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FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表後の米長期金利低下の為替の影響

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表後の米長期金利低下の為替の影響|

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FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表後の米長期金利低下の為替の影響

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)発表後の米長期金利低下の為替の影響

東西FXニュース – 2022年5月12日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米株安リスク回避でドルに続く安全資産の低リスク通貨の円買いが
  • 独10年債利回りが一時0.8%台に低下し日欧金利差縮小のユーロ売りも
  • 英インフレ景気懸念の英GDPと貿易収支が前回と予想以下でポンド安に

今日2022年5月12日の東京外国為替市場の円相場の為替レートは、9時から17時までの東京外為取引時間の円の安値が129円90銭前後から高値128円59銭前後の値動き幅1円31銭程で、今日17時の東京市場終値は128円85〜87銭で前日比約1円11銭の円高ドル安であった。また、今夜その後の17時過ぎの朝の欧州市場では、一時は128円41銭付近にまで円が買われて、今日の対ドルの円の為替相場の高値を更新した。

原因は、日米金利差拡大時には円安要因となる米10年債利回りの米長期金利が、昨夜発表のあった米国の重要景気指標の4月分の米消費者物価指数(CPI)の発表後に一時急上昇した後から下落しており、今日の日本市場時間には株安時の債権でのリスク回避などもあって更に低下して午後には2.82%付近まで下がり、日米金利差縮小によるドル売りで128円台にまで円が買われた。同じく午後には時差で朝の欧州市場が参入してきており、今日の欧州株安やドイツ長期金利低下などでも、低リスク通貨の円が買われたことが影響した。

昨夜21時半から発表があった米連邦準備理事会(FRB)の今後の利上げ予想に影響する重要経済指標の4月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比では市場予想の8.1%を上回る8.3%に上昇し、米FRBのインフレ抑制の利上げ期待などから一時的に大きなドル買いが起きた。それまでは米CPI発表前にはイベントリスクで買い控えられていたドルが吹き上がる形で、対円では129円台後半から一気に130円82銭付近にまで一時は急騰した。

しかし、直後に発表された米CPIの前月比では、1981年12月以来の記録的な高水準だった前回の3月の米CPIの8.5%と比較すると、今回の4月の上昇率は8.3%ではやや減速しており、記録的な米インフレのピークアウト感から、発表直後にはドル同様に一時は急騰して3%を超えていた米長期金利もピークアウトと下落をして2.9%台に低下すると、日米金利差縮小でドルが売られて低リスク通貨の円が買われ、ドルが下がり円が上がり始めた。

また、昨日から今朝未明のニューヨーク市場では、世界景気不安やインフレ懸念などから、記録的な米株安となっており、株安時は債権などでのリスク回避の動きがある一方で、米長期債の利回り低下時には、為替へのリスク回避で低リスク通貨の円も買われたことも今日の円高方向の為替の値動きに影響した。また、米株安と共にビットコインなどの仮想通貨も下落したため、下落継続時に売りポジションから始められない仮想通貨市場ではコモディティーや通貨ペアのどちらかが下がっても利益の出せるF Xの為替取引でリスク回避する動きも見られ、株安と仮想通貨安が重なったために、低リスク通貨の円を買う動きも出ていた。

しかし、長期的視点では、依然として米CPIの上昇率は高水準であり、日本銀行金利抑制の大規模緩和を継続する一方で、米連邦準備理事会(FRB)は今後も積極的な金融引き締めの利上げを続ける予想が強く、大きな円安ドル高の流れの中での抵抗と見る専門家も多いので、今後も値動きには注意が必要である。

今日のユーロは、欧州の株安時のリスク回避の債権市場でもドイツ10年債利回りが一時0.8%台に大幅に低下したことと、長期深刻化するロシアのウクライナ侵攻による欧州インフレとエネルギー問題や、フィンランドの大統領と首相が北大西洋条約機構NATO)加盟を支持したニュースなどで、FXの外国為替でのリスク回避のユーロ売りの安全資産の流動性の高いドル買いが起きており、一時2017年1月以来のユーロの安値の1.0444ドル付近を記録した。今日の東京外為終値17時にも、ユーロドルは1.0456〜1.045ドルで、前日比0.94セントのユーロ安ドル高だった。

その影響もあり、今日のユーロは、ドルに続く安全資産の低リスク通貨の円に対しても大幅に下落しており、東京終値17時には134円74~78銭で、前日比で約2円37銭の円高ユーロ安であった。

英ポンドは、今日の午後にニュース速報で発表のあった英国の国内総生産GDP)が、かねてからの英ポンド売り要因となっていた英インフレ景気懸念を強めるような数値で、前期1.3%と予想1%以下の0.8%で、同日発表の英貿易収支も前回と予想以下の赤字であった。そのため、今日は英ポンドが売られて下がっており、ドルに続く安全資産として低リスク通貨の円も買われたことから、今日の東京終値17時には、157円8〜14銭で前日比2円10銭の円高ポンド安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年5月12日の日本時間(JST)19時15分(英国夏時間(GMT+1)11時15分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

 

通貨ペア JST 19:15の為替レートの為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 128.71 〜 128.72 -1.25(円高
ユーロ/円 134.32 〜 134.34 -2.79(円高
ユーロ/ドル 1.0434 〜 1.0436 -0.0116(ドル高)
英ポンド/円 157.13 〜 157.19 -2.05(円高
スイスフラン/円 129.30 〜 129.36 -1.49(円高
豪ドル/円 88.56 〜 88.60 -1.65(円高

 

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