(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:米0.75%利上げ後のパウエル議長発言で利上げ加速予想が減退

FXニュース:米0.75%利上げ後のパウエル議長発言で利上げ加速予想が減退 |

FXニュース:米0.75%利上げ後のパウエル議長発言で利上げ加速予想が減退

FXニュース:米0.75%利上げ後のパウエル議長発言で利上げ加速予想が減退

東西FXニュース – 2022年7月28日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今月のFOMC結果はインフレ対策の0.75%の利上げ継続が横ばいに
  • FOMC後の米FRB議長発言を受けて米長期金利低下時のドル売り円買いも
  • 国際通貨基金IMF)の世界経済の見通しでは米国成長率は下方修正
  • 欧州エネルギー問題もあり今日の対ドル円相場の上昇は外貨にも波及

今日2022年7月28日木曜日の東京外国為替市場のFXの対ドル円相場の為替レートは、9時から17時の東京外為取引時間の円の安値が136円41銭前後から高値135円11銭前後の値動き幅約1円30銭で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は135円55〜56銭前後で、前日同時刻の前東京終値比では約1円42銭の大幅な円高ドル安であった。

昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場で米連邦公開市場委員会FOMC)は、米インフレ抑制のために市場予想通りの0.75%の政策金利の利上げ継続を決定し、それまでにドルは137円台に買われていたが、その直後のFOMC会合後の記者会見では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、「今後の利上げはデータ次第」で、これまでの金融引き締めの「影響を評価しながら、利上げのペースを緩めることが適切になるだろう」と発言したことが原因で、今後の米利上げ加速予想が急速に減退し、137円台だったドルが利益確定で売られて136円台へと約1円近くも一時急落し、利上げ加速予想の減退と主に米長期金利も低下したことで、日米金利差縮小予想のドル売りの円買いが優勢になった。

ただし、パウエル議長は今回の0.75%の利上げも、最新の米経済指標の6月米消費者物価指数(CPI)の前年同月比の上昇率が9.1%で、約40年半ぶりと言われる記録を更新したことで、「食料品店に行っても、消費者達が食料品を充分に買えないことがあっては、非常に心配」であることから、今回の利上げも米インフレ対策の優先が理由であったことでは、一時は賛同のドル買いも米国市場では入っていた。

また、米国市場と重複していた昨夜の欧州英国市場の流れでは、ロシアから欧州ユーロ圏主要国のドイツへのノルドストリーム1による天然ガス供給減の欧州エネルギー問題の欧州景気減速懸念などがあり、ユーロ売りと安全資産のドル買いも起きていたために、円相場にもドル抵抗の影響があり、今朝のニューヨーク市場の終値時点では136円55~65銭で、前日比で約35銭のまだ比較的小幅な円高ドル安であった。

しかし、その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の米連邦公開市場委員会FOMC)会合後の記者会見での発言を受けて、今後の米利上げペース減速予想の強まりから、今までに0.75%や一時は1%の強気の予想でも買われていたドルが利益確定売りや持ち高調整で売られる動きが投資系などで更に強まり、ドル売りの円の買い戻しにより、対円のドルは下げ幅を増した。

今朝10時頃の日本市場の仲値決済でも、今日は輸入企業による実需の円からのドル買いよりも輸出企業によるドル売りの円買いの動きの方が強く、また、米長期金利低下時のドル売り円買いも同時期に入ったために、10時過ぎには対円のドルは136円台から135円台に再び約1円近く急落し、10時半頃には一時135円11銭付近になり、今日のドルの安値で円の高値を記録した。

一方で、世界ニュースでは米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会FOMC)で前回に続き今回も通常の3倍となる0.75%の利上げを決めたことことが伝わり、米短期金利指標のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は2.25~2.50%になり、FOMCメンバーの考える「中立金利」水準に近づいたことでは、日米金利差は拡大しており、安値になったドルが円から買われる抵抗も入り、今日の安値記録後のドルは下げ幅を少し戻した。

米連邦準備理事会(FRB)は今年の3月に0.25%の利上げでゼロ金利を解除し、今回までは会合の度に利上げ幅の加速をしてきたことで、日米金利差拡大予想による急速な円安ドル高の要因になっていたが、今回は前回の3倍利上げ幅と横ばいになったことで米利上げ加速にピーク感があったところに、前述のハト派とも受け止められるパウエル議長の会合後の発言で、今後の米利上げペースの減速予想も浮上したことが今日のドル売りにつながっていた。

しかし、米連邦公開市場委員会FOMC)メンバーは、先月の発表では年末までの政策金利目標を3.4%にしていたため、今月の議事録の詳細が今後発表されることで目標に変更点が出るまでは、年内に後3回予定されている今後のFOMC会合では、米利上げペースの鈍化は見込まれていた。そのため、今後発表予定の今回のFOMC会合の詳細も注目されている。

日本時間の今朝未明の今月会合後会見では、パウエル議長は「金融政策のスタンスが更に引き締まるにつれて、ペースを緩めることが適切となる可能性が高い」とも発言していたが、今回の会合でも記録的な米インフレ抑制のために、1%のより大幅な利上げへの加速も議論されたことを示唆しており、今後の米インフレや米経済指標のデータ次第では、大規模な利上げがもう一回必要になるかもしれないとも言っていた。そのため、パウエル議長の言っていた「今後の利上げはデータ次第」は、データによっては必ずしもハト派発言とは受け取れないため、午後からの欧州市場参入では米利上げによりドルが買われる抵抗も入った。

パウエル議長は会合後の長いインタビューで、最近の米経済指標のデータについて、「消費や住宅販売が軟調になっている」と、利上げの影響で消費や住宅ローンなどの需要の引き締まりの関連性は認めたものの、米労働市場で給与値上げなどの動きもあったことから、インフレでの買い控えなどの可能性も含めながら、「米経済のリセッション(景気後退)入りではないと思う」という考えを強調しており、急速な利上げ加速による米景気懸念の減退では、米株価は上昇した。

米株価上昇の影響もあり、今日は日経平均株価も上昇し、午後15時台に27,815円48銭の前日比99円73銭増で大引けをしたことでは、低リスク通貨の円が売られた時間もあった。米長期金利の低下も午後には収まってきたことによる円売り時のドル買いも影響した。

一方で、国際通貨基金IMF)は先日に発表した世界経済の見通しでは、米国の今年の成長率は前回から1.4ポイント下方修正されて2.3%になっており、世界市場では米景気減速懸念も残ることから、今夜17時の東京外国為替市場の終値は135円55〜56銭前後で、前日同時刻比では約1円42銭に円高ドル安だった。

ユーロは、昨夜の欧州英国市場では欧州エネルギー問題の欧州景気懸念で一時はユーロが対ドルで下落していたが、今朝の米国市場でのドル売りでユーロも買われたことや、今日の日本市場の値動きでは対ドルでの円相場の上昇の影響もあり、今夜17時の東京終値は138円36~39銭で前日比で約52銭の円高ユーロ安であった。ユーロ対ドルも、米利上げ減速予想のドル売り外貨買いなどの影響で、17時には1.0207~1.0209ドルで前日比0.68セントのドル安ユーロ高になっていた。

また、今夜その後の欧州市場では欧州エネルギー問題の景気懸念で欧州株安になっており、ユーロが売られて安全資産でドルや低リスク通貨の円が買われる動きも入っている。

英ポンドにも今日の対ドル円相場の上昇の影響が波及しており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値の頃の英国ポンド対円は、165円11〜17銭で前日比で約90銭の円高ポンド安だった。豪ドルなどの他の外貨へも、今日は対ドル円相場上昇の影響が出ている。

なお、今夜この後にも21時半に米国の最新の重要経済指標の4〜6月期の四半期実質国内総生産GDP)、四半期GDP個人消費、四半期コアPCEや、前週分新規失業保険申請件数と前週分失業保険継続受給者数などが発表される予定なので、今後も最新のFXニュース速報による為替相場の値動きが世界のFXトレーダーや投資家達に注目されている。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年7月28日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 135.48 〜 135.49 -1.49(円高
ユーロ/円 137.64 〜 137.65 -1.24(円高)
ユーロ/ドル 1.0159 〜 1.0160 +0.0020(ドル安)
英ポンド/円 164.31 〜 164.37 -1.70(円高)
スイスフラン/円 141.16 〜 141.22 -1.21(円高)
豪ドル/円 94.62 〜 94.66 -0.91(円高)

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。