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FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表を明日に控え今日は持ち高調整が

FXニュース:最新の米雇用統計の改善でFRBの大幅利上げ継続予想が優勢に|

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FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表を明日に控え今日は持ち高調整が

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表を明日に控え今日は持ち高調整が

東西FXニュース – 2022年8月9日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 安全資産の米国債買いで米長期金利低下時の円安一時抵抗が
  • 日米株価上昇時のリスクオンから株価下落時のリスクオフ市場に
  • ロシア国営ガス会社がウクライナ経由で欧州ガス供給継続発言

今日2022年8月9日火曜日の東京外国為替市場のFXの対ドル円相場の為替レートは、9時から17時の東京外為取引時間の円の安値が135円15銭前後から高値134円67銭前後の値動き幅約48銭で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は134円93〜94銭前後で、前日同時刻の前東京終値比では約5銭の小幅な円高ドル安であった。

前日は市場予想外に好調だった米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の0.75%の大幅利上げ継続予想のドル買いが優勢で大幅な円安ドル高であったが、今日の円安抵抗の原因には、米10年国債利回りが指標となる米長期金利の一時低下や、米インフレ率の指標となる米消費者物価指数(CPI)発表を明日に控えた持ち高調整などが影響した。

原因はまず、欧米では夏季休暇を取るトレーダー達が増えたために、市場全体の取引量や流動性が下がり、まとまったオーダーの値動きが大きく出やすくなっていたが、昨夜から今朝までの欧州英国市場と米国ニューヨーク市場の債権市場では、安全資産の米国債買いのまとまった注文があり、債権価格が上昇する一方で、米10年債利回りが指標となる米長期金利が一時2.73%台に低下し、日米金利差縮小時のドル売り円買いが起きた。

ドルは前日に高値をつけていたため、米連邦準備理事会(FRB)が重視する米国インフレ率指標の重要経済指標の米消費者物価指数(CPI)の発表を明日10日に控えての、安値の円買いなどの持ち高調整も進んでおり、結果が分かるまでのドルの買い控え等も入り始めた。

先週末発表の米雇用統計が市場予想以上に好調で、米連邦準備理事会(FRB)が次回9月の米連邦公開市場委員会FOMC)で通常の3倍の0.75%の大幅利上げ継続をするという市場予想が優勢になったが、FRBが大幅利上げを継続する理由は米国の高インフレ抑制の対策であるために、最近の米国のインフレ率を示す明日の最新重要経済指標の米消費者物価指数(CPI)が世界中に注目されている。そのため、発表前の今日は、イベント前リスクで結果が分かるまでのドルの買い控えなどの抵抗も入っていた。

しかし、外国為替市場と同時進行していた米国ニューヨーク株式市場では、市場前半には米ダウ工業株30種平均が一時は前日比で300ドル超に上昇しており、リスクオンで安全資産のドル売りのユーロ買いなどが入ったが、株価の高値の後には利益確定売りなどが強まって下げていき、前日比29ドル高で終値をつけた。ナスダック(NASDAQ)やS&P500指数はプラス圏からマイナス圏にも下落したため、株安時のリスク回避で安全資産のドルの買い戻しや米国債買いなどが起きた。そのため、為替市場でも株高時のリスクオンのドル売りのユーロ買いから、次第に株安時のリスクオフの安全資産のドルの買い戻しが優勢になった。

その結果、前半のドル売りと買い戻しの相殺で、今朝のニューヨーク外国為替市場のドル円終値は134円95銭~135円5銭で、前日同時刻の前ニューヨーク終値と同じ横ばいレンジだった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、開場10分前に日本の最新経済指標の7月マネーストックM2の前年比が速報で発表され、前回の3.3%と市場予想の3.3%に対して、3.4%に伸びていた。これはマネーサプライとも呼ばれ、日本銀行(日銀)が市場に流通する通貨(マネー)の量を測る指標で、不景気時には日銀が金利を抑制してマネーサプライを増加させる景気刺激策などに繋がり、好景気時には日銀が利上げなどをすることでマネーサプライを減少させてインフレ抑制の金融政策に繋がるとも考えられているが、市場予想以上の伸びは過剰な金利抑制の結果である可能性もあり、金利抑制の大規模緩和金融政策を粘り強く継続する日銀の今後の金融政策に影響を与える可能性も全くないとは言えないので、米長期金利低下時の持ち高調整で安値の円を買う動きに少なからず影響した。

今朝の日本市場でも米長期金利低下時の日米金利差縮小時のドル売り円買いや持ち高調整が起きており、10時台には一時134円67銭付近に円が買われ、今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した

しかし、ドルが今日の安値をつけた後には、日本の投資系でも明日10日の米消費者物価指数(CPI)の発表に向けての持ち高調整が進んでおり、日本市場では安値になったドル買いも入り、その後のドルは下げ幅を少し縮めていった。

午後に米国クリーブランド連銀によるインフレ率リアルタイム予想値で知られるCPI Now(シーピーアイ・ナウ)が、7月の米インフレ予想値が9%付近と示唆したとのニュースが流れ、米長期金利指標の米10年債の利回りも一時2.76%台付近を超えて上昇したため、ドルが買われ、135円15銭付近の今日のドルの高値を記録した。

しかし、15時15分に日経平均株価が低下し、27,999円96銭の前日比249円28銭減で大引けをすると、日本市場ではリスク回避の低リスク通貨の円買いも起きた。

夕方前に時差で朝の欧州英国市場が参入すると、価格が上昇していた米国債が売られ始め、米10年債利回りが2.77%台から再び2.76%付近に低下し、ドルが売られて円が買われたことから、17時の今日の東京外国為替市場の終値は134円93〜94銭前後で、前日同時刻の前東京終値比で約5銭の僅差の円高ドル安になった。

今夜この後には、先日の米雇用統計の補足ともいえる4〜6月期四半期の非農業部門労働生産性と単位労働コストの指標も発表予定だが、世界市場の関心は明日の米国重要経済指標の米消費者物価指数(CPI)に向けられている。

ユーロの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値が137円84~86銭で、前日比で約5銭の円安ユーロ高であった。ただし、その前には対ドルの円相場と同じ理由で円も買われて、前日比で横ばいレンジや僅差で円高ユーロ安にもなっていた。

今夜17時のユーロドルも1.0215~1.0216ドルで、前日比で約0.07セントのドル安ユーロ高で今日の東京終値をつけた。円相場などのドルの値動きがユーロにも波及した。

ユーロ高の原因は、今日の夕方に近い午後に欧州エネルギー問題に影響しているロシア国営ガズプロムが、欧州への天然ガス供給に関して、「ウクライナ経由で欧州へガスを供給し続ける」という意味深な発言をしており、欧州景気懸念の一時減退でユーロが買われてユーロ高になった一方で、今までのロシアの発言と発言後の実際の行動の差などから、長期的な真意を疑う投資家もおり、今後の続報のニュースに注意が必要である。

英ポンドは17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は163円5〜11銭で、前日比で約2銭の僅差の円高ポンド安であった。しかし、その後の英国ロンドン市場では、英利上げ後の現地実需や持ち高調整などもあり、19時台には円安ポンド高に市場反転した。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月9日の日本時間(JST)19時16分(英国夏時間(GMT+1)11時16分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:16の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 134.79 〜 134.80 -0.19(円高)
ユーロ/円 137.91 〜 137.96 +0.12(円安)
ユーロ/ドル 1.0233 〜 1.0234 +0.0025(ドル安)
英ポンド/円 163.28 〜 163.34 +0.21(円安)
スイスフラン/円 141.48 〜 141.54 +0.21(円安)
豪ドル/円 94.13 〜 94.17 -0.15(円高

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