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FXニュース:米景気減退懸念とFRB利上げ減速予想で米長期金利低下とドル下落

FXニュース:米連邦準備理事会(FRB)の新政策金利発表イベントが目前に |

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FXニュース:米景気減退懸念とFRB利上げ減速予想で米長期金利低下とドル下落

FXニュース:米景気減退懸念とFRB利上げ減速予想で米長期金利低下とドル下落

東西FXニュース – 2022年7月29日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • GDPが0.9%減の2四半期連続マイナス成長でテクニカル・リセッション懸念
  • 今日は米欧英景気懸念で低リスク通貨の円買いが優勢で円相場の上昇に
  • 夕方発表のフランスのGDPは予想に反して脱マイナス成長でプラスに

今日2022年7月29日金曜日の東京外国為替市場のFXの対ドル円相場の為替レートは、9時から17時の東京外為取引時間の円の安値が134円68銭前後から高値132円51銭前後の値動き幅約2円17銭で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は132円77〜79銭前後で、前日同時刻の前東京終値比では約2円80銭の大幅な円高ドル安であった。

昨日の東西FXニュースでもお知らせしていた通り、昨夜21時半に米国ニューヨーク市場で発表された最新の米国重要経済指標の4〜6月期の四半期実質国内総生産GDP)前期比の速報値が0.9%減で、市場予想の0.3%増に反して減少しており、1~3月期に続いての2四半期連続のマイナス成長で、テクニカル・リセッション(景気後退)の懸念が強まった。

約40年半ぶりと言われる記録的な米国インフレによる買い控えなどの需要停滞と、インフレ対策での米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げで、住宅ローンや銀行貸付などの金利が上昇した影響などで、住宅販売や企業の設備投資や個人消費などが減退しており、米景気後退懸念から、今朝までの米国ニューヨーク市場ではドル売りが起き、低リスク通貨の円買いやユーロなどの外貨も買われた。

米景気懸念時の安全資産の米国債買いのリスク回避では、米長期金利が一時2.64%付近と前日比で約0.14%も低下し、数ヶ月前の4月中旬並みの低水準になったことで、日米金利差縮小時のドル売りの円買いが優勢になった。

今回の米経済指標のデータを受けて、先日の米連邦公開市場委員会FOMC)会合後の米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の発言の「今後の利上げはデータ次第」に関しても、FRBが今後は積極的な利上げをしにくくなるという予想の方が優勢になり、米株式市場では決算の良かった企業の株などは上昇したが、かねてからの円安ドル高の要因であった日米金利差拡大予想が減退したことで、米GDP発表後の欧米外国為替市場ではドルが売られて下落し、低リスク通貨の円はドルやユーロに対しても買われて、円相場が上昇した。

そのため、今朝の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドルの円相場の終値は134円20~30銭で、前日の同時刻の前ニューヨーク終値比でも約2円35銭の大幅な円高ドル安だった。

その流れを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場では、明日の30日は土曜日でお休みであるために、今日は29日だが今朝10時頃の仲値決済は実質的な日本企業の決済日の集中しやすい5と10のつく五十日の月末に該当するため、午前中は日本企業の輸入実需で安値になったドルが円から買われる抵抗があり、今朝の円は上昇幅を一時はやや縮めていたが、その後には日本の輸入企業のドル売りの円買いや、米国市場と同じ世界トレンドの米景気減退懸念でドルが売られて円が買い戻され、昼頃からは円相場が急上昇した。

今日は日本の最新の経済指標の発表もあり、総務省の7月の東京都消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比で2.3%上昇しており、市場予想の2.2%をやや上回っていたが、年内10%を超えるインフレ率が予想されている英国や欧州では2%を経済成長のための理想値としているために、今朝の日本国内での反応は薄かったが、午後に時差で朝の欧州英国参入では、低リスク通貨の円が買われる動きにもつながっていた。

そのため、欧州英国市場が参入した午後15時台には、米景気減退懸念のドル売りで、世界一の対外純資産国で主要通貨では欧英で景気成長期待値に近いインフレ率に唯一留まっている日本の低リスク通貨の円が今日は買われて、対ドルの円は一時132円51銭付近に上昇し、今日の円の高値を記録した。

ただし、今夜この後には、米連邦準備理事会(FRB)が米物価指標として重視している米国の最新経済指標の6月米個人消費支出(PCE)デフレーターの発表を控えており、持ち高調整のドル売りと円買いの勢いは、次の最新経済指標発表前の安値になったドルの持ち高調整買いなどで弱まってきており、また、日本時間の取引では、米長期金利の指標となる米10年債の利回りが時間外取引で2.69%台付近まで回復上昇してきたこともあり、安値でドルが買われる抵抗も入り始め、17時の今日の東京終値は132円77〜79銭付近で、前日同時刻の前東京終値比で約2円80銭の大幅な円高ドル安であった。

今日のユーロも、今夜17時の東京外国為替市場のユーロ対円の終値は135円86~92銭で、同時刻の前日比で約2円57銭の大幅な円高ユーロ安であった。

原因は、前述の米GDP発表後の米景気減退懸念のドル売りで、低リスク通貨の円が買われて上昇した影響がユーロなどの外貨にも波及した。また、欧州エネルギー問題で欧州インフレも英国同様に年内10%に悪化する予想も出てきており、欧州景気懸念がある一方で、日本のインフレ率は経済の成長への悪影響が出ない2%台に近かったことからも円が買われており、今日は一時135円65銭付近の5月以来の円高ユーロ安も記録した。

ただし、東京終値の後の今夜18時に発表された欧州ユーロ圏の最新のGDPの速報値は、前期比が前回0.6%で市場予想0.2%に対し、結果0.7%で市場予想よりも増加していたことからは、一時ユーロが買われる抵抗もあった。しかし、同日発表の欧州ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は前回と市場予想よりも悪く上がっていたために、欧州インフレ懸念から大きな抵抗にはならなかった。

ユーロ対ドルも、米景気懸念のドル売りによるドル下落の影響は、ユーロ対ドルなどの外貨にも波及しており、また今日の午後に発表があったフランスのGDPは、マイナス成長の予想に反してプラスに転じていたためにユーロが買われた時間もあり、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値のユーロドルは1.0233~1.0235ドルで、同時刻の前日比で約0.22セントのドル安ユーロ高であった。

ただし、市場の流れでは、昨夜の欧州英国市場の午後は米国市場の午前と時間帯が重なっており、昨夜の米GDP発表時には同時進行で欧州市場でも米国市場同様のドル売り反応が既に出ていたために、昨夜の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場でもユーロは対ドルで上昇し、今日の日本市場が始まる以前からもドル安ユーロ高で推移していた。

今日の日本市場では、欧州市場参入のドル売りで一時ユーロも買われていたが、夕方近くに米長期金利が回復上昇をすると、欧米金利差拡大でのドル買いのユーロ売りの抵抗も入っていた。

英ポンドも、昨夜の米国市場と同時開場中だった午後の英国ロンドン市場では、ドル売りで英ポンドも買われる機会があり、対ドルでは上昇したが、年内10%超えの英国インフレ悪化予想に対して英国中央銀行イングランド銀行BoE)が経済成長のための理想としている2%台のインフレ率にまだ近い日本の経済の先行きの方が期待され、低リスク通貨の円の方が買われたために、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値の英ポンドの円相場は、162円12〜18銭で前日同時刻の前東京終値比では1円37銭の円高ポンド安であった。

今夜この後にも、21時半から米国の最新経済指標の6月のPCEデフレーター、4〜6月期四半期雇用コスト指数、6月米個人所得、6月個人消費支出や、22時45分に7月シカゴ購買部協会景気指数、23時に7月ミシガン大学消費者態度指数などの発表を控えており、世界のFX投資家たちに注目されている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年7月29日の日本時間(JST)19時20分(英国夏時間(GMT+1)11時20分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:20の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 133.22 〜 133.24 -2.35(円高
ユーロ/円 136.07 〜 136.09 -2.36(円高)
ユーロ/ドル 1.0213 〜 1.0215 +0.0002(ドル安)
英ポンド/円 161.99 〜 162.05 -1.50(円高)
スイスフラン/円 139.78 〜 139.84 -0.80(円高)
豪ドル/円 93.09 〜 93.13 -0.76(円高)

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