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FXニュース:英国中央銀行が1.75%に利上げとインフレ予想13.3%で景気減退懸念

FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)の新政策金利発表イベントが目前に|

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FXニュース:英国中央銀行が1.75%に利上げとインフレ予想13.3%で景気減退懸念

FXニュース:英国中央銀行が1.75%に利上げとインフレ予想13.3%で景気減退懸念

東西FXニュース – 2022年8月5日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米失業保険申請件数と受給者数悪化で安全資産リスク回避で米長期金利が低下
  • 米中対立と中国軍の日本排他的経済水域砲撃では低リスク通貨買い
  • 今夜の米国重要経済指標の雇用統計を控え持ち高調整が進む

今日2022年8月5日金曜日の東京外国為替市場のFXの対ドル円相場の為替レートは、9時から17時の東京外為取引時間の円の安値が133円48銭前後から高値132円59銭前後の値動き幅約89銭で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は133円28〜29銭前後で、前日同時刻の前東京終値比で約89銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜の欧州英国市場で、英国中央銀行イングランド銀行BoE)の金融政策委員会(MPC)が、市場予想通りの0.5%の大幅利上げ幅で新政策金利を1.75%に利上げしたが、発表時の景気見通しで、かねてから年内10%超えの予測であった英国インフレが、13.3%にも達すると下方修正されており、秋のエネルギーショックから英国経済がリセッション(景気後退)に入るという予測もあった影響から、英国と関係の深い米国では、英国ロンドン市場から続く米国ニューヨーク市場開始前から世界景気不安が根底にあった。

その後に始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場時間に発表された最新の米国経済指標の米国貿易収支の6月統計も、前回−855億ドル(修正−849億ドル)と市場予想−801億ドルに対して−796億ドルの赤字で、前回と市場予想ほどではないが、赤字が継続していた。

同時発表の週間の米国の新規失業保険申請件数も、前週の25.6万件(修正25.4万件)と市場予想の25.9万件に対して26万件に悪化しており、失業保険継続受給者数も、前週の135.9万人(修正136.8万人)と市場予想の137.0万人に対して141.6万人に大幅に悪化していた。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク市場では米景気懸念が強まり、リスク回避の安全資産の米国債買いで米長期金利が2.7%台から2.6%台に低下し、一時2.7%に回復するまでは、かねてからの円安要因であった日米金利差拡大予想が減退し、日米金利差縮小時の持ち高調整のドル売りと低リスク通貨の円買いが起きた。

ドルから買える低リスク通貨の円も、リスクオフでも買われていた。特に先日のペロシ米下院議長の台湾訪問を巡った米国と中国の対立関係で、中国軍が台湾周辺の海域で実弾を使った軍事演習を続けており、中国軍のミサイルが台湾沖だけでなく、日本の排他的経済水域EEZ)にも落下した問題でも、低リスク通貨の円がリスク回避で買われていた。ペロシ米下院議長は台湾訪問後に地理的に近い日本も訪れていたが、米中関係の当事者としての地政学的リスクでは、米ドル売りと低リスク通貨の円買いに繋がった。

ただし、米国では今夜この後により重要な米経済指標の雇用統計が発表される予定なので、先日の「利上げは今後のデータ次第」のパウエル議長の発言通り、今後のデータ次第で米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の予想ができるために、今夜この後の雇用統計の結果の方が注目されてきており、今夜の発表前の持ち高調整のドル売り円買いなどが一巡した後には、様子見などの小動きも混じり始める時間があった。

今朝の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドルの円相場の終値は132円90銭~133円0銭で同時刻の前日比では約90銭の円高ドル安であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝10時前の仲値決済に向けては、今日は5日で日本の貿易企業の決済日の集中しやすい5と10のつく「五十日(ごとうび)」にあたるため、日本の輸入企業の実需でのまとまった円売りのドル買い注文などが入り、ドルが上昇し、今朝の下げ幅を縮め始めた。

朝9時前にはアジア・オセアニア市場でも売られて132円台に下げていたドルは、9時に今日の日本市場のドルの安値で始まったものの、10時過ぎには133円台に達し、14時過ぎには今日の日本市場のドルの高値に達し、その後の午後から時差で参入した朝の欧州英国市場で利益確定や持ち高調整のドル売りで再び下げ始めるまでは、ドルは今朝の下げ幅をやや回復していた。

ただし、今日、岸田文雄首相が訪日中のペロシ米下院議長と対面し、「台湾海峡の平和と安定維持に向けて日米で緊密に連携することを確認した」というニュースでは、米中関係の地政学リスクで当事国の米ドルがアジア市場などでも売られており、低リスク通貨の円買いが起きていたこともあり、ドルが下げ幅を縮めても前日比では円高ドル安であった。

また、昨夜の英国中央銀行イングランド銀行BoE)の大幅利上げと、英経済のリセッション(景気後退)予想の影響による世界景気不安では、リスク回避の安全資産の米国債買いが続いており、日本市場時間にも米長期債の利回りが2.7%を下回っていた時には、円安要因の日米金利差拡大予想の減退でドルが売られて円が買われ、円相場が上昇した。

今日の午後の日本市場と時差で朝の欧州英国市場などでも、日本時間で今夜21時半から発表予定の米国の重要経済指標の最新の7月の米雇用統計を控えており、非農業部門雇用者数変化、失業率、平均時給などが含まれており、今後の米金融政策への影響や、為替相場にも値動きに影響を与える可能性から、世界のFX投資家達が注目している。発表前の持ち高調整に加えて、結果が分かるまでのドルの買い控えや様子見などの動きも混じり始めた。明日未明にも、米国の消費者信用残高も発表予定である。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は、133円26~28銭の、前日比で約89銭の円高ドル安で終値をつけていた。

ユーロにも今日の対ドルでの低リスク通貨の円買いの円高が波及しており、今夜17時の東京外国為替市場の終値のユーロ円は136円33~35銭で、前日比では約21銭の円高ユーロ安であった。尚、今日の午後に発表された欧州ユーロ圏のフランスの貿易収支は前回と予想よりも赤字であったが、経常収支は赤字ではあったが前回ほどの下げ幅ではなかった。

同じく、今日はユーロにも米長期金利低下時の米欧金利差縮小時の持ち高調整のドル売りユーロ買いなどが起きており、円に対するドル安の影響もあり、今夜17時のユーロドルは1.0230~1.0231ドルで、前日比で約0.52セントのドル安ユーロ高で今日の東京終値をつけた。

英ポンドは、昨夜の英国ロンドン市場で、前述の通り、英国中央銀行イングランド銀行BoE)が政策金利を以前の1.25%から新政策金利の1.75%に0.5%の大幅利上げをした。昨日の東西FXニュースでも利上げ予想をお知らせした通り、英国の記録的なインフレ率から利上げの市場予想は既に出ていたものの、0.5%の利上げ幅は1995年以来で、過去27年間で最大の利上げ幅となった。しかし、全員一致の大幅利上げではなく、一部のメンバーは0.25%の利上げの意見も持っていたことも報じられた。

英国経済の景気見通しは、今年の春の英エネルギーショックに続く秋の電気代上限引き上げの値上げなどの影響で、英国インフレ率が6月統計の9.4%から、年内に13.3%付近に悪化する見通しで、秋頃から英国がリセッション(景気後退)に入る懸念が出ている。そのため、昨夜の発表直後には英ポンドが景気懸念で一時急落した。

しかし、英国ロンドンのシティには米国のウォールストリートとも比較される金融街があり、投資銀行なども密集しており、資金は高金利の国で運用した方が有利であるために、今回の大幅利上げによって1.75%の新金利になり、世界の投資が英国に集まってくる可能性もあり、安値になったポンドは利上げ発表後の急落の後には徐々に買い戻されていった。

英国中央銀行BoE)の金融政策委員会(MPC)は、「英国は現在、今年の第4四半期からリセッション(景気後退)に陥ると予測されており、税引き後の実質家計所得は2022年と2023年に急激に減少し、消費の伸びはマイナスに転じる」と発表したが、インフレ率は6月に総合9.4%になった一方で、食料品やエネルギーなどを除く消費者物価指数(CPI)のコアCPIは5.8%に低下してきているとも指摘していた。

景気後退懸念がポンドの上値を抑えていることで、日英金利差拡大後の円売りのポンド買いはあったが、今夜17時の東京外国為替市場の終値の対円のポンドは163円49〜55銭で、同時刻の前日比では約90銭の円安ポンド高であった。しかし、その後の欧州英国市場では、英国景気懸念などで円高ポンド安に市場反転した。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年8月5日の日本時間(JST)19時21分(英国夏時間(GMT+1)11時21分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:21の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 132.95 〜 132.96 −1.20(円高
ユーロ/円 136.01 〜 136.03 -0.53(円高)
ユーロ/ドル 1.0229 〜 1.0231 +0.0051(ドル安)
英ポンド/円 161.34 〜 161.40 -0.30(円高)
スイスフラン/円 139.31 〜 139.37 +0.11(円安)
豪ドル/円 92.42 〜 92.46 -0.53(円高)

 

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