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FXニュース:米FRB高官のタカ派発言と米長期金利の動き

FXニュース:米FRB高官のタカ派発言と米長期金利の動き|

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FXニュース:米FRB高官のタカ派発言と米長期金利の動き

FXニュース:米FRB高官のタカ派発言と米長期金利の動き

東西FXニュース – 2022年11月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁は2%インフレ意識
  • セントルイス銀ブラード総裁は米政策金利5%を示唆
  • 中国景気リスク回避後の香港株上昇時のリスクオンの反発

今日2022年11月29日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値の139円35銭前後から高値の138円17銭前後の値動き幅約1円18銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は138円27䬻〜29銭付近で、前日同時刻の138円37䬻〜39銭付近の前東京終値比では約10銭の円高ドル安であった。

また、昨夜と今夜その後の欧州英国市場では、米長期金利低下時に一時137円台の円高ドル安も記録していた。

原因はまず、昨夜の欧州英国市場では、中国でのゼロコロナ政策の行動規制に対する抗議運動などに起因した世界景気懸念のリスク回避で欧米日株安や原油安時もあり、ドルに続く安全資産の低リスク通貨の円買いや、安全資産の米10年債が買われて利回りが指標となる米長期金利が3.6%台に低下時の日米金利差縮小により、対ドルの円相場は一時137円50銭付近のおよそ3カ月ぶりの一時高値を記録しており、その円高ドル安の影響があった。

ただし、昨夜その後から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 高官のタカ派発言などにより、米長期金利が一時再上昇し、金利抑制の日本銀行 (日銀 / BoJ) との金融政策の方向性の違いから、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大予想によるドル買い円売りが再燃してドルが一時139円台に再上昇し、日本市場の今朝には一時139円35銭付近の円安ドル高を一時記録する原因にもなった。

しかし、今日の日本市場の午後には、中国のコロナ景気懸念のリスクオフからリスクオンに転じる中国当局のニュースがあったことで、香港株が一時3%上昇などでリスクに弱いオセアニア通貨などに対するリスクオンのドル売りで反発し、再び欧州英国市場での米長期金利低下もあり、前日比でレンジ付近から小幅な円高ドル安に転じていた。

市場トレンドの動向を時間に沿って追うと、昨夜の東西FXニュースでも予告していた通り、昨夜の深夜過ぎから今朝未明までに米連邦準備理事会(FRB)高官達の発言機会があり、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は講演に出席し、来年中も米国のインフレが政策目標の2%を超える状態が継続するという予測から、「米国のインフレ抑制に向けて、やらなければならない仕事はまだ沢山ある」と、更なる米利上げの必要性について言及したことで、市場では米利上げ継続のタカ派の発言と受け取られた。

同じ時間帯には米セントルイス連銀のブラード総裁も、更なる米利上げの余地があることに加えて、米国の政策金利が5%を超える高水準を来年2023年およびに再来年の2024年にかけて維持する必要があるとの長期化の可能性を示し、「最近の市場は、米連邦公開市場委員会 (FOMC) がより積極的になる可能性もあるということを過小評価してはいないか」、「再来年になっても、必要であれば利上げを継続する可能性もある」などのタカ派発言の連続で、米利上げ減速予想の傍らで長期的に継続していた日米金利差拡大予想を再燃させ、今朝の米長期金利の一時再上昇とドル買い円売りの抵抗の要因となった。

これらの米連邦準備制度理事会 (FRB) 高官達のタカ派発言の報道後の今朝未明3時台には、それまでは3.6%台に下がっていた米長期金利が一時3.7%台に再上昇し、ドルはそれ以前の欧州英国市場での一時137円台からの円相場での下げ幅を縮めてきており、米国市場でのドル円相場は138円24銭前後から139円0銭前後の値動きをし、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は138円85~95銭で、前営業日同時刻比では約25銭の比較的小幅な円高ドル安になっていた。

今朝8時台には日本の最新経済指標が発表されており、8時半の日本の10月の失業率は前回の2.6%と市場予想の2.5%に対して2.6%の横ばいで、10月の有効求人倍率は前回の1.34に対して市場予想通りの1.35であった。海外市場では3.0%以下は完全雇用に近いと考えられているため、日本の景気好感による円買いがやや入っていた。ただし、失業率は働く意思があるにもかかわらず失業している労働者を対象にカウントするため、就業する意志を持たない人数をカウントしていない場合があるために、日本国内では反応薄であった。

8時50分に発表された日本の10月の小売業販売額の前年同月比は、前回の4.5%と前回修正の4.8%と市場予想の5.0%に対してコロナ再流行の影響もあり4.3%に低下したが、百貨店・スーパー販売額の既存店の前年同月比では、前回の4.1%と市場予想の4.5%に対して前回と横ばいの4.1%であった。

今朝9時から本格的に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、ニューヨーク・トレンドの今朝の世界FXニュースがあり、前述の米連邦準備理事会 (FRB) 高官のタカ派発言が話題になっており、今朝10時前の仲値決済に向けては、月末が近い日本企業の輸入実需の円売りドル買いや、投資系などの持ち高調整の円売りドル買い注文があってドルが上昇し、10時台に一時139円35銭付近の今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録し、この時間には前日比で円安ドル高に一時は転じた。

ただし、その後には今日のドルの高値圏からの利益確定売りの抵抗と、同じく月末の近い日本の輸出企業のドル売り円買いや、昨日の世界景気懸念の影響もあって今朝の日経平均株価が下げて始まっていたために、日本株安時のリスク回避でも低リスク通貨の日本円が買われたことなどで、ドル上昇前の水準まで戻されるという証券業界用語の「往って来い」になり、再びドル円は138円台に戻されての前日比で円高ドル安に転じた。

また、午後になり、夕方に中国政府が行動規制などに抗議運動の起きていたゼロコロナ政策に関する記者会見を実施するというニュースが流れたことで、昨日の中国景気悪化の影響による世界景気懸念のリスク回避の原因となっていたゼロコロナ政策が緩和されるのではないかという市場予想から、香港株が一時3%上昇のリスクオン市場に転じ、中国人民元や主要貿易先のオセアニア通貨の豪ドルなどに対する安全資産のドル売りが他の主要通貨にも波及し、円相場でもドルが下落した。(その後、中国政府は「社会と経済への影響を軽減するため、政策の微調整を続ける」とコメントしている。)

更に、午後から参入していた欧州英国市場では、米10年債の価格が上昇する一方で、米長期金利の指標となる利回りが3.7%台から3.6%台に再び低下したことでも、金利差縮小時のドル売りが入り、138円台前半の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は、138円27䬻〜29銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約10銭の円高ドル安になった。

その後の欧州英国市場では、米長期金利低下時のドル売りで、20時前には一時137円台後半の今日の円の高値でドルの安値を更新し、20時過ぎには138円台で推移している。

今夜この後には、最新の米国経済指標の発表予定があり、日本時間のスケジュールは23時に7〜9月の四半期の米住宅価格指数、9月の米住宅価格指数、米ケース・シラー住宅価格指数、深夜24時に11月の米消費者信頼感指数などが世界のFXトレーダーや投資家達に注目されている。

また、明日には、GDP関連やADP雇用統計の発表や、米FRBの中でも市場影響力が強いパウエル議長の発言予定等もあり、値動きの影響には注意が必要である。

今日の欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は143円33~38銭付近で、前日同時刻比で約15銭の円高ユーロ安であった。

ユーロ対ドルは、17時の今日の東京外国為替市場のユーロドル相場の終値は1.0375~1.0376ドル付近で、前日終値比で約0.01セントの僅差のユーロ高ドル安だった。

昨夜は欧州ユーロ圏の主要貿易先でもある中国発の世界景気懸念で欧州株が下落し、リスク回避のユーロ売りで安全資産のドルや円が買われていたが、今日はリスクオンの反発の動きも入り、ドルが一時高値圏になったことで利益確定売りが入り、ユーロが買い戻された。

しかし、今夜その後の欧州英国市場では、再び世界的に流動性の高い安全資産のドル買いも入ったことで、20時台にはレンジ付近に近い僅差でユーロ安ドル高にも転じている。

今夜この後には欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表もあり、22時にはドイツの11月の独消費者物価指数の速報値が発表される予定である。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は166円40〜46銭付近で、前日同時刻比で約52銭の円安ポンド高であった。

今夜この後の日本時間深夜24時には、英国中央銀行イングランド銀行 (BoE) のベイリー総裁の発言予定があり、日英金利差拡大予想があることなどが値動きに影響していた。

ただし、英国景気懸念による低リスク通貨の円買いもあり、今夜その後の英国ロンドン外国為市場では、20時台には再び円高ポンド安にも転じている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年11月29日の日本時間(JST)20時33分(英国時間(GMT)11時33分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:33の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 138.03 〜 138.05 -0.27 (円高)
ユーロ/円 143.20 〜 143.21 -0.28 (円高)
ユーロ/ドル 1.0373 〜 1.0375 -0.0001 (ドル高)
英ポンド/円 165.77 〜 165.83 -0.11 (円高)
スイスフラン/円 145.32 〜 145.38 -0.94 (円高)
豪ドル/円 93.01 〜 93.05 +0.74 (円安)

 

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