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FXニュース:欧米景気懸念で米長期金利低下時の低リスク通貨買いの影響が

FXニュース:欧米景気懸念で米長期金利低下時の低リスク通貨買いの影響が|

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FXニュース:欧米景気懸念で米長期金利低下時の低リスク通貨買いの影響が

FXニュース:欧米景気懸念で米長期金利低下時の低リスク通貨買いの影響が

東西FXニュース – 2022年7月22日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米最新経済指標悪化で長期金利低下時のドル売り円買いも
  • 欧州中央銀行(ECB)がインフレ対策で通常の倍の0.5%利上げ決定
  • 79歳のバイデン米国大統領のコロナ感染で米国政治不安も
  • 英国中央銀行(BoE)にも来月に0.5%の利上げ加速予想と懸念が浮上

今日2022年7月22日金曜日の東京外国為替市場のFXの対ドル円相場の為替レートは、9時から17時の東京外為取引時間の円の安値が137円95銭前後から高値137円5銭前後の値動き幅約90銭で、17時の今日の東京外国為替市場の終値は137円57〜59銭前後で、前日同時刻の前東京終値比では約1円1銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場で発表された最新の米国経済指標の米フィラデルフィア連銀の7月製造業景気指数が−12.3で、前月の−3.3から急速に悪化しており、米失業保険申請件数も前週比が市場予想以上に悪化していたことに加えて、79歳のバイデン大統領のコロナ感染による米政治リスクもあり、米国景気懸念が強まった。欧州市場でも欧州中央銀行(ECB)の0.5%の大幅利上げ発表後の欧州景気懸念が強まり、米欧の景気懸念のリスク回避で米長期債が買われ、米長期金利が一時2.87%に低下し、日米金利差縮小時のドル売りと低リスク通貨の円買いが起き、今朝のニューヨーク外国為替市場の終値が137円30~40銭で、前日比で約90銭の大幅な円高ドル安であった。

そのトレンドを受けて始まった今朝の日本の東京外国為替市場でも、早朝は同様に低リスク通貨の円買いで円相場が一時上昇し、前日比で約1円以上の円高ドル安になったものの、今朝10時頃の仲値決済では、日本の輸入企業による実需の円売りドル買いが優勢で、また今朝の日本時間の取引で米長期金利が一時上昇したことでも、再び日米金利差拡大予想でのドル買い円売りの抵抗も入り始めた。

日本銀行(日銀)が大規模金融緩和策の現状維持を昨日に決定したことで日本市場では前日も円安になっており、資金投資に有利な大幅な利上げを行う欧米と日本の金融政策の方向性の違いからは再びドル買いの円売りも起き、ドルは日本市場では徐々に下げ幅を縮めたが、今朝までのニューヨーク市場の影響での一時1円超えの下げ幅は大きく、前日比では今日の日本市場中盤ではドルはニューヨークの下げ幅を徐々に縮めていく形になった。

今朝発表された日本の最新経済指標速報の6月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合の前年同月比が2.2%の上昇で、市場予想通りであったが、鈴木俊一財務相は、CPI関連の物価高について「日本景気の下振れリスクに、充分注意が必要」であると発言していた。

日本時間の午後15時前には米長期金利も回復傾向であったことからも、円は一時137円95銭付近に売られて、ドルは前日比の下げ幅を縮めていたが、この頃から時差で朝の欧州英国市場が本格的に参入してきたことから、再び欧米景気懸念のリスク回避で低リスク通貨の円が買われ、円相場が再び上昇し、137円57〜59銭付近の前日比で約1円1銭の円高ドル安で今日の東京終値をつけた。

ユーロは、昨夜の欧州英国市場で、欧州中央銀行(ECB)理事会が欧州インフレ対策でユーロ圏の政策金利を0.5%の大幅利上げする決定をしたことを発表した。新たな金利は今月27日からの適用で、欧州利上げは約11年ぶりで、2000年以来の大幅な利上げ幅で、約8年ぶりにマイナス金利政策からの脱出となる歴史的な瞬間で、発表直後はユーロが買われた。

しかし、ロシアから欧州ドイツへの天然ガス供給問題などの欧州エネルギー懸念で欧州景気減速懸念がある中で、欧州のインフレ抑制を優先したために、利上げ発表直後のユーロ買いの一時上昇後には、利益確定売りや欧州景気懸念でユーロが売られて下げていった。

8.6%を超えて上昇傾向の欧州インフレは、ECBの0.5%の利上げだけではすぐに収束しない可能性が高く、インフレと景気後退が同時進行のスタグフレーションに陥る可能性もユーロリスク要因で、欧州景気懸念でユーロは売られて次第に下げていった。

欧州ユーロ圏の消費者物価の上昇率は6月にも8.6%の記録を更新しており、欧米先進国で最悪の年内10%超えのインフレ予想の英国に続いて、欧州ユーロ圏でも欧州エネルギー問題などで、今年の秋には10%付近に上昇するという市場予想も出始めていた。

また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、発表後の記者会見で、利上げを加速した場合にも「最終的なゴールの変更ではない」と発言しており、利上げ速度の加速はあっても、最終的な利上げ後の政策金利水準目標には変更がないことに言及した。

一方で、昨夜にイタリアでドラギ首相がマッタレッラ大統領に正式に辞表を提出したとのニュースがあり、欧州政治不安定もユーロ売りに繋がった。

そのため、昨夜の欧州英国市場でユーロが売られ、安全資産のドルが買われてユーロ安になっており、その後の米国ニューヨーク市場では前述の米国景気懸念も最新経済指標などで強まったために、欧米景気不安のリスク回避の国債買いで米長期金利が低下時した後には、今日はドルの代わりに低リスク通貨の日本円がリスクオフで買われるようにもなっていた。

その後に始まった今日の日本市場でも、今朝はユーロに対しての低リスク通貨の日本円が上昇しており、一時は1円を超える円高ユーロ安であった。

ただし、日本市場では日銀が金利抑制の大規模緩和の金融政策継続を昨日に決定した後なので、欧州中央銀行(ECB)理事会がユーロの政策金利を0.50%利上げしたことに対しては円売りのユーロ買いの抵抗も入り、米金利一時低下時にユーロの対ドル相場が相対的に上昇した時にもドル売りのユーロ買いの抵抗も入った。

しかし、午後になって時差で朝の欧州市場が参入し、今日の16時台に発表された最新の欧州ユーロ圏の経済指標速報のフランスとドイツの7月の製造業およびサービス部門の購買担当者景気指数(PMI)の速報値が悪化しており、市場予想以下であったために欧州景気懸念のユーロリスク売りが再燃した。

そのため、ユーロ売りで低リスク通貨の円が買われ、17時の今日の東京終値のユーロ対円は139円48~51銭で、前日比で約1円81銭の大幅な円高ユーロ安になった。また、ユーロリスク売りで安全資産のドルも買われたために、ユーロ対ドルの今夜17時の東京終値は1.0138~1.0140ドルで、前日比で約0.57セントのドル高ユーロ安であった。

今夜17時の東京終値と同時に発表された最新の欧州ユーロ圏の経済指標の7月の製造業購買担当者景気指数とサービス部門購買担当者景気指数も、前回と市場予想以下だった。

英ポンドは、今夜17時の今日の日本東京外国市場の終値は164円8〜14銭で、前日比で約64銭の円高ポンド安であった。

英国中央銀行イングランド銀行BoE)にも来月8月頃に通常の0.25%の倍の0.5%の大幅利上げ予想が市場に出てきているが、欧米の先進国で最悪の年内10%超えの見通しのある英インフレも景気減退とのスタグフレーションに陥る可能性が意識され、昨夜の英国ロンドン市場でも英ポンドが安全資産の対ドルで下落したこともあり、今日は欧州通貨につられる形でも英ポンドが売られて低リスク通貨の円が買われた影響などが波及していた。

ただし、15時に発表された英国経済指標の小売売上高の6月分は前回0.5%減(改定後0.8%減)のマイナスで、市場予想0.2%減に対して0.1%減でやや改善されていたことから、ユーロと比べると比較的小幅な円高ポンド安であった。

また、今夜その後の欧州英国市場で17時半に発表された最新の英国経済指標の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も前回の52.8と市場予想52.1に対して結果52.2で、7月のサービス部門購買担当者景気指数も前回54.3と市場予想53.0に対して53.3で、前回よりは下がってはいたが、市場予想ほどは悪化していなかった。

今夜この後の米国ニューヨーク市場では、日本時間の22時45分に米国の最新経済指標の7月の製造業とサービス部門と総合の米購買担当者景気指数(PMI)の発表予定があり、来週の日本市場に影響を与える可能性もあることから、今後も最新のニュース速報には注意が必要である。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年7月22日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 137.49 〜 137.50 -1.09(円高
ユーロ/円 139.54 〜 139.56 -1.75(円高)
ユーロ/ドル 1.0148 〜 1.0150 -0.0047(ドル高)
英ポンド/円 164.05 〜 164.11 -0.67(円高)
スイスフラン/円 142.08 〜 142.14 +0.02(円安)
豪ドル/円 95.08 〜 95.12 -0.14(円高)

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