(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:米国インフレ鈍化の利上げ減速予想で米長期金利低下

FXニュース:米国インフレ鈍化の利上げ減速予想で米長期金利低下|

参照元 URL

FXニュース:米国インフレ鈍化の利上げ減速予想で米長期金利低下

FXニュース:米国インフレ鈍化の利上げ減速予想で米長期金利低下

東西FXニュース – 2022年12月2日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 個人消費支出物価指数のPCEコアが市場予想以下
  • FRBが今月のFOMCで0.5%の米利上げ減速を協議
  • 日米金利差拡大幅の減速予想で円買いドル売り優勢
  • 欧米英金利差縮小予測で対ドルのユーロポンド上昇

今日2022年12月2日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値の135円60銭前後から高値の134円55銭前後の値動き幅約1円5銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は134円72~73銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約1円80銭の大幅な円高ドル安であった。

また、今夜その後の欧州英国市場では、17時台から一時133円台後半に円高ドル安が進んだ。

原因はまず、昨日の東西FXニュースでもお伝えしていた通り、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の発言を受けて、今月12月13~14日に開催予定の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) で米国のインフレ抑制のための米利上げペースを、これまでの通常の3倍の大幅な0.75%から0.5%に減速をする協議がされることを受けて、米利上げ減速予想で米長期金利が低下し、円安要因であった日米金利差拡大幅の減速予想から、これまでの日米金利差拡大予想の円安ドル高の上昇トレンドで買われていたドルが利益確定や持ち高調整などで売られて円が買われたことで、円高ドル安に転じた市場トレンドが継続していた。

さらに、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、最新の米国重要経済指標の発表と、他の米連邦準備制度理事会 (FRB) 高官の発言もあり、米利上げ減速予想による米長期金利低下と日米金利差縮小時の円高ドル安を一層と強める結果になったことが、今日の日本市場での前日比でも大幅な円高ドル安の為替相場の値動きに影響を与えた。

市場トレンドの動きでは、日本時間で昨夜22時半の米国ニューヨーク外国為替市場の現地朝に発表された最新米国重要経済指標の10月の個人消費支出 (PCE) 物価指数の食品とエネルギーを除くコア・デフレーターが、前年前月比で前回の5.1%と前回修正の5.2%に対して市場予想通りの5.0%に低下し、前月比でも前回の0.5%と市場予想の0.3%に対して0.2%で、PCEデフレーターの前年同月比も前回の6.2%と前回上方修正の6.3%に対して市場予想通りの6.0%に鈍化したことなどで、米連邦準備制度理事会 (FRB) の大幅利上げ継続はインフレ抑制が第一の目的であることから、米国のインフレ率鈍化のデータが米利上げ減速予想を強めた。

ただし、同時発表の10月の米個人所得の前月比では、インフレによる賃上げがあったことなどで、前回と市場予想の0.4%に対して0.7%に上昇しており、個人消費も市場予想以上に伸びていたことでは、今夜この後の日本時間22時半の金曜の夜の米国市場で発表予定の最新の米雇用統計の11月の平均時給などに注目が集まり、持ち高調整のドル買い抵抗も混ざった。

一方で、昨夜発表された前週分の米国の新規失業保険申請件数は減少していたものの、米失業保険継続受給者数は増加しており、11月のチャレンジャー人員削減数が前年比で前回から大幅に増加していたことからは、堅調な米雇用市場を背景とした米大幅利上げ継続への抵抗要因にもなり得るため、今夜の米雇用統計を控えた持ち高調整や様子見も入った。

米国の大幅利上げ継続があると、企業や個人などへの貸付ローンの金利などの上昇も起きるために、米国の景気減速懸念が大幅利上げ継続の抵抗要因になっていたが、昨夜23時45分の11月の米製造業購買担当者景気指数 (PMI) の改定値では、前回と市場予想の47.6に対して47.7であったが、好景気と不景気のボーダーラインとなる50を下回っていたことでは米景気懸念もあった。

さらに、昨夜深夜に発表の重要経済指標の11月の米ISM製造業景況指数で、前回の50.2と市場予想の49.8を下回る49.0になったことで、米大幅利上げ継続の抵抗要因となる米国景気懸念によるドル売りも加わった。

加えて、同米国市場時間に米連邦準備制度理事会FRB)のバー副議長が、米利上げ減速予想を強める発言をした。今月開催の12月の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) で利上げペースを緩める可能性や調整の賢明さについて言及したほか、質問回答で「0.5%の米利上げペース減速は理にかなう」との発言をしており、ドル安の原因となった前日の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言と併せての米利上げ減速予想が更に強まり、米長期金利が低下し、前日までの3.6%台から今日の3.5%台へと一層の低下を示したことで、日米金利差縮小時の円安ドル高が加速し、今朝までの米国市場でも135円台の円高ドル安を記録していた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は135円30~40銭付近で、前日同時刻比で約2円75銭の大幅な円高ドル安になっていた。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場でも、米国市場トレンドを引き継いで円相場が上昇していた。原因はやはり、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げペースの減速予想による、米長期金利の低下を受けて、日米金利差縮小時の円買いドル売りが優勢で、135円台前半の値動きから始まった。

ただし、今朝10時前の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需での円売りドル買い注文があり、久しぶりのドルの安値感から輸入用資金調達が活発で、一時135円59〜60銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録した。

今日は時間未定で日本銀行(日銀 / BoJ)の黒田総裁の発言予定があるということだったが、今朝は日本銀行の田村直樹審議委員が新聞社とのインタビューで、円安要因である金利抑制の日銀の大規模金融緩和の金融政策に関して、「しかるべきタイミングで、金融政策の枠組みや物価目標の在り方を含めて点検し、検証を行うことが適当」であると発言していた。

日本市場の午後になると時差で朝の欧州英国市場の参入があり、米利上げ減速予想による米長期金利低下を受けてのドル売りのドル安が、円相場だけでなくユーロやポンドなどの多通貨に対しても継続した影響の波及もあり、円高ドル安が134円台へと更に進行し、その後の欧州英国市場では17時台に一時133円台にも達する勢いであったために、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のドル円相場の終値は134円72~73銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約1円80銭の大幅な円高ドル安になった。

前日にはパウエル議長の発言を受けて、米長期金利低下でドル安ではあるが、企業などへの金利ローンのコスト警戒緩和で米株高になっていたが、今日の夕方には前述の米景気懸念の影響があり、ダウ先物が一時マイナスに転じていたこともあり、日経平均株価も下落したことからは、低リスク通貨の円買いのある一方で、安全資産としての安値でのドルの買い戻しがやや抵抗要因となっており、今夜この後の米雇用統計を控えた持ち高調整では、17時台後半から一時133円台をつけた欧州英国市場でのドル円は、18時台に一時134円台にも戻してから20時台には再び133〜134円台の円高ドル安に進行している。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表予定があり、先述した海外FXトレーダーが注視し、米連邦準備制度理事会 (FRB) もデータとして重視している米国雇用統計が注目されている。日本時間のスケジュールでは今夜22時半に、最新の米雇用統計の11月の米平均時給、米失業率、米非農業部門雇用者数変化 (NFP) などが発表される予定で、今後の為替相場の値動きに影響を与える可能性が高い。

また、今夜も引き続き、他の米連邦準備制度理事会 (FRB) 関係者達の発言予定があり、23時15分から米リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言と、深夜24時15分からは米シカゴ連銀のエバンス総裁の発言予定もあるが、投票権などを考慮すると、パウエル議長やバー副議長ほどの市場への影響力はないものと考えられてはいる。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は141円70~73銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約32銭の円高ユーロ安であった。前述の基軸通貨のドルへの今日の大幅な円高ドル安は、他の主要通貨であるユーロなどにも円高やドル安として波及していた。

ユーロドルも、17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は1.0519~1.0520ドル付近で、前日同時刻比で約1.17セントの大幅なユーロ高ドル安になった。原因は、米利上げ減速予想の強まりにより、米長期金利の低下時には欧米金利差縮小によるユーロ買いドル売りも優勢になっていた。

今日は昼頃に欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁の発言もあり、「欧州連合 (EU) ユーロ圏が持続的な経済成長を確保するには、財政と金融政策を協調させることが必要」とした上で、「投資拡大と構造改革の必要性」を説き、「中央銀行としての私達がしなければならないことは、欧州インフレの抑制につながる金融政策を行うことである」と、欧州利上げ継続予想を強める発言をしていたことも、今日のドルに対するユーロ買いの一因となった。欧州に今後の大幅利上げ減速予想が出ていたが、今日のラガルド総裁の発言は比較的タカ派と受け止められていた。

今日の夕方16時には、欧州ユーロ圏の経済指標の発表もあり、ドイツの10月の貿易収支が前回と市場予想よりも増加し、輸入物価指数は前年同月比では減ったものの前月比では市場予想の-1.7%に対して-1.2%であったことでも、ドルに対してユーロが買われていた。

ただし、今夜19時には欧州ユーロ圏の10月の欧卸売物価指数 (PPI) が発表され、前年同月比は前回の41.9%と市場予想の31.5%に対して30.8%で、前月比は前回の1.6%と市場予想の-2.0%に対して-2.9%と、欧州インフレにも鈍化傾向が見られたことでは、ドルに対するユーロ買いの勢いがやや弱まる抵抗も入っていた。

今日の英国ポンドは、今夜17時の日本の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は165円3〜9銭付近で、前日同時刻比で約55銭の円高ポンド安であった。主な原因は、今日の大幅な円高ドル安の影響が、他の主要通貨であるポンドに対しても円高として波及していた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年12月2日の日本時間(JST)20時27分(英国時間(GMT)11時27分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:27の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 133.94 〜 133.96 -2.58 (円高)
ユーロ/円 141.10 〜 141.12 -0.92 (円高)
ユーロ/ドル 1.0534 〜 1.0536 +0.0132 (ドル安)
英ポンド/円 164.45 〜 164.51 -1.13 (円高)
スイスフラン/円 143.43 〜 143.49 -0.92 (円高)
豪ドル/円 91.28 〜 91.32 -0.85 (円高)

 www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。