今週の焦点:
- 東京とシドニーの株価は上昇するが香港は躊躇
- 不正行為の報告がされたにも関わらず、オーストラリアの銀行の株価は上昇
- 米国の非農業部門雇用者数(NFP)が304,000人に拡大したため、円は引き続き下落
- 毎週ほぼ5%の高値後のブレント原油の上昇
概要:
月曜日のアジア太平洋地域の取引では、長い旧正月が始まったため、金曜日のウォール街での弱い終値にもかかわらず、株価高となった。ブレントオイルが4.7%上昇した後、通貨取引は軽く、石油価格は上昇した。
東京のトピックスは、ヘッドライン指数で1.1%上昇し、市場全体の分野にわたって上昇し、アジアの取引を牽引した。金曜日のセッション中の石油ベンチマーク高に支えられ、エネルギー株は2.2%の上昇となった。しかし、ソニーはテクノロジーとエンターテインメントのコングロマリットが売上高のガイダンスを引き下げたため、8.9%も減少した。
シドニーでは、S&P / ASX 200が月曜日にオーストラリアの銀行部門における広範囲に渡った不正行為に関する王立調査の最終報告書の出版にもかかわらず、金融部門の0.8%上昇によって0.5%高となった。 鉱業資源は0.4%減。
香港のハンセンはわずか0.1%の上昇だったが、一週間続く旧正月によって中国本土の大型企業のハンセン中国企業指数は0.3%下落し、オフショア上場銘柄が中国に対するマイナスの投資家心理のターゲットとなった。
先物取引はウォールストリートでも同様に気弱なスタートを切ったが、S&P 500先物取引はニューヨークのオープンでその日の後半に0.2%の上昇を示した。 金曜日のセッションは国内の経済データの安心要素がアマゾンの最新の取引更新への不安によって相殺されたため、0.1%の上昇で終わったが、 収益の伸びが鈍化したにもかかわらずオンライン小売業者への投資の急増を示した。
FX:
アジアの月曜日の朝、外国為替市場の変化はあまりなく、ドル指数は他の主要通貨に対する米ドルは95.592と実質的に横ばいとなった。
1月の米国非農業部門雇用者数(NFP)が304,000に拡大したため、連邦準備制度理事会の会合を受けて円は引き続き対ドルで下落しているが、中央銀行が金融政策へのタカ派のフォワード・ガイダンス(中央銀行による金融政策の先行きを明示する指針)を撤回したため、フラッシュクラッシュの反発は続く見込み。 FOMCが金融政策の見通しを変えこととからFEDのハト派的なコメントが米ドルを引き寄せる可能性が高く、米ドル/円 / JPYは相対強度指数(RSI)が2018年末から持ち越してきた弱気の形成が固まるにつれて、今後数日にわたってより弱気の動きを示す可能性がある。
オーストラリアの建築許可が12月の+ 1.8%の市場コンセンサスから-8.4%に低下した後、豪ドル/ 円は79.15に向かって30ピップスを失った。 月毎の住宅市場指標は-8.4%減少したが、前年比-32.8%と比較して-22.5%の減少となった。 ヘッドラインのインフレ目標はオーストラリア準備銀行(RBA)の目標下にあり、住宅市場の回復の欠如が豪ドル安の一因となった。 その結果、日本円(JPY)は豪ドル安のおかげで、データ発表直後は79.15まで急騰した。
英国の建設PMIと英国の指導者たちはアイルランドが支持する代替案を巡って会合を前に、月曜日の午前中の英ポンド/米ドル は 1.3100未満に留まる。 差し迫った下傾向線は、ペアの上限を1.3135前後に制限し、1.3000が注目すべきサポートレベルとなる。
コモディティー:
原油価格は前週からの上昇を受けてジリジリと詰め寄った。 国際ベンチマークであるブレント原油は0.3%上昇して1バレル当たり62.94ドルとなり、一方米国のウェストテキサスインターメディエイトは55.44ドルと同程度上昇した。 金は0.2%下落し1オンスあたり1,315.20ドルとなった。
https://www.tozaifx.com/weekly-report-20190204