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • FRBや欧ECBの利上げ継続の経済影響を警戒
  • 日本の国際収支が円安や資源高の影響で赤字増
  • プーチン大統領の核戦争脅威発言でリスク回避も

今日2022年12月8日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値の137円24銭前後から高値の136円25銭前後の値幅約99銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は136円77~78銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約64銭の円高ドル安であった。

主な原因は、欧米の利上げ継続などによる世界景気減速懸念や景気減退のリセッション警戒により、安全資産の米国債が買われて債権価格が上昇するとともに利回りが低下したことで、米10年債の利回りが指標となる米長期金利が低下し、一時3.4%付近に下落したことで、日米金利差縮小時の円買いドル売りで、前日比で円高ドル安に転じた。

市場トレンドの動きの分析では、昨夜19時に欧州英国市場で発表された欧州ユーロ圏の7〜9月の第3四半期の欧域内総生産 (GDP) の確定値が市場予想を上回ったことでユーロやポンドが買われて上昇し、欧米利上げ継続警戒の株安で安全資産の米国債が買われていた影響で米長期金利が低下してドルが売られていたところに、昨夜21時に発表された最新米国経済指標の米MBA住宅ローン申請指数が、米利上げによるローン金利上昇などの影響で前週の-0.8%から-1.9%に低下し、米国景気減速懸念の安全資産の国債買いで米10年債利回りが指標となる米長期金利がさらに低下し、日米金利差縮小時のドル売り円買いが入った。

冬時間で昨夜22時から今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国市場では、22時半の米国の7〜9月の第3四半期の米非農業部門労働生産性の改定値が発表され、前期比で前回の0.3%と市場予想の0.6%に対し0.8%に上昇したことではドルが一時買い戻される機会もあったが、米長期金利低下により再び利益確定で下げ始め、深夜に発表された北米のカナダ銀行 (BoC) の新政策金利が0.5%の利上げ幅であったことでは、米国連邦準備制度理事会 (FRB) も来週の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) で、これまでの大幅な0.75%から0.5%の米利上げ幅縮小について協議をする予定であることから、0.5%の米利上げ減速予想が優勢で、米長期金利低下時の日米金利差縮小によるドル売り円買いが優勢であった。

昨夜深夜頃にはロシアのプーチン大統領が、テレビ中継で「世界で核戦争の脅威が高まっている」と発言をした世界ニュースもあり、「自国と同盟国を防衛するためには、必要であればあらゆる手段を用いる」と警告したことで、欧米ではロシアのウクライナ侵攻の地政学的リスク回避のユーロ売りで安全資産のドル買いも起きた一方で、核戦争リスクに関してはウクライナや欧州に加えて、ロシアから米国に向けられたメッセージ性も高かったために、原油安時の日本の貿易リスク減もあり、ドルに続く安全資産の低リスク通貨の円も買われた。

尚、今朝5時に発表された米国の10月消費者信用残高は、前月の249.8億ドルと前回修正の258.2億ドルと市場予想の283.0億ドルに対し270.8億ドルであった。

また、米国市場では今後の米国の金融政策の先行き予想材料として、明日9日の夜に発表予定の最新米国重要経済指標の11月の米卸売物価指数 (PPI) が注目されており、イベント前の持ち高調整に加えて、結果が分かるまでのドルの買い控え動きなども混ざっていた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は136円50~60銭付近で、前日同時刻比で約45銭の円高ドル安であった。

その後に今日の日本市場の円の高値圏から始まった東京外国為替市場では、9時の開場の10分前に日本の最新経済指標が発表された。重要度の高い7〜9月の第3四半期の日本の実質国内総生産 (GDP) の改定値は、前期比が前回と市場予想の-0.3%に対して-0.2%で、年率換算でも前回の-1.2%と市場予想の-1.1%に対し-0.8%に低下していたことでは、円売りで世界的に流動性の高い安全資産のドル買いが起きた。

また、日本の10月の国際収支統計も、円安や資源高などの影響があり、貿易収支は前回の-1兆7597億円と市場予想の-1兆8257億円に対して-1兆8754億円で、経常収支は、季調前の速報が前回の9093億円と市場予想の6234億円に対して-641億円で、季調済も前回の6707億円と市場予想の3527億円に対して-6093億円の赤字増であった。

同時発表の前週分体外対内証券売買契約等の状況の対内株式も、前回の4429億円と前回修正の4432億円に対して-3493億円に低下していた。

今朝10時前の仲値決済に向けても、日本の貿易企業の輸入実需の円売りドル買いに加えて、今朝の日本市場の取引で米長期金利の低下が収まりやや回復したことで日米金利差拡大時の円売りドル買いもあり、10時過ぎには137円台に対ドルの円相場が下落し、13時半過ぎには今日の日本市場の円の安値でドルの高値の一時137円25銭付近を記録した。

14時に発表された日本の11月の景気ウオッチャー調査の先行き判断 (DI) も、前回の46.4と市場予想の46.8に対して45.1で、現状判断 (DI) も、前回の49.9と市場予想の50.6に対して48.1に低下したが、日経平均株価も低下していたことでは、日本景気懸念時の国内安全資産の日本円が買い戻される機会が増えた。

午後になり欧州英国市場が参入すると、景気懸念や株安で再び米国債が買われたことで米長期金利が今日の上昇幅を縮め、日米金利差縮小時の円買いドル売りと持ち高調整が入った。資源国通貨に対するドル売りの影響も円相場に波及し、再び136円台のドル安に戻した。

そのため、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のドル円相場の終値は136円77~78銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約64銭の円高ドル安になった。

今夜この後にも、米国経済指標の発表があり、日本時間の今夜22時半に前週分の米新規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数などが発表される予定である。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は143円87~89銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約14銭の円安ユーロ高であった。ただし、今夜その後の欧州英国市場では、低リスク通貨の円買いもあり、20時台には前日比でレンジ付近にも移行している。

ユーロ対ドルは、17時の今日の日本の東京外国為替z市場の終値は1.0518~1.0519ドル付近で前日同時刻の前東京終値比で約0.59セントのユーロ高ドル安だった。

原因は、今日の午後の欧州市場で前述の米長期金利の低下時のドル売りが入ったことや、WTI原油先物価格が上昇し、資源国通貨に対するドル売りのドル安の影響があったことに加えて、中国のゼロコロナ緩和期待で香港株が一時7%超の大幅高となったことで、リスクオンのドル売りが入ったことなども影響した。

今夜この後には21時に欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言予定を控えており、米長期金利低下時の欧米金利差縮小時のユーロ買いドル売りや、今後の欧州金利上昇予想での持ち高調整のユーロ買いなどもあった。ただし、発言内容次第では市場転換の懸念もある。

英国ポンドは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は166円76〜82銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約26銭の円安ポンド高であった。

欧州連合 (EU) の英国ポンドは、日英金利差拡大予想もあるが、欧州離脱後も欧州経済の影響を受けやすいために、欧州英国市場でユーロと連動した動きで対円のつられ高になりやすい傾向も観測された。

しかし、今夜その後の欧州英国市場では、英国景気懸念もあり、20時台には円高ポンド安にも転じている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年12月8日の日本時間(JST)20時26分(英国時間(GMT)11時26分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:26の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 136.89 〜 136.91 −0.52 (円高)
ユーロ/円 143.73 〜 143.75 ±0.00 (レンジ)
ユーロ/ドル 1.0498 〜 1.0500 +0.0039 (ドル安)
英ポンド/円 166.40 〜 166.46 -0.10 (円高)
スイスフラン/円 145.31 〜 145.37 +0.24 (円安)
豪ドル/円 92.09 〜 92.13 +0.36 (円安)

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